◆6月定例会活動レポートです!(一般質問より:いくつになっても安心して暮らしていける生活環境について②)
【6月議会での一般質問テーマ:住み慣れた地域で自分らしく住み続けていける居住空間】
過去にご相談を頂いた事案で、高齢者の両親、療育手帳をお持ちのお子さん三人で賃貸住まいにお住まいの家庭がございました。コロナ禍突入直後に父親が要介護となり、母親による、夫と子どもを同時に介護することに。その後、父親は老人介護施設へ、お子さんは最近出来た市内のグループホームに空きがあり入居。三人がそれぞれ別居となり、お子さんは体験利用で慣れていきながら、グループホームに入居された例があります。
こうした例は、親が高齢化することで支え合うことが難しくなり、障がい者と生活する家庭ではどこでも発生しうる環境の変化です。またこの例は、自分らしく生活できる環境が、ある程度整えられた例で、まだまだ住まい方の安心にたどり着いていない家庭は数多くいらっしゃいます。
【その2】障がい者グループホーム整備について
障がい者福祉・高齢者福祉の両面から「いくつになっても安心して暮らしていける生活環境」として、まずは「住まい」の安心を確保できることが何より重要と考えます。そして、複合的な課題にも対応できるしくみが、親の高齢化が進むにつれますます必要とされています。
東野パティオ 居住棟
【一瀬質問】障がいのある方向けのグループホーム整備について、浦安市における計画の進捗及び課題認識についてうかがう
【福祉部長】令和5年5月末現在、市内には11法人、20か所、定員135名分のグループホームが設置され、現時点では市の障がい者福祉計画で見込んだ令和5年度における必要数を「満たしている」状況とのこと。
その一方で、障がい特性や程度、家賃等の面で、受入側のグループホームと入居希望者との間で条件が合わないケースも多く、空きがあるにも関わらず待機者が減らないことが課題となっている。
【一瀬質問】東野パティオのグループホームは、より多くの利用者に生活体験の場を提供できるよう、通過型のグループホームに位置づけていると聞いている。そのため常に、次の居住先を検討しておかなければならない。
また「待機者」の受入側と入居希望者との条件ギャップを埋めるため、令和5年の施政方針には「障がいのある方が自立した生活を送ることができるよう、重度の障がいのある方も入居できるグループホームの整備促進に取り組む」とあった。
そこで、こうした環境整備を、市内のみならず市外などの広域連携も含め、重度の障がいのある方も含め、どのようなあり方を検討されているのか、市の考えをうかがう
【福祉部長】市では、グループホームの必要見込量を確保している一方、重度の障害のある方の受入れが少ない状況をかんがみ、今年度から整備補助制度を見直し、障害支援区分4以上の重度障がいのある方向けのグループホームのみを補助対象とした。
また、市内での物件確保の困難さを考慮し、今年度から市外への設置も補助対象に追加した。今後も、重度の障がいのある方が、その方らしく生活できるよう、障がい特性に応じた住まいの場の環境整備を図っていく。
【一瀬要望】まずは複数の選択肢を提示しながら、住まいの安心にたどり着けるよう、当事者とその家族に寄り添った整備の進め方をお願いする。特に東野パティオは通過型で提供し始めてから三年が経ち「次どうしようか」という声は、いくつかの家族からもいただいている。
こうした家族との暮らし、多様な住まい方の安心を引き続き、検討して頂くよう要望する。
※質疑内容と答弁は、趣旨を変えずに出来るだけ分かりやすい言葉に表現し直して掲載しています