◆6月定例会活動レポートです!(一般質問より:給付型奨学金の拡充について)
【6月議会での一般質問テーマ:給付型奨学金の拡充】
初当選以来、これまで様々な場で取り上げてきた給付型の奨学金制度。昼間に大学に通う学生の二人に一人は、奨学金を受けながら大学に通っているとのこと。この制度は、貸付型・給付型それぞれで若者政策という側面を持つと考え、7年前にも「奨学金制度の今後」というテーマで取り上げました。
経済的困窮から本来得られなかった学業機会を得ることで、学業成果を大学卒業後の就労につなげ、経済的状況を克服するきっかけづくりにしてほしい。また、こうしたプロセスを経る学生・若者をさらに増やしていき、低収入で生活する家庭の固定化を回避するための施策にも昇格させたい。このように強く願い、取り組んでまいりました。
【その3】給付型奨学金の拡充について
【一瀬質問】導入時から現在までの実績と成果、現在の状況と環境変化による課題認識についてうかがう
【教育次長】
浦安市奨学支援金制度(給付型奨学金)
・国の制度を補完する意味で平成27年度から運用開始
・令和5年度までに1125人 総額4億7659万5千円を支給
・経済的理由により修学が困難である方の学生生活を支援
☆運用開始から9年間、国の制度が拡充されてきたことを受け、対象者で学業成績が特に優秀である方の支援強化など、状況に応じた見直しを行い、より効果的な制度として運用を図ってきた
☆制度の課題:今後も本市の状況に即した制度であり続けるため、国の動向などを注視しながら常に制度内容の検証が必要
【一瀬質問】本市の制度としては、成績優秀者に対しその上乗せ部分の制度へと昇格させてきた。しかしながら昨今の状況として、各大学において「学費の値上げ」が話題となっている。私立大学だけにとどまらず、国立大学でもその流れで、例えば先日、東京大学の学長と学生の代表が学費値上げ問題について議論の場を設けたということだった。
そこで、学業を収めるための教育機会が脅かされる学費値上げ問題について。この学費値上げ問題に対する対策を検討すべきと考えるが、見解をうかがう。
【教育次長】市の奨学支援金制度は、国の支援制度の動向や社会経済状況など、様々な状況を勘案して制度の内容を見直していくことが必要であると認識している。
このようなことから今後も、教育費への支援のあり方については、常に問題意識を持ち、その状況に応じた検討を進めていきたい。
【一瀬要望】経済的困窮から本来得られなかった学業機会、これを得ることで、学業成果を大学卒業後の就労につなげ、経済的状況を克服するきっかけ【CHANCE】をつくることがとても大切。
学資の最大の目的は「教育機会の均等」であり、これが脅かされる、奪われるようなことは回避すべき。今回は学費値上げにより、その教育機会が脅かされることが無いよう、ぜひとも学費値上げの対策として制度拡充を要望する。
※質疑内容と答弁は、趣旨を変えずに出来るだけ分かりやすい言葉に表現し直して掲載しています