◆希望と期待を込めて:『日はまた昇る(The Sun Also Rises)』
今の日本では、不平等や不幸に苦しむ人々がいても「自己責任」と突き放してしまうか、見て見ぬふりをするような「冷たい社会」になりつつあります。助け合うどころか、互いを批判し足を引っ張り合う風潮が、特に、SNS上で顕著に広がっています。その象徴が「世代間の分断」として、若者か高齢者か、という対立構造をあおり、それを政治利用している人たちの出現です。しかしながら、私たちの暮らしは本当にそれで良くなるでしょうか。
現役世代には、賃金の上がらない中、苦労しながら就労していても生活に苦しむ人が多くいます。一方で、高齢者にも同じように困窮生活を余儀なくされる人たちはいます。障害のある人も同様です。中には就労できず困窮生活を強いられ、希望を失いつつある人もいます。私も公明党市議として、これら多くの方々とたびたび懇談しながら、どう生きていくのが最も良い選択肢なのか。日々、お声掛けいただくあらゆる市民相談・生活相談に一緒になって取り組んでいます。
こうした日常だからこそ自分には、理由をつけて分別したり、『誰かを切り捨てる』ことはあまりにも冷たいと感じてしまいます。すべての世代が、より良く生きられる社会を目指すことに情熱を傾けるべきです。希望を失いつつある人が、生き生きと働けるようになれば、税収は自ずと増え、社会保障も持続可能になります。
国民負担率が50%に迫るなか、税金や社会保険料の使い道に不満の声が高まっています。たとえば、独身の方や子どものいない世帯が「負担に見合った恩恵を十分に受けていない」と感じることが「自分たちは無視されている」という不信感につながっていることも事実です。社会課題を抱える人を優先すべきなのは十分に理解しています。しかしながら、それでも負担をしているあらゆる世代に対しても敬意を払う、または相応のメッセージを伝えていくべきです。その役割は政治にあると確信します。
政治が果たすべき本来の役割は、分断をあおることではなく、どの世代・立場の人にも「希望」と「未来への期待」を届けることです。懸命に生き、より良い人生を目指して努力しているすべての人たちに、社会全体が寄り添える仕組みづくりが今こそ求められています。社会保障と税の一体改革でもいい、令和臨調(令和国民会議)の与野党国会議員による「超党派会議」などでもいい、参院選後にも「議論」ありきではなく「討議」で、日本再生のあるべき姿をもう一度、政治の側から改めて話し合いをしてもらいたい。少数与党だからこそ、幅広い層からの気持ちを受けとめる機会を持ち、今後のために活用していただきたい。
希望と期待を込めて:『日はまた昇る(The Sun Also Rises)』・・・諦めない限り
※アーネスト・ヘミングウェイの作品名「人生の困難や挫折にも関わらず、生きていく希望を決して捨てないというメッセージが込められている」

































