■会派視察です(その2)!【社会福祉法人 青山里会】
会派視察の2ヶ所目、四日市市役所を後にし、社会福祉法人青山里会を訪れました。こちらの組織は設立以来40年以上の歴史を持ち、常に先駆的・開拓的な取り組みに挑戦され、昭和56年には全国で初めての認知症専用の特別養護老人ホームを開設されたことがNHKにも取り上げられました。行政側からの視点だけでなく、福祉の現場で高齢者を支えておられる運営者側からの観点も大切と考え、視察をして参りました。
社会福祉法人青山里会が運営する在宅介護支援センター担当地区において、孤立化や孤独死が地域課題の重要なテーマとなってきたことから、平成20年度に厚生労働省からの助成を受け、孤立化防止のための研究事業に着手しました。
- 孤立化防止に関する研究事業(平成20年度 老健事業推進補助事業)
研究目的
■ひとり暮らし高齢者及び高齢者夫婦のみ世帯等の日常生活における具体的な生活ニーズの実態把握
■実態把握から、孤立化することの背景・リスク要因を探る
■近い将来の展望として、孤立化防止拠点の構築を想定し、そこに必要な機能を考察
研究事業を進めていく中で、一人ひとりの暮らしの心配事や困りごとが浮かんできたのが、こちらのキーワードです。(※社会福祉法人 青山里会 作成の「未来志向プロジェクト 安心住空間支援システムに関する調査研究委員会」資料より引用)
■孤立化防止拠点への取り組み■
具体的な孤立化防止拠点を設立するにあたり、大きく三点に着目して進めてこられました。
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【交流の場】
・交流の場、地域住民の居場所づくりとして
【食の確保】
コミュニティレストラン
・身近なところで、安価で栄養バランスの取れた食事の提供とともに、地域への配食サービスも実施
【総合相談】
・身近な総合窓口として
・自治会、民生委員会等の地域諸団体との連携
・医療、介護との連携
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■いきいき安心生活館「ぬくみ」と「ライフサポート三重西」の発足■
■[社会福祉法人として]これらの取り組みから、平成24年4月より大型団地の中心にある商店街の空き店舗を活用して、社会福祉法人青山里会による運営で現在、1日に約20名あまりの地域住民の方が利用する孤立化防止拠点がスタート(いきいき安心生活館「ぬくみ」)
■[住民組織として]一方で、その取り組みと連動する形で、地域住民・自治会が主体となって地域完結型の日常生活支援を目的とした会員制組織『ライフサポート三重西』を発足。H25年3月からは、65歳以上の高齢者等向けに「地域住民による安価な日常生活支援サービス提供システム」としてスタート
このようにして、この地域における地域間連携と協働の流れが出来上がり、三重西地区で住み慣れた地域で生涯を過ごし、お互いが助け合って安心して住み続けることが出来るまちづくりが広がっていきました(詳細は、厚生労働省作成資料の図を参照)
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さらなる展開に向けて、こちらの地域において小規模多機能型居宅支援事業所の運営を、自治会が四日市市に対して「社会福祉法人青山里会」による開設を陳情、平成28年4月より運営がスタート致しました。この地域には介護事業所がなく、新たな介護拠点として、青山里会と住民組織とによる協働で運営がなされています。

【今回学んだこと】
- 介護保険の限界を認識し、介護保険サービスでの支援ありきで考えるだけではなく、地域に暮らす人たちの日常生活を支援するという視点が大切
- 地域には多様多彩な人々がおり、その人たちに活躍の場を創出し、地域の担い手となっていただくこと
- 法人として利益追求だけではなく、お金を出していないところにも進出していく姿勢が大切
地域の社会福祉法人と地域住民との協働が図られ、地域の担い手として力を発揮するまでに至る仕組みづくりが、いかに多くの人々のご苦労で成り立っているか具体的に伺うことが出来ました。行政・社会福祉法人・住民組織との連携、協力の仕方など、多くを今後の浦安市において考えるきっかけを頂いたと感謝いたしております。地域全体で支えるという思いを、今後の視点に持ち続けていきたいと思います。


















