■令和3年12月議会より【2】ゲーム依存・ネット依存について
【令和3年12月議会・一般質問より】
■子どもとネット環境について正しい知識の共有と対策を!
平成28年6月に議会の一般質問で取り上げた当時の情報では、ネット依存症の疑いがある中高生は、厚生労働省研究班の平成24年度の全国推計で、51万8,000人に上ると報告しました。その後、5年後の調査結果として、厚生労働省研究班の平成29年度時点の全国推計では93万人に上るとあり、5年間でおよそ倍増しています。
注意されてやめられるならまだ健康ですが、やめたくてもやめられないのが依存です。ネットやゲームをやり過ぎて問題が起こっているのにやめられない、問題が起きていても認められない、自分ではコントロールができなくなってしまっている状態で、日常活動や生活上に問題が生じている児童生徒もこの期間で増加しているとも推察され、対策が必要と考え質問しました。


【一瀬質問】本市におけるゲーム依存・ネット依存の課題認識について
【教育総務部長:ゲーム依存やネット依存は、その患者の多くが未成年であるため、心身の発達に対する悪影響が懸念されています。本市においても、児童生徒の健康状態や生活リズムへの影響や、不登校の背景などに関係することから、取り組むべき課題のひとつであると認識しております】
※ゲーム依存:ゲームに熱中し、利用時間などを自分でコントロールできなくなり、日常生活に支障が出る病気
※ネット依存:日常生活の中で、インターネットの使用を優先してしまい、使う時間や方法をコントロールできない状態
【一瀬質問】SNSおよびインターネットゲームに関する調査が市内の一部の中学校で行われているが、その調査研究を行うに至った経緯、背景は
【教育総務部長:この調査は市の実施ではなく、令和2年1月に了徳寺大学教養部が主体となって令和2年度に中学校4校、令和3年度には中学校1校でそれぞれ実施されたものです。調査の主な目的としては「中学生のSNS及びインターネット依存予防プログラムの開発」のための基礎資料とするためのデータ収集と聞いています】
【一瀬質問】現在の教育相談における学校および教育委員会での相談体制では、本人、保護者または学校関係者(学校の先生やSLC、学校医など)から相談を受けた際、治療や個別の対応が必要と判断されるまで、どのような対応がなされるのか
【教育総務部長:市に直接、児童生徒や保護者からゲーム依存・ネット依存に関する問題についての相談はありませんが、実態として、児童生徒の体調不良や不登校の背景には「遅い時間までゲームをしていることで、朝起きられない」「昼夜逆転した生活になっている」といった問題は生徒指導主任会議などで報告があります。市では、ゲーム依存・ネット依存にかかわらず、児童生徒の身体的・精神的なケアをするため、養護教諭やスクールライフカウンセラー(SLC)などで構成するケース会議などで、支援する体制を整え、必要に応じて、医療機関などの専門機関との連携も図っているところです】

【一瀬質問】学校関係者ならびに保護者が、ゲーム依存・ネット依存に対する正しい知識、例えば影響や予防の必要性などを知るための勉強の機会を持って頂きたいと考えるが、現状ではどのようなことが行われているのか
【教育総務部長:学校では情報教育推進計画に基づき、各教科・領域の授業において、情報モラル教育、情報リテラシー教育などの内容を児童生徒が発達段階に応じて学べるようにしています。また、健康への影響を含め、専門家による講習会なども行っており、その際に保護者の参加も呼び掛けています。他にも、保健だよりなどを通じて、生活習慣と心身の健康に関する情報や知識を、保護者に提供し、啓発を図っているところです。市では、ゲーム依存・ネット依存の予防や、SNSの正しい使い方などを検討するため、学校関係者で構成する委員会を設置し、現在、協議しているところです】
【一瀬質問】子どもたちの依存傾向を定期的に調査する環境を整え、早期発見・早期対処をするため、学校と保護者とで連携強化するよう促していただきたいが見解をうかがう
【教育総務部長:ゲーム依存・ネット依存は、主に家庭での利用によって起きるものですので、これらを的確に把握するために、学校と保護者との連携が不可欠であると考えます。そのためまずは、保護者会や保健だよりなどを通じて、ゲーム依存・ネット依存に関する正しい知識や情報を保護者に提供するとともに、家庭から積極的な情報が得られるように、連携を強化することから取り組んでまいります】
【一瀬質問】学校教育として、学年が上がるごとにゲーム依存・ネット依存に関わる予防教育としての学習機会、ネットリテラシー教育を本市において計画的に行うことを検討していただきたいと考えるが、見解をうかがう
【教育総務部長:学校では、児童生徒の発達段階に応じ、保健体育科の「健康な生活と疾病の予防」や、特別の教科道徳の「基本的な生活習慣・調和のある生活」などの授業を年間計画に位置付け、健康の保持増進や疾病の予防に対する主体的な態度の育成を図っているところです。また、ゲーム依存・ネット依存への対応には、家庭の協力が不可欠であることから、各学校で行っている情報リテラシー教育などの講習会に保護者も参加して、児童生徒と一緒に考える取組みを進めているところであり、今後とも、これらの取組みを充実・発展させていきたいと考えています】

