■浦安市議会5月・6月議会より【浦安市の中小企業支援策について】
■令和2年5月・6月議会において議論された中小企業支援策について
先の令和2年3月当初予算で計上された中小企業支援事業は、その後のコロナ禍における感染拡大防止策を検討し実施すると同時に、多くの事業の執行を中止・延期して財源を確保して参りました。やむなく行った対応ですが、それでもまだ苦境を脱したとは言い難く、地元の中小企業を支えていくための施策の検討が必要で、前回ブログの #家賃支援給付金 に引き続き、ご報告させていただきます。
☆浦安市の中小企業の資金繰り支援策は?
新型コロナウイルスの感染拡大によって、浦安市の中小企業向け融資制度はかつてないほどの申請状況となっています。
融資件数:累計224件(3月~5月の実績、現在審査中の案件を含む)
融資額:35憶708万円
申請件数:前年同時期比、申請ベースで約6倍
融資金額:前年同時期比、約10倍
わずか3ヶ月の融資実績が上記です。
しかも、6月議会が招集され、会派ごとの議案質疑を行っている時は上記の答弁がされていたにも関わらず、議会最終日に6月追加補正予算としてさらに預託金追加3億円、中小企業利子補給金1億7千万円、信用保証料補助金1億5千万円の追加が入りました。
例えばこの制度は、累計額で3億円預託しますと、融資総枠として30億円、上限が10倍まで貸し出しが可能となり、その中で、各企業は融資が受られます。融資の返済は、ほとんど数年間を費やして返済をしていく前提で組まれている制度です。今回の場合、利息は全て市が負担するということで、当面の資金調達は融資によって行いやすいよう制度設計がなされています。
一方で、千葉県信用保証協会の6月レポートでは、市町村別保証状況として、代位弁済累計額が本市で20件も出ておりました。今後、融資枠が大幅に拡大していく中、こちらもしっかり注視をしていかなければなりません。また、融資による支援の賞味期限は実際、いつ頃になりそうなのか。国の家賃支援給付金は給付型であり(一括半年分)、国・県・市の財政力とバランスを鑑みて常に問題意識を持ちながらあらゆる角度から支援の検討をしていく必要があります。
☆国の持続化給付金、県の千葉県中小企業再建支援金は拡充したが、市の事業継続給付金は?
国の #持続化給付金 は、支援対象拡大枠が公表され、今年の1月~3月に創業した事業者や雑所得・給与所得計上の #フリーランス にも給付枠が拡大されました。千葉県の #千葉県中小企業再建支援金 は、新たに「NPO法人」「医療法人」「社会福祉法人」や「組合」なども対象に加えられ、さらに令和2年1月~3月に創業した事業所も対象とするなど、要件が緩和されました。そこで、本市の考えについては6月議会の答弁では「国の(拡充の)詳細が示されてないこともあり、国の動向を注視したいと考えている」とのことでした。これについては、今後のコロナ禍の動向から対応を期待したいと思います。
本市における #浦安市中小企業事業継続給付金 の対象事業者数は、平成28年センサスにおいて4208社を基準とし、その中の55%にあたる2310社を対象事業者と見込んで予算化したとのこと(2億3201万1千円)。また、その上で6月22日の時点で683件が申請の上決定しているということでした。つまり、これだけの企業が売上50%以下という深刻な事態であり、今後、設計した予算枠の2310社に届かないならば、国や千葉県のように緩和されることを期待します。
☆ところで、市の財政への影響は?
コロナ禍における財政への影響では、内閣府5月発表の月例経済報告によれば、景気は急速な悪化が続き「極めて厳しい状況にある」と厳しい判断を示しており、市の財務部長からも「本市においても市税や使用料等、歳入に大きな影響があると認識している」という報告がありました。企業業績悪化が予想されるうえ、個人的には法人市民税・個人市民税が軒並み税収減、の危機感を募らせています。
また、市の財政調整基金の年度末残高は約52億円を見込んでいるとのことで、これを確保しながら、第二波への備えや、今後も事業の見直しや経常的経費の削減に取り組む考えが示されました。同時に、市の来年度当初予算編成においては、各事業のマイナスシーリング(予算編成において各部門からの概算要求枠を対前年度比でマイナスにして歳出予算の総額を抑える方式)を検討するよう指示が出されたと伺っており、財政収支のバランスや財源確保への対処をより一層、深く課題認識を持たれ、取り組まれていることがわかりました。
結びとして:所感
いづれにせよ、コロナ対策における地方創生臨時交付金も国の第二次補正予算に計上され、千葉県から公表された本市への交付限度額(令和2年6月24日付)は、
- 家賃支援を含む事業継続や雇用維持等への対応分:2億1685万3千円
- 「新しい生活様式」を踏まえた地域経済の活性化等への対応分:1億8732万円
の合計4億417万3千円です。
先の6月議会では、これらを地域経済支援と子育て支援に活用する意向とのことでした。一日も早い収束と中小企業支援、とりわけ1人でも多く雇用を確保し事業者も労働者も生活防衛を可能にするため、これからも全力で対応して参ります。引き続き公明党浦安市議団へご意見をお寄せ下さい。


