■会派視察です(その1)!【嬉野市の議会だより編集】
7/6に会派視察で佐賀県嬉野市を訪れました。本市の議会運営委員会でも過去に訪れていたということで、今回は議会報の編集と作成手順についてお伺いしました。議会だより自体を議員さんそれぞれの手作りとされていること、新聞やパンフではなく冊子にされていることや、配布を地域の88行政区ある行政嘱託員さんによって全戸配布されていることなど、浦安市との違いに問題意識をもって、視察して参りました。
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【総人口】26,760人
男 12,546人
女 14,214人
世帯数 9,852世帯
平成29年6月30日現在(外国人含む)
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- 議会だよりの目的と経緯について -
■目的
嬉野市議会は議会活動の状況を市民に周知し、あわせて議会に対する市民の理解と認識を深め、開かれた議会の充実を図るため議会だよりを発行する。発行に当たっては、住民の視点に立って見やすく分かりやすい表現にすることや、一人でも多くの方に理解いただけるような記事の内容作成を心がけている。また、議会報告会(議員とかたろう会)時に、議会の活動内容を伝える上でのツールとして使用。
■経緯
平成18年1月、旧嬉野町と旧塩田町の合併後、定例議会終了後に毎回発行している。なお、旧嬉野町は昭和54年4月から、旧塩田町は平成5年11月から発行していた。
(旧嬉野町は全国の町村議会だよりコンクールで2位の実績あり)
■編集形態
・スケジュールについて:
一般質問後7日以内に議事録が配布され、それを基に各議員が原稿を委員会へ提出
→ 委員会は、議会終了後翌日から約1週間開催され、第1稿の原稿を作成し、業者へ提出
→ 業者から再校原稿が約1週間程度で提出され、その校正を行い再度業者に提出
→ 再々校原稿も同様に行われ、校了し、印刷製本
→ 納品は校了から約7日で納品
・作業配分について:
編集作業:定例会が月末に閉会するため、翌月第1週くらいまでのうち約1週間で作業
第1回校正:第2週
第2回校正:第3週目
納品:月末26日まで
市民配布:翌々月初め
・事務局について:
事務局は直接的な編集作業には関与せず、全て議員のみで行っている(議場での録音情報を、文字おこしの業者に委託してゲラを受け取るところまで)
・掲載内容について:
・当初予算の概要
・補正予算等の概要
・決算の概要
・請願や陳情
・議決された意見書の要旨
・議案に対する議員ごとの賛否表(但し、主な議案だけ掲載)
・一般質問の質問要旨と答弁要旨
・討論の要旨
・条例改正
・閉会中の付託事件調査の委員会報告
・議会交際費の支出状況
・政務活動費の支出状況
・議場での発言者の役割について:
一般質問や討論の原稿は議場での発言者が作成
■発刊形態
編集作業体制:議会広報編集特別委員会(8人)を設置し、原稿作成から編集、 校正を行う。
〔全議員のうち、正副議長を除き議会広報編集特別委員会と議会活性化特別委員会の2つに分けている〕
発刊回数:4回/年間(定例会ごと)
発刊時期:定例会の翌月末を目途
規格及び ページ数:
用紙:シャトン44.5kg
サイズ:A4判 4色刷り(全ページカラー)
平均ページ数:24ページ(最大26ページ、最小16ページ)
■予算
年間予算:2,282千円(印刷製本費)
■配布の形式
各行政区毎の行政嘱託員により各世帯に配布。9,500部作成
※視察時資料「嬉野市議会だよりについて」からの引用と、当日の質問より記載
【今回学んだこと】
今回驚いたのが、これら一連の作業を議員の方々が「手作り」で編集作業をされていることでした。
その役割の選定も、18名の全議員のうち、正副議長を除いた議会広報編集特別委員会(8名)と議会活性化特別委員会(8名)に分けており、事実上全員参加の議会だより編集作業となっておりました。
また、4年の任期のうち、2年おきに特別委員会の再編成が行われ、それぞれの役割分担が変わるため、冊子自体の構成・特徴も大きく変化しておりました。それも版数を重ねるごとにグレードアップをしており、写真のジャンル選定や大きさ、文字の入れ方など、少しでも市民に親しみのある・わかりやすい構成にしようという意気込みがヒシヒシと伝わってきました。
議会事務局の担当者も5名いるなか、監査委員の兼務者1名、非常勤職員1名と、人手不足な状況で奮闘しておられるとのことでした。
なお、議員さんは議会終了後の1ヶ月間この作業を対応し、これ以外に議員さんによっては個人報を作成・編集されているとのこと(脱帽です)。
出てきた議案に対してどれだけ議論を重ねてきたか、自ら一般質問でどれだけよりよいまちづくりに取り組んだか。議会人として編集作業に徹する姿に、SNSでの発信ではないチーム議会としての取り組みに自己研鑽の輝きを見いだした思いがしました。実際のところ、この編集作業で市の取り組みや予算内容などの復習にもなっているそうです。
嬉野市とのまちの構成は大きく異なりますが、今後の浦安市における議会だより編集にも、今回の学びを活かしていきたいと思います。




