■委員会視察です(その1)!【川西市のシティプロモーション】
1)川西市のシティプロモーションの取り組み
初日は兵庫県川西市に伺い、シティプロモーション事業について視察して参りました。
川西市は昭和48年に人口10万人となり、平成8年に15万人を突破、平成28年には15万9千人と、非常になだらかな人口増加を続けてきたまちです。浦安市と同じくらいの人口ですが、埋め立てと土地開発で、一時期は毎年1万人の人口増となった浦安市とは対照的な、緑豊かな歴史のあるまちです。
その川西市が、平成25年度にスタートした第5次総合計画から新たにシティプロモーションの部門を立ち上げ、地域の定住・交流人口を増やすための取り組みを開始してから今年で4年目となるこれまでの歩みをご紹介下さいました。
・認知度:自治体の存在の知名度
・情報交流人口:自地域外に居住する人に対して、何らかの情報提供サービスを行うなどの「情報交流」を行っている「登録者人口」※不特定多数ではなく、個人特定ができ、何らかのかたちで登録されていること(国土交通省定義)
・交流人口:自治体を訪れる(交流する)人口
・定住人口:自治体に住んでいる人
・まちへの愛着:まちに対する誇りや愛着
・協働人口:自治体や地域のさまざまな主体と一緒に地域づくりをしていこうとする人口
・企業誘致:有名企業の誘致
シティプロモーションに取り組む自治体は、上記のような項目について指標を設けてまちの付加価値を上げ、その実効性を検証されることが一般的である、と学びました。
そこで、川西市の場合は以下の内容で推進されているとのご紹介がありました。
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目的 川西市の持続的発展による、市民の満足感・幸福感の獲得
目標 「選ばれる都市」の実現→定住人口・交流人口の増大
ターゲット層 20~30代のこれから定住先を探している女性
ターゲット層の理由 これからじっくり子育てを開始する世代であり、その層に対して選んでもらえるウリを発信。また女性の方がクチコミなどによる人づてのつながりで決定することがあり、拡散力の観点からも女性とした
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■これまでの取り組み■
1) 平成25年度
平成25年度よりスタートした第5次市総合計画で初めて取り組みを開始し、専任部署を設置
1.コンサルティング業者への業務委託によるビジョン策定や情報発信アイテム検討支援等
2.戦略ビジョン策定への組織体制
1】庁内組織:
シティプロモーション戦略会議
シティプロモーション戦略部会(戦略会議の下部組織)
シティプロモーション・ワーキンググループ「かわにし盛り上げ隊」
→若手職員の自由で斬新な視点から市の魅力を洗い出し
2】庁外組織:
シティプロモーション戦略検討委員会(学識者等による委員会)
2) 平成26年度
1.市政施行60周年の事業
・NHKのど自慢
・記念式典(川西市ゆかりの著名人に協力依頼)
2.シティプロモーション専用サイト開設(平成26年8月)
・魅力発信専門員として、嘱託でグラフィックデザイナーを配置
3.かわにし魅力発信プロジェクトチーム(平成26年末まで1年間)
・目的:参画と協働(市民による企画・実施)
・メンバー:PTA、まちづくりや子育てサークル、電鉄、大学、職員で構成
3) 平成27年度
市の特徴を、ターゲットである20~30代の女性の視点からアピール。
観光・住まい・結婚を関連させたシティプロモーションを、認知度の高い媒体を活用して展開。
なお、この年度から委託先に株式会社リクルートホールディングス社を選定し事業展開。
1.「じゃらん」への掲出
2.「川西じゃらん」を発行
3.「SUUMO」サイトへバナー広告・特設ページを掲出
4.Yahoo! x SUUMO ターゲッティングバナーの実施
5.ゼクシィ来訪者へのPR
6.「ご当地愛Facebook」で川西ファンからクチコミ発信
7.大阪市中心部(梅田駅周辺)でのデジタルサイネージやポスターを活用したシティプロモーションを実施
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【今回学んだこと】
・シティプロモーションは「まちの営業活動」として、ターゲット層を明確にし「誰を」呼び込みたいか明確にする
→川西市では結婚と子育てで移り住んでくる20・30代女性をターゲットとしてしており、自治体の豊富なコンテンツを活かして魅力を発信していました
http://promotion.city.kawanishi.hyogo.jp/
・政策目標を数値化し、同時に政策目標は絞り込みが必要
→川西市で目標としている指標は、第5次市総合計画の前期5年間では1)社会増減数(転出入)に占める生産年齢人口割合と、2)ふるさとづくり寄附金の受け入れ件数の2件とのことでした。川西市は、人口の増加が20年かけて非常になだらかな人口増加(9千人)をとげてきた自治体であること、また地域の魅力的なコンテンツが非常に豊富なことから、指標についての考えは今後の総合計画のなかで明確にしていく姿勢と見受けられました。
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浦安市において現在、進められているシティプロモーションをイメージしながら今回のお話しを拝聴していましたが、川西市のガイドブックや広報かわにし「みらいふ」を見て・お話しを聞いて、率直にかなりの好印象を抱いたところです。
浦安市が目指す政策目標としては、すでに差別化要因として「知名度・交流人口・企業誘致」があるその上で、どのようなまちづくりを進めていくのか具体的に発信していくシティプロモーションが求められると感じました。

