一宮市議会 福祉健康委員会を開催 ― 子ども・高齢者・障害福祉、そして市民病院の安全について審査 ―
9/15 一宮市議会の福祉健康委員会が開催されました。
福祉健康委員会では、市民の皆さまの暮らしに直結する「福祉」「子育て」「介護」「健康」「医療」などについて審査を行っています。
今回も、令和8年度の補正予算や条例改正、損害賠償案件など、幅広い議案について担当部局から説明を受け、質疑を行いました。
今回は、その中から市民の皆さまに関係の深い内容を中心にご報告します。
① 子どもたちの育ちを支える取り組み
今回の条例改正では、保育現場で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職を活用できるようにするための環境整備が盛り込まれています。
発達に気がかりのある子どもたちについては、保育士だけでは判断が難しいケースもあります。
専門職が保育現場に関わり、子どもの特性に応じたアドバイスや支援を行うことは、子どもの成長を支えるうえで大変重要です。
現在、一宮市でも専門職による巡回相談などが行われていますが、市内すべての保育園に専門職を配置することは、現状では難しいとの説明がありました。
そこで私は、今回の条例改正を「条例を作っただけ」で終わらせることなく、今後、子ども・子育て総合計画の中で、現場のニーズを確認しながら専門職の活用をさらに進めていただきたいと要望しました。
②3歳児の保育士配置も手厚く
保育の質を高めるため、3歳児について、保育士1人が担当する子どもの人数を、現在の「20人に1人」から「15人に1人」へと手厚くする方向で条例が改正されます。
子ども一人ひとりに、より目が行き届く保育につながることを期待しています。
また、認定こども園についても、1学級の園児数の上限を35人から30人へ引き下げる改正が行われます。
③子どもへの性暴力を防ぐために
子どもへの性暴力を防止するための法律の制定に伴い、保育所や認定こども園などにおいて、子どもを守るための必要な措置を講じることが条例に盛り込まれます。
制度を整えることはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。
私は、職員の皆さんへの研修や情報提供をしっかり行い、現場で実効性のある取り組みにつなげていただくよう要望しました。
子どもたちの安全を守ることは、何よりも優先されなければなりません。
④保育園の給食費高騰にも対応
物価高騰により、給食の食材費も上昇しています。
今回、保護者の負担を増やすことなく、民間の保育園や認定こども園などが負担している給食材料費の増加分を支援するための補助が行われます。
当初は月額750円の補助を予定していましたが、県の制度に合わせ、4月から9月については月額1,000円へ増額されます。
子育て世帯の負担軽減につながる取り組みです。
⑤ 高齢者施設の防災対策を強化
高齢者施設については、国の交付金を活用して、防災対策への支援が行われます。
非常用自家発電設備の設置、大規模修繕、水害対策工事などが対象となります。
高齢者施設には、災害時に自力で避難することが難しい方も多く入所されています。
南海トラフ地震や近年の豪雨災害を考えても、停電や浸水への備えを進めることは非常に重要です。
⑥ 介護保険料についても確認
今回の審査では、介護保険特別会計についても質問しました。
令和7年度の決算の繰越金として約14億円が見込まれており、当初予定していた基金からの繰り入れを行わない見込みとの説明がありました。
介護保険は、3年間を一つの計画期間として、介護サービスに必要な費用などを見込みながら保険料を設定しています。
そこで私は、介護給付費が当初の見込みより少なく済んでいるのであれば、次の介護保険事業計画において、できる限り保険料の引き上げを抑え、可能であれば引き下げにつながるよう検討していただきたいと要望しました。
高齢者の皆さんにとって、介護保険料は毎日の暮らしにも関わる大切な問題です。今後もしっかり注視していきます。
⑦ 介護現場のICT・ロボット導入を支援
介護職員の負担軽減や人手不足への対応として、介護ロボットやICTの導入を支援する補助金も増額されます。
これから高齢者が増えていく中で、介護を担う人材を確保し、現場の負担を減らしていくことは重要な課題です。
「人の力」と「デジタルの力」を上手に組み合わせ、介護の質を守る取り組みを進めていく必要があります。
⑧国民年金の「育児期間の保険料免除」
令和8年10月から始まる国民年金の育児期間の保険料免除制度に対応するため、市のシステムが改修されます。
制度は作られても、対象となる方に知られていなければ利用していただけません。
私は、妊娠・出産に伴って母子健康手帳が交付される際など、対象となる方に直接制度をお知らせすることが重要だと考え、その周知を要望しました。
「知らなかった」ということで、本来受けられる制度を利用できないことがないよう、丁寧な情報提供をお願いしました。
⑨ 市民病院の医療事故について
今回、非常に重い内容の議案も審査しました。
一宮市民病院において、左大腿骨頸部を骨折した患者さんに対し、本来手術すべき左足ではなく、右足に人工骨頭を挿入する手術が行われた医療事故についてです。
市民病院側は患者さんに謝罪し、協議の結果、550万円の損害賠償を支払うことで和解することになりました。
今回の事故を受け、今後は手術前のマーキング時や麻酔導入前に、複数の医療スタッフが電子カルテや画像を確認し、受傷部位と手術部位を確実に確認する再発防止策を徹底するとの説明がありました。
医療において「安全」は何よりも大切です。
患者さんやご家族が安心して医療を受けられる市民病院であるために、再発防止策が確実に実行されることを強く願います。
⑩ 市民の声を政策へ
今回の福祉健康委員会では、子どもから高齢者、障害のある方、介護を必要とする方、そして医療を受ける市民の皆さままで、幅広いテーマについて審査しました。
私が大切にしているのは、議会で議案に賛成・反対するだけではなく、
「この制度が、市民の暮らしを本当に良くするものになっているか」
という視点です。
子育てをされている方、高齢者の方、介護をされているご家族、障害のある方、そして医療を必要とする方。
一人ひとりの声をしっかり受け止め、
「市民の声を政策へ」
つなげていくことが、議員の大切な役割だと思っています。
これからも、市民の皆さまにとって分かりやすい議会活動を心がけながら、一宮市の福祉・健康・子育て施策の充実に取り組んでまいります。

