「住まい探し」から「暮らしの支援」へ 居住支援勉強会に参加して
――居住支援における一体的な支援とは――
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昨日、「居住支援における一体的な支援とは」をテーマに、「暮らしを見据えた住まい探し」をサブタイトルとした居住支援勉強会に参加しました。
講演では、名古屋市立大学大学院人間文化研究科の岡部真智子准教授から、居住支援の考え方や全国の先進的な取り組みについて学びました。
特に心に残ったのが、
「住まいの確保はゴールではなく、そこから始まる」という考え方です。
居住支援というと、どうしても「住む場所を探すこと」が中心だと考えがちです。
しかし実際には、住まいを確保した後も、安否確認、金銭管理、医療や介護とのつながり、地域との関係づくり、ゴミ出しなどの日常生活、緊急時の対応、さらには退去時や死後のことまで、さまざまな支援が必要になります。今回のパネルディスカッションでは、一宮市の地域包括支援センター、障害者相談支援センター、高年福祉課、福祉総合相談室、住宅政策課の皆さんが、実際の支援事例を紹介してくださいました。
90代で一人暮らしを続けていた方が、住んでいた住宅の老朽化によって転居を迫られたケース。また、病気による障害があり、生活保護を利用している50代の方の住まい探しのケース。
いずれも、住宅だけを担当する部署、福祉だけを担当する部署が、それぞれ別々に対応していたのでは、解決が難しかった事例です。住宅政策課、地域包括支援センター、障害者相談支援センター、福祉総合相談室などが、それぞれの専門性を生かしながら情報を共有し、「一人の人の暮らしをどう支えるか」という視点で一緒に動く。まさに「支援者がワンチームになる」ことの大切さを実感しました。
そして、もう一つ興味深かったのが「ペットと居住支援」です。
高齢の一人暮らしの方が、入院や施設入所などによって、それまで大切にしてきた犬や猫を飼えなくなるケースがあります。
住まいの問題だけを考えていては、解決できない課題です。
福祉部門と動物愛護の関係者が早い段階から情報を共有し、それぞれができることを持ち寄ることで、ペットの命を守ることにもつながります。
今回の勉強会を通して、私は改めて、「居住支援とは、住宅支援であると同時に生活支援そのものではないか」と感じました。今年6月には、社会福祉法等の一部を改正する法律が公布され、頼れる身寄りのない高齢者等を対象に、日常生活支援、入院・入所等の手続支援、死後事務支援などを行う仕組みが法制度上位置付けられました。これは、これまで家族や親族が担ってきた役割を、地域の中でどのように支えていくのかという大きな課題への対応です。
一宮市では、すでに居住支援協議会が設立され、住宅政策と福祉の関係者が連携した取り組みが始まっています。今回の勉強会で学んだ「住まいを入口として、暮らし全体を支える」という考え方は、今後、一宮市が進める重層的支援体制整備を具体化していく上でも、大きなヒントになるのではないでしょうか。制度や担当部署の「縦割り」を越えて、「この人の暮らしを、地域全体でどう支えるのか」という視点で支援をつないでいく。
そのために、住宅、福祉、医療、介護、障害、地域、民間事業者などが、顔の見える関係をつくっていくことが重要です。今回の学びを、12月議会の一般質問にもつなげていきたいと思います。
「住まいを探す」だけではなく、「安心して暮らし続けられる住まいを支える」一宮市の居住支援のさらなる充実について、しっかり議論していきます。




