福祉健康委員会行政視察 (神戸市・明石市・姫路市)
一宮市議会 福祉健康委員会にて、兵庫県の先進3市(神戸市・明石市・姫路市)への行政視察を実施いたしました。
こども・若者支援、養育費確保、思春期からの切れ目のない健康支援など、各地で目覚ましい成果を上げている最先端の施策を直接学んでまいりました。
一宮市での政策提言や環境づくりにしっかり活かしてまいります!以下に視察のハイライトをご報告いたします。
—
■ 1日目:神戸市「こども・若者ケアラーへの支援&総合福祉ゾーンしあわせの村」
【視察テーマ】ヤングケアラー・若者ケアラーへの組織横断支援とお弁当を活用した介入
神戸市では、2019年の痛ましい事件をきっかけに、全国に先駆けて18歳以上の「オーバーエイジ(ヤングアダルトケアラー)」まで含めた「子ども・若者ケアラー支援」を展開されています。
★ここがすごい!一宮市へのヒント
1. 福祉局主導と「担当課長兼務」による縦割り打破
高齢・障害・生保等を管轄する福祉局が中心となり、担当課長が関連部署を兼務することで個人情報や要介護情報の連携を劇的にスムーズにしています。
2. 無償の「お弁当(食支援)」による信頼関係構築
支援を拒否しがちな家庭に対し、3ヶ月間(12回)の無償冷凍弁当の配達をきっかけに家庭訪問(アウトリーチ)を行い、介入率を約3割から64%へ大幅に引き上げています。
—
■ 2日目:明石市「こども目線の養育支援(養育費確保・親子交流)」
【視察テーマ】親の都合ではなく「こどもの最善の利益」を最優先にした支援体系
明石市では、前泉市長の強いリーダーシップのもと、親同士の感情的対立に巻き込まれがちな「離婚後のこども」を守る独自の支援を行っています。
★ここがすごい!一宮市へのヒント
1. 養育費の取り決め&立替払い制度(市直営)
離婚届提出時に市独自の「こども養育プラン・合意書」を配布し、取り決め率7割(全国平均約6割)を達成。万が一の不払いの際は、相手方の資力を問わず市が月5万円(最大3ヶ月)を直接立替給付し、こどもの生活困窮を防いでいます。
2. 「親子の架け橋」面会交流コーディネート
親同士が一切顔を合わせないよう配慮された施設(パティオス明石等)を活用し、行政が間に入って中学生以下のこどもの面会交流を無料でサポートしています。
—
■ 3日目:姫路市「子ども未来健康支援センター(みらいえ)」
【視察テーマ】思春期から子育て期までのワンストップ相談とプレコンセプションケア
姫路市では、令和5年に開設された「みらいえ」を拠点に、従来の保健センターでは手薄になりがちだった「思春期保健」を含めた包括的な支援を行っています。
★ここがすごい!一宮市へのヒント
1. 正規の専門職20名を集約配置した体制
保健師、助産師、心理士、保育士、管理栄養士など、ほぼ全員が正規公務員の専門職で構成されており、質の高い相談・発達検査(はぐくみ相談室)を実現しています。
2. プレコンセプションケアとデジタル活用
将来の妊娠・健康を見据えた啓発動画やプレコン検診(上限3万円助成)を実施。また、タブレット学習端末(メタバース)を活用した中学生からの匿名思春期相談など、先進的なデジタル導線を構築しています。
—
【おわりに】
今回の兵庫県3市の視察を通して共通していたのは、「制度の都合ではなく、こども・当事者の目線に立って行政がどこまで踏み込めるか」という強い理念でした。
一宮市においても、高校生までの医療費無償化をはじめとする子ども施策が前進していますが、今回の学びを議会論戦や政策提言に活かし、さらに「こどもにやさしいまち一宮」を目指して取り組んでまいります!

