6/22 一宮市議会 6月定例会 経済教育委員会
本日、経済教育委員会が開催され、当委員会に付託された諸案件(議案第46号から第59号まで)の審査、請願の審議、そして当局からの重要な報告事項について議論が行われました。
予算の使い道から、地域の安全、子どもたちの未来に関わることまで多岐にわたる内容となりましたので、その要点をわかりやすくブログでご報告いたします。
1. 6月補正予算・単行議案に関する主な質疑
今回の補正予算では、物価高騰への対策や民間活力の導入、次世代を見据えた教育など、注目すべき質疑が多く交わされました。
◆ 産業・観光の活性化(寄付金の活用)
美州フェスティバル開催(250万円増額)
民間企業(株式会社タマディック)からの寄付を活用し、美州織物のPRを強化します。新規事業として「プレイベント」を実施するほか、世界への販路拡大を目指したプロモーション動画を作成・拡充する予定です。
一宮七夕まつりの装飾増強(300万円増額)
こちらも寄付金を原資に、本町アーケード内へ七夕まつりを象徴する「仕掛け物付きのアーチ式飾り(動く飾り)」を昨年より1基多い、計3基設置し、集客と周遊性の向上を図ります。
◆ 子どもたちの教育と学校施設
キャリアスクールプロジェクト
県費を財源に、丹陽小学校と丹陽南小学校の2校で地域密着型のキャリア教育を実施します。元公民館長による講演や、地元の農家と連携した農業体験、保育園での保育体験など、年間を通じた先進的な取り組みが始まります。
中学校への生成AI利活用研究(今伊勢中学校)
愛知県下で唯一、一宮市の今伊勢中学校が県の利活用研究校に指定されました(全額県費)。情報モラル教育を大前提とし、①教員の公務効率化、②児童生徒の学習活用の2軸で手探りの研究を進め、今後の市内・県内への横展開を目指します。
学校のトイレ洋式化と空調設備(丹陽中学校ほか)
国の交付金内定に伴い、丹陽中学校武道場のトイレ洋式化工事費(重複計上分)を減額。一方で、他の中学校15校の屋内運動場への空調設備設置については、昨今の物価高騰による工事遅延リスクを避けるため、予算をあえて減額せず据え置き、注視していく方針が示されました。
◆ スポーツ・パラスポーツの推進
アジアパラ競技大会関連事業
パラスポーツの普及と機運醸成のため、市内の社会福祉法人(送迎可能な団体)や私立高校を対象に、一宮市総合体育館で開催されるパラバドミントン競技の観戦チケット(40万円分)を購入し無償招待します。また、奥小学校と朝日東小学校の児童が参加する学校観戦事業のバス送迎費用(約71.5万円)を計上しました。
新しい屋内プールの整備(債務負担行為:28億円)
老朽化により廃止された温水プールに代わり、民間活力を導入した新たな屋内プールの整備が進みます。前回の「民設民営方式」の不調を踏まえ、今回は事業者のリスクを軽減する「リース方式」へと変更。
限度額28億円(施設整備:約19億円、開業準備:約2700万円、20年間の運営・維持:約8億円)を設定し、物価や金利の変動に対応する条項も盛り込まれました。令和11年度(2029年度)の供用開始を目指します。
◆ インフラ施設の長寿命化と課題
環境センターゴミ焼却施設の定期修繕(約3億9,930万円)
供用から28年が経過し、毎年特定の1社(プラントメーカー)のみの応札となっている現状について質疑がありました。稼働しながらの特殊な修繕であるためメーカーの優位性が高いものの、市としては「部品や周辺設備の分離発注」を行い、少しでも競争性を持たせ、コストを抑える工夫をしているとの回答がありました。
衛生処理施設の基幹的設備改良(約40億5,680万円)
し尿処理と浄化槽汚泥処理の2施設を1つに統合する大規模工事です。それぞれ別々に改修すると50億円以上かかるところを、統合により約40億円に抑え、約15年間の延命を図ります。
2. 請願審査:中小企業への経済直接支援について(請願書第11号)
緊迫する国際情勢(ホルムズ海峡問題)に起因する資材・エネルギー価格の高騰を受け、市内の中小企業・小規模事業者を直接支援(電気・ガス代支援、固定費補助、独自の資金繰り支援)するよう市に求める請願が提出されました。
採択(即時支援)を求める意見:
「材料不足や資金繰りで廃業に追い込まれることは市にとっても大マイナス。一番身近な自治体として今すぐ手を差し伸べるべき」
継続審査(慎重見極め)を求める意見:
「非常に厳しい状況は理解しているが、国際情勢による問題であり、米国・イランが60日間の停戦に入ったばかりで状況は流動的。国の補正予算(電気・ガス代支援等)の動向や財源を的確に見極め、市としてできることを慎重に協議すべき」
【結果】
起立採決の結果、賛成多数により「継続審査(結論は次回以降へ持ち越し)」と決しました。
3. 当局からの報告事項
① 令和7年度 指定管理者の事業概要報告
環境部・活力創造部が所管する各公共施設の指定管理者による運営状況が報告されました。施設利用者数は、新型コロナウイルス感染症の拡大前(コロナ前)の水準にまで回復してきており、令和8年度もさらなる利用者増と効率的な運営を目指す方針です。
② 【重要】庄内川での中学生水難死亡事故について
学校教育課より、極めて痛ましく悲しい事故の報告がありました。
去る6月13日(土)の夕方、市内の中学校に通う男子生徒が、友人ら計8人で遊びに行っていた庄内川での川遊び中に流され、亡くなられました。
学校現場では、15日(月)に全校集会を開き、校長から命の大切さを訴えるとともに、不確かな憶測や誹謗中傷を行わないよう指導がなされました。また、現場に居合わせた残り7人の生徒の「心のケア」についても、学校が細心の注意を払って見守っています。
市内の全小中学校に対し、改めて水難事故防止を含めた「命を大切にする安全指導」を徹底するよう指示が出されました。これから夏本番を迎えるにあたり、子どもたちの安全と命を守るための指導を繰り返し行ってまいります。





