市町村議会議員特別セミナー2日目(1/9)自治体財政の基本と予算審議のポイント
「財政は難しくない!家計の目線で考える自治体財政と予算審議のポイント」
皆様、こんにちは。 先日受講した、立命館大学の森裕之教授による講義「自治体財政の基本と予算審議のポイント」が非常に目から鱗の内容でしたので、その学びを共有したいと思います。
■ 財政のルールは、たった一つ「赤字にしない」
「財政」と聞くと、難しい専門用語が並ぶイメージがありますが、森教授は「財政は家計と全く同じ」と断言されました。
唯一のルール: 収入の範囲でやりくりし、赤字を出さないこと。
貯金(基金)の役割: 収入が足りない時や、災害などの不測の事態に備えて積み立て、適切に取り崩す。
予算審議の本質: 「限られたお金を、地域の未来や市民の暮らしのどこに優先して使うか」という価値観の選択である。
「赤字にしない」という大前提さえ守れば、どこにお金を使うかは自治体の自由であり、それこそが「地方自治」の醍醐味であるというお話に、議員としての責任の重さを再認識しました。
■ 予算の仕組みを「ペットボトル」で理解する
講義で特に分かりやすかったのが、一般財源(自由に使えるお金)の仕組みをペットボトルに例えた説明です。
ペットボトルの大きさ: その自治体の人口などで決まる「標準的に必要な経費(基準財政需要額)」。
中に入っているお茶: 自前で集めた「市税(基準財政収入額)」。
足りない部分の補充: お茶が足りない分を国が埋めてくれるのが「地方交付税」。
この仕組みがあるからこそ、どの地域に住んでいても一定の行政サービスを受けることができます。
■ 物価高騰への対応と一宮市の予算
今回の資料の中で特に注目したのが、「物価高騰に対する国の財政措置」です。 国は、光熱費や経費の値上がり分を地方交付税に反映させるなどの措置をとっています。
森教授は、「国が予算措置をしていても、それをどう使うかは自治体の判断(自由)」であると強調されました。
そのお金が、しっかり一宮市の物価対策事業に反映されているか?
市民の皆様の負担軽減に繋がっているか?
これをチェックするのが、私たち議員の重要な役割です。
■ 3月の当初予算審議に向けて
講義の最後には、「事業の量(アウトプット)」よりも「成果(アウトカム)」を重視すべきというお話がありました。 「説明会を何回開いたか」ではなく、「それによって市民の暮らしがどう良くなったか」を問う視点です。
今回学んだ「家計の視点」と「国の予算動向」をしっかりと踏まえ、3月の一宮市当初予算審議では、一円の税金も無駄にせず、最も効果的に市民の皆様の幸せに繋がるよう、真剣に議論を尽くしてまいります!

