市町村議会議員特別セミナー1日目(1/8) 孤独のグルメ〜ニッポンふらっとグルメ〜
本日、ドラマ『孤独のグルメ』の原作者・久住昌之氏の講義を拝聴しました。ネット情報が溢れる現代において、私たちが忘れかけている「食事と旅の真髄」についての深いお話でした。
1. 「検索」は確認に過ぎない、「発見」こそがドラマ
今の時代、多くの人がスマホで評価の高い店を検索し、長蛇の列に並びます。しかし久住さんは言います。
「インターネットで見てから店に行くのは、答え合わせをしているだけ。それでは自分の力で店を選ぶ力がいつまでもつかない。」
情報を遮断し、あえて「失敗するかもしれない」という勝負をかけて店に入る。その緊張感の先にこそ、忘れられない出会いや、その店独自の「味(人間味や町の文化)」があるのです。
2. 五感で「店の味」を感じる
久住さんが大切にされているのは、単なる料理の味だけではありません。
店主の佇まい: 無口で怖そうに見える店主が、実は自分の仕事に誇りを持っていること。
店内の雰囲気: どんなメニューがあり、どんな客層が集まり、どんな時間が流れているか。
町の文脈: なぜその場所にその店があり、地元の人にどう愛されているか。 これらすべてが「店の味」を構成しており、それは現地に足を運んだ人にしか味わえません。
3. 予定調和を捨てる「神様」との出会い
スケジュールを完璧に組み、有名店を回る「予定調和」の旅には驚きがありません。 久住さんは、あえて迷い、あえて怪しげな店に飛び込むことで起きる偶然の出会いを**「神様からのプレゼント」**のように捉えています。
看板も何もない二階の店。
一見そっけないけれど、料理が抜群に美味しい居酒屋。
30年前の記憶を辿って再会した銭湯。
こうした「一歩踏み込んだ先にある触れ合い」こそが、旅の記憶を鮮明に刻んでくれるのです。
編集後記:自分の足で歩く勇気を
私たちはいつの間にか、「失敗したくない」という思いから、ネットの数字(評価)を自分の感性よりも信じるようになっていました。
久住さんの言葉は、「自分の目と足を信じて、もっと自由に歩いていいんだ」というエールです。たとえ失敗しても、それはそれで面白い物語になります。
久住さんの話をお聞きして、先読みしすぎる自分自身の愚かさに呆れがします。
明日からの出張や旅行、まずはスマホをポケットにしまって、自分の「直感」を信じて街を歩いてみましょう!

