さまざまな困難を成長へのチャンスに
  横井インスティチュート代表取締役が講演

 県議会公明党・県民会議の定例の研修会が、5月16日神戸市内で行われ㈱インスティチュート代表取締役で船井総合研究所客員コンサルタントの横井英昭氏が「より良い世界の為にできる事」をテーマに講演しました。

 まず、変化が激しい社会情勢の中で業績が上がっている企業とそうでない企業があることについて事例をあげ「自社の商品・サービスを通じて良い世の中づくり、社会貢献を目指す企業が少なくなっている。真に成功するには世の中を良くしていこうという企業経営の目的や創業の精神を持ち続けることが重要」とこれからの企業のあり方を指摘しました。

 また、日本の財政事情を解説し「日本は借金が重なっているのは事実で、これまでのシステムが崩壊している。しかし、マスコミなどでは借金ばかりが喧伝され資産にはあまり目を向けていない。取り上げられている国の借金は政府の負債で政府の問題」と述べ、様々な言説やこれまでの常識と言われるものに左右されないものの見方の大切さを強調しました。

 さらに、日本企業が韓国をはじめとする海外企業との競争に苦戦している状況を説明し「日本経済の不振の元凶は円高である。円高こそ日本の競争力を弱め、日本経済から活力を奪っている」とし、政府の早急な対応の必要性を述べるとともにGDPのデータを分析しながら「日本の輸出依存率は約17%で低く、トータルとしての利益を守るためには約60%を占める民間最終消費支出の増加が不可欠」と話しました。

 最後に、横井氏は「諸外国の金利の激しい変動に比べ、日本の長期金利が低く安定しているのは日本経済の磐石さを物語っている。世界一強固な経済基盤やまだまだ伸びていく要因をたくさん持っているのが日本。日本は経済面をはじめ様々な困難に直面しているが、これらを乗り切れば景気好転の可能性や成熟社会といったより良い時代が日本にも世界にも見えてくるはず」と熱っぽく語りました。

コメントは受付けていません。

Twitter
ブログバックナンバー
サイト管理者
兵庫県 谷井勲
tanii-no1ama449@work.odn.ne.jp