本物の舞台で本物の演劇を 今年度「わくわくステージ」がスタート
  中学生対象に無料公演 阪神地域でモデル事業 来年度から兵庫県内全域で

「迫力満点で胸がどきどきした」と話題を集めているのは、今年度からモデル事業としてスタートした兵庫県の「ピッコロわくわくステージ」。本物の舞台で本物の演劇をと、9月上旬に阪神地域の中学生を対象に5回の劇場公演を行った。評判は上々で、来年度からは県内全域に広げる方針。同事業は公明党議員の提唱によって県単独事業として実現したもので、関係者から注目されている。

「わては、どんどん年をとって……」と、老いたピーターパンが関西弁で泣きを入れると、場内は大きな笑いで沸き返った。演目は、劇作家・別役実氏の作品「さらっていってよピーターパン」。

永遠の少年であるはずのピーターパンが、年をとって闘争する意欲をなくすが、子どもたちに励まされ、再び元気を取り戻し海賊と戦うというストーリー。最後はピーターパンが会場に向かって、冒険心を持とうと呼び掛ける。

歌や踊りをふんだんに取り入れたミュージカル風の作品で、鑑賞者に親しみが持てるよう関西弁をあちこちにちりばめている。鑑賞した中学生らは、リズミカルなテンポ、奇抜なストーリーに興奮したり、爆笑したりと、場内は終始、熱気に包まれた。

中学生らは鑑賞後、舞台監督らから、舞台装置や小道具などについて説明を受けた。また、出演者が再びステージに上がり、生徒の声援に応えていた。

県芸術文化課によると、「感性を刺激し、心の豊かさをはぐくむ」ことを目的に、今年度は、阪神地域7校の中学生約1400人を対象にして、県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター(尼崎市)を会場に、県立ピッコロ劇団による無料公演を実施。来年度からは、対象を全県の中学生に拡大する予定という。

中学生を対象としたピッコロ劇団による無料公演の実施については、県議会公明党・県民会議の谷井勲議員が昨年2月の議会で「優れた生の演劇に触れる機会があれば、一人一人の創造力が刺激されて(中略)表現力やコミュニケーション力を身に付けるきっかけにもなる」として提案。

その際、県立芸術文化センター(西宮市)で、中学生への音楽演奏が実施されている点を評価し、劇団の公演実現を強く主張した。これに対し、井戸敏三知事は「広く青少年に鑑賞の機会を提供したい」と実施への意向を示していた。

なお、ピッコロシアターの藤池俊館長は、「小学生に対しては(同劇団の)“おでかけステージ”がある。中学生には、本物の劇場の感動を味わってもらいたい」と、同事業に期待の声を寄せていた。

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兵庫県 谷井勲
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