吉田神戸商大名誉教授が研修会で講演
   県の行財政構造改革についての課題に関して意見交換

 県議会公明党・県民会議の定例の研修会が、9月13日神戸市内で開かれ吉田寛・県立神戸商科大学名誉教授が講演。県が7月に発表した「兵庫県の行財政構造改革の課題」について研修しました。


 吉田氏は、まず行革を行う際に大事なこととして▽兵庫県に対し愛情を持っている▽県の資産を時価で評価していく。施設などは支出に見合う価値があるかどうかを判断基準にするべき―などの点を指摘。

 次に議員について「行革で手っ取り早いのは議員数の削減。議会はいらないという市長もいるようだが、議員は必要である」とした上で「議員は、住民の代表だから住民と話し合ってやっていくのが本筋。イギリスなどではタウンミーティングを住民が参加しやすい時間帯や休日に開催している」と住民の声を反映する大切さを強調した。

 また、「県内でも過疎化が進んでいるが、過疎地に事業を持っていく考えは県にはないようだ。どうしても都市に持ってくる。過疎地で事業を行っていけば、土地代やコストが安く住民も協力してくれる」ともっと地域に目を向けた発想の必要性を訴えました。

 そして最後に「議員の皆さんには行革のため県内を行脚して地域を見てまわって、地元の人と話し合ってほしい。そうすればいろんなものが見えてくる」とエールを送りました。

 このあと、各県議から質問が出され「行革といえば、すぐに縮小と考えてしまい、無駄をはぶくという考えが強いが、必要な事業とそうでないものの見極めが重要になるのでは」との意見に対して吉田氏は「仕分けは理念と方向がはっきりしていないとだめ。科学は最先端でないと意味がない。今の仕分けには哲学がない。自身の方針で決めるのではなく、住民のニーズに応えていくのが本当の仕分け」との持論を述べました。

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兵庫県 谷井勲
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