
視覚障害者がトライアスロンに挑戦 兵庫県
日ごろの練習を条件に−協会が初の受け入れ 全盲の女性タンデム自転車で完走
一般公道での走行を実現した公明議員が激励

兵庫県三木市で6月27日に開かれた「グリーンピア三木 トライアスロンフェスティバル2010」 (兵庫県、大阪府トライアスロン協会などが主催)に全盲の女性が初参加し、見事に完走した。兵庫県協会は、自転車競技の危険性が高いため視覚障がい者の参加は、これまで認めてこなかった。しかし、兵庫県内では公明党議員の推進でタンデム自転車の一般公道走行が2年前から解禁されており、「日ごろの練習が可能」とみて、今回初めて受け入れに踏み切った。
全盲というハンディを抱えながらトライアスロンに初挑戦したのは、大阪市在住の柏木桂子さん。「初心者体験」の部門に参加した女子19人のうち16位でゴールイン。
トライアスロン歴18年の大西健夫さん(大阪市在住)を伴走者に、水泳0・3㌔、自転車9・5㌔、マラソン3㌔を走り抜き、大勢の参加者から祝福を受けた。
大会の会場には、タンデム自転車の公道解禁を推進した公明党の谷井勲県議が駆け付け、柏木さんらに「みんなで応援しています。最後まで頑張って」と声を掛けた。
相木さんは「完走できたのは周囲で支えてくれた皆さんのおかげ。全国の視覚障がいの人たちにも、自転車に乗れる楽しさをぜひ知ってほしい」と熱く語った。
タンデム自転車の普及や公道の走行については、武庫川河川敷(兵庫県西宮市)でボランティア活動をしていた愛好家から要望を受けた谷井議員が、県道路交通法施行細則の改正を議会などで粘り強く訴えた結果、2008年7月に実現した。
これにより、公道から同河川敷へ、タンデム自転車に乗ったまま出入りできるようになり、障がい者らも公道でタンデムを楽しんだり練習できたりと、便利になった。 協会側によると、これまでの競技大会では聴覚障がい者を受け入れたことはあったものの、視覚障がい者は危険性が高いため、参加へのハードルが高かったという。 ところが、「兵庫県では公道でタンデム自転車の練習ができる」として参加への強い要望が寄せられたため、「日ごろの練習がしっかりできれば、安全面もクリアできる」と判断し、視覚障がい者の受け入れにゴーサインを出した。
なお、柏木さんをよく知る大阪府守口市議会公明党の井上照代議員は、自宅近くの河川敷で練習に励んだ柏木さんの苦労話を聞き、谷井議員から詳細な取り組みを聞いた。「大阪府内でもタンデムが公道を走れるよう、府議会公明党と連携して推進したい」と話す。