Archive for 2010年 5月

議員研修会 新たな食料・農業・農村基本計画について研修    遠山県農業経営課長が農政の方向などを解説

県議会公明党・県民会議は5月17日神戸市内で、定例の研修会を開きました。 今回は、遠山知秀・県農政環境部農業経営課長を講師に招き本年3月に策定された「食料・農業・農村基本計画」について研修しました。

はじめに、データを示しながら「海外では途上国で人口増加が見込まれ、バイオ燃料の生産は伸びていく。国内的には農産物や水を輸入に頼っており、後継者不足などで耕作放棄地が増大している。一方、国産農作物への回帰傾向が見られ、農業への関心の高まりが感じられる」と農業・農村を取り巻く状況を説明しました。

次に今回の基本計画の特徴として、前基本計画が策定時の農業情勢を踏まえたものであったのに対し ▽国家の最も基本的な責務として食料の安定供給を確保 ▽食料・農業・農村政策を国家戦略として位置づけ ▽国民全体で農業・農村を支える社会の創造 などを明記していることを挙げました。

また、小規模経営を含むすべての農業従事者を支援していくという視点が見られることもポイントの一つとして指摘しました。 さらに、基本計画に盛り込まれている食料自給率の50%までの引き上げ(平成32年度の目標)や食の安全性向上に向けての取り組み、農業者の経営発展への環境整備のための戸別所得補償制度の創設といった項目をその考え方を含めて解説しました。

懇談では、各県議から「農地活用がしやすい様々な配慮が求められている」「都市と農村の交流や子どもの農村体験など農業・農村を支えるための具体的な取り組みが必要である」といった意見が出されました。

また、遠山課長は「おいしいごはんを食べよう県民運動などの取り組みは一定の成果が上がっている。今後、これらの運動や事業の継続が大切だ」と述べ、戸別所得補償制度の本県での取り組みなどを示しました。

Twitter
ブログバックナンバー
サイト管理者
兵庫県 谷井勲
tanii-no1ama449@work.odn.ne.jp