
県議会公明党・県民会議は、1月19日朝、神戸市中央区内で定例の研修会を開き、佐竹隆幸・兵庫県立大学経営学部教授が「中小企業の現状とこれからの中小企業政策について」をテーマに講演しました。
佐竹氏はまず、リーマンショック以降の日本経済の現状について解説。大企業ベースの視点で製造業にしぼって見た分析データを示 しながら「日本は世界同時不況のダメージが最も大きかったにもかかわらず、先進主要国で最も早い底打ち宣言をした。その一方、雇用の悪化に歯止めがかから ず、家計も厳しく生活実感に乏しい」とした上で「企業は生産を減らして需要とのバランスをとってしのいでいるため、厳しい状況が続いている。しかも変化が 速く複雑化している」と指摘しました。
次に、高級ハンガーの製造販売で注視されている豊岡市の企業を紹介しながら「消費者のニーズをどうとらえ応えていくかが大切で、時代の変化に機敏 に対応していける中小企業は生き延びていく。そのためにも積極的な企業戦略が不可欠」と今後の経営戦略のポイントを強調しました。また、企業が成長する大 きな要因である人材の確保について「従業員の充実感ややる気を引き出すためにはES(社員満足度)を高めることが必要。結局、それがCS(顧客満足度)を 高めることに直結する」と話し「企業にとって一番大切な社会貢献とは人、モノ、お金の地産地消で地元の活性化に役立つこと」と付け加えました。
最後に「これまでの担保主義・保証制度にかわって企業の信用力が問われてくる。それは企業にとってビジネスプランの作成であり、それができる自立型企業を 目指すうえで企業間の連携が重要になる。経営者として柔軟な考え方ができる人が連携的効果を生み出せる」と締めくくりました。