令和6年11月定例議会

皆さまにおかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
11月定例議会での質疑についてご報告いたします。
公共施設の照明器具について
2023年11月に開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」において、2027年末までに蛍光管の製造・輸出入が禁止されることが決定しました。これにより、公共施設における照明のLED化は喫緊の課題となっています。
蛍光管の売買や使用は制限されませんが、製造中止に伴う在庫減少、価格上昇、入手困難が予想されるため、市民サービスの低下を防ぐためにも計画的なLED化が求められます。
質問 LED化対象の市有施設数、LED化の状況、器具の形式や蛍光管数の把握状況は?
環境局長 2024年5月に実施した全庁調査では、照明のある市有施設1,585施設のうち、163施設でLED化が完了しています。
今後のLED化対象施設数は、1,327施設であり、6割強の施設は照明台数等が把握できていません。
質問 対象施設の照明台数等の全体が分からなければ、予算面や発注面の判断が出来ないのではないか。今後、市有施設のLED化はどのように進めていくのか?
環境局長 温室効果ガスの排出削減に向け、2030年度までに公共施設の照明をLED化する計画としており、各局が効率的にLED化を進められるように技術的な支援を行っていきます。
市長 ご指摘のとおり、交換が不可能になる直前に慌てるような状況を避けるため、計画的な取り組みが重要です。しっかり取り組んでいきます。
質問 他都市では、リース方式などを含む多様な発注方法が取られている。一方で、リース方式による発注では市外事業者の参入により、地元業者の参入機会が制限される懸念があるが、どのような発注方法を採用するのが適切と考えているのか?
財政局長 岡山市では、WTO協定の対象案件以外の入札について、地元業者を優先する方針を基本としています。ご指摘を参考にしながら、適切に対応していきます。
GIGAスクール端末の更新について
「GIGAスクール構想」により、全国の公立学校で児童生徒1人1台の学習用端末が整備されました。岡山市でも2021年に全小中学校で導入が完了しています。本年度で導入5年目を迎え、これら端末が順次更新時期に入ります。
更新にあたっては、更新端末の適切な調達に加え、これまで活用してきた大量の端末処分をどのように進めていくのかも大きな課題です。
子どもたちの学びを止めることなくスムーズな更新を行っていくことが必要です。
質問 端末更新の台数、更新計画は?
更新時に発生する大量の旧端末について、適切な処分方法やデータ消去の取り組みは?
教育長 児童生徒用の学習端末として、2026年度に約57,000台を一括更新する計画です。
現在使用している約55,000台の旧端末は、更新後に順次処分を進めますが、2029年度までのOSサポート期間中は一部を予備端末として活用します。
処分にあたっては、国の方針に則って廃棄する必要があり、業者にデータ消去の確認を含む廃棄証明書の発行を求めるなど、適切かつ厳重に進めてまいります。
質問 端末更新にあたり、児童生徒や保護者の意見は反映されるのか?また、更新時の学校現場の負担軽減をどのように進めていくのか?
教育長 児童生徒や保護者から「端末が重い」との意見が多く寄せられています。更新時には文部科学省が提示する仕様の範囲内で可能な限り対応します。
また、新規端末の納入や旧端末の処分の具体的な手順を明示し、学校現場の負担軽減を図ります。
