令和6年9月定例議会

9月定例議会では、会派を代表し決算特別委員会で代表質疑を行いました。(決算等の大要、物価高騰対策、保育士確保対策、児童虐待防止の推進、用水路等転落防止対策事業ほか)
以下、質疑の概要を報告いたします。
令和5年度決算について
岡山市は、積極的に行財政改革を進めてきた結果、財政指標の健全性は確保できており、しっかりとした土台のある財政状況にあるといえます。
しかし、道路修繕、公園の樹木管理、通学路のグリーンベルト(緑線)が消えかかっているので引いてほしいなどの市民からの要望に対して、予算がないことを理由に断っているケースが多くあります。
質問 令和5年度の決算は?
財政局長 結果としての財政指標が健全性を確保できており、そして、さまざまな工夫の中でやるべき事業に重点的な予算が配分でき、それを執行できているということから言うと、評価いただけるのではないかと思っています。
質問 市民のニーズに対して、予算がないことを理由に、そのニーズに応えられていない点も多くあるように思うが、市民の我慢の結果、良い決算になっているのではないか?
財政局長 それぞれの事業の水準については、財政局としても各局からの意見を十分に踏まえた中で、財源や優先順位の中で判断をしています。
不用額(実施した事業に要した経費が予算よりも少なく済んだため、支出しなかった額)がそれぞれの事業で発生している中で、各局において本当に予算が足りないのか、予算だけの問題なのかなどをよく検討し予算編成を行っていきます。
実質収支を多くつくることが、財政の目的ではありませんので、必要な予算が必要なところにつくように、頑張ってまいりたいと思います。
質問 今後、アリーナ建設などの大型事業が見込まれる中で、市民が良い財務状況であることを実感できるようにしていくことが大切ではないか?
副市長 財政の健全性ばかりを優先するのではなく、必要な事業については、しっかりと進め、行政としての役割を果たし、市民のニーズも踏まえた予算編成や財政運営を進めていきます。
用水路等転落防止対策事業について
平成28年度から令和4年度までの7年間で、市内全域から抽出された2,507か所に及ぶ危険箇所全てに対し転落防止柵の設置などの安全対策を実施しています。
令和5年度は、対策の集中期間を終えましたが、いまだ転落事故は発生しており、引き続き危険箇所に対する安全対策を実施するため、市長査定により5,000万円の予算を計上しました。
質問 令和5年度に実施した箇所数、対策の状況は?
都市整備局長 令和5年度は、市が危険と判断した72箇所と地元要望があった57箇所に、転落防止柵のほか、視線誘導標や道路びょうなどを設置しました。(転落防止柵設置延長は約5.3km)
転落防止に対する一定の効果は現れているものの、依然として転落事故が発生していることから、引き続き粘り強くハード、ソフト両面からの対策に取り組む必要があると考えています。

設置された転落防止柵と視線誘導標
