令和5年11月定例議会
皆さまにおかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
11月定例議会での質疑の概要を報告いたします。
1 文化による孤独・孤立を防ぐ取り組みについて
2030年には65歳以上の高齢者が人口の3割を占める超高齢社会を迎え、退職などで社会との関係が断たれ、望まない孤立や孤独が懸念されます。
孤独・孤立については、人生のあらゆる段階で誰でも生じうるものであり、「社会全体の課題」として対策を推進することが重要です。
川崎市では、東京藝術大学と双方の資源を活かして「アートを介したコミュニティ形成事業」を進めることで、社会的課題の解決に取り組もうとしています。
質問 本市においても、専門家と連携し、カルチャーゾーンやハレノワ等の既存設備を活かした文化による社会的課題への取り組みを行ってはどうか?
市民生活局長 文化やアートを介して、地域の様々な社会問題を解決しようとする東京藝術大学等の取り組みは、市としても関心を持っています。
孤独・孤立を防ぐための取り組みについては、これまでの福祉的な視点からのアプローチに加え、文化やアートからのアプローチを行うことは、意義ある取り組みだと考えますが、対象範囲や効果的な事業内容、また、持続可能な実施体制など、十分な調査・研究が必要であると考えています。
2 都市の価値を高める建設促進支援について
令和5年1月1日の全国県庁所在地の最高路線価の中で、市役所筋の路線価の対前年変動率が9.3%と最も上昇率が高くなりました。
再開発が進む一方で、岡山のオフィスビル、商業ビルは古い、耐震化率が低いともよく耳にします。
岡山市の都市の価値をさらに高めるため、中心部のオフィスビルについて、地場企業のニーズに応えるだけではなく、都心の機能強化と市街地環境の改善に向けて、老朽建築物の建替えによる高機能オフィスの整備と、企業誘致策を連動させ、積極的に全国企業を呼び込める環境を生み出す次の一手が必要であると思います。
他の政令市等では、重要度・優先度が高いエリアを指定し、ビルを新築・更新する企業へオフィスビル建設促進補助金等を用意し、オフィス需要と、中心部の価値向上のための促進支援を行っています。
質問 本市において、どのようにして都市としての価値を高めていくのか?
市長 我らがふるさと岡山の都市格、都市の風格を高めていくっていうのは、我々市民から選ばれたものとして、やっていかなければならないことであると思っています。
再開発については、一定の公の資金を入れることによって、採算ラインが変わってきます。
その採算ラインが変わってくることによって、より老朽化したものが変わっていき、そこに様々な施設が入ってくる。
これと同じ手法が多分オフィスビルの話でもあるんだろうと思います。
そういったことを一緒になって勉強しながら、こういったことをやることによって岡山のまちはどう変わっていくのか、我々が出すコストっていうのは最終的な採算に比べてどうなのか、いろいろなことを見ながら少し勉強させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

