この度の3党合意で、消費増税修正法案が成立しても自動的に税率が上がるわけではありません!
そもそもこの「一体改革」は、年金、医療、介護、子育て支援などわが国の社会保障費が毎年約1兆円ずつ増えていく中で、どうすれば充実した持続可能な社会保障制度としていけるのか、そのための財源をどう賄っていくのかという議論でありました。
今回、公明党が修正協議のテーブルについたのは、民主党と自民党だけに協議を任せておくと、社会保障を置き去りにして、ホントに増税だけが決められてしまうとの危惧からです。いくら外野で増税反対の決起大会をやろうが批判しようが、決められてはそれまでです。公明党は、単なる増税先行を現実的に阻止するために、次の点を勝ち取るべく、敢えて3党協議に臨みました。
① 社会保障を置き去りにした増税は認められない
② デフレ・景気対策を担保する
③ 低所得者対策をしっかり講じる
連日にわたってギリギリの交渉を続けた結果、それぞれで公明党の主張を入れ込むことができましたので、政府提出の関連法案を修正し、今国会で成立させることに合意致しました。
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●民主党のデタラメな新年金制度案と、後期高齢者医療制度の廃止については、 「あらかじめその内容等について3党間で合意に向けて協議する」と明記させました。改革の実施時期を含め、3党間の合意が必要になるため、民主党マニフェストの事実上の撤回につながります。
●低年金者対策は、基礎年金に定率で加算する方法を参考に「福祉的給付」で対応する
そして消費税引き上げまでに法案を成立させることを確認し、増税を先行させないようにしました。
●年金受給資格年数を25年から10年に短縮する。短時間労働者の厚生年金の適用拡大も行われます
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●政府案の総合こども園創設を撤回、現在の「認定こども園」を充実させることになりました。一方で、文部科学省と厚生労働省の両方が関わることから、二重行政の弊害が指摘されており、認定こども園を単一の施設として認可・指導監督を一本化することにしたほか、財政支援も拡充します。
●政府案では「市町村の保育の実施義務を外す」ことになっていましたが、引き続き市町村が義務を担うように修正させました
●幼稚園教諭の免許と保育士資格の一体化や、人材確保のための処遇改善などについても検討していくことが決まりました。
●子育て施設の認可制については、基準を満たした施設は原則として自治体が認可する仕組みへと改めることになりました。これにより、大都市部などの待機児童解消が期待できます。
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● 「経済状況を好転させることを条件として行う」と明記しました。これはつまり、経済状況が好転しない限り増税できないという前提条件を設けたことになります。一方で、景気回復を図るための具体策として、公明党は、老朽化した社会資本の再整備などを集中的に行うとともに、景気の本格的な回復を促す「防災・減災ニューディール」を提唱してきました。今回の三党合意には、この防災・減災対策を軸にした成長戦略の検討が明記されました。
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●消費税における低所得者対策について、当初の政府案にはなかった、生活必需品などの税率を低くする軽減税率も、低所得者対策の選択肢として、導入を検討することとなりました。
●自動車に関する税負担の軽減として、自動車取得税の廃止も含めた、自動車取得税、自動車重量税の抜本的見直しを行うこととなりました。

公明党は、ただ反対するだけの無責任な野党ではありません。与党も野党も経験した責任ある政党として2大政党の間に割って入り、今回の修正協議では、低所得者対策を講じなければ、消費増税ができない仕組みにしたこととあわせて、年金や子育て支援など社会保障の充実を前進させることなどで、社会保障改革を置き去りにした増税先行路線に歯止めをかけたのです。
但し、今、公明党にできたのは「歯止め」のみ。山口代表がおっしゃるように「これからが本当の戦い」です。今後、残された課題についても、協議の場で堂々と主張を貫き、皆様方の暮らしを守り、安心して暮らせる社会づくりに全力で取り組んでまいります。これからも公明党へのご支援をよろしくお願い申し上げます。