異常気象が続く福岡県北部の水事情を探ろう――と、公明党福岡県議団(野田栄市団長)は4日、貯水率低下が心配される添田町の県営油木ダムや、6月の少雨で農業用水不足が懸念されていた京築地区(11市町村)の田んぼを訪れ、水利用の現状を調べた。視察には、野田団長や森下博司、田中正勝、二宮真盛、浜崎達也、新開昌彦、高橋雅成の7議員が参加した。ここ数日の大雨で、同県のダム貯水率は、やや改善がみられるものの、いまだ貯水率20%台のダムもあり、安心できる状況ではない。
 中でも、この日視察した北九州・京築地区の飲料水や農・工業用水の水がめ・油木ダム(有効貯水量1745万立方メートル)は、6月の記録的な少雨と田植え時期が重なったことで湖底が姿をみせ、水没していた橋が現れていた。油木ダム管理出張所の舩津芳雄所長は、「ここ数日の雨で貯水率が2%近く改善したが、いまだに19・2%と20%を切る厳しい状況。平年並みに戻るには台風が来ないと無理かも……」と厳しい観測を示していた。
 その後、一行は、行橋市、苅田町の公明議員と合流して京築地区へ。県行橋農林事務所の麻生昌彦所長は「ここ数日の雨で田に水が入り、田植えの遅延地区でも苗の植え付けが終わった」と、農家が一息ついている状況を説明。しかし、渇水の影響で21ヘクタール(行橋、豊前両市と新吉富村)にわたって水稲の作付けを断念させられた、と語った。
 次いで、一行は福岡地区水道企業団(福岡都市圏9市10町で構成)が先月開設した国内最大級の「海の中道奈多海水淡水化センター」(福岡市東区)を訪れ、海水から真水を生産する仕組みを見学した。同センターは、天候に左右されず水を安定供給できる施設。濱野利夫所長の話では、「一日4万トンの真水生産量を、今月中旬にも最大能力5万トンに引き上げる」予定。これには、同事業団が給水する福津、宗像、古賀3市と宇美、篠栗、須恵3町の公明議員も参加した。
 視察後、野田団長は「7月に入り、水不足の改善はみられるが、まだ安心できない。稲作用管理水の確保など水の有効活用と、県民への節水の呼び掛けを県や関係機関に働き掛けたい」と語っていた。

(公明新聞より)

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浜崎 たつや
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