国内で3頭目の牛海綿状脳症(狂牛病)の感染牛が発見され検査体制の充実が望まれているが、福岡県議会の公明党・新風議員団(北原守団長=公明党)は11月27日、北部九州の食肉流通の拠点となっている九州協同食肉株式会社(同県太宰府市)と、県食肉衛生検査所(同県筑紫野市)を視察、食用牛のと畜・流通と狂牛病検査体制の実態を調査した。
このうち、九州協同食肉株は、福岡県管轄の最大規模のと畜場。同社の松崎文夫専務の説明によると、10月18日の全頭検査体制以来、処理頭数が例年の1日80~90頭から20~30頭に落ち込み、現在、ようやく1日約60頭にまで回復したという。
松崎専務はまた「牛の生産者は肉牛の需要が多い10月―12月出荷に合わせて牛を肥育している。それが出荷できなければ1頭当たり数十万円から100万円の収入がゼロになってしまう」と、生産農家の苦境を代弁した。
一方、県食肉衛生検査所では、藤野敬夫所長が4人の職員が専従で狂牛病の検査に当たっていることなどを説明。同所長は「現在、1日65頭から70頭の検査を実施、今後、1日90頭近くに増える予定だが、職員はフル稼働の状態で、緊張感も限界に近い」と検査体制の現状を訴えた。
この日の視察に参加したのは野田栄市、藤崎充子、浜崎達也、新開昌彦、二宮真盛の各議員(以上、公明党)と堀宏行議員(新風)。野田議員は「職員の増員や検査室の整備が、スムーズな食肉流通のためにもぜひ必要」と、検査体制の充実を求めていく考えを明らかにしていた。
(公明新聞より)
