【視察報告】妊娠・出産・子育てトータルケア事業について
2019年10月25日(金)
近年、晩婚化により高齢出産が増加し、その結果、出産後に両親を頼れず、その上、近隣との付き合いもなく、子育てにおける母親の孤立が大きな問題となっております。妊娠中から出産直後の数日は、出産施設や行政のサポートを受けることができますが、出産施設から退院した後の、母親の日常生活のサポートは圧倒的に不足しており、特に不安感を抱えやすい産後直後の女性を支えることは、少子化対策、産後うつ防止、児童虐待防止のためにも必要です。
中野区では、妊娠から出産、子育てまでの個々のニーズに応じた切れ目ない支援を行うため、妊産婦に対する保健指導や各種サービスの提供を行っています。
特に産後ケアにおいては、助産院における産後ショートステイ事業、産後ドゥーラ訪問ケアが先進的に進められており、その取り組みを学ばせて頂きました。
産後の女性の家を訪ね、とにかく身体を休め、安心して赤ちゃんのお世話に専念できる環境をつくるお手伝いをしたり、家事や育児はもちろん、上のお子さんの相手、緊急時や異常時には、病院や各行政機関などの必要な専門家とつなぐ役割も果たすのが産後ドゥーラです。
中野区では、平成27年より松が丘助産院において産後ケア事業を受託し「産後ケア入院」「産後ドゥーラの派遣」を行っています。ショートステイでは、産後4か月以内は、4泊5日、区の9割の助成で利用できます。産後ドゥーラの派遣は、産後6か月以内、15時間は1時間当たり1,000円。本市の訪問型産後ケアは助産師さんが対応しますが、育児相談、母乳のケアなどできることが限られております。お母さんを支えるプロである産後ドゥーラを本市でも早急に導入すべきであると強く感じました。

