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村松とおる|皆様の声が政策!実績ナンバー1!

26年度予算委員会での総括質疑(14.3.12/13)

2014年3月14日

※2014年3月12日、13日に行った私の26年度予算総括質疑の模様です。

◎村松徹委員 市議会公明党の村松徹でございます。昨日で東日本大震災発生から3年となりました。亡くなられた方の御冥福を改めてお祈りするとともに、一日も早い被災地の復興をお祈りいたします。
それでは、本日最後となりますが、私の総括質疑を行います。よろしくお願いいたします。
まず、第8次行革、行財政改革大綱の取り組みについてお伺いします。
私は、この行革審の答申に至るまでの審議会の議論も傍聴させていただきながら、どのような議論が展開されるのか、見守ってまいりました。昨年7月の答申を受けて、今に至るまでの間で所管部署のほうで大綱を策定され、中を見させていただくと、6つの重点取り組みということで、これは審議会でも大きな課題になっておりました施設マネジメント、受益者負担の適正化、補助金制度の見直し、行政評価システムの再構築、指定管理者制度の見直し、分権時代の人材育成という、こういう6つのテーマをきちっと盛り込んで、取り組むというふうになされました。
それで、先日の常任委員会でも、この御報告があった際に、中身について確認させていただきましたら、施設といっても、箱物だけではない。インフラについても、また焼却炉などにつきましても、プラントにつきましても、これも含めるというお話がありました。また、5年という期間につきましても、従来、大綱は3年間でつくられておりますけれども、5年間に延長するということは説明を伺って感じたところですけれども、モラトリアム的な期間延長ではなくて、しっかりと取り組む課題の大きさに対して、きちっと形をつくっていくんだという、そういう決意、覚悟の裏返しというふうに私はとらさせていただきました。ちょっとハードルを高く感じているようなお話かもしれませんけれども、ぜひ成功していただかなければいけないというふうに思っています。
それで、いろいろな方たちが質問されておりますが、私もまずこの行革というものが本市の将来を決する重大な、しかも第8次大綱は、内容についても大事な内容と思っておりますので、まず市長の決意をお伺いさせていただいて、それから総括質疑に臨みたいと思います。

◎石森市長 第8次行革に対する決意でございますが、第8次行革大綱を踏まえまして、市民の皆様を初めとする多様な担い手と一体となって、活力と魅力あふれるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。そして、これまで委員から多くの御意見を頂戴しております施設マネジメントを初め、第8次行革大綱に掲げる取り組みを着実に実行し、八王子ビジョン2022の実現に取り組んでいく所存であります。
◎村松徹委員 今、着実に進めていきたいというお話がありました。私は、これこそ攻めだというふうに、攻めのまちづくりというか、攻めの市政であるというふうに捉えたいと思っております。今、いろんな自治体で、施設マネジメントに特に取り組んでおります。隣の多摩市でも、昨年、公民館でやっているやりとりを拝見いたしましたけれども、この施設マネジメントの問題は、公共施設は自治体にとって更新問題は時限爆弾だというような位置づけまでされて、危機感を持って取り組んでいるところがあります。これは、将来負担の問題も、今回、財政規律の中で随分出ていますけれども、将来負担という形で今から手を打っておかなければ、明らかに次の世代に禍根を残すような形になってしまうかもしれないという、恐らく、その可能性はかなり高いだろうというふうには思っております。これにつきましては、本当に5年間という期間でありますけれども、具体的に27年度に取り組みの方針も策定されるということでございました。これにつきましては、注目して見守っていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
防災・減災についてお伺いいたします。今回、自主防災組織に機器対応メニューにスタンドパイプを入れていただきました。これは、500世帯以下の自主防災組織に対して、今まで資機材を隔年で提供するというものが、6万円を上限とするという額であったものを、これを8万円に引き上げる。そしてスタンドパイプのセットを提供を受けられるという形にしてくださるということでございました。
スタンドパイプにつきましては、実はこれにつきましては、消火機能と応急給水の機能と2つあるわけですけれども、今回、初期消火の対応のためのスタンドパイプセットの提供を行うということでございます。
まだまだ、このスタンドパイプについては知らない市民の方も多いと思います。市もこれについて積極的に取り組んでいただきまして、今年度は17セットを購入して、希望する自主防災組織に貸与するという、こうした事業を始めていらっしゃいます。そこで、まず、このスタンドタイプの今年度の貸与、訓練の実績につきましてお伺いをさせていただきます。

◎生活安全部長 スタンドパイプを使用した訓練実績でございますが、本年度、本市のスタンドパイプを使った訓練が1回あったほか、消防署の機材を利用した訓練が16回行われております。また、昨年9月と11月に、延べ224名が参加しました防災指導員育成研修でも、スタンドパイプの取り扱い訓練を初めて実施したところでございます。平成26年度以降も、この研修会のメニューとして継続していく考えでございます。

◎村松徹委員 今、御説明ありました。それで、スタンドパイプは消火栓に接続をして、消防のホースとつなぐということになるわけですね。それで、今回の予算をめぐるさまざまな質疑の中で、消火栓の数だとか、質疑がありました。私、夜間走っていると、黄色い縁のマンホールが消火栓なわけなんですね。ただ、消火栓というのは必ずしも歩道にあるわけではなくて、道路のど真ん中にある場合もある。しかも、排水栓という、青い縁取りのマンホールも、これはスタンドパイプの接続対象になるというふうに伺っています。
これは初期消火なんかに対しましても機能的なものなんですけれども、あの重いスタンドパイプは、ここにいます西本委員が試しにあけてみたんですが、鋳物でできていますから、かなり重いというのもありますし、万が一、わからないで突っ込んできた車なり自転車が事故を起こしてしまうということも、これは現実に過去にあったという話も消防隊員だったか、東京都の職員の方だったか、今、ちょっとあれですけれども、伺いました。
それで、これは実際、訓練なり研修というものが必要であるというふうに思っておりまして、ぜひこの扱いについての体制について、準備につきましてお伺いさせていただきます。

◎生活安全部長 今、委員、御紹介いただきましたけれども、大震災発生時に住民の皆様にスタンドパイプを利用して消火活動を行っていただくことを想定して、26年度から自主防災組織への助成資機材にスタンドパイプ一式を追加し、普及を図っていく考えでございます。その際のスタンドパイプの取り扱いには、安全面で技術が必要であることから、今後、消防署や消防団の協力を得まして、地域で行われる防災訓練などを通じて、住民の皆様にスタンドパイプの使い方を習熟していただく機会をふやしていきたいというふうに考えております。

◎村松徹委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
それで、防災・減災のもう1つなんですが、私、今回、防災倉庫の備蓄につきましては、独立型の倉庫を中野上町に設置するということで設計費が計上されております。この防災備蓄につきまして、今回取り上げたいのは、以前にもどこかで指摘したことがあるんですけれども、広域避難所の運営です。市内に12ヵ所ある広域避難所は、これは一時的にあくまでも避難をして、それで市内の小中学校であったりとか、市民センターに移動して、そちらで避難をするというふうになっておりますので、市の防災備蓄というのは基本にないわけですね。
それで、これにつきまして、市内に12ヵ所あるといいましても、例えば私が地域としております南陽台なんですけれども、東京薬科大学のグラウンドが広域避難所になっていますけれども、ここに一回避難した後、例えば由木中央小学校、由木市民センターに移動というふうになるわけですけれども、南陽台は高齢化率が非常に高くて、一丁目が47.7%、二丁目が42.0%、三丁目が46%という、高齢化の進んでいる住宅地でもあります。一時、広域避難所に避難したのはいいけれども、そこから徒歩で避難所に移動するというのは、これはかなり過酷かなというふうに思うんですね。
それで、この広域避難所の中には、首都大学東京のように積極的に地域向けの防災備蓄を置いているところもあります。ぜひ、この広域避難所につきましては、大学側に防災倉庫の設置を協力をしてもらうように働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎生活安全部長 広域避難場所への避難は、数時間から半日程度と想定しておりますので、現時点では市が防災倉庫を設置する予定はございませんが、大学が帰宅困難者対策として学生や教職員用に行う備蓄や、社会貢献として近隣住民を対象として行う備蓄の推進につきましては、今後、大学コンソーシアム等を通じて呼びかけを行っていきたいというふうに考えております。

◎村松徹委員 東京工科大学の場合は、近くに片倉台、北野台、それで拓殖大学なんかも館ヶ丘の団地があるわけです。大学の協力姿勢は温度差があるようなイメージがありまして、今の部長のお答えですと、市独自では設置はしなくて、地域貢献分として大学が自主的に協力的にやってほしいというような御期待なんですが、これはそのとおりに進めばいいんですけれども、まだまだちょっと心配なところがありますので、ここはもう一度、市の支援をお願いしたいというふうに求めておきます。
次に、学園都市づくり、大学コンソーシアムについてお伺いいたします。
大学コンソーシアム八王子がことしで発足5年というふうに節目を刻みます。この大学コンソーシアムの先駆的な存在で京都があるんですが、ことし20周年ということで先日も新聞に大きく取り上げられていました。それで、去年のこの場でも大学コンソーシアムの事務局体制が、申しわけないんですけど、京都のようなところと比べると、大分、事務局体制についての強化の必要性があるという指摘をさせていただきました。これは前向きに御検討いただくということになったんですが、その後の強化、充実はどのようになっているのか、お伺いいたします。

◎市民活動推進部長 大学コンソーシアム八王子の事務局体制の強化についてでございますけれども、現在、大学コンソーシアムの八王子の事務局は、学園都市文化ふれあい財団が担っております。事務局体制の強化には、まず、加盟大学等からの人的派遣や、さらなる費用負担が必要でありますけれども、なかなか難しい状況にございます。学園都市づくりを進める上で、大学コンソーシアムの果たす役割は大きいと認識しておりますので、加盟大学との連携強化や、事業の再構築などを図り、体制強化につなげていきたいと考えております。

◎村松徹委員 ぜひよろしく具体的に進めていただきたいと思っております。
それで、重ねて質問いたしますけれども、大学コンソーシアムの機能には、21大学、市域で23大学、この大学の持つ資源と地域のマッチングという機能がございます。まず、この地域のコミュニティとのマッチングなどで、もっと存在感を発揮していただけたらと思うんですが、その面での活動はいかがなものか、お伺いいたします。

◎市民活動推進部長 大学コンソーシアム八王子の地域における存在感についての御質問ですけれども、大学コンソーシアム八王子は、大学の教員の地域をフィールドとした研究活動や、多くの学生の地域でのボランティア活動など、大学が地域に貢献する活動を支えることを目指しております。市民、大学、学生が、学園都市であることのよさを実感できるような魅力ある学園都市八王子づくりを進めていくことが、コンソーシアムの存在意義を示すことにつながると思っております。今後も大学や学生の地域における活動の充実を図っていきたいと考えております。

◎村松徹委員 ぜひ、これにつきましては、他の地域にわざわざ八王子に住んでいる大学の先生が、市外の地域でフィールドとして活動している実績があったりしまして、これはぜひ研究者などでは地域でのこういう場所があれば、本当はありがたいという声もありますので、そういうところについての大学側との連携を密にしていただきたいというふうに思っております。
また企業とのコラボについてはどうなのか、マッチングについてのお伺いをさせていただきます。

◎市民活動推進部長 大学と企業とのマッチングについてでございますけれども、大学コンソーシアム八王子では、産・学・公連携事業として、大学の研究機能を生かすため、大学間、大学と企業との連携を進めるとしております。大学の専門知識を、産・学共同研究などに生かす取り組みには、まず人的交流が図られることが重要であると考えており、各大学の教職員と企業、地域とを結びつけるなどのネットワークづくりを進めているところでございます。マッチングの難しさはございますけれども、本市の知的財産である大学の専門知識を、八王子の産業振興につなげていきたいと考えております。

◎村松徹委員 わかりました。それでまた、大学と企業のマッチングにつきましては、産業振興部のほうも、これはマッチングのさまざまな取り組みをされているわけです。それで、今、どのような産業振興部の取り組みがあるのかをお伺いいたします。

◎産業振興部長 産学連携についての支援でございますが、JR八王子駅前の先端技術センター、開発交流プラザがございまして、ここに大手メーカーのOB2名を相談員として配置し、市内中小企業の産学連携を含む技術相談に対応しているところでございます。相談内容に応じまして、関連する企業や国、あるいは東京都の研究機関、そして大学の研究者等を紹介し、平成24年度の実績でございますが、延べ29件の産学連携に関する相談に対応したところでございます。

◎村松徹委員 やはり大学の資源というのはすごい大きいものがありまして、それで、たまたまという言い方をされたんですけれども、先日、会派で美山町のあるものづくりの会社へ行きましたらば、すばらしい大学の先生との出会いがあったから自分たちの事業が大きく発展したというお話がありました。それで、いろんな市の施策として、マッチングだとか、産学連携の動きはあるんですけれども、全国でもかなり試行錯誤をしている状況があります。ただ、市もいろんな窓口といいますか、機能を受け持っている所管がありますので、一元的な対応というものがあると、はっきりしてくるのではないかなというふうに思いますが、これについて中村副市長の御見識をお伺いしたいと思います。

◎中村副市長 大学の持っている知的資源とか、研究機能、これを地域社会に生かす、これがまさしく学園都市としての八王子だろうと、そのように考えております。とりわけ、新技術、あるいは新製品の開発に当たっては、この産学連携というのは大きな力になろうというふうに思っておりますので、ただ、市内の中小企業にとってみれば、この産学連携のハードルというんですか、これは高いなと思っていますので、今、委員から御提案があったように、開発交流プラザを使いまして、企業の相談窓口を一本化していきたいというふうに考えておりますし、そこでさらにいろんな支援機関とも連携しまして、産学連携を進めていく、そんな考えであります。

◎村松徹委員 ありがとうございます。ぜひ、成功事例というものをどんどん積み重ねていっていただいて、ああ、こういうこともあるんだな、こういうこともできたんだなというのを八王子からどんどん発信していただいて、市内、市外へと産学連携の1つの成功例となっていただきたいと思います。
次に、農業政策についてお伺いいたします。
NHKの朝ドラの「ごちそうさん」をごらんになっている方は結構多いと思います。きのうは、うまいもん、きょうはかえるもんとほうるもんという、新しい、戦後の闇市場の中での、本当に食べることがいかに大事かということを知ったりとか、いたします。それで、ちょうど今、TPPの問題とか、また減反政策の廃止、こうしたことを契機に、また、昨年は安倍総理のもとで日本再興戦略というものが、農業についても明確に位置づけが変わりました。成長戦略という形の中に位置づけられました。
読売新聞では、現在、「時代の証言者」ということで、元農林水産事務次官の高木勇樹さんという方が農政の歴史をすごい生々しくつづっております。すごい参考になりました。
こうした中で、今、農地バンクについて、八王子市も取り組んでいくんだという話でありました。随分いろいろ、もう既に御説明いただいておりまして、農地バンクの制度の仕組みについてお伺いをしたいと思ったんですけれども、ちょっともう時間がかなり、それで同じことを聞くような形になっちゃいますので、本市の耕作放棄地の現状と対策、2つ目に質問するつもりだったんですけれども、これについてお答えいただきたいと思います。

◎産業振興部長 遊休農地でございますが、現在、市内に7.2ヘクタールございます。これは市街化調整区域内の農地の433ヘクタールのうちの1.7%となっております。このため、主な対策といたしまして、平成19年度から、農家直営農園を開設し、平成25年度、現在までに計17園、3万8,414平米の遊休農地を解消しております。
2つ目は、平成23年度から開始した農業塾でございます。これは平成24年度の卒業生の半数以上が農家直営農業の利用者として耕作に従事しております。
3つ目が、新規就農者対策。これは平成25年度から、国や都の新規就農者確保事業を活用し、市内では3名が就農しており、9,981平方メートルの農地を利用しています。
最後になりますが、26年度から開始する農地バンク制度、これは市街化調整区域の農地の貸し借りを推進することでございますが、意向調査等を行う中で、きちんと目標を定め、計画的に実施してまいります。

◎村松徹委員 きちっと計画的に取り組むというお話がありましたので、ぜひこれにつきましては、そのように取り組んでいただきたいと思います。
雪害対策につきましても、公的支援についての御説明をいただくことにしておりましたが、きのうも、また、きょうの時点でも、東京都がどのように取り組むかということにつきましては、まだ、この対応について、国の取り組みを注視しているという状況がありますので、少しこれはまた時間をおいて質問したいと思っておりますが、とりあえず国が10分の5、地方自治体が10分の4という取り組みの中で、パイプハウス等と言っていたものが、再建と言っていましたけれども、パイプハウスといっても野菜農家だけではなくて、畜産農家についても、畜舎であったり、堆肥舎についても対象になる。こうした確認もされておりますので、情報は、被災側にしてみると、少しでも多くの情報が欲しいというのがありますので、現場である市のほうから、特にJAを通じて情報は行っているということなんですけれども、配慮を厚くしていただきたいというふうに思っております。
農業政策の最後に、これは雪害とは別になりますけれども、野菜農家の場合は、パイプハウス、ビニールハウスをつくるときに、10分の7.5、要するに4分の3の補助がつきますが、今回、牛舎が倒れた畜産農家などがありましたけれども、設備をつくるときには、ちょっと野菜農家とは違う、手薄な助成となっております。それについて、ちょっと見直しが必要ではないかというふうに思っているんですけれども、これについての御見解をお伺いいたします。

◎産業振興部長 現在、農家への設備補助でございますが、東京都の都市農業経営パワーアップ事業を活用しております。この制度につきましては、農家が3戸以上、共同で行うということが要件になっておりまして、単独では使えないということでございます。本事業につきましては、平成26年度まで5年間の事業となっており、ここで東京都から、27年度以降の事業に関する調査書が届きましたので、市といたしましては、畜産農家がこの制度を活用できるよう、また単独でも事業に使えるよう、要望してまいりたいと考えております。

◎村松徹委員 よろしくお願いいたします。残り時間もわずかになったんですが、第4次事業化計画について、1問だけちょっと質問を、当初は3つ質問するつもりでしたけど、3番目の村松副市長に伺うところだけお答え願いたいと思います。
都市計画道路3・4・8号線、大塚小比企線についてです。ちょうど都道由木街道からみなみ野に入ってくる道路、今、日本水産の南側のほうに軌道の荒野原みたいになっているところがあります。これは本当は第3次事業化路線に入る予定であったんですけれども、漏れまして、それで途中で、市もこれは何とか市の計画としても、10年間、次の第4次まで凍結するわけではないんだよという話でしたが、実際にはそのまま放置されている。何としてもここで第4次に入れていただくことを市のほうも積極的に東京都などに働きかけていただきたいと思っております。村松副市長の御所見をお伺いいたします。

◎村松副市長 都市計画道路3・4・8号線の整備に対しての考えということでございます。この路線は、多摩ニュータウンと八王子ニュータウンを結び、さらには八王子南バイパスを経由して圏央道にもつながる重要な路線でございます。これまでにも、その早期整備を東京都へ要請をしているところでございますが、災害対策のかなめとなるハイパーレスキュー隊の庁舎も近隣に整備をされますことから、交通機能だけでなく、防災機能の向上を図るためにも、次期事業化計画で優先整備路線に位置づけ、整備が図られるよう、東京都に対して強く働きかけてまいります。

◎村松徹委員 残り20秒ぐらいあるかと思いますけれども、公園管理につきましてお伺いいたします。
北野台自治会に、今回、地区の10公園の管理を補助金という形で委託することになりました。これは指定管理者にかわる制度となるのかどうか、これは小田野中央公園に続く2つ目の事例と聞いていますが、その位置づけがどうなのか、お伺いさせていただきたいと思います。

◎井上まちなみ整備部長 公園管理の自治会への補助制度の仕組みですけれども、この制度につきましては、地域住民が主体となりまして行う公園管理と、公園を拠点とした地域コミュニティの活性化を実現するための活動に対して、維持管理経費などを支給するものでございます。これまでの事例としましては、小田野中央公園等があります。それに倣ったような形でやるものでございます。

(以上、3月12日質疑分。以下、3月13日質疑分)

◎村松徹委員 市議会公明党の村松徹でございます。きのうに引き続き、質疑を行います。昨日は、最後、アップテンポだったために、質疑に対する答えがかみ合わないで終わっておりますので、まず、その1点、北野台地区公園の管理についてお伺いいたします。
今回の予算で、市は、北野台自治会に対しまして、地域内10公園、100万円の補助金ということで予算計上しています。これについては、指定管理者制度、これの見直しの一環というか、かわる制度という位置づけの中で行うのか、お伺いいたします。

◎まちなみ整備部長 公園の指定管理者制度と共同管理についてでございますが、指定管理者制度の導入後、そのあり方につきまして検討してまいりました。一定の効果がある一方で、公園の数の増加に伴う管理コストの増大など、さまざま課題があることから、市民との共同管理につきまして、今回、北野台で実施しまして、十分な検証をした上で、指定管理者制度を補完する制度の一つとして他の地域への拡大を図っていきたいというふうに考えております。

◎村松徹委員 小田野中央公園に次ぐという2つ目の共働の公園管理ということでございます。自治会との共働がどのようにこれから評価されていくのか、この検証につきまして、今後見守らせていただきたいと思っております。
では、学校教育に関してお伺いいたします。
通告しておりました公文書管理につきましては分科会で伺いますので、今回は譲らせていただきます。
平成26年度に第2次教育振興基本計画が策定されますが、同じく教育情報化推進プラン、これが策定をされます。それで、これは大変注目しておりますけれども、この中でタブレット端末の導入を本市も考えて、入れ込むべきだろうというふうに思いますし、それにつきましての御所見をお伺いしたいと思います。

◎学校教育部長 タブレットパソコンの活用につきましては、発展段階と考えており、教育効果が見られるかどうか、研究している段階でございます。しかし、国で試行しておりますフューチャースクールの実績などを研究するなどいたしまして、平成26年度に策定を予定しております教育情報化推進プランの中で導入について検討してまいります。

◎村松徹委員 教育効果とか学力向上効果につきましては、先行した自治体の例もありますので、ひとつこれは証明されつつあるのかなというふうに思っております。国の日本再興戦略、きのうもちょっと引用させていただいたんですが、その中の産業再興プランの一つの中に、産業競争力の源泉となるハイレベルなIТ人材の育成確保ということで、2010年代半ばのうちに1人1台の情報端末による教育の本格展開に向けた方策を整理し、推進するという、こうした文言が盛り込まれております。私も実は今回、タブレットを持ちまして、持っただけではなくて、使っておりまして、まさに五十の手習い、50歳ではありませんけれども、53歳ですが、この質疑の原稿も、実はパソコンを一切使わずに、タブレットで挑戦をいたしました。本当にパソコンと別物だなというふうに思いながら使っています。早目にやはりこれは教育現場に導入することが重要だと思いますし、情報化推進プランの中にぜひ前向きにこれは本格的に入れるように検討を要望いたします。本来であれば、紙でなくて、タブレットでこうやって読めれば一番いいわけですけれども、ちょっと議会は今、これは了解が得られていないということで、紙できょうは質疑させていただきます。
次に、いじめやDV問題などで登校できない児童生徒宅を家庭訪問するスクールソーシャルワーカー、SSWについてお伺いいたします。平成25年度に1名増員し、3人体制に強化していただきました。年度途中ではありますけれども、その支援の対応状況は、1年前、前年度に比べましてどういう傾向なのかということ。そして平成26年度に、今度は心理相談員による総合教育相談、この対応をふやすということで体制強化いたします。あわせて前年度の状況と、対しましての増減を御説明いただきたいと思います。

◎学校教育部長 スクールソーシャルワーカーと教育相談の昨年度との比較ということでございますけれども、平成25年度2月末現在のスクールソーシャルワーカーによる訪問回数は1,328回で、昨年度並みとなっています。一方、教育相談でございますが、教育相談が5,210回となっており、規定の相談枠をオーバーしている状況でございます。現在、新規の相談は2ヵ月待ちとなっております。

◎村松徹委員 今御説明がありました。私は昨年もこの席で御指摘させていただきましたけれども、市内の小中学校生、約4万3,000人いらっしゃいますが、3人のスクールソーシャルワーカーで市内全小中学校生をケアできるのかというと、やはりこれは体制に対しての増員というものが必要ではないかなというふうに考えております。市教育委員会はこれにつきましてどのようにお考えか、お示しいただきたいと思います。

◎学校教育部長 スクールソーシャルワーカーの派遣については、学校からの要望を受けて派遣を行っておりますけれども、現在、学校からの要望に応じられないような状況はないというふうに考えています。しかし、スクールソーシャルワーカーの派遣の対象になっているケースの背景は、複雑化、多様化しており、その対応も困難で、長期に及ぶものが増加しております。今後は、そうした困難ケースに対応できるよう、スクールソーシャルワーカーのさらなる質の向上を図っていくために、スーパーバイザーによるケース検討を取り入れるなどの充実を図っていこうと考えているところでございます。

◎村松徹委員 学校現場を回りますと、やはりもっと充実させてほしいというお声が聞かれてまいります。1人の人を、学校に来ることのできない子どもを救い上げるというのは本当に大変な労力の要る作業だというふうに、もう本当に時間と、そして精神力とをもって通っていかなければ、なかなか救い上げていけないというふうに思っております。今の説明ですと、スクールソーシャルワーカー、今年度訪問件数が11ヵ月間で1,328件ということで、ほぼ横ばいということでした。学校の派遣要望に応えることができるという御説明でしたが、むしろ、この困難ケースへの対応で質向上とスーパーバイザーの充実を図っていく必要があるという御指摘でした。私は、増員も引き続き求めていきたいと思っておりますが、今御指摘のありましたスクールソーシャルワーカー事業、スクールソーシャルワークの体制強化をしっかり強めていっていただきたい、このように御要望させていただき、ここは終わりにさせていただきたいと思っています。
最後に、教職員の人事権についてお伺いいたします。本市が中核市になって、教員研修ができるようになってまいりますが、中核市は、政令市と違いまして、通常は教職員の人事権は移譲されません。しかし、大阪の豊中市、美濃市、池田市、豊能町、能勢町、3市2町から成る豊能地区という、大阪は7ブロックで構成されておりますけれども、そのうちの一つでございますが、人口、約60万人規模。ここは、豊中市が中核市に移行するタイミングで、教職員採用の人事権を平成24年度に獲得しました。これは全国初ということでございました。それで、この豊能地区の教職員人事協議会に電話で取材いたしました。そうしましたらば、当初2年間は大阪府教育委員会とこの5団体で共同で面接を行っていたけれども、平成27年度、1年前倒しということなんですけれども、いよいよ各市町による教員採用選考テスト単独実施、これに踏み切るということになりまして、チラシなどももうでき上がっております。平成27年度の教員採用にはもう大阪府教育委員会が外れて、単独で、市と町教育委員会が採用試験を行ってまいります。
本市も、ぜひ東京都に働きかけていくべきではないかなと思っております。当時、この豊能に関しては、大阪府知事の先導的な取り組みだったということで、今も府のお金で教職員のお金というのは払われているんですけれども、こうした取り組み、本市の求める教職員像に沿って採用できる道を、中核市移行を機に探っていくべきではないかというふうに思います。本市では約2,900人に及びます市内小中学校教職員がいらっしゃいますので、これにつきましては教育長の御所見をお伺いしたいと思います。

◎坂倉教育長 先日の代表質疑において、中核市に人事権が来ていないことについて、私は残念ながらという言い方をさせてもらいました。そういう中では、本当に人事権はあっていいなと思っています。事務局がつくった答弁では、課題も多いという書き方をしているんですが、その内容の書き方が、今お話のあったことなんですけれども、例えば教員の量と質の確保が図れないとかとあるんですが、今、委員からお話があったように、また鳥取県は推計人口が57万6,000人です。中学校65校、小学校140校ですけれども、これを回しているわけですので、それは十分できると思いますし、広い視野の職員が集まらないという言い方もされるんですけれども、であるとすれば、八王子市の職員は視野が狭いのかといえば、そんなことはないのでありまして、それは十分できると思っていますが、やはり一番大きいのは財源の問題だと思います。
御承知のとおり、教員の給与につきましては国費と都道府県費の2分の1でございます。これについて、今お話があったように、府の場合には、府の主導で積極的に分権を行った形でございますけれども、残念ながら今の状況で─東京都に働きかけてみようとは思いますけれども、費用負担を東京都が持つ形でやるというのは非常に難しいと思っておりますので、当面は、ここで与えられます研修権を利用して、大いに八王子市に合った教員になるような研修を進めていきたいと思っているところでございます。

◎村松徹委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。

25年第4回定例会での一般質問(13.12.4)

2013年12月4日

【発言テーマ】
①ホームドア(駅ホーム転落防止柵)の整備
②資源回収の拡大

◎【25番村松徹議員】 おはようございます。市議会公明党の村松徹でございます。
本日、3.11東日本大震災から1,000日目を迎えました。亡くなられた方に心から御冥福を申し上げます。また、いまだに約10万人の方が仮設住宅での生活を余儀なくされています。一日も早い復興をお祈りいたすものでございます。
それでは、通告に従って一般質問を行います。
最初にホームドアの整備についてお伺いいたします。
スポーツ祭東京2013、全国障害者スポーツ大会が9月28日から10月14日に開かれ、開会式、閉会式、陸上競技などの会場となった調布市の味の素スタジアムに、私、三度足を運びました。私の場合、横浜線の橋本駅から京王線に乗り、スタジアム最寄りの駅である飛田給駅に行くため調布駅で乗りかえるのですが、昨年8月に地下駅となった同駅の新しさ、そしてホームドアの稼働状況を見て、これは本当に駅ホームの安全に直結する設備だと実感した次第です。
ホームドアについて特段説明は要らないと思いますが、そのまま訳せば家の扉という意味ではありますけれども、そういう意味ではございませんで、駅ホームからの転落を防止するための可動式ホーム柵のことであります。
初めて目にしたのが新幹線駅のホームドアだった人も多いのではと思いますが、今や在来線へと整備が拡大し、例えばJR東日本は、平成29年度末までに山手線全駅、大規模改良を予定している新橋、新宿、渋谷、東京の4駅を除く25駅に設置を完了する計画でございます。JRだけでなく民間鉄道、東京メトロなど地下鉄の駅にも設置が目立ってふえてまいりました。京王線調布駅もそうした駅の一つであり、調布駅付近連続立体交差事業に伴って新宿方面の隣接駅である布田駅、国領駅の2駅ともに昨年夏ホームドアが設置されております。
国土交通省によりますと、ホームドアは本年9月現在で全国約9,400ある駅の中で574駅に設置されているという話です。駅ホームからの転落事故が後を絶ちませんが、そうした悲惨な転落事故を防ぐ、命を守る設備として整備が進んでおります。本市にもぜひ駅バリアフリー化の一環としてホームドアの整備をと願い、今回の一般質問を行います。

まず、何点か確認も含めてお伺いいたします。
市内にはないと思いますが、これはモノレールの駅を除けばという意味ですが、駅のホームドア整備状況について確認をさせていただきたいと思います。
また、今後の計画など、既に聞いているものがあれば御説明をいただきたいと思います。
ホームドアに対する市担当者の評価はいかがなものかお示しをいただきます。
次に、資源回収の拡大と題してお伺いいたします。
本市は平成25年度から34年度の10年間を対象期間とするごみ処理基本計画「循環型都市八王子プラン」を策定いたしました。この計画を具体化する一環で、戸吹清掃事業所内に不燃物処理センターを更新し、新たに手選別ラインを平成27年4月から稼働することとしております。本年第2回定例会で補正予算がつき、設置が決まりました。これまでは不燃物袋で回収し、埋め立て処分をしてきたごみを資源として本格的にリサイクルし、日の出町二ツ塚の最終処分場の埋め立てを減らし、最終ゼロを目指そうとする取り組みに期待をいたしたいと思います。本市のそうした姿勢を評価しつつ、今回、運営面などについて質問及び提案をしていきたいと思います。
早速質問をしてまいりますが、まず戸吹不燃物処理センターの更新工事で手選別ラインがつくられますが、資源化拡大に向けてどのように運営していくのか。また、手選別は具体的にどのように行われるのか説明をいただきたいと思います。
本市は、レアメタル、例えば金やコバルト、パラジウムなどですけれども、こうしたものが含まれ都市鉱山とも呼ばれているデジカメや携帯電話について、平成21年度から23年度にモデル事業として無料回収した実績があります。市役所のロビーにも回収ボックスが設置されていたことを私、記憶をいたしておりますが、今回の手選別ライン導入後、所管としてその予定、つまり小型家電の無料回収の考えはないのか、お伺いをいたします。
また、不燃物袋で小型家電を回収することに伴い、市として回収できる小型家電と回収できない家電リサイクル法対象家電をきちんと市民に周知する必要があると思いますが、どのような対策を考えているのかお示しをいただきたいと思います。
手選別により不燃物の埋め立て処分量はどう減っていくのか、見通しをお聞かせ願いたいと思います。
以上で1回目の質問といたします。

◎【都市計画部長】 市内の駅でのホームドアの設置状況と今後の計画及び市の評価についてのお尋ねでありますけれども、現在、市内にはJR東日本、京王電鉄及び多摩都市モノレールの3社7路線で21の駅がございます。このうちホームドアが設置されているものが多摩都市モノレールの3駅となっております。また、今後の設置計画についてでありますけれども、JR東日本及び京王電鉄とも市内駅での設置については今のところ未定であると聞いております。ホームドアは、駅のホームでの安全対策に有効な設備であると思っております。
次に、市の評価についてでありますけれども、さまざまな課題がございまして、いわゆる停車時分の増大によるサービス低下、あるいは共用ホームでの安全性の確保、また膨大な投資費用など、多くの課題があることから設置に向けてに対しましては慎重な検討が必要である、このように思っています。
◎【資源循環部長】 私からは、資源回収の拡大につきまして4点御質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。
まず、不燃物処理センター更新工事後の資源化拡大と手選別の具体的な流れについてでございます。
設備更新後、これは平成27年4月からでございますが、小型家電リサイクル法に基づく小型家電のリサイクルルートを確立いたしまして、現在、埋め立て処分を行っている陶磁器、ガラス類についても資源化ルートを構築していく予定でございます。手選別の流れですが、持ち込まれた不燃ごみから大き目な家電類や傘などの長いものを粗選別した後、手選別ラインに送りまして、小型家電、陶磁器類、ガラス類、その他異物の選別を行って、1日に約28トン程度の不燃ごみを処理する予定でございます。
次に、小型家電の回収方法について御質問いただきました。
御質問者もお話がありましたように、平成21年度から23年度に実施しましたモデル事業は、回収ボックスの投入口の関係で回収できる小型家電の大きさが限られていたことや、より効果的、効率的な回収の仕組みを検討すべきであることから、モデル事業終了に合わせてボックス方式による回収を終了したところです。今後は不燃ごみからピックアップする方式で回収する方針でございます。
次に、小型家電と家電4品目の取り扱いの違いについての市民周知について御質問いただきました。
エアコン、テレビなどの家電4品目は、リサイクル料金を排出者が負担し、家電リサイクル法に基づくリサイクルルートで処理されているところです。このように小型家電と家電4品目は回収方法が異なることから、市民が混乱を招くことのないようわかりやすい市民周知に努めてまいります。
最後に、今後の埋め立て処分量についてでございます。
本市が日の出町にある二ツ塚処分場へ埋め立てている量は、平成24年度が316トンでございました。計画の中間年度であります平成29年度には220トンまで減らす予定です。今後、分別の徹底とさらなる資源化を進めることで、計画の最終年度である平成34年度には埋め立て処分量ゼロを実現してまいりたいと思っております。

2-1◎【25番村松徹議員】 ホームドアの整備についてお伺いいたします。
先ほど種々御答弁いただきました。先ほどのお答えの中で、本市のホームドア設置状況につきましては3社7路線21駅において多摩都市モノレールの3駅にのみ設置されているという説明でございました。また、今後の整備計画につきましては、JR、京王とも未定という御答弁でした。市のホームドアに対する評価は、安全対策には有効。しかしながら、さまざまな課題があるという説明がございました。
ホームドア設置にまつわる工事費の問題につきましては後ほど触れますが、答弁にありました停車時間の増大、サービス低下という問題につきましては、JR八王子駅よりもっと乗り入れ列車数の多い、そして乗降客数の多い都心の駅にも整備事例がふえていることから、絶対解決できないものではないはずと素人目でも思うところであります。いずれにせよ、重要なのはホームの転落事故防止のためホームドア整備の有効性が認められるという評価そのものであると思っております。
そこでお伺いしたいのですが、本市から鉄道会社に対し、ホームドアの設置を要望したことが過去にあるのかどうか、御説明いただきたいと思います。
先ほどの御答弁にもありましたが、ホームドア整備促進上の最大の課題は莫大な工事費用であるというふうに私も考えております。その総工費は駅ホームの形態、列車のドアバリエーションなどによって大きなばらつきがあるそうですが、従来タイプで1駅3億円から十数億円というふうに聞いております。ホームドア自体、相当な重量がありますので、ホームの基部を鉄筋などで補強する工事も必要となり、駅によっては総工費がかさむということであります。
しかし、この工事費の問題を乗り越えようと、鉄道事業者も新しい動きを見せ始めております。国土交通省の鉄道技術開発費補助金という制度を活用し、新型ホームドア開発に向けた動きが本格化いたしております。ことし首都圏の3駅、すなわち東急田園都市線つきみ野駅、これは神奈川県大和市であります。相模鉄道いずみ野線弥生台駅、同横浜市泉区、西武新宿線新所沢駅、埼玉県所沢市で、それぞれ鉄道会社が開発した新型ホームドアの実証実験が始まっており、この一般質問を行うに当たり全部見てまいりました。
若干説明いたしますと、東急は昇降ロープ式ホームドア、これは20本ぐらいのワイヤーロープを横に張りまして、これが電車が入線してくるとドアがあくのに合わせて昇降するという仕組みであります。そして相模鉄道につきましては、昇降式ホームドアというもので、3本のファイバー製のパイプが転落防止柵を形成するというものです。西武鉄道の新所沢駅は、戸袋移動型ホーム柵というもので、列車進入前に車両ドアの位置に戸袋ごと移動し、列車停止後に列車ドアの位置で開閉するという、こうしたちょっと言葉ではなかなかイメージのつかないものですけれども、こういう方式で実証実験を始めております。
東急が開発している方式は、コストも重量も従来タイプの3分の1、相鉄のタイプも軽量なファイバーグラス製横棒3本、これが昇降する方式のため、ホーム基部の補強工事は必要となりません。西武のモデルは、同一ホームに1両3ドアと1両4ドアという2つのタイプの列車が入線する特性から、従来型のホームドアでは対応できない、こうしたホーム構造にきちっと対応したというものを今回実証実験しているもので、それなりに技術開発のブレークスルーというものが見られるタイプとなっております。

この3つの鉄道事業者は1年ほど実証実験を行って検証し、実用化をどうするか今後決めていくことになります。これら一連の取り組みは、鉄道会社がホームドア整備に強い意欲を持つようになったことをあらわしたものだと思っております。
一方、利用者サイドの動きに目を転じますと、視覚障害者の方たちがこうした鉄道事業者の取り組みに強い関心、期待を寄せております。視察したどの駅もそうでありましたが、各駅常駐の実験スタッフの方たちから、視覚障害者の方たちがホームドアの状況を確認しに訪れ、安全対策として有効かどうか入念に調査をしていったと伺いました。視覚障害者は2人に1人がホームからの転落経験を持っているとされます。駅のホームは視覚障害者にとって欄干のない橋とまで比喩されております。大変恐ろしい話だと思っております。
市にお伺いいたしますが、こうした視覚障害者の団体などから市に対してホームドア設置に関する要望が寄せられているかどうか、お示しいただきたいと思います。
さて、国交省は、ホームドアを優先整備する駅を検討し、地域の支援のもと、可能な限り設置を促進するという基本方針のもと、鉄道事業者をメンバーとするホームドアの整備促進に関する検討会を設置して検討を進め、23年8月、視覚障害者から整備要望の強い駅、1日当たりの利用者数10万人以上の駅といった利用者数の多い駅を優先的に整備する、との中間取りまとめを作成いたしました。実際、それ以降、現在までのホームドア整備はそうした優先順位を外すことなく行われております。
国の施策としてここまでステージが上がってまいりますと、次に気になるのは、国交省の具体的な財政的支援であります。過去、バリアフリー法で駅構内のエレベーター、エスカレーター設置が進められ、本市21駅中、高尾駅、きのうも取り上げられておりましたが、この高尾駅を除く20駅に設置が実現いたしました。これは国、鉄道事業者、地方自治体、それぞれ3分の1ずつ負担するスキームでありまして、この自治体分は東京都と本市八王子市がそれぞれ6分の1という、こうした財政負担をというスキームでございますけれども、この制度ができたことがエレベーター、エスカレーター設置促進に大きく貢献したというふうに思っております。鉄道事業者の100%負担では短期間にここまで進んだとは到底思えないものがあります。
そこでお伺いしますが、ホームドアの設置について、エレベーター、エスカレーター整備と同様、国などの公的補助の対象となっているのか、御説明をいただきたいと思います。
また、国や東京都の動向をにらみながら、本市としてもホームドア整備に積極的に取り組む用意はあるか、所見をお伺いいたします。

次に、資源回収の拡大についてお伺いいたします。
先ほどの答弁では、戸吹不燃物処理センターの手選別ラインの運営について、不燃物処理センターは開設当初、小型家電のリサイクルから始めるということでありました。大物の小型家電、また傘など長尺物を粗選別し、その後、手選別ラインに流して小型家電、ガラス類、陶磁器類などの選別を行うとの説明がありました。最終処分場への埋め立て処分量については、24年度実績が316トンあったものを、中間年度の29年度に220トン、そして34年度にゼロを目指すという回答でありました。また、家電リサイクル法対象の家電との区別が一部難しいという、こうした品目もありますので、これの周知についての質問に対しましては、わかりやすい周知に努めるという御答弁だったと思います。よろしくお願いしたいと思います。
私は、本年6月から多摩ニュータウン環境組合の議員をさせていただいております。10月20日、毎年恒例の多摩環境フェスタを視察しました。その際に、構成市の一つである多摩市のテントで、小型家電、鍋、釜、傘などは資源回収することとし、多摩市は4月から無料、そして戸別収集を開始したとの展示パネルを目にしました。
多摩市の職員からもいろいろその際お話を伺ったのですけれども、これは大変ありがたいなというふうに思った次第です。エコ意識も強くなったせいで、出すに出せないで家の隅に眠っている小型家電、取っ手のとれた鍋や釜、壊れた傘、これが資源になる。しかも無料で戸別収集をしてくれるというのはちょっとしたサプライズでありました。
先ほどの質問でモデル事業としてかつてデジカメ、携帯をボックス回収したように小型家電を無料回収できないか伺ったところ、今後は、不燃ごみからのピックアップ方式で回収する、こうした方針が答弁で示されました。現段階では、不燃物袋は粗大ごみ、持ち込まれた不燃物とあわせ有料引き取りということで考えられております。資源化にお金と手間がかかることは十分理解しておりますが、過去に無料回収した経緯もあり、ここは何とかならないものかと思う次第です。
そこで具体的な提案を含めてお伺いいたしますが、小型家電など戸吹の不燃物処理センターへの持ち込みを行う場合に限定し、無料引き取りはできないものかお伺いをいたします。
また、市事務所など、公共施設でのボックス回収を行えないか、お考えをお伺いしたい。
さらに市内の家電量販店などに対して小型家電の回収協力を依頼できないか、お伺いをいたします。

続けて質問いたします。
不燃物処理センターの手選別による資源化についてですが、小型家電の資源化から着手するということですが、鍋、釜、傘、瀬戸物やガラスなどについてはどうするのか、このごみ処理基本計画には検討という記述になっておりますが、具体的にどうしていくお考えなのかお示しいただきたいと思います。
手選別ラインの実際の運営についてでございますけれども、今のところ市は直営ではなく外部委託を考えているように聞こえてまいります。選考方法を一般競争入札にするか、プロポーザル方式にするか、まだ定かではないにしても、どちらにしても障害者雇用の観点というものを入れていただきたいと思います。実際、以前の小型家電回収モデル事業でも、選別工程に一部かかわっているというふうに聞いておりますし、3年前に開設されたプラスチック資源化センターの運営におきましても、障害者団体に委託しきちんとやっていただいております。改めて提案いたしますが、手選別ラインの委託先選定に当たっては、障害者の活用の視点を入れてほしいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
以上で2回目の質問といたします。

◎【都市計画部長】 ホームドア設置に関する要望でありますが、市から鉄道事業者への要望を正式に行っている経緯はございません。
また、視覚障害者団体等から市に対してこれまでに要望はなかったものと認識しております。
なお、南多摩市議会議長会を通じて鉄道事業者等への設置要望を毎年行っていると聞いております。
続きまして、ホームドアの設置についての公的補助制度と市の対応でありますが、ホームドア設置に当たっての国の補助といたしましては、地域公共交通確保維持改善事業、いわゆる鉄道におけるバリアフリー支援の制度を充当しており、現行の枠組みの中では、その費用負担割合といたしまして鉄道事業者と国がそれぞれ3分の1、残りを地方自治体が負担することとなっております。また、市の対応につきましてですが、東京都を含めた関係者の合意が必要となってきますので、鉄道事業者等から打診があったときには改めて検討を行っていきたい、このように考えております。

◎【資源循環部長】 3点の御質問にお答えをいたします。
まず、清掃施設での無料引き取りや他の回収方法についてでございますが、市民が清掃施設へ持ち込みをする際には、小型家電だけではなく他のごみとともに運ばれることが想定されます。手数料を徴収するものとしないものが混在することで、計量や手数料の取り扱いが複雑になり混乱を来すなどの課題がございます。
また、公共施設等への回収ボックス設置の御提案をいただきました。ピックアップ方式を補完する手段としては有効と考えておりますが、新たな収集運搬経費が必要となるなどの課題がございます。今後はイベント開催時に回収ボックスを設置するなと、ピックアップ方式以外の回収方法についても検討してまいります。
家電量販店での回収ですが、小型家電リサイクル法の認定を受けた事業者が店頭での独自回収を行う可能性もありますので、その動向を注視するとともに、その際には広く市民に周知してまいります。
次に、陶磁器やガラス類のリサイクルについて御質問いただきました。
鍋、釜、傘、これらについては既に中間処理過程で金属としてリサイクルしているところでございます。最終的に残る陶磁器やガラス類は、平成27年4月以降、再資源化業者に処分委託する予定でございます。
最後に障害者雇用の可能性について御質問いただきました。
不燃物処理センター更新後、手選別ライン等の選別作業につきましては、民間活力の導入を視野に入れまして現在検討を進めておりますが、分別品目も多岐にわたり、割れ物や刃物類など危険物も多いため、現在、安全性と迅速な処理を考慮したプラント更新工事を行っているところでございます。安全性の確保など多くの課題があることを踏まえ、一連の作業工程を詳細に見きわめる中で障害者雇用の可能性について検討してまいります。

◎【25番村松徹議員】 それでは、3回目の質問をいたします。
最初に資源回収の拡大についてお伺いいたします。
小型家電の引き取りにつきまして、先ほど持ち込みに限って無料にできないかをお尋ねしましたところ、計量や手数料の取り扱いが複雑になり、混乱を来すなどの課題があるとの御答弁がありました。実際、私も言われてみて、ニュータウンから戸吹まで行くのであればさまざま持ち込むのではないかと想定もいたしまして、これにつきましては思い当たる節もありましたので、納得をいたすところもございます。ただ、市民意識の醸成とともに、将来的に実現可能な課題と位置づけていただき、タイミングを図っていただきたいと、ここでは要望にとどめておきたいと思います。
また、公共施設への回収ボックス設置につきましては、答弁ではピックアップ方式を補完する手段としては有効としつつも、新たに発生する収集運搬経費が財政負担になるとの説明がありました。しかし、これは市内に何十ヵ所も置くわけではないのですから、そこは市民の利便を考えて実現に向けて取り組んでもらいたいと思います。
ただ、イベント開催時に回収ボックスを設置するという新たな考え方も示されましたので、これはその実現を期待していきたいというふうに思っております。さらに家電量販店への協力呼びかけもぜひ積極的に進めていただきたいと要望しておきます。
一方で、手選別ラインへの障害者活用について、ただいま前向きな御答弁があったと思っております。ぜひとも障害者団体の皆様の意向も確認していただきながら、実現に向けて検討してもらいたいと思います。既にプラスチック資源化センターにつきましても、ペットボトルやプラスチックのごみの中に一部混入するという形で針などが入っているという例もあるというふうに聞いておりまして、さまざまノウハウを培う中で、この今回の手選別ラインにつきましても障害者の皆様にしっかりと委託ができるという、そうした部分もあるというふうに感じているところでございます。
本市は、本年4月の障害者優先調達推進法の施行を受けまして、平成25年度障害者就労施設等からの物品の調達方針、いわゆる優先調達方針を策定しました。その中にもステップ1として、市事業から始め、ステップ2、外郭団体及び指定管理者、ステップ3、大学及び民間企業へと、障害者就労施設から調達を段階的に拡大していく方針を示しております。本市のごみ資源化リサイクル拡大は、これまで障害者の就労機会に直接つながる、こうした歴史を積み重ねてきており、ぜひともその流れを大事にしてもらいたいと思います。
さて、先ほどもお示しいただきましたが、本市の不燃物埋め立て処分量は24年度の316トンから29年度には220トンまで減らし、34年度にこのごみ処理基本計画で目標と定めた埋め立てゼロを目指すことになります。その目標達成には、小型家電、鍋、釜、傘、さらに瀬戸物やガラス類なども資源化をしていく不燃物処理センター手選別ラインが心臓部となっていくと思いますし、施設の安全かつ安定した運営が欠かせないと考えます。そこでこのテーマの最後に資源回収拡大、そして平成34年度埋め立てゼロの達成に向けた意気込み、決意を担当理事者である村松副市長にお伺いしたいと思います。

最後にホームドア設置についてお伺いいたします。
先ほどの御答弁では、市から鉄道会社にホームドア設置について要望したことはないということでございました。ただ、南多摩市議会議長会としては鉄道事業者への要望事項の中に設置要望を入れ込んでいるとの説明でございました。実際、同議長会ではJRや南多摩各市に入っている京王電鉄、小田急電鉄、東急電鉄にホームドア整備を要望しており、それに対する回答も返ってきております。内容を拝見いたしましたが、鉄道事業者によってその取り組みには随分ばらつきがあるなという印象を持ちました。その回答の中にも一部の鉄道会社から、公的補助を求める意向が示されております。
先ほども御答弁いただきましたが、公的補助としては既に国による鉄道駅におけるバリアフリー支援制度というものがあり、エレベーターなどの設置と同様、鉄道事業者と国が3分の1を、残りを地方自治体が負担するというスキームが活用できるということでありました。
今回の一般質問を行うに際し、国交省鉄道局の都市鉄道政策課を訪問し、担当者からホームドア設置の取り組みを伺ってまいりました。いろいろわかったのですが、国交省によると23-25年度、この3年間の中で鉄道駅におけるバリアフリー支援制度の運営に当たっては、試行的に地方自治体の要件を緩和したということでございました。どういうことかといいますと、22年度までは協調補助というスタイル、つまり自治体がその負担できる予算額に応じて全体の事業費が決まるという、こうしたスタイルでありましたけれども、23年度以降、地方自治体の負担に金額面で一定の上限をかけ、残りを国と鉄道事業者で分担する財政支援を試行的に行っているということでございました。
昨年、京王新宿駅、小田急新宿駅、それに東急大井町駅にホームドアが設置されましたが、この事業には東京都、それに地元の新宿区、品川区も補助金を出したわけです。しかし、それぞれ6分の1の金額を負担したのではなく、5,000万円を上限とする負担額におさめてもらったというふうに伺いました。さらにここに来て東京都も積極姿勢を見せておりまして、従来から一歩踏み出し、26年度は都助成の上限額に少し厚みをつけ、3駅、これは区部2駅、多摩1駅ということで詳細は明らかになっておりませんが、ホームドアを設置する方針との情報も伝えられております。東京都としても本腰を入れて整備に取り組もうとしてきた感じがいたしております。
ちょうど国においても先月28日、交通政策基本法という法律が成立いたしました。この法律は、人口減少、少子・高齢化など社会環境が変化する中、交通に関する施策を総合的かつ体系的に推進するため基本理念を定め、国の責務を明らかにするとともに、交通施策の基本を定めたものであります。この中に国は、高齢者、障害者、妊婦などが円滑に移動できるよう、自動車、鉄道車両、旅客施設、道路などの構造、設備の改善など必要な措置を講ずると規定し、地方公共団体にも交通に関する施策を総合的かつ計画的に実施するものと明記しております。

ホームドア整備に対する市の取り組みに関する質問に、事業者から打診があった暁には改めて検討していくという趣旨の御答弁がありましたが、エレベーター、エスカレーター整備のときのように基礎自治体として一定の負担は避けられないにしても、一歩前に歩みを進めてもらい、鉄道事業者、国、都に対する積極的な働きかけをお願いしたいと思っております。
国交省の資料によりますと、駅ホームの人身障害事故、接触及び転落事故の数は平成15年に106件であったものが増加傾向をたどり、平成22年には234件になっております。痛ましい事故に歯どめがかかりません。接触防止、転落防止策としてのホームドアの効果はどうか。例えば東京メトロ丸ノ内線の場合、それまで年間20件程度の転落事故があったものが、ホームドア整備完了の平成20年3月以降、これはゼロで推移し、転落事故根絶の成果を上げております。
先日、ある視覚障害者団体の代表にお話をお伺いいたしました。先ほど、市には具体的には当事者からの要望はないという、こうしたお答えでございましたが、明確にこの視覚障害の皆様には強い設置要望というものを持っているということを確認をいたしました。八王子市内に乗降客数10万人を超える駅は大変限られているわけですけれども、それでもホーム両側に入線する形状のこの鉄道の駅というものは大変怖いというお話を伺いました。
私自身も、自宅から市役所まで電車を使うことがあります。年をとったせいもありまして、余計、朝のラッシュ時、JR八王子駅の横浜線ホーム、八高線と上り中央線の1、2番ホームにつきましては本当に怖いと思うようになっております。本市全体としても超高齢化時代を迎え、高齢者の安全対策面でもホームドアの重要性は増しているのではないかと思う次第です。
また、全国的な問題として、スマートフォンを見ながら移動することによる事故の問題があります。路上に限らず、スマホに見入りながら入線してくる列車ぎりぎり、ホーム際を歩いている若者を最近よく見かけますが、こうした冷やりとする場面は、実は日常的に発生をいたしております。本市にはモノレールの3駅を除くと鉄道駅にホームドアは設置されておりませんが、JR及び京王八王子駅、さらに盲学校が近くにある関係で視覚障害者の利用の多いJR西八王子駅など、積極的にホームドア設置に取り組んでもらいたいと切に願う次第です。
最後に市長にお伺いいたします。駅ホームにおける安全を確保するため、鉄道事業者や国、都への働きかけを含め、ホームドア整備に取り組んでいただきたい。市長の取り組み姿勢、お考えをお伺いさせていただき、私の一般質問とさせていただきます。

◎【村松満副市長】 ごみリサイクルに関しまして、埋め立て処分量ゼロに向けた決意ということでございます。
本市が目指す循環型都市八王子を実現するため、埋め立て処分量ゼロという大きな目標を掲げ、目下、市民及び事業者の皆様と協働をした取り組みにより、さらなるごみの減量・資源化を推進しているところでございます。埋め立て処分となる不燃残渣の削減に向け、戸吹不燃物処理センターに手選別ラインを導入するとともに、最終的に残る陶器やガラスなども資源化を図り、埋め立て処分量ゼロを目指してまいります。

◎【石森孝志市長】 25番、村松徹議員の質問にお答えいたします。
ホームドア設置に関する私の考えと今後の取り組みとのことでありますが、平成13年の新大久保駅での事故などもあり、駅ホームの安全対策は社会的な問題となっていることから、市内に21もの駅を抱える本市にとっても重要な課題であると考えております。
ホームドアの設置につきましては、先ほど担当部長から申し上げましたようにさまざまな課題がございますが、視覚障害者だけでなく、全ての駅利用者の安全確保につながるものであることから、財政的な支援制度を含め、その普及促進が図られるよう機会をとらえて関係機関等へ働きかけてまいりたいと考えております。

25年第3回定例会での一般質問(13.9.2)

2013年9月2日

【発言テーマ】
①行財政改革
②教育委員会制度改革

◎【25番村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。発言通告に従って一般質問を行います。
7月18日、アメリカの自動車産業の中心地として有名なミシガン州デトロイト市が、連邦裁判所に連邦破産法9章、チャプター・ナインに基づく更生手続を申請いたしました。負債総額は180億ドル、約1兆8,000億円と、米国地方自治体の破綻としては過去最大で、2007年に財政再建団体となった夕張市の負債額632億円と比べても、約30倍もの借金を抱え、破綻したという報道がされておりました。
テレビの「とくダネ!」で現地の映像を流しておりましたが、市内の荒廃は非常にすさまじいものがありました。人口約70万人の同市は、パトカーの到着時間が通報から平均58分、36台ある救急車の半分以上が故障中、街灯の4割が点灯せず、廃屋が約7万8,000棟、年間1万2,000件の火災発生件数、昨年1年間の殺人事件数が約400件と、もはや人の住めるまちとは言いがたい様相になっております。
財政破綻は複数の要因によるもののようですが、自動車産業の衰退で税収が落ち込んでいるのに対し、社会保障関係費など歳出削減を怠ったことが原因といわれております。行政の無策、失策による財政悪化で、市民生活の基本的な安全・安心に直結する行政サービスさえ維持できなくなったまちがどうなってしまうのか、アメリカの話とはいえ、しっかり目に焼きつけておこうと感じた次第であります。
本市の行財政改革に関する一般質問に入ってまいります。
昨年2月に石森市長の諮問を受け、本市の行革のあり方を審議してきた八王子市行財政改革推進審議会が、7月31日、「いきいきとした『くらしとまち』を創る行財政改革について」と題する答申をまとめ、市長に提出いたしました。行財政改革は基礎自治体にとっても重要な取り組みであるため、行革審の論議を何度か傍聴してきました。大変活発だったし、おもしろいというか、大変示唆に富んでいた発言にあふれておりました。1年半に及ぶ議論の成果がどう答申書にまとまるかを注目していましたので、今回の答申書は何度も精読させてもらいました。内容については徐々に触れていきますが、市長が就任早々諮問した行革審の答申がここでまとまり、これから石森市長オリジナルの第八次行革大綱の策定が始まるわけです。
そこで、行革審答申をどう受けとめ、行革大綱にどう反映し、どう具体的に展開していくのかを伺っていきたいと思います。順に質問してまいります。

まず、今回の行革審答申の特徴について、所管はどのように見ているのか、示してもらいたいと思います。
答申を受け、平成26年度から28年度の3年間を対象期間とする第八次行革大綱を策定していくことになりますが、その作業スケジュールも確認させていただきたいと思います。
今回の行革審の審議の中でも頻繁に出て、答申にも書き込まれているちょっとしたキーワードが、受益者負担という言葉であります。受益者負担というと、最初に連想するのは下水道でありますが、それ以外の意味もあって使われているようにも思えます。行革審の議論でたびたび言及された受益者負担とは一体何を示唆しているのか、お知らせいただきたいと思います。
次に、教育委員会制度改革と題して、私としては初めてになりますが、八王子市教育委員会の運営、今後の改革の方向性などについて伺います。
大津市でのいじめ問題、大阪市の体罰問題などを機に、国の教育委員会制度改革論議が活発化しています。私も、とうとい命が失われた、ことの重大さから、本市の教育を預かる教育委員会はどんな議論を行っているか気になり、定例会の公開部分のみではありますが、傍聴を重ねてまいりました。その感想を途中、含めながら、私見ではありますが、提案もいたしたいと思います。教育の政治的中立性を尊重いたしますし、謙虚に質問いたしますので、これが第1弾となりますが、よろしくお願いいたします。
国における教育委員会制度改革をめぐる議論としては、本年1月、安倍総理のもとに教育再生実行会議が立ち上がり、まず、いじめ問題を議論して第一次提言にまとめ、次に教育委員会制度改革を議論し、4月15日、教育委員会制度等の在り方についてと題する第二次提言としてまとめ上げました。それをもとに文部科学大臣が4月25日、中央教育審議会に、今後の地方教育行政の在り方についてを諮問し、現在、審議が活発化しています。
再生実行会議の審議を議事録で見ると、委員そろって深刻な問題意識を示しております。文部科学省も問題点をきっちり整理した資料を提出しており、そこには権限と責任の所在が不明確、地域住民の意思を反映していない、教育委員会の審議が形骸化している、迅速さ、機動性に欠けるなどを地方教育行政で指摘されている課題として示しております。この厳しい指摘の羅列に、逆に文部科学省は大切な子どもの教育に打つべき手を打たないできたのではないか、怠慢ではないのかという気持ちさえ持ちました。
こうした制度問題を解消するため、再生実行会議では、地方教育行政の権限と責任を明確にするため、首長が教育行政に連帯して責任を果たせる体制にする必要があるとして、次のような改革の方途をこの第二次提言に盛り込んでいます。すなわち、首長が任命を行う教育長が地方公共団体の教育行政の責任者と教育事務を行うよう、現行制度を見直す。首長による教育長の任命、罷免に際しては議会の同意を得ることとし、議会が教育長の資質、能力をチェックする。これに伴い教育委員会の性格を改め、その機能は地域の教育のあるべき姿や基本方針などについて闊達な審議を行い、教育長に大きな方向性を示すとともに、教育長による教育事務の執行状況のチェックを行うこととする。

政治的中立性等を確保するため、特に教育長が教育の基本方針や教育内容にかかわる事項を決定する際、教育委員会での審議など、制度上の措置を講ずる。教育長の資質、能力は極めて重要で、強い使命感を持ち、常に自己研さんに励む人材が求められる。教育の専門的識見とマネジメント能力にすぐれた者を充てることができるよう、学び続ける教育長の育成に国が一定の責任を果たす。
教育委員には、広い視野を持って我が国の将来を思い、未来を担う子どもの育成を熱心に考え、行動できる者を人選する。その際、保護者に加え、コミュニティ・スクールや学校支援地域本部等がある地域では、その関係者を教育委員にするなど、住民の意向の反映に努める。また、文化、芸術、スポーツなど、各界で顕著な功績のある者の活用も考慮すると、このような改革の方向性が示されました。
中教審が答申にどう生かすかわかりませんが、この提言が改革論議の土台になっていることは間違いありません。また、本市もこうした問題が身近に起きていないか点検し、市レベルで改革できるものは具体的に着手すべきと考えます。
そこで何点か、確認の意味も含めて質問を行います。
まず、教育再生実行会議の第二次答申に対する教育長の所見をお伺いいたします。国などで教育委員会制度改革について議論がなされておりますが、本市教育委員会はどのような自己改革を行ってきたのか、教育長にお答え願いたい。
教育委員会制度の意義の1つに、地域住民の意向の反映があります。専門家のみが担うのではなく、広く地域住民の意向を踏まえて行われることが必要と、住民による意思決定、レイマンコントロールによる教育行政の実現がうたわれておりますが、それはどのように進められているのか、お示しをいただきたいと思います。
予算、決算に対する市教委の審議はどのように行われているのか。また、議会や予算等審査特別委員会における審議状況は教育委員にどのように報告されているのか、お伺いいたします。
市教委の定例会を傍聴していますと、非公開議案というのがほぼ毎回あり、傍聴者は退出させられます。定例会における公開、非公開の議案の仕分けはどうなっているのか、お伺いいたします。
行政視察に行き、他市の議場を拝見させていただく機会がありますが、議場に委員長席を設けている議会もかなりあります。本市にはありませんが、その理由は何か、見解をお伺いいたします。
以上で1回目の質問といたします。

◎【行財政改革部長】 行財政改革につきまして3点の御質問をいただきました。順次お答えいたします。
まず初めに、答申の特徴についてとの御質問でございますけれども、審議会では、まちづくり、コミュニティ、行政内部の改革の3つの観点が、本市がにぎわいがあり、活気に満ちあふれ、財政基盤が強化されたリーディングシティーとなるために必要不可欠な要素であり、これらを相互に関連させることで効果を最大限に引き出せるものとの考えから、答申をまとめております。
具体的な事例として挙げますと、マーケティングやイノベーションといった言葉で表現されておりますが、これは民間企業の販売戦略としてのマーケティングのように、自治体も常に事業に係るコストや地域のニーズを詳細に調査、分析した上で、戦略的に事業の展開を図ることが必要であるという点、また、さまざまな主体との連携を図り、地域の課題を市民活動、地域活動の中で解決するといった発想の展開によりイノベーションを促し、それがコミュニティビジネスまで発展すれば、地域経済の活性化や地域での雇用も生み出すという効果も期待できるということを示したものでございます。
次に、第八次行革プラン策定のスケジュールについての御質問ですが、第七次行財政改革の取り組み期間は本年度末までとなっておりますので、第八次行財政改革大綱を年度内に策定し、行革を不断の取り組みとして26年度当初から進めていく予定でおります。答申の趣旨を踏まえた大綱のイメージを早急につくり上げ、26年度予算編成に反映させていく必要があると認識しております。
最後に、受益者負担についてどのような議論があったのかという御質問ですけれども、受益者負担の適正化については、主に施設マネジメントの議論の中で、施設の運営費、維持管理費等のコストを考えると、施設利用者の利用料金の妥当性についても改めて見直す必要があるのではないかという御意見、また、第七次行財政改革の答申でも喫緊の課題として提言されておりますが、残念なことに十分な成果が出ていないことから、引き続き取り組むべき重要課題であるとの認識でございます。

◎【学校教育部長】 教育委員会について4点の御質問をいただきました。順次お答えいたします。
まず、教育委員会はどのように住民の意思が反映されるようにしているのかとの御質問でございます。教育委員会を多くの市民に理解していただく取り組みの1つとして、平成20年度から出張定例会や教育関連講師を招いての講演会、パネルディスカッション等を開催してまいりました。さらに、より市民の声を反映できる場として、平成23年度からは市民や教職員等が教育委員とともに政策課題の解決に向けた具体的方策等について議論し合う熟議を開催しています。昨年度でいえば、防災をテーマにして、地域、家庭、学校が子どもを育成するに当たり、それぞれがどういう役割を担うべきかについて議論をいたしました。
次に、教育委員会の予算、決算の審議についてでございますが、教育委員会は予算、決算、施策方針等重要な事項に関しては、月2回開催される教育委員会定例会において、合議制により意思決定をしております。具体的には、各教育委員間で十分な議論をした上で、予算要望及び決算認定を取りまとめ、それをもって市長への調整依頼を行っているところです。
また、議会での議論等をどのように教育委員へ伝えているかとのことでございますが、民意を代表する議会と教育委員会との関係は極めて重要であると考えています。そのため、議会に出席した教育長や各管理職が、質疑の内容等について随時教育委員へ伝えているところでございます。
次に、教育委員会の審議における公開、非公開の仕分けについてでございますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第6項及び第7項の規定にのっとり、公開、非公開を決定しています。非公開としている案件としては、人事に関するものを初め、意思形成過程の案件が該当いたします。
次に、議場に教育委員会教育長の席を置いていないのはなぜかとのお尋ねでございますが、地方自治法第121条に基づき、議長から議会への出席要求がありますが、その際、合議制である教育委員会の意を踏まえ、議会での説明要員としてより適切であると教育委員会で判断する事務を統括する教育長及び部長職が出席しているものでございます。

◎【教育長】 私に対する3点の御質問にお答え申し上げます。
初めに、教育委員会の自己改革についての御質問のうち、会議が形骸化していないかとの御指摘でございます。教育委員会の意思決定の場であります教育委員会定例会におきましては、規則改正や人事案件など、一部形式的な議案もございますけれども、多くの案件は闊達な議論を行っており、国等において指摘されている会議の形骸化は、本市においては当てはまらないものと考えております。
次に、住民の意思の反映も含めた自己改革についてでございますけれども、部長からも答弁がございましたが、教育委員会を多くの市民に理解してもらう取り組みの1つとして、平成20年度からは出張定例会やパネルディスカッション、講演会等を開催しております。さらにより市民の声を聞くことができる場として、平成23年度から市民が教職員や教育委員とともに、政策課題の解決に向けた具体的方法等について話し合う熟議を開催しているところでございます。
最後に、教育再生実行会議での議論に対する私の見解でございますけれども、一部の教育委員会において、事件、事故等に対する対応が即応性を欠いたり、適切性に疑念を持たれるケースがあったことから、現在の議論となっていると解しているところでございます。そうした一部教育委員会の対応には残念な気持ちを持つとともに、教育をよくしていこうという議論の活発化自体には、大いに賛同するところでございます。
翻って本市を見た場合には、方針決定機関たる教育委員会と事務執行機関である窓口機関の事務局との間では、意思疎通も活発で、役割分担も図られていることから、現行制度で課題は特にないものと捉えています。
また、一般論で言った場合でございますけれども、再生会議の示す方向は、時々の要請に対する対応においては利点のある一方で、教育の継続性や、合議制の持つ多様な意見の反映の面で、いささかの疑念も持つところでございます。

◎【25番村松徹議員】 それでは、2回目の質問をいたします。
種々答弁をいただきました。行財政改革について、先ほど答申の特徴を所管に示していただきました。私が見るところでも、従来の行革の取り組みから一歩踏み込み、経済の振興、まちのにぎわいづくりなど、財政基盤を強固にしていく視点まで触れている点が、確かに目新しいと思います。
今回、市長の諮問の際、攻めのまちづくりを意識し、戦略的な行政運営へと変えていくことも大きな視点からの行財政改革であるという考えを伝えていたそうで、従来と若干違う角度を持たせ、審議会に諮っているわけです。審議会サイドも市長の意向を受け、今次審議会は少々考え方を変えることにした。具体的に、行革はともすると削ることに目が向きがちだが、それだけでは豊かな地域社会の創造と持続可能な自治体運営を実現することは難しい。ゆえに、従来一般的に考えられてきた行革の視点にこだわることなく、税収増加の方策も含めた各方面から、本市の行財政運営の審議が進められることになったと、このように答申前文に紹介されてあります。
行革審が議論を始めるに際し、最初に確認した内容についても、次のように答申書につづられています。1つ、歳出削減と歳入確保を一段と進めることはもちろんだが、真に必要な市民ニーズに応えるための財源重点配分を行う。2つ目に、市の発展と財政健全化を車の両輪として、一体的な改革を進める。3つ目、財政健全化のためには、やはり経済成長が不可欠であり、その方向の検討も必要である。こうしたものでございます。そうしたスタート前からの議論の結果をまとめ、答申で今後の行財政改革の方向性、改革の視点、改革を推進するための戦略、直面する課題に対応した具体例と章立てし、書き込んでいます。
質問に入ってまいりますが、今次答申の中では、1つの結論部分である改革を推進するための戦略として具体的に4つを挙げています。それは、地域主体の責任あるまちづくりを推進する。積極的な情報の透明化、共有化を図る。マーケティングを重視する。さまざまなイノベーションを促すというものです。非常に重要な戦略と思いますが、狙いどおり実を上げるには、少々高いハードルを越えていかなければならないようにも思います。そこで、この4つの戦略をどう展開するか、所管から基本的な考え方を説明していただきたいと思います。

受益者負担に関し、答弁では、公共施設マネジメントの議論の中で、施設の運営費、維持管理コストを考えると、利用料金の妥当性についても見直す必要があるという文脈で出てきたとの説明でした。公共施設マネジメントについては、さらに、第七次答申にも喫緊の課題として提言されたが、十分成果が出ていないため、引き続き取り組むべき重要課題という認識も示されたところです。この公共施設マネジメント、これこそ今回の答申のみそであると私はとっております。
今回の答申では、直面する課題に対応した具体例として、従来の6地域それぞれに公共施設をフルセット配置する方針の見直しが必要であるとも指摘しています。本市は施設マネジメントの必要性を比較的早い段階から意識し、平成14年3月策定の施設白書では、平成15年度からの20年間の改修経費を1,300億円とするショッキングな試算を公表し、平成18年7月策定の新たな施設展開では、市民、財務、業務、チームワークの視点で施設マネジメントに取り組むことをうたいました。しかし、その後の手立ては十分でなかったということです。
3月の予算総括質疑でも訴えましたが、今回の審議会答申で明確に、そして重ねて必要性が指摘されたからには、これからは施設マネジメントをどうするか、しっかり手を打っていかなければならないと思います。公共施設マネジメントを第八次行革プログラムにどう書き込むおつもりか、所見をお伺いいたします。
一方、今回の答申の中には、今ある仕組みを見直すことが必要な時期にきているとの記述もあります。減量改革を示唆していると思いますが、確かに行き過ぎれば弊害が出てくるとは思います。債務管理も、人員配置も、公務領域の見直しも、適正化を追求する中、結果としてスリム化が進むのがあるべき姿と思っております。
そうした観点から、従来的な行革手法であっても、本市行革の成果を生んできた施策をきちんと評価する必要があると思い、あえて今後の展開をお伺いいたします。
1つは、指定管理者制度の運営についてであります。国としては、制度開始からことしで10年の節目を迎え、本市の場合は第1次導入から7年が経過し、指定管理の2巡目に入る施設も少なくありません。そこで伺いますが、指定管理者制度が当初の狙いどおり運営されているのか、包括的に検証し、場合によっては改善の手を打つことも必要と思いますが、所見をお伺いいたします。
もう1つ、数値目標についてもお伺いいたします。これまでの行革プログラムでは、明確に数値目標を立ててまいりました。先日、行革プログラムの24年度進捗状況報告書が配付されましたが、人員数や総人件費などの数値目標と照らし、結果を報告していますし、それがあって初めて客観的評価ができるというふうに感じております。国立市では、先月21日、財政改革審議会が、毎年12億円の歳出削減を求めることなどを盛り込んだ最終答申を市長に提出したそうです。

諮問機関の答申内容としては極めて異例と思いますが、しかし、本市の行財政改革の取り組みも数値目標を決めない計画というのはあり得ない。実際にこれまで達成に全力を上げてきたから、本市の行革は名実ともに進んできたと評価いたしております。そこで、人員体制、市債残高について、期中3年間の目標を明確に設定し、それに向けた取り組みを進めていくべきと思うが、所見をお伺いいたします。
次に、教育委員会制度改革についてお伺いいたします。1回目の質問で、国の議論に対する評価とともに、本市教育委員会の改革や運営に関する基本的な質問をさせていただきました。今、再生実行会議の二次提言に対しまして、教育長から国としての問題意識についての一定の理解とともに、本市においては特に問題はないという趣旨での御答弁がありました。
一方、市教委の自己改革について、先ほど、多くの案件で闊達な議論が行われている、国が指摘する会議の形骸化はない、形式化はないという趣旨のお答えがございました。これについては、事前に市教委の担当者と話しても、定例会の議論が充実しているとの自負が感じられましたし、制度改革という言葉自体には露骨に嫌な顔を私はされました。この件について率直に申しますが、公開部分ではありますけれども、拝見する定例会の議論、あれが本当に闊達と言えるのでしょうか。その回、その回で違いはあるにせよ、これは大変疑問を持ったところです。合議制の執行機関という特性ゆえか、失礼かもしれないけれども、傍聴席からはどうも闊達には見えません。
予算や決算に関する市教委の審議についてもお伺いいたしました。議論の過程は非公開であり、ほかに非公式なやり方もあるようですけれども、議事録は公開されておりません。外部の目が遮断されております。また、議会で膨大な時間をかけて行われる予算・決算審査特別委員会での質疑、議場での一般質問のやりとりも委員に随時報告しているとのお答えですが、これもどのようになされているのか、我々には見えません。少なくとも定例会での議論の中にどのように反映されているのかが全く感じられない、こういった実態があるというふうに思います。何を言いたいのかというと、単刀直入に言えば、教育長を初めとする教育委員の皆さんの生の声が、私は外の人間にはあまり聞こえてこないということを言いたいわけです。

それで幾つか提案しますが、まず、教育委員会の代表者である教育委員長も議場に席を置き、質疑に加わってみるというのはいかがでしょうか。再生実行会議の提言にあるように、教育委員会が今後地域の教育のあるべき姿や基本方針などについて闊達な審議を行い、教育長に大きな方向性を示すという位置づけになっていくとしたら、今以上に教育委員長の考えをお伺いしたいところであります。教育委員長の議場席配置について、改めて所見をお伺いいたします。
加えて、教育長を除く委員の4人は非常勤ではありますけれども、議員との懇談会を定期的に持つことも提案したいと思いますが、お答えをお伺いいたします。
また、定例会の公開部分の対象を広げるなど、公開性を高めることが必要と思います。この点の改革について、教育長の所見をお伺いいたします。
さて、最近、基礎自治体初の教育再生の取り組みとして注目されている事例に、福岡県春日市の教育長の出前トークというのがあります。市教委事務の統括者である教育長を初め教育委員らが、夏休み中、学校側に出向き、全職員と情報・意見交換を行うものです。2005年度に教育委員の学校訪問を中止し、この出前トークに改めたそうで、ことしから市内6中学校ブロック、1中学校、2小学校に分かれて開催しているそうです。この春日市の出前トークのような取り組みを本市も検討してみてはいかがかと思いますが、教育長の御答弁をいただきたいと思います。
他方、住民の意思がどう市教委に反映されるかを質問したところ、答弁で、熟議、すなわちゆめおり教育フォーラムを2年連続で開催したことなどが紹介されました。これは私もホームページで拝見いたしました。イベント色も感じられますが、本市ならではのすばらしい取り組みと評価いたしております。
それに加えて、私は、地域住民の意向を反映した教育行政を実現するという観点を、教育委員の人選にもより反映させるべきではないかと思っております。再生実行会議の提言にも、教育委員再生の見直しの必要性が記載されております。現在の選考方法をお伺いするとともに、委員選考に当たって、住民意思の反映を目指し、公募制を強めることを検討する必要があると思いますが、所見をお伺いいたします。
以上で2回目の質問といたします。

◎【行財政改革部長】 4点の御質問をいただきました。順次お答えいたします。
まず初めに、4つの戦略の具体的展開についてとの御質問でございますけれども、まず、新たな名称となりました行財政改革部が主導的に動き、関係所管と連携して取り組むことで推進が図れると考えております。
また、4つの戦略を具体的に展開していく上では、市民や各種団体、民間企業など、さまざまな主体と、困難な課題にも知恵を出し合い、ともに考え、官民一体となって取り組むことが必要不可欠であると認識しております。
次に、施設マネジメントの行革プランへの反映についての御質問でございますけれども、今回の答申の中でも御提言いただきましたが、事務事業の継続的な見直しとともに、今後、持続可能な自治体運営を図っていく上では、施設マネジメントは重要なテーマであり、次期大綱へも取り組みを掲載していきたいと考えております。
また、そうした取り組みを進めていくためには、まずは市のストック情報やコスト、地域特性といったデータの分析を詳細に行い、市民や各種団体、民間企業との情報共有を図り、地域と一体となって進めていくことが重要であると考えております。
次に、指定管理者制度の今後についての御質問でございますが、本制度の本格導入から7年が経過しておりまして、現在、931施設で指定管理者による施設の管理、運営を実施しております。本制度の今後の展開といたしましては、施設のミッションを改めて明確にし、その達成手段として、本制度の適用が最も有効な手段であるか検証するとともに、モニタリングについても、あり方についても再検討してまいりたいと思っています。
最後に、プランへの数値目標の設定についての御質問でございますが、市民にとってもわかりやすい数値目標の設定については、行財政改革の進捗状況を評価する上でも重要であると認識しております。現行の行革プログラムで数値目標として掲げております職員数については、今後、中核市への移行も踏まえた定数管理であること、また、市債残高については、長期的視点に立った、返す以上に借りないという財政規律を設けているところでございますので、関係所管と調整し、数値目標の設定については検討してまいります。
◎【学校教育部長】 議場に委員長席を設けたらいかがかとの御質問でございますが、先ほど申し上げたとおり、議長からの議会への出席の要求につきましては、教育長や部長職が説明員としてより適切であると判断しているところでございますが、特に委員長が指名された場合など、委員長が出席することが必要と判断された場合は、出席することも可能であると考えています。
次に、議員と教育委員との懇談についての御提案をいただきました。特段の話題を定めて有効な議論ができるよう、今後検討してまいりたいと思います。
次に、教育委員の選定方法と公募委員を重視すべきとの御質問でございます。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条に規定されるとおり、人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者を、市長が議会の同意を得て任命しています。また、公募委員については、同法第4条第4項において、委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければならないと規定されており、本市においてはこの保護者である者を委員として公募しております。現在、多摩地域において、教育委員の公募を行っている自治体は、本市を含め4団体でございます。

◎【教育長】 2回目の2問の御質問にお答えを申し上げます。
まず、定例会において、公開の審議をふやすことができないのかとの御質問でございますが、私も質問者と全く同様の意向を持っているところでございます。個人情報や意思形成過程の案件につきましては、残念ながら非公開とせざるを得ないところでございますけれども、学校の状況や教育委員会の動きを市民の方々に知っていただくために、必要な範囲で多くの案件を定例会に上げるよう、また、公開の場で各委員の議論が伝わるように努めるように事務局職員には指示しているところでございます。
次に、教育長と教員との意見交換についての御質問ですが、現在、私自身が各小中学校への学校訪問を逐次実施し、教育現場の教員の指導状況や子どもたちの学習状況を観察しながら、各学校の状況把握に努めているところでございます。おかげさまで、一学期中に半数の54校を一定の時間をかけて訪問することができました。教員との意見交換も大切だとは認識しておりまして、組織的な教育効果を高めるため、主に校長、副校長と意見交換、助言等を行っている中、必要に応じて個々の教員とも生の意見交換に努めているところでございます。

◎【25番村松徹議員】 それでは、3回目の質問をいたします。行財政改革について、まずお伺いいたします。
答申に示されました4つの戦略の具体的展開について、先ほどの答弁で、行財政改革部が主導的に動き、関係所管と連携して取り組むことで推進を図っていくという考えが示されました。従来、各所管が所管ごとに取り組んできた業務、事業の改革を、行財政改革部がリードしていくことは新しい試みと思いますし、覚悟のあらわれともとれます。期待を込めて、しっかり見守っていきたいと思っております。
また、指定管理者制度につきましては、施設のミッションという観点を重視し、改めてミッションを明確にした上で、有効性を検証するとともに、モニタリングのあり方も再検討していくとの考えが示されました。施設ごとのミッションという視点は確かに重要と思います。ただ、私は、市民、利用者から評価される制度運営という視点も加えていただき、改善を検討されるよう求めておきたいと思います。
数値目標の設定につきましても前向きな答弁がございました。ぜひ、行革推進に実効ある目標を設定されますようお願いしたいと思います。
さて、施設マネジメントの行革プログラムへの反映につきましては、重要なテーマであり、次期大綱にも取り組みを掲載したいとの回答でございました。先日、PHP研究所のセミナーを受講し、神奈川県秦野市の公共施設マネジメントの導入事例を聴講してまいりました。同市では、公共施設更新は自治体財政が抱える時限爆弾であり、できるだけ早く対策を打たなければ、市民にも行政にも大きな痛みを与えると認識し、更新は機能維持の方策を講じながら、優先順位をつけて大幅に圧縮するなどの方針のもとに計画を策定、既にシンボル的な事業が生まれていることなども紹介されておりました。
先週木曜日、NHKの昼のニュースでは大変興味深いニュースが流れておりました。それは、府中市が市道の維持管理費を抑えるため、19の市内中心部にあります道路の民間委託を試行的に行うことを決め、公募を開始するという、こうしたニュースでありました。府中市は、一昨年3月、公共施設マネジメント白書を作成したのに加え、道路、橋梁、下水道などを対象とするインフラマネジメント白書も昨年10月に作成しており、それに沿った今回の取り組みとなるようです。
本市は、全国的にも早い段階で公共施設マネジメントに着手してきたわけでございます。秦野市の担当者もこのセミナーで語っておりましたが、その講演資料の中には、パンドラの箱をあけた、これはすなわち施設白書を作成したという意味でございますけれども、勇気ある自治体の1つに本市の名前が記載されておりました。今回の答申を真正面から受けとめ、公共施設マネジメントに本格着手してもらいたいと思います。住民の意向を無視し、短期にできるような、そんな簡単な施策ではなく、ある程度中長期的な目線で、地道に着実に進めていくしかないと思っているからでございます。
この件の最後に、市長に公共施設マネジメントの取り組みを含め、第八次行革大綱にかける市長の意気込みをお伺いしたいと思います。

最後に、教育委員会制度についてお伺いいたします。先ほどの質問に対し、一部、前向きな御答弁をいただいたと思っております。教育委員と議員の懇談については、テーマを決めて有効な議論ができるように検討したいとの考えが示されました。これはぜひ実現に向けて取り組まれるよう期待しております。
ただ、一連の質疑を終えたあとも、市教委の意思決定プロセスにおける非公開性への疑問、定例会運営の不透明感に対するもどかしさは払拭されません。先ほど、教育長は、公開性については私と全く同じ見解を持っているというお話がございましたけれども、ぜひ、これにつきましては、具体的に公開の仕方というものも前向きに御検討いただきたいと思っているところです。提案になりますけれども、非公開となっております予算調整時における議案審議など、教育委員の意見や感想を、箇条書きで結構でございますので、後日、議事録にファイルすることなどはできないものでしょうか。
8月28日の定例会では、この定例会に上程される補正予算、恐らく体育館のつり天井における耐震事業のことを指していると思いますけれども、これが議案となって調整というふうになっていたと思いますけれども、これは公開の対象にはなっておらず、実際どのような意見が教育委員の皆さんから出たのか、それは大変知りたいところであります。毎回、教育関係の予算というものは、議会の中で多くの時間をかけて審議がされているわけでありますけれども、教育委員ひとりひとりの御発言というものが私どもにはなかなか見えてこないという現状がございます。今の公開制限について、抜本的な改めというものをぜひ強く要望しておきたいと思っています。
また、教育委員長の議席配置につきましては、二度にわたって教育長や部長職が説明員として適切という、そうした議席配置についての否定的な見解が示されました。全部は納得しませんが、しかしあわせて、先ほどの答弁、特に委員長が指名された場合、委員長の出席も可とのお答えがありました。確かに地方自治法第121条に、議会の審議に必要な説明のため、議長から出席を求められたときは議場に出席しなければならないという規定がございます。実際のところ、本市の場合、教育委員長が過去に答弁した記録はありません。行政委員会全体としても、公平委員長が昭和42年、選挙管理委員会の委員長が昭和44年に定例会で答弁して以来、実に行政委員の委員会の委員長の答弁というものは44年間にわたって行われていないという現状があるわけでございます。しかし、教育委員長のお考えを伺う方途がただいま確認できましたので、私なりに今後に生かしていきたいと思っております。
先ほども委員間の定例会の議論の闊達さという議論がございましたけれども、確かに回ごとによって、闊達にというか、大変盛り上がる議論というものをこの目で見てまいりましたけれども、中には、教育委員の皆さんと事務局との間のすれ違いというものも私は随分見てまいりました。傍聴席で見てきまして、なぜかみ合わない議論になるのか、そして、教育委員長もみずからかみ合わない議論に対していらいらした感じを募らせ、また教育長自身も、教育委員会の事務局の皆さんの答弁に対して、みずから自分がマイクをとって答えるという場面も私は結構見てまいりましたが、こういうものを指して闊達と言えるのかということをあえて私は指摘したいわけでございます。

また、委員そのものの生の声というものをどうしても聞かせていただきたい。特に今、いじめ問題、また体罰の問題、子どもたちの教育現場における危ない命そのものにかかわる問題、しっかりと私は、教育委員の皆さんがどんな議論をしているのかを見させていただきたい。強くこの場で要望しておきます。
教育長の出前トークについては、学校訪問のほうを重視しているというお答えであったと思いますが、確かに24年度分、教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告書には、教育委員の主な活動として、82校の学校訪問を実施したほか、入学式、卒業式18校、運動会、音楽会、文化祭7校、研究発表会8校出席との記載がなされております。学校訪問を重視し、必要に応じて個々の教員と意見交換しているということで、それはそれで評価いたしますが、次のステップとして、ぜひ、じっくり懇談するタイプの出前トークを検討していただくよう要望しておきます。
市教委の委員選考については、保護者代表として1人の枠を確保し、公募で決めており、これは多摩地域で八王子市を含めて4団体しかないというお答えでした。住民意思の反映の仕組みの1つと評価いたします。教育再生実行会議の提言には、コミュニティ・スクールの関係者のほか、文化、芸術、スポーツ分野からの起用にも言及しております。これはよい案だというふうに私はとりました。今後の委員選考に当たりましては、こうした観点も考慮するよう意見を申し上げます。
最後に、市長に質問いたします。自治体の首長の立場から、全国市長会は過去、教育委員会制度に対して頻繁に意見発信を行っております。2001年、平成13年の学校教育と地域連携強化に関する意見では、市教委の任意設置などを提案し、また、一部、教育委員会所掌の中で生涯学習スポーツ部分の切り離しというものも提案され、これを受けて、鳥取県の出雲市はその直後に実現したという例もございます。今回の再生実行会議の提言には、わずか4日後に意見を返すなど、教育委員会制度改革に対し、全国の首長の皆さんの高い関心というものが示されたところでございます。
そこで、58万人都市の首長として、石森市長の教育再生に対する所見をお伺いいたします。
以上で私の一般質問といたします。

◎【石森孝志市長】 それでは、25番、村松徹議員の質問にお答えをいたします。2点の質問をいただきました。
まず、第八次行財政改革にかける私の意気込みはとの御質問でありますが、このたびの答申には、減量改革といった視点からだけではなく、市民や各種団体、民間企業などの行動力、発想力を生かし、にぎわいのある活力あふれる魅力的なまちとするための戦略が盛り込まれております。これからの行財政改革において非常に重要な視点であると認識しているところでありますが、施設マネジメントといった先送りできない喫緊の課題につきましても、官民一体となって知恵を出し合い、着実に取り組んでいくことが必要となります。こうした課題を含め、本市の発展と財政健全化を同時に進めるための第八次行財政改革に全力を挙げて取り組んでいく所存であります。
次に、教育再生全般に関する私の所見はという御質問でございますが、幾つかの自治体の学校現場において、いじめや体罰が見られ、それに対する教育委員会の対応が必ずしも適切とは言えない面もあったため、首長の中には、現行制度に対する懸念や歯がゆさもあって、現在の議論になったものと考えており、私も一定の改革は必要だと感じております。
現在、本市においては、そういった懸念はありませんが、私としても、また教育長としても、それぞれがお互いの立場で、子どもたちの健全育成に当たることが重要であると考えております。  (了)

25年第2回定例会の一般質問(13.6.12)

2013年6月12日

【発言テーマ】
①防災・減災の取り組み(スタンドパイプの活用、防災コミュニティ活動への支援、学校などの非構造部材の耐震化促進)
②障がい者福祉(優先調達推進法の施策展開)
◎【25番村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。
初めに、防災・減災の取り組みについてお伺いいたします。
3.11東日本大震災の発生から昨日で2年3ヵ月が経過いたしました。3.11以降、これまで何度も防災・減災の施策を議会でお訴えしてまいりました。本市でも一部、最大震度7の揺れが発生すると想定した昨年4月の東京都防災会議の首都直下地震の被害想定見直しから1年が経過し、国はもちろん、東京都、八王子市の防災・減災施策も死角を洗い出し、想定外をなくすよう見直しを進めてまいりました。今回はそうした取り組みの結果として、新しい施策になってきた防災・減災関連施策を取り上げ、具体的に実効が上がることを目的に、提案も含めて質問したいと思います。
まず、スタンドパイプの活用についてお伺いいたします。市内に約7,000ヵ所も配備されている消火栓につなぎ、排水栓でも可能ということでございますが、消防ホースに接続すれば、初期消火を中心とした消火活動、蛇口のついた折り畳み式給水設備に接続すれば、災害時の応急給水活動ができるのがスタンドパイプであります。私は24年第2回定例会の一般質問で初期消火活動におけるスタンドパイプの有効性を訴え、自治会、町会、自主防災への提供をお訴えいたしました。その後も、我が会派の議員から応急給水設備としての活用の有効性が訴えられてきております。
この間、市としても独自調達の動きを探ってきたと思いますが、東京都はここに来て、スタンドパイプを活用した消防給水セットを25年度から27年度の3ヵ年で2,600セット購入し、都内の各自治体に貸与することを決め、市区町村の申請受け付けを開始いたしました。市区町村への貸与は今まで北区や世田谷区など、区部の一部でしか活用されてこなかったスタンドパイプについて、その有効性を都が認識し、活用を公式に促す動きであり、本市としても可能な限り利用して、防災・減災に活用すべきと考えます。
そこで、何点かお伺いいたします。
まず、改めてスタンドパイプの有効性について、本市としては基本的にどう評価するのか示していただきたいと思います。

4-1今後のスタンドパイプ整備方針について、都からの貸与は何セットを申請し、各年度ごとにどう整備していくのか、また、市独自に調達する計画もあると思いますが、どう整備をしていくのかをお伺いいたします。
続けて、東京都関連の施策について触れます。東京都住宅供給公社、JKKは今年度、新方式による防災コミュニティづくりに着手いたしました。4月30日付でJKK賃貸住宅の防災コミュニティ活動の支援を決めたもので、住民の共助により、災害発生時の被害を減らすため、自治会などの自主防災活動を実施する団体に防災資機材と保管場所を提供することにしたものです。既に6月1日から申請受け付けを開始したと聞いております。多摩ニュータウン地域には高層の集合住宅が多く、建物管理を主に担う管理組合を持つ分譲マンション、基本的に自治会を運営する都営住宅を別とすると、高層の集合住宅は住民の流動性ゆえにコミュニティが育っていないところが多く、防災、防犯上の問題があることも指摘されてまいりました。3月28日に都議会公明党がJKKの河島理事長に要望書を出し、それに応える形で今回のJKKの支援策が決定した格好でありますが、恐らくJKKも同じ問題意識を持っていたのだと感じるところでございます。賃貸住宅のコーシャハイム、トミンハイムを運営するJKKがこうした団地のコミュニティづくりを支援しようと動き出すことは大変重要なことであると考える次第です。
そこで、お伺いいたしますが、今回のJKK賃貸住宅の防災コミュニティづくりを市としてどう評価するのか、まずお伺いをいたしたいと思います。また、現在までの申請状況に関する情報があれば、お示しいただきたいと思います。
次に、学校の耐震化についてお伺いいたします。本市にとって重要課題であった学校の耐震化につきましては、やっと今年度、市内全校の校舎・体育館部分の耐震化が完了いたします。しかし、3.11東日本大震災で深刻な問題として明らかになった非構造部材の耐震化は国や都の財政的支援が今年度やっと本格化し、本市としても小中105校の体育館の折り畳み式バスケットゴール、つり型照明器具の耐震化を25、26年度の2ヵ年間で実施することになりました。
これについてお伺いいたしますが、学校の非構造部材の耐震化の進捗はどのようになっているのか、確認を含めてお伺いいたしたいと思います。
非構造部材の問題は昨年12月の笹子トンネルの天井板崩落事故が記憶に新しいところですが、本年4月13日に発生した淡路島付近の地震でも学校体育館のつり天井の崩落が起きました。体育館の非構造部材といっても、バスケットゴールと照明器具だけではないことが露呈したわけでございます。
そこでお伺いいたしますが、本市における学校体育館のつり天井設置の状況について説明をいただきたいと思います。

次に、障害者福祉について、優先調達推進法の施策展開と題してお伺いいたします。障害者優先調達推進法は、障害者の経済的自立を図ることを目的として、国や自治体、独立行政法人などの公機関が物品やサービス、役務を調達する際、障害者就労施設などから優先的・積極的に購入することを推進するために制定され、本年4月1日に施行されました。正式には国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律といいます。等が4つも入っている法律でございます。この法律は前回の自公連立政権時代に国会に提出し、2009年の衆院解散で廃案となったハート購入法案をほぼ踏襲する形でつくられており、昨年12月6日に成立をいたしました。官公需の優先受注に初めて法律の裏づけができ、将来にわたって安定して仕事が入ってくる仕組みができたと、障害当事者の方たちからも評価されています。
優先調達法に基づき、自治体、独立行政法人などは毎年度調達方針を策定することになり、さらに年度終了時、調達実績を公表することになっております。また、国や独立行政法人については公契約の競争参加資格を定めるに際し、法定障害者雇用率を満たしている事業者に配慮するなど、障害者の就業促進の必要措置を講ずるよう努めるという規定も設けております。障害者自立支援に画期的な法律であります。しかし、実際に自治体がどう法律の趣旨を形にしていくかは今後の取り組みにかかっているわけです。
そこで何点かお伺いいたします。同法の評価と市の対応、調達方針の策定に当たっての基本方針をお伺いいたします。この法の施策展開を検討する中、既に障害者団体から意見聴取もされていると伺いますが、どういう意見があったかを示していただきたいと思います。また、この法では小規模施設に配慮し、障害者就労施設同士の連携を促す規定がされ、共同受注窓口の設置が可能になりました。この点、本市はどう考えるのか、所見をお伺いいたします。
以上で、1回目の質問といたします。

◎【水循環部長】 防災・減災の取り組みについてお答え申し上げます。
初めにスタンドパイプの有効性についてですが、災害時における応急給水は市内18ヵ所ある給水拠点や給水車を活用した避難所での応急給水を想定しております。今回のスタンドパイプは特に避難所での応急給水に消火栓を活用する新たな手法として、大変有効な手段であると考えております。また、初期消火に活用できる消火用資機材もあわせて貸与されますので、この資機材を地域の住民の方が御利用できるようになれば、自助、共助による防災力のさらなる向上に寄与するものと考えております。
次に、スタンドパイプ資機材の整備方針ですが、市内の全ての避難所に配置していきたいと考えております。現在、東京都では平成27年度までの3ヵ年でこの資機材を貸与する計画となっておりますので、この期間中に市内の避難所数である136セットを要望していきたいと考えております。今年度は、東京都は全体で500セットを貸与するということなので、現在調整中ですが、本市では約20セット程度となる見込みです。今後、都全体の貸与数に応じて順次配置してまいります。
◎【生活安全部長】 市によるスタンドパイプの整備についてでございますが、本年度、震災時に住民による初期消火活動を行うことを想定し、その事前訓練用としましてスタンドパイプと消火用資機材一式を17セット購入し、自主防災組織が消火栓を使った消火訓練を行う際に貸し出す予定でございます。
続きまして、防災コミュニティ活動支援の評価と市のかかわり、現在までの申請状況についての御質問ですが、東京都住宅供給公社が進める防災コミュニティ活動支援事業は本市が推進しております自主防災組織結成促進及び活動の活性化と同じ趣旨の取り組みであると認識しております。今般、施設管理者である住宅供給公社が居住者へ防災コミュニティ活動活性化の支援を始めたことは、自主防災組織の結成率向上、共助体制の強化につながることから、市としましても、非常に心強い政策であり、公社と市が連携し合うことでお互いに相乗効果が期待できるものと考えております。なお、現時点での申請状況ですが、都住宅供給公社によりますと、本事業を住民に周知した後に数件の問い合わせが寄せられたものの、申請はまだないとのことでございます。
◎【学校教育部長】 学校の非構造部材にかかる耐震化の取り組み状況についてでございますが、平成25年度と26年度の2ヵ年で体育館の非構造部材についての耐震化を実施していく予定でございます。今年度分の学校につきましては、現在、専門業者による点検作業中で、7月下旬ごろにはこの作業を終え、順次照明器具やバスケットゴールなどの耐震化対策を実施してまいります。
次に、小中学校の体育館のつり天井方式の設置状況でございますが、つり天井方式の体育館は2校ございます。近く示される国の基準をもとに適否を判断し、不適合がある場合には天井材を撤去するか、補強工事を行うかなど、より安全確保が図れる方策を検討して対応してまいります。

◎【高齢者・障害者担当部長】 障害者優先調達推進法の施行に対する市の評価を含め、幾つかの御質問をいただきました。順次お答えいたします。
まず、本法律の評価でありますが、障害者施設等から物品の購入や役務の提供を一般企業等に優先して調達するよう国が法律で示したことにより、障害者施設に供給する物品の需要がふえ、障害者の増収となり、今後、障害者の自立が一層進むものと評価しております。市が作成する基本方針につきましては、法の趣旨や目的に沿い、障害者の自立促進につながるよう策定してまいります。施設からの意見につきましては、施設の物品の受注拡大など、支援を行っているNPO法人八王子ワークセンターからは、市からの発注がふえることが期待されている一方で、増加する発注量等に対する受注体制がつくれるかが課題とあると聞いております。
次に、共同受注窓口につきましては、既に市が発注する物品等の窓口を行っている八王子ワークセンターが引き続きその役割を担っていただきたいと考えております。

◎【25番村松徹議員】 種々御答弁いただきました。防災・減災の取り組みで、スタンドパイプにつきましては先ほど生活安全部と水循環部から答弁がありました。スタンドパイプの災害時の有効性について水循環部より、自助・共助による防災力のさらなる向上が期待されるという趣旨の認識が示されました。また、都貸与の事業については、3年間で避難所数の136セットを要望し、今年度は20セットの貸与が見込まれるということも示されたところでございます。
生活安全部からも、今年度、住民による消火活動を想定し、17セットを購入して、自主防災組織の消火訓練向けに貸し出すとの説明がございました。期待をいたしております。
ただ、市のスタンドパイプの独自調達については、訓練用に貸与するだけでなく、行く行くは初期消火の一翼を担えるよう、訓練のその先の消火活動への寄与も考え、自主防災組織に提供する資機材メニューに加える必要性があると思う次第でございます。
改めてお伺いいたします。今後の市独自のスタンドパイプ整備に関し、自主防災組織への提供資機材リストに加えるべきと思いますが、所見をお伺いいたします。

本年5月21日、市役所駐車場に隣接している東京都水道局八王子サービスステーションで、スタンドパイプを使ったデモンストレーションが行われました。スタンドパイプの消火栓への接続から見せてもらい、説明をしていただきながら、消防ホースから放水できるまでの時間をはかりましたが、約13分でございました。給水設備からの水も飲んでみましたが、普通の水道水とほとんど一緒でした。このとき、セット内容を見せてもらいましたが、スタンドパイプ、給水パイプ、消火用ノズル、消防ホース、マンホール開閉用バール、開栓器といわれる特殊工具、残留塩素検査キット、さらにカラーコーンまで入っているという、こうした内容でございました。なぜカラーコーンが重しとセットで入っているかというと、消火栓はマンホールのふたをあけてからの安全確保がとても大事になってくるという説明がありました。私は今まで歩道部分でしか消火栓を認識したことがございませんでしたが、車道のど真ん中にある消火栓もあるということで、進んでくる歩行者、自転車、さらに自動車との接触をいかに防ぐかが重要だということで、カラーコーンで現在、マンホールがあいているということを示すということでございました。私も去年9月に行われたマンションの防災訓練の際、消防署員がセットしたスタンドパイプからの消防ホースでの放水を試してみましたが、ほとんど腕力を必要としないことに驚きました。北区や世田谷区の消防車の入らない商店街でお年寄り中心にスタンドパイプを活用した初期消火隊が立ち上がっている理由がわかった気がしましたし、これは有効性が高いと感じた次第です。
しかし、実際に道端にある消火栓のマンホールをあけ、あの重いふたをけがすることなく扱う、道路上の安全もきちんと確保するなど、こうした作業の必要性を考えると、これはやはり事前にきちんとした研修が必要なのではないかと思ったところです。やはり、いろいろな面で周到な準備が必要になると考えております。
そこでまず、そもそもスタンドパイプとは一体どんなものか、一般市民向けに周知をしっかりと図り、認識を高めていく必要があると思いますが、どのようにお考えか、お示しをいただきたいと思います。
スタンドパイプの取り扱いについて、応急給水、消火活動ともに自治会、町会、自主防災の方たちでも安全に行えるようにするには、きちんとした研修を行い、一定のスキルを身につける必要があると考えますが、これについての所見をお伺いします。
次に、JKKの防災コミュニティ活動支援についてお聞きします。先ほどの答弁でJKK賃貸住宅の防災コミュニティ活動支援施策については、市としても非常に心強いとの高評価が示されました。実は私の知人で上柚木のコーシャハイムに住む方からも、JKKからコミュニティ結成を呼びかけるチラシが一戸一戸入っていたと。そして、ぜひ制度を活用できるように、自分も隣近所に声をかけていきたいという話がございました。

しかし、今までこうした住宅では各住人は管理人室の管理人とだけつながっている放射状のネットワークであり、住民横同士の人間関係はほとんどないと言っても過言でない状況にあります。防災資機材を供与しますからといって、そう簡単にニュータウンのコミュニティづくりが進むとは考えられない面もあります。なぜなら、今までも市の自主防災への資機材供与という制度は市独自であったわけでございます。先の答弁で問い合わせはあったが、申請はまだないという状況が示されましたが、これは意外というよりも当然といえば当然という気もしたところです。実際、防災グッズ貸与などの支援対象になるために、最低でも世帯の過半数という条件をクリアしなければいけませんが、このハードルは決して低くはないと感じているところでございます。しかし、ニュータウン地域の賃貸集合住宅のコミュニティが未組織のままであることは防災面での死角であり、市としてもJKKと力を合わせ、賃貸住宅の防災コミュニティづくりに積極的に取り組んでいくべきではないかと思います。先ほどもお答えがありましたが、市の考えを重ねてお伺いしたいと思います。
次に、学校体育館の非構造部材の耐震化については、先ほどの答弁でつり天井方式の体育館は2校などの答弁がございました。国は天井板の耐震化のための助成制度をここに来てつくりました。事業費の3分の1を補助し、その上限を400万から2億円というふうに設定がなされております。国の補助制度を活用し、このつり天井方式の体育館の耐震化に早急に対処すべきと思いますが、御所見をお伺いいたします。
次に、障害者優先調達推進法の施策展開についてお伺いをいたします。先ほどの答弁で、市の策定する基本方針については、法の趣旨や目的に沿い、障害者の自立促進につながるように策定していくという答弁がございました。積極的な回答と受けとめていきたいと思います。調達方針も自立促進につながるよう、策定していくという趣旨であったというふうに受け取りました。積極的に取り組むということであれば、本市の中で障害者福祉課が1課だけで対応するのではなく、全市的、全庁的な検討が必要ではないかと思います。これについての御所見をお伺いしたいと思います。

共同受注体制については既にそのように機能している八王子ワークセンターに引き続き担ってもらえるように考えているとの回答がありました。八王子ワークセンターは実績もありますし、ぜひ期待をしていきたいと思っております。ただ、優先調達推進法が施行され、市も前向きな調達方針を描くという基本姿勢であっても、製品や役務を継続的、安定的に提供するには、当事者、そして家族を中心とした従来の限られた枠組みを超え、裾野の広がりを持つネットワークづくりが必要と考えます。先ほどの答弁でもヒアリングの結果かと思いますが、八王子ワークセンターのほうから市からの発注物品の拡大が期待されるが、増加する発注量に対する受注体制づくりが課題という、こうした御指摘の意見が出ていることが示されました。受注体制づくりという言葉には、製品・役務の供給体制の意も含んでいるのではないかと推測をいたします。障害当事者に過度な負担とならないよう、サポートする仕組みも必要になってくるのではないかと思います。その面で、本市の市民力の強さを考えたとき、やはり、本市の特徴の一つは学園都市であることで、大学や大学生などの活用を検討してもよいのではないでしょうか。また、同法は官公需だけでなく、民需の掘り起こしも盛り込んでおり、今まで以上に経済界やNPO団体などからの支援、協力も必要になってくると思います。障害者優先調達推進法の施策を軌道に乗せるため、こうした幅広いネットワークを組成していくことが必要と考えますが、所管の考えをお伺いいたします。
以上で、2回目の質問といたします。

◎【生活安全部長】 スタンドパイプを自主防災組織への資機材助成リストに加えるべきであるとの御質問ですが、先ほど答弁させていただきましたが、市では今年度、自主防災組織が行う訓練用としてスタンドパイプを消火用資機材とともに配備いたします。消火栓を使った消火活動は、消火栓の開閉や放水手順に十分な注意が必要であることから、まずは消防署や消防団による指導のもとで十分な訓練を行い、消火栓の構造や取り扱いの危険性等を習熟していただきたいと考えております。その後、震災発生時における住民による消火栓を使った消火活動のルールを決めた上で、スタンドパイプと消火用資機材を自主防災組織の助成品に加えていきたいと考えております。
続きまして、防災コミュニティ活動支援に対する市の協力についてでございますが、公社住宅を初めとする賃貸式集合住宅は既存の町会、自治会に比べまして、コミュニティ活動がやや希薄の面もございます。その一方、首都直下地震や南海トラフを震源とする大規模地震の発生が危惧されている中、地域コミュニティによる共助の体制づくりを進めることは大変重要な課題であると認識しております。都住宅供給公社が始めました防災コミュニティ支援事業につきましては、問い合わせや申請状況などの情報を公社と市が共有し、お互いが連携して、共助体制の強化を進めていくことを既に両者で申し合わせたところでございます。今後、市としましても積極的に協力してまいります。
◎【水循環部長】 初めに、消火栓を活用したスタンドパイプでの応急給水についての市民への周知についてですが、市のホームページに掲載するほか、地域の防災訓練などの機会に、この資機材をセットし、体験していただくことで、その有効性について実感していただければと思います。今後、東京都水道局と連携し、周知してまいります。
次に、スタンドパイプを活用した応急給水訓練の進め方ですが、消火栓を活用することから、安全面等を考慮した一定のスキルが必要となることから、当面は市職員が東京都水道局や消防署から消火栓や資機材の取り扱いについて訓練を受け、周知活動を実施してまいります。その後、町会、自治会などに、自助・共助としての活用について理解と協力を得ながら、資機材を安全に取り扱いできるよう取り組んでいきたいと考えております。
◎【学校教育部長】 つり天井方式の体育館の耐震化でございますが、先ほどもお話ししたように、国の基準による適否を判断し、改修が必要な場合については、児童、生徒の安全確保のためにも、国による財政支援制度を積極的に活用しつつ、財源確保を含めてできるだけ早い時期に実施していけるよう努力してまいります。

◎【高齢者・障害者担当部長】 本施策の本市の全庁的、全市的な対応と幅広いネットワークについての考え方についての御質問でございますが、調達方針の策定につきましては、全庁的に発注物品等が拡大するよう、庁内関係部署と連携して進めてまいります。また、全庁への周知につきましては関係団体と庁内説明会を開催するなど、積極的に周知し、調達方針についての理解や積極的な活用を求めていきます。また、活用できる業務につきましては、所管課が中心となって、障害者就労施設等と発注する課とのコーディネートを行ってまいります。この取り組みを軌道に乗せるためには、まずは大学、経済界やNPO法人などに障害者への理解を進めることが重要であると考えております。今後もそれらの団体に、障害者への理解を進める中で、障害者施設への発注物品等の拡大や安定的な供給に向けて連携を図っていきたいと考えております。

◎【25番村松徹議員】 3回目の質問をいたします。
防災・減災の手だてについて、スタンドパイプの整備について、先ほどいろいろ御答弁いただきました。今後、地域の防災訓練、消防訓練で見かける機会がふえていくと思いますが、あの数十キロもあるマンホールのふたを動かすことなど、若干大変さがもちろんあるわけでございますが、なれていけば、大規模震災時に同時多発的な火災が起きた際の初期消火、また、水道管の破裂などで断水した際の応急給水、現在、市の給水車は2トン車1台しかないわけでございますので、こうした面で大変有効に働くと思います。ぜひ事前の研修など、充実していただき、この有効性がしっかりといざというときに力となるように進めていただきたいと思う次第です。
学校体育館のつり天井の問題については、単純に天井板を撤去すれば済む話ではないということでございますが、国の助成制度を最大限活用して、先ほどの御答弁、かなり力強く感じましたが、最速で耐震化を完了するよう、重ねて要望いたしておきます。

さて、防災コミュニティ活動については、先月の19日、みなみ野シティの一角に七国四丁目という地域がありますが、その地域の住人が七国四丁目自主防災会という組織を立ち上げました。七国小学校体育館を会場とした発足式には市長も出席し、挨拶したと聞いております。注目すべきは圧倒的に新住民が多く、町会、自治会がまだ発足していない地域であるのに、自主防災組織には地域世帯の8割を超える約485世帯が加入したことです。背景には大規模震災が遠からずやってくるという想定の強まりがあります。その地域にある消防署のみなみ野出張所の方も署内の会議室を打ち合わせ用に好意的に貸し出してくださっておりまして、こうしたことが、積極的に関与していただいた方が多かったことが自主防災組織の立ち上げにかなり影響しているというふうに感じているところです。
いずれにしても、この七国四丁目自主防災会発足の動きは、ニュータウンの地域、新街区における新しいコミュニティの形として注目すべきと思います。七国四丁目は戸建てが中心であり、それに対して今回JKKは防災コミュニティの結成を支援する対象を賃貸住宅としておりますが、この違いはありますけれども、事前に生涯学習スポーツ部に伺い、JKKの賃貸住宅の多い多摩ニュータウン地域の出前講座の実績を見せてもらいましたが、1年間95件のうち、安全関連が72件もあり、そのうち、やはり、防災関連の出前講座は結構多いということも防災課のほうから伺ったところです。JKKの今回の取り組みは確かに時宜を得たものでございますが、厳しくいえば、紙で各戸に連絡すればおしまいという安易さも感じられないわけではございません。世帯の過半数を組織化してくれれば、発電機や投光器を支援しますという、その保管場所も用意してあげましょうという、こうした一方向からの呼びかけだけでは、やはり、物事はそう簡単に動かないというふうに感じております。しかし、ここは市民を自然災害、なかんずく大規模震災から守るという重要な意味があるので、先ほども生活安全部長から大変前向きなお答えがありましたが、地元自治体として本市の強力なバックアップを重ねて要望しておきます。
障害者優先調達推進法の施策展開については先ほどの答弁で、市の調達方針策定に当たって全庁的に発注物品などが拡大するよう、庁内関係部署と連携して進めていく、また、周知についても関係団体との庁内説明会を開催して、積極的に周知し、調達方針の理解や積極的な活用を求めていくなどの答弁がありました。大変前向きな答弁と受けとめました。また、大学、経済界、NPOなどのネットワークによる支援も障害者への理解を進めながら、発注物品等の拡大や安定供給に向けて、連携を図っていくとのお答えでした。
本市は昨年4月、一般市としては全国初となる障害者差別禁止条例、正式名称は障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例を施行いたしました。昨年10月の条例制定記念シンポジウムには石森市長も参加し、挨拶をされました。率直に言わせてもらいますが、大変感動いたしました。先ほど、障害者優先調達推進法の施策展開について、同法の趣旨が現場できちんと開花できるようにと思い、さまざま提案を含めて、質問を行いましたが、条例制定の市としてここはぜひ全国に模範となる取り組みを期待したいと思います。
最後に、障害者施策に対する市長の思いを伺い、私の一般質問といたします。

◎【石森孝志市長】 それでは、25番村松徹議員の質問にお答えをいたします。
障害者施策に対する私の思いはといった御質問でございますが、質問者から御紹介いただいたように、本市は政令市を除く市では全国で初めてとなる障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例を施行し、昨年10月に開催した本条例制定記念講演会には私も出席し、市民の皆さんに障害者への理解や協力を呼びかけるなど、障害者施策については積極的に取り組んでおります。今後は質問いただきました障害者優先調達など、障害者の自立や社会参加の促進につながる施策を推進し、障害者が生き生きと暮らせるまちの実現に取り組んでまいります。

25年度予算委員会での総括質疑(13.3.12)

2013年3月12日

◎村松徹委員 おはようございます。市議会公明党の村松徹でございます。質疑に入る前に、昨日で3.11東日本大震災から2年が経過をいたしました。死者1万5,881人、行方不明者2,668人、避難者が31万5,196人と、昨日の新聞報道にありました。亡くなられた方の御冥福と、一日も早い復興をお祈りいたします。
最初に行財政改革についてお伺いいたします。先日の我が会派の代表質疑に対しまして市長は、行革審の答申を踏まえ、市の成長、発展を念頭に置いた、戦略性の高い行財政改革に取り組んでいきたいとお答えになりました。この戦略性の高い行革とはどういうものなのか。私は資産、負債管理を含めた財政の見える化、継続的な事業評価の取り組みと、それによる公務領域の見直し、それに見合った人員計画の策定というものが行革の戦略に欠くことのできない要素と思いますが、この御所見をお伺いいたします。
◎行政経営部長 戦略性の高い行革とのことでございますが、市民の皆様に御満足いただけるような豊かな行政サービスを提供するためには、強固な財政基盤に基づく行財政運営が必要との観点のもと、地域経済の活性化と相まって、市が成長、発展していくことで、その実現が図られるものと考えております。
また、そのような方向で、市民、企業、関係団体などさまざまな担い手が一体となりまして、その効果を発揮する仕組みの構築に努めていくべきものというふうに考えております。
◎村松徹委員 今のお答えを聞いておりましても、また、この間のさまざまな答弁を聞いていましても、前市政の行革路線とはニュアンスが若干違うという感じがいたしております。私も何度か、今の第八次行革審の審議会を傍聴させていただいております。今回は減量改革だけではないんだと。こういう取り組みの中で、何か委員のほうも新しい取り組みに戸惑いが示されているような感じで臨んでいると、そんなふうなイメージを受けているんですね。今後の行革の取り組みについての数値目標は決めていくべきだと思いますけれども、その御所見をお伺いします。
◎行政経営部長 第七次行革大綱では、常勤一般職員数や総人件費の数値目標を掲げ、市民ニーズが高度化、多様化する中、雇用ポートフォリオなど多様な雇用形態の職員を適切に組み合わせ、活用することにより、最適な執行体制の確立に努めてきたところでございます。こうした趣旨を念頭に置きながら、行革審議会の審議、答申を踏まえて、行革大綱の中で目標値の設定について検討をしてまいります。
◎村松徹委員 今のお答えは、数値目標を定めていくという趣旨の答弁であったというふうに思います。改革の意を込めた数値目標の設定をしてもらいたいと思いますし、言及のありました職員体制、すなわち雇用ポートフォリオも含めてですけれども、公務領域の精査があって初めてこれに対応していくものだと、それに合わせての見直しというものになっていくと思っています。その面では、本市のすぐれたこの間の取り組みといたしまして、国に先駆けて進めております事業仕分け的手法による総事業再点検、いわゆる八王子版事業仕分けがあると思います。その作業の進捗状況をお伺いいたします。

◎行政経営部長 これまでの事業仕分け的視点による外部評価結果に対する取り組みの実績でございますが、5年間で事業の改善、廃止など、91事業、約4億円の縮減につなげてきております。このうち、24年度の取り組みといたしましては、17事業、約4,300万円の実績を上げてきているところでございます。
◎村松徹委員 今、具体的なお話がありました。成果が上がっているというふうに思っております。それで、今後、この事業仕分けの取り組みはどうされるのか、考え方をお伺いいたします。
◎行政経営部長 今後の行政評価制度につきましては、新しい基本計画を着実に実現できるような実効性の高い仕組みに再構築していくことを検討しておりまして、施策目標への貢献度を明らかにして、適切に実施計画、当初予算に反映できる仕組みを目指していきたいというふうに考えております。
◎村松徹委員 新基本計画のスタートに伴って手法を見直すということで、より効果的な仕組みに深化させていくという、そういう御趣旨かなというふうに、今のお答えを受けとめました。期待していきたいと思っております。
それで、今の行革審での審議は、見ている限り、主要議題は公共施設マネジメントが大きな議題、柱になっているというふうに捉えています。議論の土台になっているのは、平成14年3月に策定された施設白書になっています。施設の適切な維持のために必要になる改修経費を、平成15年度から20年間で1,300億円というふうに試算をしたのが、この施設白書であり、そしてその中には、予防保全的な経費を十分に投入できないと、施設の運営に支障を来す、また改修すべき施設を厳選するとともに、老朽化の著しい施設、市民ニーズの薄れた施設は建て替えや廃止も具体的に検討することが必要、このような指摘がなされています。
その4年後に、今度は「新たな施設展開」という報告書がまとまりました。その中にも、施設経営の確立に向け、踏み込んだ検討結果がつづられていまして、今後さらに具体化した施設マネジメントプランを策定し、効果・効率的な施設経営を実現するという方針が示されております。しかし、実際は、私もこの間見ておりましても、具体策に展開されないまま現在に至っている、こういう状況があるのかなというふうに思っています。
それで、公共施設マネジメントについて、市は次期大綱、第八次大綱にどう位置づけていくのか。私は、多少時間がかかっても、施設白書の指摘を検証しながら、限られた予算を有効に運用する施設経営のあり方など、将来への方向性を示していく必要があると思いますが、いかがか、お伺いいたします。
◎行政経営部長 施設マネジメントにつきましては、老朽化対策とともに、財政の裏づけを必要とする極めて重要な課題と受けとめております。現在、資産、状況の把握を踏まえつつ、中長期の保全計画の策定に着手しているところでございますが、今後は、この維持、保全の視点にとどまらず、多様化する市民ニーズに的確に応え、施設の設置目的や、その役割、またコスト分析について適切に取り組みまして、行革の一環としての施設のあり方、見える化に努めていく考えでございます。

◎村松徹委員 今、施設の見える化というお話がありました。本当に誰にでも見えるように、わかりやすく示していくことが重要だというふうに認識しております。
茨城県の龍ケ崎市が、昨年、公共施設再編成の基本方針をまとめました。平成24年度から40年間かけまして、同市の公共施設84施設の延べ床面積を3割削減する、こういうことを市民に提案しています。そのパブリックコメントを実施するに当たっては、このような漫画で、一般市民にもわかりやすいような形で、高校生がキャラクターになっていますけれども、示されておりまして、大変わかりやすいというか、次の世代の人たちにもわかっていただけるようにという意図もあると思いますけれども、ことし1月に締め切ったパブリックコメントの様子もホームページに載っていますので、ぜひ参照していただきたいと思います。
また、行革審の議論の中で、今回、府中市の、2年前に策定した公共施設マネジメント白書というのが随分参照されています。私も見てみました。府中市は競馬場なんかもありますから、財政的に豊かな市というふうに私も認識しておりましたけれども、その中には、「これまでは他市と比較すると比較的良好な財政状況だったが、今後は厳しい行財政運営に迫られる」として、集約化、合同化による効率化などの取り組みを検証する必要がある、このような指摘がされています。
本市の11年前の施設白書を今改めてひもときますと、府中市の白書と照らしても、かなり示唆に富んだ先見の明がある指摘がされていたんじゃないのかなと思うわけです。問題は、具体策につながっていかなかったということではないかなと思いますけれども、これもいつまでも先送りしていいテーマではございませんので、今回の行革審の議論がどう深まっていくのか、期待をして見守っていきたいというふうに思っております。
次に、学校のいじめ問題についてお伺いいたします。これは今回の総括質疑で私が一番力を入れたいところでございまして、しっかりと御答弁いただきたいと思っております。
今回、安倍総理が2月28日、国会で施政方針演説をした際に、いじめの問題についてあえて強く言及しております。それは、どういうふうにおっしゃったかというと、「いじめや体罰を背景に、子どものとうとい命が絶たれる事案が発生しています。子どもの命は何としても守り抜くとの強い意思と責任感を私たち大人が持って、直ちに行動に移さねばなりません」。そして、教育再生実行会議の提言を受けて、いじめ対策の提言を実行していきます。「教育現場で起きる問題に、的確で速やかな対応が行える体制を整えます。現行の教育委員会制度についても、責任体制を明確にすることを初め、抜本的な改革に向けた検討を進めます」と、このように訴えられました。本市も真剣にいじめ対策に取り組んできたとは思います。しかし、もう一度、取り組みを見直して強化すべきではないかと思い、ここで取り上げることにいたしました。
まず、昨年10月24日に開催されました市教委の第12回定例会で、いじめに関する7月の緊急調査結果を受けて、9月12日現在の対応状況というものが報告されました。そこには、小中学校で認知されるいじめに対し、2ヵ月たっても解決しない継続中の案件というものが報告されております。この継続中の事案は、その後、どう対応されたのか、お示しいただきたいと思います。

◎指導担当部長 継続中となっていた案件のその後の対応状況についてでございますが、各学校では、調査で把握したすべてのいじめについて、直ちに対応し、解消を図りましたが、その後も、経過観察等が必要な案件や、保護者との連携をさらに深める必要がある場合については、継続中として都に報告してまいりました。また、それらの案件については、各学校が引き続き児童、生徒の状況をきめ細かく把握し、状況に応じて指導を継続しているところでございます。
◎村松徹委員 私どもの会派の代表質疑でも、いじめ問題に対処するため、専門委員会の設置ということで、第三者委員会と言ってもいいんでしょうか、前向きに検討したいというお答えがありました。継続事案の解決に貢献していくことを期待をいたしております。
ただ、いじめ防止条例の制定の提案につきましては、今後、必要性を考えたいとの答弁に終始されました。しかし、これは全国的には、大津市を初めとしまして、可児市だとか三木市、こうしたところで、今、条例制定の先行事例というものが誕生しております。私は、いじめを絶対に許さないと大人が毅然と態度を示す、いじめ根絶を市政の中に明確に位置づける、こうした必要性があると思い、条例制定が不可欠と考えます。改めて所見をお伺いいたします。
◎指導担当部長 いじめの防止については、まず、学校における指導が重要となります。しかし、いじめの根絶は、学校だけではなく、社会全体で、いじめは絶対に許さないという共通認識のもとに取り組むべき課題であると考えます。そのため、保護者への啓発や協力の依頼、地域や関係諸機関との連携した学校サポートチームを充実させるほか、いじめに対応する専門的な委員会の設置についても検討してまいりたいと考えております。
御質問者からいただきました条例の制定については、これらさまざまな取り組みを踏まえまして、その必要性について考えてまいりたいと考えております。
◎村松徹委員 ぜひ前向きに考えていただきたいと、続けて要望しておきます。
それで、東京都が今回、25年度の予算で、小学校、そして都立高校のスクールカウンセラー全校配置を予算づけしました。17億円から34億円、2倍にこのスクールカウンセラーの予算がつけられました。既に中学校は配置済みというふうになっております。これは、本当にいじめの対応につきましても、スクールカウンセラーが解決事案にかかわったという、こうした報告も市教委のほうで示されておりますし、期待をしていきたいと思っております。今回、全小学校にスクールカウンセラーが配置されたことについて、いじめへの解決策を市教委はどう期待されているか、お示しいただきたいと思います。
◎指導担当部長 来年度からスクールカウンセラーが小学校全校に配置されることになっておりますが、既に中学校全校にはスクールカウンセラーが配置されており、不登校や問題行動を初め、さまざまな悩みを抱えた生徒、そして保護者へのかかわりや、また教職員へのアドバイスを適切に行って、生徒の健全育成に大きな成果を上げております。小学校についても同様の効果が期待できるものと考えております。

◎村松徹委員 ありがとうございます。今、スクールカウンセラーのお話をいただきましたが、本市は、小中学校合わせまして全市で2名のスクールソーシャルワーカーを配置しております。社会福祉士の資格を持って、学校に来れない児童、生徒に対する対応で家庭訪問を行うのがスクールソーシャルワーカーの役割でございます。スクールカウンセラーとは明らかに役割が違っているわけです。
実は以前から、カウンセラーだけでなくて、ソーシャルワーカーについても、これは重要な位置づけで、増配置すべきだということは言われていたわけですね。特に最近では、いじめや虐待問題などで学校に来れない子どもも多い。しかし、対応が間に合わないという現実もあるというふうにいわれております。そこで、1つ提案したいんですけれども、現在、市費で配置している小学校のスクールカウンセラー8人分の予算、約1,000万円ありますけれども、今回の都費による全校配置で、これが不要になるわけでございます。その浮いた予算の一部を活用して、本市のスクールソーシャルワーカーの増員に引き充てていただけないかというふうに思っております。
24年度の本市の教育統計によりますと、スクールソーシャルワーカー事業の実施状況、22年度672件から、23年度は1,566件にはね上がっておりまして、しかも内訳を見ると、家庭訪問の件数は約5倍増というふうになっているわけでございます。この私の提案についての教育長の所見をお伺いします。
◎教育長 学校だけでは解決が難しい課題に対して、委員から御指摘もありましたように、家庭への支援も含めた対応を行うスクールソーシャルワーカーの重要性は認識しているところでございます。そのため、平成25年度予算では、1名を増員し、都内でも最多の3名体制とする形で御提案申し上げているところでございます。今後につきましては、これまでの成果と課題、増員した効果を早い段階で検証する中で検討してまいる所存でございます。
◎村松徹委員 早い段階で検討するというお答えなので、ぜひこれはお願いしたいと思います。それで、取り組みのこうした強化によって、いじめられている子どもが1人でも2人でも救われるということをイメージしながら、我々はできる限りのことに取り組んでいかなければいけないと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと要望をしておきます。
次に、防災対策についてお伺いをいたします。週末、随分さまざまなテレビで、3.11東日本大震災発生から2年ということで、テレビのほうでございました。私、先週末の土曜日に、西田敏行さんの「遺体 明日への十日間」という映画を見てまいりました。民生委員の役でございまして、釜石市の遺体安置所の面倒を見る民生委員の役を西田敏行さんが演じたわけでございますけれども、本当にどれだけひどい大災害だったのかということを改めて感じました。ほとんどが避難所の撮影シーンで、おじいちゃんから子どもまで見ていらっしゃいましたけど、本当に涙なくして見れないような、そんな胸詰まるような内容の映画でした。

ただ、東京もいつ大地震が来るかわからない。去年4月の東京都防災会議の想定によりましても、多摩直下地震で最大477人、立川断層帯地震では314人が本市の死亡者想定として発表されたわけでございます。それで、ありとあらゆる対策を平時のうちからしっかり打っておかなければいけないというふうに思っております。今回、私は市内135ヵ所あります避難所のうち、107ヵ所を占めている学校の避難所の防災倉庫についてお伺いしたいと思います。最初に、防災倉庫の鍵は誰が管理しているのか、確認させてください。
◎生活安全部長 防災倉庫の鍵につきましては、防災課で管理しているほか、避難所となる学校や市民センターに配備し、管理しているところでございます。
◎村松徹委員 防災倉庫の鍵につきまして、地域、すなわち町会、自治会とか自主防災とか、民生委員とか消防団の方なども含めて、共同で管理すべきではないかなと思っております。これこそリスクヘッジというふうに対策がとられると思いますし、この管理の共同化で防災倉庫がきちんと機能するのではないかと思いますが、御所見をお伺いします。
◎生活安全部長 防災倉庫の備蓄品を活用するのは、まず、避難所が開設された場合でございます。そして、避難所を開設する際には、その施設の安全性を確認した上での開設となります。こうしたことから、手順上、また施設管理上、防災倉庫の鍵につきましては、町会などとの共同管理は考えておりません。しかしながら、夜間・休日など施設の職員が不在時に大震災が発生したことを想定すると、より迅速な対応が求められることから、まずは消防団との共同管理について意見交換を行い、検討していきたいと考えております。
◎村松徹委員 まずは消防団と意見交換をされる。一歩前進だなというふうに思っております。都教委が、今回、2月21日に、大震災発生時には、都立高校約250校あるということなんですけど、この生徒を原則、校内で保護するという方針を決定いたしました。それで、市区町村の公立の小中学校についても、同様、これは約1,900校ということですけれども、教室で保護するという方針を求めるということでございます。
先日の会派議員の総括質疑にもありましたけれども、市内の大学とか都立高校、また私立学校、こういうところは、児童、生徒用の備品をちゃんと確保しているわけですね。ところが、それがないのが公立小中学校であるというふうに、これは一種の盲点ではないかというふうに思うわけでございます。それで、公立小中学校についても、児童、生徒用の備蓄が必要と思いますが、所見をお伺いいたします。
◎学校教育部長 児童、生徒用の備蓄品についてでございますが、各学校にある防災倉庫の備蓄品は、避難者用と児童、生徒用、合わせて備蓄しており、災害発生時には学校長の判断により、児童、生徒用としても防災倉庫の備蓄品を使用することができます。防災課と連携して、平成25年度から段階的に、児童、生徒分を含め、ペットボトルや食料の備蓄品の充実を図ってまいります。

◎村松徹委員 これは既にみずから備蓄を始めているところはありますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
さて、私は以前から、大規模災害の発生時には、避難所となる学校と地域の連携した防災訓練の実施が重要だというふうに訴えさせていただいてまいりました。休日・夜間の発災であれば、市外に在住する先生方が学校に来ることが大変でございます。事実上、不可能ではないかなと思っておりますが、だから地域を交えた防災訓練の必要性があるというふうに思っているわけですね。その模範の取り組みをしている学校もあるということですが、実際、そんなに広まってはいないというふうに、本当に少ない例ではないかなと思うんですけれども、市教委は今後どう取り組むお考えか、お示しください。
◎学校教育部長 地域や保護者と連携した避難訓練や防災訓練の実施については非常に重要だというふうに認識していますが、年1回以上実施することとなっています。訓練内容については、教育課程に順じ、各学校長の判断により決めるものとしているところでございます。御質問者が危惧される学校間の温度差でございますけれども、各学校には、先進的な取り組みをしている学校の事例を情報提供して、市内全体で地域と学校が連携しながら、充実した訓練が実施できるよう、教育委員会として努めてまいります。
◎村松徹委員 ただいま、ちょっと前向きな御答弁をいただいたというふうに理解しています。
最後に、中村副市長にお伺いしますが、今後、避難所である学校と地域の連携で、防災にしっかり当たっていくことが重要だと思っております。縦割りの弊害というのはどうしてもどういうところにもあると思うんですけれども、溝のようなものが感じられるときもあるわけですね。それで、学校、地域の連携による防災対策の全市展開について、総務企画と文教経済の両委員会を所管しておりますので、最後に中村副市長の所見をお伺いいたします。
◎中村副市長 学校施設は、避難所、あるいは地域の防災拠点であるということは、学校も十分認識しているはずであります。既に、一部の学校ではありますけれど、地域と連携した防災訓練なども実施しておりますので、この仕掛けとしましては、自主防災組織、これらの地域組織と連携するということで、学校に対して、地域と連携した防災対策を提案するように、また、その提案する中で、準備段階から、学校を巻き込んで、それに対して市としてそれを応援する、そんな取り組みを努めていきたい、そのように考えております。

◎村松徹委員 ぜひよろしくお願いいたします。
次に、高齢者の介護についてお伺いいたします。ケアつき、サービスつきの高齢者向け住宅、略してサ高住と言っているようですけど、この整備についてお伺いいたします。サ高住の整備について、猪瀬都知事が本年1月に、今後2年間で整備する目標を、当初の6,000戸から1万戸に引き上げる方針を示しまして、その財政面でのサポートをしっかりしていくという、こうした考えを明らかにしました。東京都の積極的な政策展開をにらんで、本市はどう対応するお考えか、お示しいただきたいと思います。
◎高齢者・障害者担当部長 ことし1月に東京都が「2020年の東京」でアクションプログラム2013を公表いたしまして、その中で、サービスつき高齢者向け住宅の整備が重点事業の1つとして位置づけられました。あわせて、整備費に対する都補助制度の改正も示されたところです。このような改正を受けまして、八王子市は当該住宅入居者を、市内在住者に限定すること等を補助の条件とすることを東京都のほうに要望しているところでございます。
◎村松徹委員 このサービスつき高齢者住宅ですけれども、幾つかの施設体系がありまして、医療・介護連携型の、東京都のモデル事業につきましては、昨年12月に美山に福寿はちおうじ美山という施設がオープンいたしました。ここを見てまいりまして、30室ですか、ほとんど満床状態でありましたが、今、施設入所を待っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるというお話を聞いてまいりました。ただ、サ高住という制度ですけれども、さまざま類型がある中でも、住所地特例の適用がないために、住宅整備に伴う他市からの転入者により、本市の財政負担が増加するという、こうした懸念もあるわけでございます。ただ、今後は補助金を活用して、住宅入居者を市内在住者に限ることなどによって、財政負担をふやすことなく、サ高住を整備できる見通しとも聞いております。ぜひこういう手法も積極活用して、この整備を促進してほしいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
◎高齢者・障害者担当部長 御質疑者が言われるように、サービスつき高齢者向け住宅ですけど、高齢者が安心して住むことができる住宅である一方で、基本的に住所地特例が適用されないということで、医療・介護ニーズの高い方が他県、他市から転入されます。そうしますと、本市の自治体の財政負担がふえることが問題だということで、本市といたしまして、すべてのサービスつき高齢者向け住宅に対して住所地特例を適用することを国に要望していく一方で、今回の補助制度などを活用することによりまして、財政負担をふやすことなく、八王子市民が必要とするサービスつき高齢者住宅の整備を進めてまいりたいと考えております。
◎村松徹委員 よろしくお願いいたします。
次に、障害者福祉についてお伺いいたします。障害者の法定雇用率引き上げへの対応についてお伺いいたします。障害者の雇用促進に関する法律の改定によりまして、法定雇用率が、本年4月、50人以上の企業で2%。現状は56人以上で1.8%でございます。これが改められるということになりました。未達成企業につきましては、従業員200人超の企業で不足1人につき5万円の納付が義務づけられ、再来年4月には、今度は100人超の企業に対象が拡大されます。障害者の就労促進の観点からも、対象企業には滞りなく採用の具体化を果たしていってもらいたいと思っております。

事前にいろいろ伺ったところでは、八王子市障害者就労・生活支援センターふらんのほうから、ハローワークとの情報交換などを望んで、実際の就職支援の取り組みを行っていると伺いました。それで、ふらんがハローワークと障害者のマッチング機能を担っているのであれば、法定雇用率達成に向けて、市のバックアップも必要だと思います。市の支援はどうなっているか、お伺いいたします。
◎松日樂高齢者・障害者担当部長 市では、障害者の就労を支援するために、今お話にありましたふらんを設置いたしまして、常勤職員5名、非常勤職員4名による支援業務を、NPO法人八王子ワークセンターに委託しております。ふらんでは、一般就労を希望する障害者について、就職活動の準備から、職場選択の援助、それから面接への同行、職場に適応するための実習など、就職に至るまでのさまざまな支援を行うほか、就職した後の支援も行っております。
障害者を求人する企業、雇用する企業が増加しており、特に就職を果たした障害者が職場になれて安心して働くことができるよう、職場へのジョブコーチ派遣や、職場に訪問して相談事業を行う職業生活支援など、職場に定着するための支援がますます重要となっております。このことを踏まえまして、平成25年度には常勤職員1名を増員し、6名とするための予算を計上しており、今後も障害者の就労支援の充実を図ってまいります。
◎村松徹委員 ぜひ状況をまたチェックしていただいて、必要であれば、それらに対する支援をさらに重ねていただきたいと思う次第でございます。
交通体系の整備について、次に多摩都市モノレールの整備についてお伺いいたします。時間が少なくなってまいりましたので、簡素に質問いたしますので、簡潔にお答えいただければと思います。
まず、多摩都市モノレールの延伸につきまして、今、平成27年度までに整備着手が適当な路線ということで、上北台から箱根ヶ崎──瑞穂町ですね──までの延伸が最優先になっておりますね。ところが、これは実際には事業化はほとんど進んでおりません。一方で、次の整備を検討すべき路線に、八王子ルートと町田ルートというものがございます。これも具体化までなかなか遠いんじゃないかといわれておりましたが、町田市は、先月、市長が中心になりまして、商工会議所なども含めた形での協議会というものを発足いたしました。市長は、この協議会の総会で、モノレール延伸は多摩地域の発展に欠かせない、このように訴えたそうでございます。こうした町田市の協議会設立などの動きについて、本市はどのように評価しているか、お伺いさせていただきます。
◎交通政策室長 多摩モノレールの町田ルート促進のため、町田市が経済団体などとともに協議会を設置し、積極的な姿勢を示したことに関しましては評価しております。しかし、導入空間の確保や、関係機関との調整など、課題もまだ多いとも聞いております。

◎村松徹委員 本当に生易しいものではないという、そんな感じですよね。もともとそれはわかっているんですね。ただ、導入空間につきましては、八王子ルートが61%、町田ルートは49%で、同格ではありますけれども、八王子のほうが町田に比べれば進んでいるわけですね。石森市政における八王子ルート延伸に対する基本方針を、まだ聞いたことがないので、示していただきたいと思います。
◎交通政策室長 多摩モノレールにつきましては、多摩地域の都市間を相互に連携するとともに、交通不便地域や道路の混雑解消を図り、自立性の高い都市圏を形成していく上で重要な役割を果たすものと考えております。八王子ルートにおいては、八王子ビジョン2022や、改定作業を進めております都市計画マスタープランなどの市の基本計画にも位置づけを行い、さらなる導入空間の確保を図るとともに、早期実現に向けて、関係機関への働きかけも継続してまいりたいと考えております。
◎村松徹委員 今、2022だとか、都市計画マスタープランの位置づけなどにつきましてもお答えがありました。本当にこういう位置づけが大事だというふうには思っております。まちのにぎわいには、公共交通機関の整備は絶対欠かせないというふうに思っています。同じ東京でも、都心部のほうはいまだに地下鉄の延伸とか、モノレール整備というのは進んでいるわけですね。ところが、多摩の山手線という位置づけで、延長93キロという多摩都市モノレールにつきましては、16キロコースが整備されて、13年たってもいまだに進んでいないという、具体化も何もあったものじゃないという状況になっているわけです。
私は横田基地の軍民共用化で瑞穂まで延ばすという考え方があるかもしれませんけど、そちらが進んでいかない中で、採算が取れる路線というのは、大学のある、要するに乗降客数が取れる場所だというふうに思うんですね。それは、八王子に来てもらうことで採算改善というふうになっていくという、訴えどころがあるんじゃないかと思っております。
それで村松副市長にお伺いしたいんですが、モノレールの早期整備に向けては、都だけではなくて、国の整備計画に位置づけられることがやはり重要でございますので、平成12年の運政審答申で、整備を検討すべき路線となりましたけれども、13年も経過しているわけですから、国や都に働きかけが必要ではないかと思いますけれども、所見をお伺いいたします。
◎村松副市長 多摩都市モノレールにつきましては、都市計画マスタープランに示しておりますけれども、その整備のためには、国や東京都の計画に位置づけられることも極めて重要なことであると認識をいたしております。このため、本市のまちづくりや、そこにかかわるモノレールの役割など、整備の必要性や効果などを国や東京都へしっかり伝えて、早期整備が図られるよう、努めてまいりたいと思います。

◎村松徹委員 大変な取り組みでありますけれども、本当にぜひ取り組みを着実に進めていただきたいと思っております。
最後に、学園都市づくりについてお伺いいたします。4年前に大学コンソーシアム八王子が発足いたしました。これにより、八王子の学園都市づくりはどう変わったのか、市の評価をお伺いいたします。
◎市民活動推進部長 大学コンソーシアムの設立によりまして、学園都市推進会議や、八王子学生委員会など、それまでそれぞれで学園都市づくりを推進していた組織間のつながりが生まれるとともに、大学実務担当者などで構成する大学等連携部会を通じて、大学間の連携事業や意見交換が活発になるなど、学園都市八王子としての一体感の醸成につながっていると思っております。
◎村松徹委員 今、一体感の醸成というお話がありました。大学間で単位互換も始まっているようでございますが、ただ、学園都市づくりの市の政策の中に、コンソーシアムがどう貢献しているのか。以前の体制と比べたときに、ちょっと見えない部分もあるなというふうに思っております。
1点、確認しますが、事務局はどういう形で、誰が担っているのか、お伺いします。
◎伊藤市民活動推進部長 大学コンソーシアム八王子の事務局でございますけれども、学園都市文化ふれあい財団が担っておりまして、体制としては職員、嘱託員など計7名となっております。
◎村松徹委員 私、5年前に大学コンソーシアム京都とか、近畿だとか、3ヵ所を視察してまいりまして、京都はさすがにすごくて、京都駅前に、自社ビルというか、ビルがあって、そこに50人という事務局体制が整備されている。それはほとんど大学からの出向者で、京都市からの派遣は1人というふうになっていまして、財政的にも、学生1人当たり200円という会費から始めて、1,000円にして、事務局の財政基盤もなしているという話でございました。それがホームページに一目瞭然、さまざまあらわれてくるわけですよね。新着情報なんかもどんどん更新されていますし、インターンシップ制度だとか、学生が参加できるイベントの募集なんかもすごい頻繁に行われております。
私ども八王子の大学コンソーシアムは、実は非常に見劣りがいたします。クリックすると、PDFファイルにつながっていくんですね。開くまでめちゃめちゃ時間がかかるんですよ。マッチングも何も少し厳しいのかなと、こんなふうに思うんですけれども、他のコンソーシアムの事例を参考にして、財源やマンパワーの面からも、事務局体制をある程度見直して、そして整えて、地域や学生のニーズをマッチングさせていく。またホームページもきちっと機能を高めていく。こうした取り組みが必要と思いますが、いかがでございましょうか。

◎市民活動推進部長 御指摘のように、大学コンソーシアムの活動内容をより周知していくためには、ホームページなどによる情報提供は大変重要であると認識しております。それらを運営するための事務局体制については、コンソーシアムの中でも大きな課題となっているところでありまして、加盟大学や市が担うべき役割分担を整理しながら、コンソーシアムの体制強化について検討してまいりたいと考えております。
◎村松徹委員 よろしくお願いいたします。大変前向きなお答えだというふうに思っております。
学園都市づくりを進めるに当たっては、一方的に大学に要望を重ねるだけでなくて、大学側のニーズをしっかり酌み取りながら、例えばサテライトキャンパスの提供だとか、インターンシップの受け入れ先確保、就職活動や留学生の生活支援、こうしたものをしながら、他の地域にない学園都市政策を実施して、だから八王子の大学で学ぶということはこんなにメリットがあるんだという、八王子の学園都市ブランドを高めていく必要があるんじゃないのかなと思っています。その業務を、市との連携で、大学コンソーシアム八王子が担っていく。そういう観点から、今まではつくられないで来たんですけれども、本来、学園都市づくり基本プランみたいなものも策定して、早期に大学、学生、地域を含めて検討されていくべきではないかなと思っています。
最後に市長に対して、学園都市づくりにかける思いを御自身のお言葉で聞かせてもらいたいと思います。
◎石森市長 学園都市づくりに対する私の思いでございますけれども、地域23大学、そこに通う11万人の学生につきましては、本市の貴重な知的財産であり、全国有数の学園都市として他市に誇ることができる、本市の大きな魅力であるというふうに感じております。大学コンソーシアム八王子でございますけれども、お話がありましたように設立4年目となりますが、これまで大学と行政などとの連携強化による災害時用備蓄等の相互応援協定、あるいは大学と市とのボランティア協定締結など、地域に根差した大学の活動につきましては、コンソーシアムが目指す大学と地域の連携につながるものであり、学園都市づくりの成果の1つだろうと、そのように感じております。今後もさらに大学コンソーシアム八王子と連携して、魅力あふれる学園都市づくりに向けて、積極的に取り組んでまいりたい、そのように考えております。
◎村松徹委員 期待しております。ありがとうございました。  (了)

24年第3回定例会での一般質問(12.9.11)

2012年9月11日

発言通告
1.税と社会保障の一体改革について
2.スマート技術導入による自治体運営の高度化・効率化
3.サイエンスドーム八王子の運営

【村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。
最初に、本日、3.11東日本大震災の発生からちょうど1年6ヵ月となりました。亡くなられた方の御冥福とともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
それでは、一般質問に入らせていただきます。
まず最初に、社会保障と税の一体改革に関して伺いたいと思います。
9月8日閉幕した通常国会では、社会保障と税の一体改革関連法案が審議され、衆議院は6月26日に可決、参議院では8月10日に可決成立いたしました。昨日の一般質問にもありましたが、消費増税の側面だけクローズアップされる論調も一部にはあります。しかし、民主、自民、公明3党の修正協議で6月15日にまとめた合意は、少子・高齢化が進む中、国民の生活に直結する社会保障制度の持続だけでなく、我が党からも強く主張し、実際に制度拡充も含めた重要事項も盛り込まれております。また、長く続いた決められない政治から決める政治へと変わったことにほとんどの新聞は前向きな評価を寄せました。むしろその後から本日に至るまで、ぶれのような事態が惹起し、そのたび政治不信を酷評する論評が多く出ているのは承知のとおりです。
医療、介護、子育て支援、生活保護など、社会保障の関連事務は法定受託事務、自治事務とさまざまあっても、実際には基礎自治体が運営し、それぞれ自治体財政にも深く関与いたします。市民生活にも大きく影響いたします。そういう面で、今回の社会保障と税の一体改革に関し、基礎自治体として八王子市はどう受けとめたのか具体的に伺いたいと思い、今回の一般質問のテーマといたしました。
まず最初に、消費税増税とあわせて、事実上確定した課題、すなわち年金改革と子育て支援について伺います。年金については、今回最低納付期間が従来の25年から10年へと短縮されることになりました。これまで20年以上払っている方で25年に到達しない方の中で、なぜわずかな期間足りないから1円も年金をもらうことができないのか、おかしい制度だとの指摘が随分私のもとにも寄せられてまいりました。党も以前から取り組んでまいりましたが、ここでやっと解決されることになったわけです。全国46万人と言われる無年金者のうち17万人が新たに年金受給できると言われております。また、年金の後納期間についても、今回2年から10年に延長されることになりました。本年10月から3年間の時限措置ではありますが、納付年数が10年未満で今回の制度改革以降も年金がもらえない方も10年後納で救われることになります。
一方、暮らせる年金とするには加算が必要と判断してまいりましたが、今回の修正協議で、我が党からは定率加算を主張、最終的に福祉的給付として、低年金所得者に最大5,000円の積み増しが決まりました。当初主張した25%定率加算に満たないまでも、一歩前進の結果を見たと考えております。年金財源の国庫負担割合についても、これは大きな課題でございましたが、3分の1から2分の1へといよいよ引き上げることになりました。こうした一連の年金改革に対し、所管の見識を伺いたいと思います。

次に、子育て支援に関しては、関連予算を増額し、ここでやっと1兆円規模へと拡大する方向性が決まりました。小規模施設を含む保育施設の拡充、幼保一体化は認定こども園の拡充で対応すること、市町村の保育義務の存続など、我が党の主張が随所に盛り込まれました。東京大学の吉川洋教授、2008年の1年間社会保障国民会議の座長を務められまして、至るところで情報発信を以前しておられた方ですけれども、日本経済新聞の本年7月17日付経済教室に次のような論評を記していました。「これまで国の消費税収は、いわゆる高齢者三経費、基礎年金、老人医療、介護に充当してきたが、今回初めて出産や子育てをする若い世代への支援も消費税収の使い道としての社会保障給付の中に明確に位置づけられた。これは画期的なことだ」、このようにつづられたわけでございます。こうした子育て支援の充実についての所管の評価をお伺いしたいと思います。
次に、スマート技術導入による自治体運営の高度化、効率化と題して質問いたします。スマート技術とはまだ一般的でない言葉のようですが、スマートフォンやタブレット型パソコンに代表されるような高機能端末、GPS、全地球測位システム、クラウド、処理能力が飛躍的にふえたネットワーク回線、フェイスブックなどソーシャルネットワーキングシステムなどと、その連携というふうにとらえております。
ことし夏、熱い感動を送ってくださったロンドンオリンピック。女子バレー日本代表は28年ぶりに銅メダルを取り、日本列島を沸騰させました。その眞鍋監督が携帯していたiPadが気になり調べてみましたら、イタリア製のデータバレーというソフトを搭載し、戦況を随時分析しながら指示を出していったとのことでございます。これは2年前の世界選手権の際にも活用されていたということでございますけれども、機種の高度化に伴ってより使いやすくなったということがあちこちで報道されておりました。スパイクの調子のよい選手にボールを集め、レシーブが苦手な相手選手を攻めるなど戦術に生かしているということで、時代は変わったなと思ったところでございました。
さて、私ごとですが、5年間使っていた携帯電話が遂に壊れ、私もこの7月、スマホデビューいたしました。らくらくホンにするか、スマホにするか、悩みに悩み、結局新しい分野に挑戦することにしましたが、ユーザーとなって余りの便利さに手放せなくなってしまいました。今回IT関係のテーマに取り組むのは正直気おくれしておりますけれども、この年齢なりに感じたことをもとに、行政事務の高度化、効率化に活用できるのではと考え、スマート技術の導入、活用で行政への好影響が期待される幾つかの提案をしたいと思います。
まず、現状の把握からさせていただきます。市業務におけるスマート技術導入について、タブレットパソコンなどモバイル端末の利用状況について説明をしていただきたいと思います。
6月の第2回定例会で、私は首都直下地震を中心とした災害対策について質問を行いました。南海トラフの地震につきましても、先日、死者32万人という被害想定が発表になったところです。情報収集、その情報伝達が生死を分けるということもあるということをまた一層強く感じた次第です。そうした観点から、本市における災害時の情報伝達ツールの活用事例についてお示しいただきたいと思います。
夏休みが過ぎましたが、まだ就活生の姿はあちこちで見受けられます。本市の場合、スマート技術を活用した就活支援の仕組みがあるかどうかについてもお伺いいたします。

スマートフォンやタブレット型パソコンの操作、ツイッターやフェイスブックなどソーシャルネットワーキングシステム利用に関する高齢者もしくは初心者向けの学習講座などを市では行っているでしょうか。実際に私のように挑戦しようかどうか逡巡している人も、家電量販店のスマホコーナーを見れば大変多くの方がいらっしゃるので一目瞭然でございますが、やっていなければ、実現に向けて検討してもらいたいと思います。所見をお伺いいたします。
次に、サイエンスドーム八王子、こども科学館の運営について伺います。
ことしも長い子どもたちの夏休みが終わりました。この夏、子どもたちが調べ学習などに訪れそうなさまざまな施設を見学してみました。特に上野の国立科学博物館のにぎわいは子どもたちで大変なものがありました。市内を回って、まるきり人のいない施設もありましたが、久しぶりに訪ねたサイエンスドーム八王子のにぎわいはすごかったと驚きました。駐車場にとめている車も他市他県ナンバーが多く見受けられ、私は科学的興味を引き出すすばらしい施設と思いました。ホールの一角には、剛力彩芽さんとかモデルの杏さんの色紙があり、ロケでも使われていたことを行って初めて知りました。
プラネタリウムを久々に見ました。本編の星座コーナーの後、ポケモン、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」というムービーをあわせて上映し、私が行った時間帯では、ちょうど「よみがえる恐竜の世界」という映画を上映しておりました。すごくよい施設と思うのですけれども、ただもう少し工夫をと、私なりに気になった点、気づいた点があったので、この場で示させていただきたいと思います。
入館料は、子ども100円、大人200円、その上にプラネタリウムの鑑覧料として、子どもが150円、大人が500円となっています。毎週土曜と子どもの日は、子どもの入館料とプラネタリウム鑑覧料はただというふうになっております。プラネタリウムの料金はどういう根拠で設定されているのか教えていただきたいと思います。
また、なぜ天体や星座の話だけでなく、映画を上映するのか。上映時間のほぼ半分は映画であったわけでございますけれども、これは以前からこのような扱い方をされているというふうに聞いていますが、改めて説明をしてもらいたいと思います。
2階にある電子顕微鏡室は、ガラス張りのしっかりした施設でありますけれども、電子顕微鏡をのぞく機会はそうあるわけではないのに、残念なことに、来館するたび、この場所はだれも入れないというふうにクローズとなっておりました。たまたまなのか、ここはどういうふうに開放しているのか説明をいただきたいと思います。
サイエンスドーム八王子ではいろいろなイベントも企画しています。私が行ったときは、地下階でバルーンアートの教室をやっておりました。小さな子どもたちで大にぎわいでした。掲示板を見ると、結構さまざまな企画が告知されていましたが、最近人気のイベントにはどんなものがあったでしょうか、お示しをいただきたいと思います。
以上で1回目の質問とさせていただきます。

◎【健康福祉部長】 それでは、社会保障と税の一体改革におきます年金改革についての評価に関してお答えいたします。年金機能強化法と被用者年金一元化法の2法が公布され、年金支給要件を25年から10年へ短縮することや、年金制度の安定的な財源確保のため、国庫負担割合の2分の1、これを平成26年度から恒久化するなど、今回の制度改革は無年金者の救済や年金制度の持続可能性の向上につながるものと評価をいたしております。また、あわせて消費税財源に依存しない改革として、短時間労働者への社会保険の適用拡大、産休期間中の厚生年金保険料負担免除など、被保険者の年金意識の向上にも資するものと考えております。今後も実施に至るまで動向を注意深く見守ってまいりたいというふうに考えております。
◎【こども家庭部長】 続きまして、一体改革の中の子育て支援策の評価について御答弁申し上げます。今回の子育て関連3法は、御案内のとおり、総合こども園の創設が見送られるとともに、保育サービスに参入する企業の要件を厳しくするなど修正が加えられ、成立をしたところでございます。新たな仕組みのもとでは、認定こども園の制度の改善とともに、新たに保育所と幼稚園、そして認定こども園を通した共通の給付である施設型給付及び小規模保育等への給付であります地域型給付の創設によりまして、今後保育の量的拡大による待機児童の解消が図られるとともに、質の高い幼児期の学校教育や保育が総合的に提供されるものというふうに期待をしているところでございます。
また、今回の改革では、消費税を子育て施策を担保する財源として活用されることとされた点も多く評価できるところでございまして、平成27年度以降、保育等の量的拡充のための費用として4,000億円が、また保育等の質の改善のための費用といたしまして3,000億円が充当されることとされております。一方、保育サービス等の質量の充実のための必要とされる財源1兆円のうち、残る3,000億円を今後どういうふうに調達をしていくか、また、子育て支援策の詳細な制度を今後どう組み立てていくか、これらが課題であるというふうに認識をしているところでございます。
◎【IT推進室長】 市の業務におけるタブレットパソコンなどの利用状況についてお答えします。市の内部業務ではデスクトップパソコンを利用しており、タブレットパソコンなどの端末は利用しておりません。市民向けのサービスとしましては、くらしの便利帳をスマートフォン、タブレットパソコン向けの電子書籍として公開しております。
次に、市民向けのスマートフォンやタブレットパソコンなどに関する講座の開催についてですが、現在、パソコン講習会は初心者の方を対象にデスクトップパソコンの利用を中心に行っているところです。また、インターネットに関する出前講座などのイベントを実施する際に、タブレットパソコンの活用コーナーを設け、その紹介をしております。今後の展開については、タブレットパソコン等の普及状況、市民のICT活用状況を踏まえながら検討してまいります。

◎【生活安全部長】 災害時における情報伝達の活用事例についてですが、東日本大震災をはじめ、近年発生しました風水害における対応では、ホームページのほか、防災情報メールや防災行政無線により情報提供を行っております。また、これらに加え、本年6月に導入した緊急速報メール、エリアメールとも言われておりますが、地震発生時などに運用することで、観光等でたまたま八王子市域に滞在している方へも情報提供を行うことができるものと考えております。
◎【企業支援・雇用対策担当部長】 それでは、スマートフォンなどを活用した就職支援の仕組みづくりについてお答えいたします。現在、学生と企業の雇用のミスマッチが社会問題となっていることから、市では学生向けに市内企業を紹介する就職ウェブサイトを10月の開設を目指して構築しているところでございます。このサイトでは、パソコンからだけではなく、スマートフォンなどの携帯端末からも閲覧可能となるようにしてまいります。
◎【生涯学習スポーツ部長】 それでは、こども科学館について順次御答弁いたします。
まず、プラネタリウムの料金設定ですが、平成18年に近隣、また同規模のプラネタリウムを参考に、こども科学館の入館料とプラネタリウムの投影を分割して設定しました。
次に、プラネタリウム番組の構成ですが、多くの子どもたちに科学に関心を持っていただくため、宇宙や星、光、恐竜などを取り入れたアニメの上映と、星空の解説を組み合わせております。
電子顕微鏡につきましては、機器の操作が高度で複雑で子どもたちの使用は難しいので、職員などにより、この夏休みにはイベントで2回使用しております。
最後になりますが、この夏休み、最近好評だったイベントですが、毎週金曜日の天体望遠鏡の作成と宇宙航空研究開発機構JAXAから機材の提供をいただき開催をいたしました宇宙教室や星空観望会などでございます。

◎【村松徹議員】 それでは、2回目の質問をさせていただきます。
社会保障と税の一体改革について、年金と子育て支援に関して先ほど答弁をいただきました。年金改革では、年金支給要件の改善、国庫負担割合の拡大、短時間労働者の社会保険適用拡大などに一定の評価が示されたと思っております。また、子育て支援に関しましては、部長から、総合こども園が見送りとなり、施設型給付、地域型給付の制度創設など、一連の施策による待機児童解消への期待が示されたわけでございます。
さて、社会保障制度改革推進法は8月22日に施行されました。それとともに、国民会議の設置も決定いたしました。さまざまな思惑があって、まだ設置はされておりませんし、その設置時期が解散の前になるのか後になるのかも明確ではありません。しかし、9月7日に閣議決定された政令には、来年8月21日までに国民会議の結論を出すようゴール、締め切り、デッドエンドを規定しております。社会保障制度改革のうち、医療や介護の改革をどうするかはこの国民会議で主に議論していくことになっていきます。具体的な協議課題としては、医療面では救急医療の基盤整備、療養病床の確保、高額療養制度の見直しなどが挙げられておりまして、介護保険については、特別養護老人ホームやグループホームなど施設の計画的整備、それに介護従事者の処遇改善などが言われております。それこそ本当に複雑かつ深刻な問題をはらんでいる分野と思います。今後1年間の国民会議での論議は非常に重要になってくると認識をいたしております。

そこで、医療、介護分野などを所管する村松副市長に、私、議員の村松からお伺いをいたします。医療、介護などの将来の姿を決めていく国民会議に対する御所見をお示しいただきたいと思います。
スマート技術についてお伺いいたします。
先ほど現状をお伺いいたしました。市業務にはタブレット型パソコンは入っていないということで、ちょっと予想外な感じもいたしました。スマートフォンやタブレットの市民向け講座については、イベントの一環でタブレット活用のコーナーを実施したことがあるということですが、今後の展開は市民のICT状況を踏まえながら検討するとの答えでした。団塊の世代の人たちなど、私は大変好奇心が旺盛な世代であるというふうに認識しておりますし、強いニーズがあると思いますので、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。
さて、スマートフォンの高機能さをあらわす言葉に、サクサクというのがあります。パソコンと同様、スマートフォンもフリーズしてしまうことがありますけれども、今のスマートフォンはCPUにデュアルコアは普通で、プロセッサは4つのクアッドコアを搭載しているものもあります。通信速度もキャリアによって違いますけれども、飛躍的に改善し、受信時で75メガビット毎秒、100メガビット毎秒などというものもあり、オフィスや自宅のパソコンよりも快適で、だからサクサク感があるというわけです。
こうしたスマート技術を活用するとき、クラウドはとても重要なアイテムになってきます。クラウドとは、ネット上のサーバーのことであり、情報をここに保存、同期して、PCやスマホなどからアクセスして利用するというものです。もちろん、卓上のパソコンでも活用できますけれども、モバイル端末のハードと通信環境の進化によりまして、利用可能性が広がっているわけです。3.11東日本大震災の発生でパソコンに保存していた自治体のデータが津波で破損する中、そのデータを離れた安全な場所で保管しておけるという利点から、自治体クラウドが注目を集めるようになりました。加えて、自治体は介護、医療などのシステム構築、その改修に毎年度莫大な経費がかかっておりますけれども、クラウドの活用でシステム経費を複数の自治体で共有し、結果的に経費節減が図れるというメリットもあるわけです。
そこでお伺いいたします。本市における自治体データのクラウド化への取り組み状況はいかがかお示しいただきたいと思います。
さて、先ほどの答弁でくらしの便利帳のスマートフォン版があるという説明がありました。くらしの便利帳の制作を全国展開しているサイネックスという会社のシステムで本市以外の便利帳も見えることになっております。私の機種はアンドロイド4.0というOSを使っていますが、なぜか開けませんでした。あの1冊の本がすぽんとスマホの中におさまるというのは、これは画期的なことであるというふうに感じます。これが広がれば、庁内の膨大な紙情報というものも整理されていくのではないかと期待をするわけでございます。議員の控室にも配付される資料、例えば白書でありますとか議事録などを見ても大変なボリュームでありますし、中には紙1枚にわずか数行の文しかないという仰々しくて無駄に思えるものもあるわけです。また、最近の端末は見やすくて、ストレスなく膨大な資料に目を通せるようになっております。
そこで、スマート技術を導入することで市役所におけるペーパーレス化の取り組みを積極的に進めてもらいたいと思いますが、所見をお伺いしたいと思います。

次に、非常時の情報伝達ツールとしての活用についてです。他の自治体の事例を紹介します。横浜市は、本年の7月、災害時の帰宅困難者対策として、スマホで一時避難場所を検索できるウェブサイトをつくりました。GPS機能を使い、帰宅困難者の現在地周辺の施設を示し、受け入れ可能なら緑、満員なら赤、確認中はオレンジで表示するというものです。平常時は備蓄の内容までアップロードしているということでございました。また、本年4月、フェイスブック・シティ課を立ち上げ全国的に話題になった佐賀県の武雄市は、7月の集中豪雨の際、市の職員が河川水位の写真をフェイスブックに載せ、多くの市民から好評を博したことが伝えられています。
災害など緊急時にはその情報はスピードが命だということが言えると思います。そこで、災害時の防災情報ツールとしてスマート技術を活用し、情報発信、収集のツールとして、フェイスブック、ツイッターも含めたSNSを活用することに対する御所見を伺います。
就職活動支援の関係で、先ほどの答弁では、就職ウェブサイト、はちおうじ就職ナビというそうですけれども、その準備が進み、いよいよこの10月運用開始という御答弁でありました。若者の就職環境はまだまだ厳しいものがございます。本当に何としてもエールを送ってあげたいという気持ちで、街を歩く就活生を見ている毎日でございますけれども、ことし、就職環境は若干改善してきたという報道がされております。その背景にあるのは、求人意欲の強い中堅中小零細企業に若者の目が向き、そして、就活ミスマッチが解消されつつあるからというふうに報道がされております。
その裏方として指摘されているのがソーシャルネットワーキングです。SNS就活とかソー活というらしいです。フェイスブックを活用して学生のOB、OG訪問に役立てたり、企業は逆に採用時に使うことで、面接した学生のフェイスブックを調べたりして、有為な人材を獲得しているという報道もございました。それで就職支援の仕組みとして若者が活用しているフェイスブックやツイッターのようなソーシャルネットワーキング機能をこのウェブに搭載する考えはないかお伺いをいたします。
次に、サイエンスドーム八王子の運営についてお伺いいたします。
先ほどの答弁では、サイエンスドーム八王子の現料金体系は周辺施設を見て、平成18年からそのときに入館料とプラネタリウム観覧料を分割するスタイルを導入したということでございました。また、ポケモンや恐竜などの映画をあわせて投影するのは小さな子どもの来場が多いからということでございました。都内には、コニカミノルタ製の同じ投影機を使ったプラネタリウムとして、池袋サンシャインシティの満天、東京スカイツリータウンの天空があり、両方とも大人1,000円、子どもは4歳以上500円と、サイエンスドーム八王子よりも高いのですけれども、事前予約が可能で、しかも結構満席という状況でございます。夜間8時という遅い時間帯の上映もあるため、デートコースとしても人気のようで、あわせて上映するプログラムもちょっと大人向けのロマンチックな内容となっています。
近隣では、多摩市にベネッセ・スター・ドーム、これは一般公開は土日祝祭日などとなっておりますけれども、ここは大人400円、子ども200円となっていまして、ベネッセだけに、しまじろうなど幼児向け映画と同時に上映しているということでございます。府中市の郷土の森博物館も大人400円、子ども200円、同時放映の映画はサイエンスドーム八王子とほぼ同じプログラムとなっております。

こう例示してみましたけれども、サイエンスドーム八王子の今の料金は、投影機の先進性をしんしゃくしたとき、決して法外な高額な料金体系ではないと思っております。ただ、こども科学館ではありますけれども、純粋に星を見にくる人もいるはずで、そのとき、30分少々、注意事項の説明時間を除けば20分程度しか星の話は聞けない。1回こっきりの上映に500円を払う。若干消化不良な方もいるのではないかと思う次第でございます。ポケモンとか恐竜ものとか、ましてや「銀河鉄道の夜」、これは傑作だと思いますけれども、同時上映することを否定するわけではありませんけれども、時間的配分からは若干主客転倒の状況もあるような気がいたします。
先ほど好評だったイベントとして、天体望遠鏡の制作、JAXA協力の講座、星空観望会が挙げられました。やはり星に興味のある人が来るんだというふうに思うわけです。本市ゆかりの小惑星で、その名もHachiojiという星があることは御存じだと思います。1994年3月、八ヶ岳南麓天文台において、串田嘉男さんと村松修さんの両氏が発見した星です。串田氏は生まれも育ちも八王子の人で、2002年4月にHachiojiと命名がされました。これは事前に伺いましたら、サイエンスドーム八王子のプラネタリウムで映らないということでございましたけれども、どのあたりにあるのか示してもらったら興味も増すというふうに思う次第でございます。それで、プラネタリウムの運営に関し、星を見る時間を長くとれないかを提案させていただきます。
私が観覧したとき、小さな子どももたくさんいまして、始まる前に随分注意されていましたけれども、実際にプラネタリウムが始まりましたら、解説するお姉さんの話に真剣に耳を澄ませていました。科学的興味をはぐくむ絶好の機会になると思います。場内との双方通行のかけ合いがあってもよいではないですか。また、投影可能な40万個の星の1つとして、Hachiojiの星の位置を示すことができないか一考願えないかということもあわせて御要望させていただきながら、お答えをいただきたいと思います。

もう1点、電子顕微鏡、これにつきましては、事前に伺ったところですと、大変高額な機械であるということも教えていただきました。企業、エリオニクスからの寄附ということで、およそ1,400万円もするという大変高額な電子顕微鏡で、インターネットで見ますと電子顕微鏡は1万円以下のものからありますけれども、そのようなたぐいのものではないということが今回わかりました。その体験コーナーは、操作が複雑なため、夏休みに2回しか講座が開けなかったということでございました。これは大変サイエンティフィックな空間であるのに、扱えるスタッフの問題で宝の持ち腐れ的な開放状況というのはちょっと残念な感じがします。
また1階にはさまざまな展示物がありまして、フーコーの振り子でありますとか、パンデグラフ静電気発生装置などがありますけれども、だれも解説してくれるスタッフがいないから、子どもたちはただ気ままに遊んでいる状況があります。そこで提案したいのですが、せめて夏休み中だけでも、市内の理工系大学生にボランティア的に指導してもらい、ガイドとして活動してもらうことができないか。大学コンソーシアムという組織があるわけですから、ぜひ投げかけてみてはいかがかと思いますが、御所見をお伺いいたします。
以上で2回目の質問といたします。
◎【IT推進室長】 自治体データのクラウド化への取り組みですが、クラウド化については、データセンターの利用や他の自治体との共同化など、さまざまな形態がありますが、業務継続性の観点や、業務改革の視点から、本市の実情に合った活用を検討してまいります。
次に、災害時におけるソーシャルメディア等の活用についてですが、東日本大震災の教訓から、災害情報はさまざまなメディアを組み合わせ、複線的にPRしていくことが有効であると認識しています。そこで、これまでの手法に加え、ツイッターによる情報発信を検討しておりますが、その活用に当たっては、情報セキュリティ対策や個人情報保護への配慮、成り済まし対策などが課題であるととらえております。
◎【行政経営部長】 紙の使用量の削減につきましては、毎年度環境マネジメントシステムを運用する中で目標値を掲げ全職員が取り組んでおりますが、この取り組みをさらに進めるため、関係所管が連携し、対応策を議論する紙の使用量削減に向けての検討会を立ち上げ検討しているところでございます。この検討会におきましては、事業所管が作成する報告書などをシステム上で容易に閲覧できる手法などを検討項目に挙げているところでございます。技術革新の著しいIT分野をどう行政に生かし、紙の使用量削減につなげていくか、また、経費節減と環境負荷の軽減が図られるかということに対して創意工夫をしていく考えでございます。

◎【企業支援・雇用対策担当部長】 就職ウェブサイトにフェイスブックなどソーシャルネットワーキング機能を搭載する考えはないかとの御質問でございますが、就職ウェブサイトでは、企業のホームページにフェイスブック機能がある場合には、サイト内から企業のホームページにリンクできる仕組みとなっております。今後もより学生が企業を知ることができるシステムにしてまいりたいというふうに考えております。
◎【生涯学習スポーツ部長】 それでは、プラネタリウムについて御答弁いたします。まず、星を見る時間を長くしてほしいということですが、全体の番組構成などを検討してまいりたいと考えております。
それと、解説員と子どもたちのかかわり方ですが、現在幼児番組「キッズプラネタリウム」で解説員が幼児に質問などのやりとりを行っております。今後も子どもたちが科学に興味を持っていただくための指導方法などを検討してまいります。
また、小惑星Hachiojiの紹介ですが、プラネタリウムでは肉眼で見えるものが再現できますので、肉眼で見えない小惑星Hachiojiの上映はできませんが、口頭等で紹介はしたいと考えております。
次に、大学生のボランティアの活用ですが、現在夏休みには、市内や近隣の大学、高校生のボランティアが本人希望で得意分野のイベントや教室で活躍をいただいております。今後は大学コンソーシアムなどにお願いしまして、さらに広い分野で活動ができる学生などに声をかけていきたいと考えております。
◎【村松満副市長】 社会保障制度改革国民会議での議論に、1地方自治体として、あるいは八王子市の福祉施策を所管する副市長として何を期待するのかというふうな御質問でございました。医療、介護あるいは子ども施策など、国民の生活を支える社会保障制度は地方自治体がその運営の多くを担うとともに、地方の単独事業と相まって国民の生活を支えていることから、改革の推進には国と地方の連携が不可欠であると考えております。社会保障制度改革国民会議におきましては、地方が果たしている役割を踏まえ、持続可能な社会保障制度を構築していくことが求められており、医療保険制度の改革などについて、地方の意見を十分に踏まえた議論を期待いたしております。

◎【村松徹議員】 3回目の質問をいたします。
サイエンスドーム八王子に関しまして御答弁いただきました。最近配付されました行革プログラムの23年度進捗状況報告書にも、市民協働による児童向け科学教室の実施が報告されております。実際よくやっていただいていると思っております。ただ、夏休みなど、子どもの長期休暇への対応として、ぜひ学生ボランティアの活用を積極的に検討してもらいたいと改めて要望させていただきます。
さて、NASAの探査機ローバー、キュリオシティが本年8月5日火星に軟着陸いたしました。2004年に火星におり立った同じくローバーですけれども、スピリットとオポチュニティに比べ10倍の重量の測定機器を載せておりまして、原子力電池を動力に1年間測定を行うということになっています。どのような発見が生まれるか大変楽しみにしております。
また、アポロ11号で人類初の月面歩行したアームストロング船長が8月25日に死去し、その訃報が流れました。1人の人間にとって小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍であるという言葉は、私は当時9歳でございましたけれども、ずっといまだに覚えている言葉です。
本年5月21日の金環日食、人気漫画「宇宙兄弟」の映画化、アニメ化、さらに本年、世界の物理学者が40年以上探し続けてきたヒッグス粒子と見られる新粒子を欧州合同原子核研究機構がとらえ、宇宙の成り立ち、生命誕生のなぞを解く重大な手がかりを人類は手にしたという報道もございました。
このようにことしは本当に宇宙にかかわるさまざまなトピックスの多い年です。ことし天体や宇宙に興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。本日の朝日新聞には、2050年の実用化を目指しているという高さ9万6,000キロの宇宙エレベーター開発に取り組むあるゼネコンの技術者の記事が出ておりました。どんなことがきっかけであれ、科学的関心、興味というものを小さいときからはぐくむというのはとても大事であり、科学に関心を持たせる本市の拠点的施設、サイエンスドーム八王子の役割は大きいと考えております。
プラネタリウムに関しては、スカイツリー、またサンシャインと一緒の機種であることを知る人は少ないと思いますが、それを考えたとき、料金は安いわけでございます。宣伝とともにちょっとした工夫があればもっと多くの人に来てもらえると思っております。23年度の学校利用状況を事前に伺っておりますけれども、小学校は3、4、6年生の3学年、中学校は3年生だけというふうになっておりまして、中学生につきましては1年生にも対象を拡大するなど、呼びかけるなどして、中学生の入場につきましての積極的な対応も必要であるというふうに考えます。要望させていただきたいと思っております。

次に、スマート技術についてお伺いいたします。
なれない専門用語を使って私の頭もフリーズしつつあります。先ほどの答弁で、クラウドについて、情報システムの業務継続、計画の観点から活用の検討を進めているところとの答弁がありました。導入に向けて積極的に取り組んでほしいと思います。ただ、クラウドには経費削減という利点もありますので、包括的に検討されるように要望させていただきます。
庁内のペーパーレス化につきましては、紙の使用量削減に向けての検討会を立ち上げて検討中というお話でございました。私は、タブレットやデスクトップでの閲覧はもちろん、スマートフォンであっても、ちょっと工夫すれば文章を読むのは支障なく、ストレスなく、長い文章でも読めるように変わってきているというふうに感じております。それほどハードもネットワークも、私は老眼がかってまいりましたけれども、大変読みやすいというふうに改善されていることに驚いているわけでございます。
災害時の情報ツールとしての活用について、先ほど3.11の教訓からも複線的なPRが有効であるとして、ツイッターによる情報発信を検討しているとの答弁がありました。ぜひとも進めてもらいたいと思っております。
就活支援については、ウェブサイト内にある各企業のホームページを通じて各社のフェイスブックにリンクすることで対応するという考え方が示されました。
先ほどから答弁の中に、情報セキュリティ、個人情報保護への配慮、さらに成り済まし対策などに言及されておりまして、これは大きな課題として指摘されてきているわけですけれども、大変よくわかることでございます。便利さの裏に危険があるのは、これは無視できないことであり、特に公の機関は慎重に対処していかなければならないと感じております。しかし、それを承知しながら、スマート技術の利用可能性に着目し、実際に市民サービス充実につなげていった自治体もふえていることも、またきちんと認識しておくべきと思います。他市の事例もしっかり検証しながら、多くの可能性を秘めたスマート技術をどう生かすか、前を向いて検討してもらいたいと思います。
そこで、この項の最後に、本市行政におけるICT担当の理事者である中村副市長に、スマート技術導入に関するこれからの所見につきましてお伺いをいたします。
最後に、社会保障と税の一体改革に関してお伺いいたします。
先ほど村松副市長から、医療、介護、子ども施策などは自治体が運営の多くを担い、地方単独事業とともに国民の生活を支えていることから、改革の推進には国と地方の連携が不可欠、そして、国民会議に対し、医療保険制度の改革などについて地方の意見を十分踏まえた議論を期待しているとの答弁がありました。全くそのとおりだと思います。基礎自治体を無視したまま結論を導き出さないよう、私どもも私どもの立場で働きかけていきたいと思っております。
社会保障にかかわる費用は、少子・高齢化の急速な進展により、今や化け物のような膨張スピードを見せております。昨年1年間の社会保障費は108兆円、うち保険料は6割となっておるわけです。それが2025年には、後期高齢者に団塊の世代の方たちが入るときということですけれども、151兆円になるというのが国立社会保障・人口問題研究所の推計であります。国民の生活を守るため、また後世に莫大な財政赤字というツケを回さないため、社会保障制度の持続、拡充にきちんとした手だてが必要であるわけです。

これにつきましては、自公連立政権の時代からもそうした認識を持ち、当時野党であり参議院第1党であった民主党にも、政局につなげるのではなく、冷静に協議をしていこうと再三働きかけてきた経緯がありますけれども、当時は受け入れられませんでした。今回民主党政権3代目総理となった野田総理は、消費税の引き上げを不退転の決意で取り組むと言いました。我が党は社会保障制度の全体像をまず国民に示すのが先であると、増税先行にはくみできないとしてきましたが、その後修正協議に移って、増税への論議が加速し、社会保障制度の論議が置き去りになる気配が強くなる中で、6月4日、我が党も修正協議参加に踏み切り、さまざまに修正を加え、合意できる線に至ったため、6月15日、電撃的な3党合意となったわけです。
消費税は言わずもがな、逆進性の高い税目です。そこで8%に引き上がる時点で、軽減税率導入か、簡素な給付の実施のいずれかを実施することを主張、さらに10%へのアップ時は軽減税率もしくは給付つき税額控除を導入することを入れ込まさせていただきました。これから下請企業が価格で転化できない状況などにならないような仕掛けづくり、さらに3.11東日本大震災被災地への特例措置なども進めるよう求めているところであります。
今回の消費税の増税分について誤解している方もいらっしゃるようですが、すべて社会保障の財源に充当することは、これは決まったことでございます。むしろ私は、年金や子育て改革が進む面に注目すべきと思っております。景気が悪いままでの税率アップは当然消費マインドを冷やすため、8%への税率アップの要件に経済成長率の具体的目標値も入れ込んでいるわけでございます。前に進む政治をほとんどのマスコミも歓迎しているというふうに理解しております。
余談になりますけれども、私が前の職場時代に10年来おつき合いしている、ある総合商社の方が、最近まで知らなかったのですけれども、社長に就任されていて、本年4月、あるところで講演を伺いました。世界経済と政治状況に対する講演で、日本の最優先課題は震災復興、経済再建、成長戦略の一体的実行とし、政府は震災直後から決断力が不足し、プライオリティーの高い案件を後回しにしてきたと強調しておりました。今回税と社会保障制度改革について曲がりなりにも決められない政治から脱却できたことは、問題を先送りして次の世代に負の遺産を残す政治というものに終止符を打つという点では、ある意味最後のタイミングだったのではと思っている次第です。
そこで、最後に、自治体の長として、今回の社会保障と税の一体改革に対する石森市長の所見を求め、私の一般質問を終わります。

◎【中村敬副市長】 行政におけるスマート技術の導入についてお答えいたします。議員からさまざまな御提案をいただき、各所管の部長が答弁させていただきましたが、スマートフォンあるいはタブレット端末の普及、それは行政の情報提供方法あるいはネットワークシステム、これを大きく変えていくだろうというふうに、またそういう時代に入ったと、そのように受けとめております。例えば行政資料につきましては、これは当然電子書籍化ということも考えなきゃいけませんし、庁内会議におきましては、タブレット端末を活用する。そんな時代に入ったんだろう、そんなふうに思っております。ここで地域情報化計画、新しく策定する予定です。その準備に入っておりますので、この計画の中で、今議員から御提案のありましたスマート技術の導入、活用について反映できるよう努力していきたい、そんなように考えております。
◎【石森孝志市長】 それでは、村松徹議員の質問にお答えをいたします。
今回の社会保障と税の一体改革についてどう受けとめているかとの御質問でございますけれども、国の危機的な財政状況と、進展する少子・高齢社会という現状の中で、だれもが安心し将来に希望の持てる社会保障制度を持続させるため、安定した財源を確保することは極めて重要なことであり、長く懸案であった社会保障制度の課題を解決するために実施された今回の一体改革については大いに評価をしているところでございます。また、今回の改革では、中小企業の経営への影響というものも懸念されるところでありますけれども、景気条項の措置や適正な価格転嫁の対策などもあわせて行っていくとされており、財政再建と経済成長が両立する政策として展開されることを期待しているところでございます。

24年第2回定例会での一般質問(12.6.8)

2012年6月8日

◎【15番村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。それでは一般質問を行います。
まず、防災・減災対策、最大震度7の大震災に備えてと題して、大震災への対応をお伺いいたします。
本年4月18日、東京都防災会議が東京都の新たな被害想定について、首都直下地震等による東京の被害想定を発表いたしました。東日本大震災を踏まえ、現行の被害想定を6年ぶりに見直しを行った、その結果を明らかにしたものでございまして、最大震度7の地域が出るとともに、震度6強の地域が広範囲に及ぶ。東京湾北部地震の死者は最大で9,700人などという内容になっております。
注目すべきは、予想震度であります。震度6強以上の範囲は、東京湾北部地震の場合に、区部の7割、多摩直下地震の場合は多摩地域の約4割と想定をしております。本市の想定をより詳細に見ると、多摩直下地震では震度7が想定される地域も、一部、市内にはあります。カラーで示されておりますけれども、震度6強が想定される地域も、かなりあります。昨年の3.11東日本大震災、東北地方太平洋沖地震で、本市の最大震度は、あれだけ揺れても5弱であったわけです。6を経験したことのない、まして震度7は、昭和24年度に制定された気象庁震度階級において、これ以上ないという最高震度であり、過去、3つの地震だけ記録しております。それは阪神大震災で神戸市長田区、新潟県中越沖地震で新潟県川口町、東日本大震災の宮城県栗原市、このようになっているわけでございます。
備えあれば憂いなしで、自助も共助も大事であることは重々承知をいたしております。しかし、行政にはそれを強める仕組みを設ける必要があるし、公助についてもしっかり体制を強化する必要があると思っております。3.11のその日の対応に限らず、本市職員はしっかり責任を全うしてきていただいたことは承知しておりますけれども、最大震度の想定がされても、想像することすら難しい震度7の事態に備え、安全ととらえてきたものも、すべて再点検していく必要があるというふうに感じているところでございます。
避難所や施設の耐震性能から、順次伺っていきたいと思っておりますが、東京都水道局の配水施設は市内に18ヵ所あります。地震で水道が出なくなったとき、付近の住民に水を配る施設であり、大地震のとき、ここで水をお配りしますと、看板がかけられております。付近の人から、耐震は大丈夫かと聞かれ、市を通じて確認しましたところ、18ヵ所のうち、耐震済みはわずか5つだけ。大地震時に給水する施設でありながら、この状況では話にならないというふうに感じております。これをきっかけに一々確認が必要と感じたわけでございます。

学校の耐震化につきましては、既に今年度の予算編成から大きく進みまして、来年度中には体育館も全校耐震化を終えることになっております。これは大変高く評価をいたしております。他の避難所、すなわち市民センター、都立高校の耐震化については、会派の他議員が質問するので、重ならないように私のほうからも質問を幾つかさせていただきます。
まず、市の地域事務所、保育園、幼稚園の耐震性についてお示しをいただきたいと思います。
次に、生活インフラについても耐震性能をお伺いいたします。
下水道については、一部、市内でも、塩ビ管ではなく、粘土を焼いた陶管があり、耐震性はどうかと不安の声が寄せられております。また、線路をまたぐ歩道橋、跨線橋というそうですけれども、3.11で京王線にかかる橋の一部で損傷があり、見てもらった経緯がございますが、この跨線橋そのものの耐震というものは、果たして大丈夫なのかということ。
また、多摩川上流の小河内ダムの耐震性、さらにマンホール損傷など、道路液状化被害の想定についてお伺いをいたします。
避難所の運営、避難所内防災倉庫の管理についてでありますが、先週末、市内各所で学校の運動会が開かれました。運動会を見守る傍ら、先生たちに話を伺いますと、防災倉庫の設置場所さえ、校内のどこにあるのか知らない、こうした先生もいらっしゃったのが現実でございました。
周辺住民が駆け込んでいったとき、先生たちもだれも知らず、防災課の職員が来るまで右往左往するようでは困ってしまうわけでございます。そこで、学校避難所の開閉、校内防災倉庫の管理運営、かぎの管理も含めてということでございますけれども、開校時間中、また土日、夜間などの時間外におきまして、責任者が明確になっているのかをお伺いしたいと思います。
市民センターについても説明をいただきたいと思います。
また、市内には広域避難所が12ヵ所あるわけですが、基本的に防災倉庫は置いていないわけでございます。その理由についてお尋ねをいたします。
情報伝達ツールにつきましては、災害発生時、情報の受発信がいつも大変な問題になります。この点、防災メールの充実、防災行政無線の増設、市内全域への特設公衆電話配備、音声ガイダンスの自動電話開設など、本当にこの間、さまざまな対策を重ねてきていただいたことは、高く評価をいたしておりますが、しかし、まだ盲点があるというふうに認識をいたしております。
具体的に伺いたいのですが、避難所への固定電話、特設公衆電話というそうですけれども、その整備は現在、市内107校中、50校、1校当たり5回線にとどまっているわけでございます。なぜ一部にとどまっているのか、また全校、さらには保育施設なども含めて拡大すべきではないかと考えております。

今、固定電話につきましても、単3電池式のPHSもありまして、他市での納入実績も報告されているところでございます。ただいまの質問につきましての御所見をお伺いさせていただきたいと思う次第です。
また、地域防災無線の設置は、小中107校のみとなっておりますが、これも幼稚園、保育園などに拡大する必要があると思います。所見をお伺いいたします。
次に、現場発の政策を形にと題して質問いたします。
八王子市の職員は大変優秀であり、そして一生懸命であると、私は以前から高い評価を惜しみなく示してまいりました。行革の取り組みだけでなく、議会からの提案にも真剣に対応してきてくれたと感じておりますし、自己改革への意欲もすぐれているというふうに思っております。しかし、行政改革、業務や施策の改善、改革に関する政策というのは、提案する総数が多いにこしたことはないというふうに思っております。思いつきの政策発信ではなく、必要性や切迫性があるとか、その業務に精通しているとか、一家言のある方だとかの政策アイデアは重要ではないでしょうか。そうしたものをひっくるめて、今回、現場発の政策を形にというタイトルで質問をいたします。
まず、1回目では、職員提案制度について取り上げさせていただきます。過去にも何度か取り上げておりますけれども、職員提案制度の評価に、外部の審査員がいて評価がされているのか、また講評はどうしているのか。優秀賞になった提案につきましては、施策になるということで実現することもありますけれども、奨励賞などはどう施策に反映されているのかを示していただきたいと思います。
職員提案制度の改善を求める提案というものも、実は職員提案制度の中で、ここ数年、幾つか出ております。これについて、どのような評価をされているのか、示していただきたいと思います。

次に、中学校のダンス必修化についてお伺いいたします。
今週、月曜日には、市役所の近くの浅川の鶴巻橋のたもとでダンスを練習している中学生の集団が見かけられました。ハイスクールミュージカルならぬ、ジュニアハイスクールミュージカルといった感もありました。
平成20年3月に改定された新学習指導要領で、中学校の保健体育の授業に関し、24年度から武道とともにダンスが必修科目に位置づけられました。私自身、ダンスをするわけでもないし、詳しい者ではございませんけれども、テレビで時折やっているダンス大会などの様子を見ていますと、老いも若きもとても楽しそうで、体がよく動くなというふうに感心をいたしております。
大人数で踊るダンスも、チームワークの醸成など、きっとプラスの影響を与えるのだろうなというふうに感じているところでございます。ですから、ダンスの必修化に大変な期待をかけております。中高年の域になっても、ダンスをする御夫妻など、さっそうとしてまちの中を歩いている姿、とてもすてきだと思っております。子どものときに土台をつくっておけば、何十年か先、後期高齢者になってもエグザイルを踊れる元気高齢者のままでいられるのではないか、介護予防の役に立つのではないかなど、さまざま考えは広がっていくわけです。
それには、この中学校の必修化という機会をとらえ、まず乗り出しの初年度の取り組みを丁寧に進めていかなくてはならないと思い、今回、一般質問で取り上げることにいたしました。
事前に教育委員会から、各中学校の年間スケジュールを伺っております。早くから授業に組み込んでいる中学校として、松が谷中学校は先週末の運動会で、10年来の伝統となっているミッキーマウスマーチのパラパラを披露したそうです。それに合わせ、5月から授業を組んできたという話でした。
ひよどり山中学校は、6月から大江戸ダンスの練習を行うというお話でございました。
上柚木中学校も1学期からの導入を考え、夏祭りに行う盆踊りの練習を予定していましたが、インストラクターの都合でできなくなり、3学期にヒップホップ系の授業を予定しているということでございます。
しかし、多くの中学校はダンスの授業を2学期から3学期に組んでおります。それは、教師の側にしてみれば、やはりこれは初の試みであり、負担の大きさを示しているものであるとも予測できるわけでございます。
そこで、何点かお伺いいたします。ダンス必修化に向けて市としてどう準備してきたのか。また、ダンスのジャンルにはどのようなものがあるのか、お示しをしていただきたいと思います。
以上で1回目の質問といたします。

◎【生活安全部長】 それでは防災につきまして順次お答え申し上げます。
まず、地域事務所や保育園、幼稚園の耐震性についてですが、地域事務所及び市立の保育園につきましては、すべて耐震化が済んでおります。また、民間の保育園、幼稚園につきましては、おおむね耐震化がなされておりますが、5園ほど、これから耐震診断を行う施設がある状況でございます。
続きまして、小河内ダムの耐震性についてですが、小河内ダムにつきましては、建設から50年が経過しているものの、耐震性調査を行っており、想定される最大級の強さの地震に対しても安全であることが確認されているところでございます。
続きまして、避難所の開閉、防災倉庫の管理運営の責任者についてですが、避難所の開設につきましては、学校職員や市民センターの指定管理者と連携協力しつつ、市職員が責任をもって行うこととしており、職員の参集、配備体制等も整えているところでございます。
防災倉庫につきましては、防災課で物資の備蓄、管理を行っておりますが、災害時に物資を搬出できるよう、各施設にもかぎは備えてございます。倉庫の中身については、現在も随時、各施設に情報提供をしているところでございますが、今後は、各施設でさらに把握に努めていただくよう、4月の異動時期等に定期的に情報提供を行いたいと思っております。
次に、広域避難場所に防災倉庫を設置していない理由についてですが、広域避難場所はあくまで一時的に様子を見る場所であり、とどまるのは長くても半日程度と想定され、生活をする場所ではないことから、物資等の備蓄までは必要ないと判断しているところでございます。
次に、特設公衆電話を全小中学校や保育園に拡大する考えについてですが、昨年度は、避難所となる小中学校や市民センターのうち、鉄道駅周辺にある施設50ヵ所にまず設置したところでございます。今後は、財政状況等を踏まえつつ、全施設に設置したいと考えております。
なお、特設公衆電話は、市で指定しております避難所という中で設置できるものであることから、保育園等に拡大することについては、現時点では難しい状況でございます。
最後に、地域防災無線を保育園や幼稚園に拡大する考え方についてですが、現在、市の出先機関やライフライン事業者、避難所となる小中学校など、緊急に双方向で通信する必要性の高い施設に配備してございます。これ以外は、市からの放送のみ聞ける防災行政無線の個別受信機で対応することを原則としています。保育園や幼稚園等への配備につきましては、一定の必要性は理解しておりますが、無線の回線数や電波状況、補助金など、精査しつつ検討していく必要があると考えているところでございます。

◎【水循環部長】 下水道の耐震性についてお答え申し上げます。
本市ではこれまで国の耐震対策指針に基づき、下水道管の工事を実施してまいりました。特に阪神・淡路大震災以後には指針が強化され、平成10年度以降は、この新基準に基づきまして施工をしております。新耐震基準で施工した延長は約750キロメートルであり、総延長が約2,070キロメートルでありますので、新基準での耐震化率は36%となります。また、昭和30年代に布設を開始した中央線から北側の中心市街地の合流地区では、下水道管が老朽化していることから、平成19年度に策定した地震対策緊急整備計画に基づき、防災拠点や緊急輸送路など重要な幹線について対策を実施しており、平成25年度に完了する予定です。
今年度はさらに合流地区内のその他の幹線すべてについて、耐震化も含めた長寿命化対策に着手したところでございます。
なお、液状化によるマンホール等の下水道施設への甚大なる被害は、ほとんどないと考えております。
◎【道路事業部長】 橋梁の耐震についての御質問でございますけれども、平成9年の道路防災点検に基づき、耐震補強を実施している橋梁58橋のうち、鉄道や道路にかかっている橋梁36橋の耐震化を図っております。また、昨年の3.11の震災後においても緊急点検を実施してきましたが、京王線をまたぐ橋につきましては、崩落するような状況ではありませんでした。
橋の構造、形式によって耐震性が保たれているものがありますけれども、今後は平成22年度に実施した八王子市橋守計画に基づく修繕工事を実施する中で詳細に検討し、計画的な保全に努めてまいります。
◎【総合政策部長】 職員提案制度の現状につきまして御質問をいただきました。採用提案等の決定につきましては、管理職によります2段階の判定会を経まして、その後、理事者等によります審査会で提案者自身がプレゼンテーションを行い、決定をしております。そのため、外部の審査員という方はいらっしゃいません。
また、提案内容の公開につきましては、庁内の職員間で情報共有できますサイトに公開をしております。
優秀賞、奨励賞の判定につきましては、優秀賞が、実現性も含め採用が適当であるもの、奨励賞は、採用には至らないが奨励するものという基準になっております。そのため、優秀賞につきましては、速やかに施策に反映できるよう、所管と調整を行い、奨励賞につきましても、所掌する所管に情報提供を行っているところでございます。
それから、提案制度そのものに対する改善提案への対応でございますけれども、過去に2点いただきました。1つは、提案しやすい環境づくりのために、過去の提案についての情報提供をしてもらいたいということ、それから、もう1つは、提案件数をふやすための褒賞の拡大についての提案でございました。ただいま御紹介をさせていただきました情報共有サイトへの公開は、この情報提供の充実を受けまして具現化したものでございます。

◎【指導担当部長】 ダンスの必修化に向けた取り組みについて御質問をいただきました。
まず、ダンスの内容、ジャンルについてでございますが、学習指導要領では、創作ダンス、フォークダンス、そしてヒップポップなどの現代的なリズムのダンスが示されているところでございます。
次に、ダンスの必修化に向けた市としての準備についてでございます。保健体育科の教員を対象にしたダンス研修会を、これまでにも2回実施しているところでございます。
また、今年度も6月と8月に実技研修を行い、教員のダンスの指導者としての資質の向上を図ってまいります。

◎【15番村松徹議員】 種々御答弁いただきました。防災・減災対策についてお伺いをいたします。
先ほど、耐震状況についてさまざまお答えいただきました。下水道、また跨線橋など進行中の案件もあるわけですが、ぜひこれは前倒しで耐震化を進めてもらいたいというふうに思います。今までの想定が30年間で70%という想定だったものが、急遽、4年間で70%、あるいは50%というふうに、発生可能性自体が高まっているということに、スピードを合わせる形で早急な対応というものをお願いしたいと感じております。
それで、私はやはり気になるのは、民間の保育園、幼稚園の中に、先ほどのお答えの中で、5園ほど、これから耐震診断を行う施設があるという、こうしたお答えでございました。これにつきましては、市としても支援し、早期耐震化が具体化されるように、しっかり進めてほしいと強く要望をさせていただきたいと思っております。
さて、冒頭で触れました都水道局の配水施設の耐震化がおくれていることにつきましても、実際、給水、配水施設につきましては、高台の設置の例が多いわけでございます、取りつけ道路には大変きつい勾配があり、しかも狭く、車でのアプローチは大変厳しいものがあります。実際に上がってみますと、上でUターンはできませんので、そのままバックで下がってくるという、こうしたところが多いわけでございます。徒歩になると、高齢者には大変急な勾配でございますし、またその上、最も近い配水施設でも数キロメートル先という地域もあるわけでございます。それで、現在、1台しかないわけでございますけれども、給水車の機動力というものについて着目いたしておりまして、市域の広大な八王子市ということで、その機動力を生かす形で、増配置が必要というふうに思いますけれども、御所見をお伺いいたします。
次に、避難所の運営について伺います。先ほどの御答弁で、避難所の開閉は市の職員が責任者であるというお答えでございました。しかし、大震災の際に、本庁舎から市職員がたどり着くのが困難な状況があったり、土日、夜間など、みずから被災してしまう場合も想定されるわけでございます。私は避難所の管理運営に、地域、町会・自治会、自主防災組織などのような組織のかかわりが必要であるというふうに感じております。実際に避難所運営に関し、学校と地域が加わり、バックアップ機能の拡大も含め、それぞれの責任分野を決めておくことが必要であると感じております。学校の玄関、事務所や体育館、防災倉庫などのかぎ、オートロックのナンバーの共有化も含めまして、学校、市防災課だけでなく、地域の代表も共有しておいたほうがよいというふうに考えております。

教職員と地域、防災課の3者がそろって、年1回ぐらい倉庫をあけてみることも重要であろうと感じております。実際に最近では、大阪府の箕面市が地区防災委員会というのを設けて、こうした形での防災の取り組みを進めているという例も示されているところでございます。そうした学校、地域代表で震災時の対応を協議する場を避難所単位で設けたり、避難訓練そのものを避難所単位で行ってみていただきたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
また、その場合、自助、共助の主体者としての訓練も必要であると思います。私自身も防災訓練に参加いたしましても、せいぜいやったことといえば、水消火器の噴出ぐらいというふうなものしかないわけですが、プールのろ過器を使ってみるとか、学校の防災倉庫をあけてみる。マンホールトイレが配置されておりますけれども、このマンホールトイレにまたがってみる。実際に固定電話をみんなの前で出してみる。東京都に協力してもらって、配水施設、これは先ほど言いましたが、アクセス上、難度が大変高いということで、そこから水をくんでみたりする。起震車の出動が実際には多いんですけれども、給水車に来てもらって水を出してもらう。こうしたことが、いざというときに役立つ訓練というふうになるのではないでしょうか。
避難訓練の際に市民が主体者となってやれるメニューをふやす必要があると思いますが、所見をお伺いいたします。
広域避難所の機能強化についても、私は、先ほど御答弁いただきましたけれども、大変重要であるというふうに感じております。市内に12あります広域避難所のうち、大学が8つあるわけでございますが、防災倉庫の設置を含め、避難所の機能も持たすべきではないかというふうに感じております。
先ほどの御答弁では、広域避難所はとどまるのは長くても半日だから、備蓄の必要はないという趣旨の御答弁がありましたけれども、広域避難所でいっとき休み、避難所に移るのに大変な距離を移動しなければならないというケースもございます。具体的に例を挙げると、南陽台という地域がございますけれども、由木中央小学校が避難所になっておりますが、それ以外に近くに小中学校はないわけです。歩いていくのはとても困難という地形にあります。住民の高齢化が進み、現実的ではなく、この広域避難所になっている近くの東京薬科大学に逃げ込むことを考えている方が圧倒的に多いわけです。
こうした地域には、そもそも広域避難所は避難所ではありませんでは済まない。防災倉庫を置かせてもらうように働きかけていくべきではないかと思いますが、御所見をお伺いいたします。
あわせて、広域避難所になっていない大学にも協力を呼びかけていただきたいと感じております。市域23の大学といいましても、地域に対する貢献度、地域に対して開いているという温度差といいますか、差につきましては、大変なばらつきがある現実がございます。特に地域に対して余り貢献していないという指摘が住民からも挙がっている大学につきましては、市のほうから呼びかけて、いざというときの避難場所として開放していただけるように働きかけていく必要があると思いますが、そのお考えがあるか、お示しをいただきたいと思います。

小中学校は地域の防災拠点になりますので、地域住民に防災倉庫の備蓄物資を使ってもらうことになっておりますけれども、小中学校の生徒の帰宅困難者対策はどうなるのかということについても心配をしております。実際に中山中学校につきましては、最近、全校生徒分、5年間使えるというペットボトルでございますけれども、500本をPTAの方がPTAで予算をつけまして購入されました。小中学生の帰宅困難者対策として、こうしたものは公助で全市に備蓄をすべきではないかと考えますが、お考えをお示しいただきたいと思います。
そもそも防災倉庫の備蓄、この絶対数、絶対量は少ないというような認識をいたしております。いろいろ資料を見させていただいたんですけれども、自助が重要ということは重々、これにつきましては先ほどから伝えております。確かに1人当たり1日3リッター、それ掛ける救急の期間の3日分掛ける家族分ということの水の備蓄は必要であるということなど、この間、随分教わったわけでございますけれども、しかし、58万人の都市で防災倉庫の備蓄がトータルでアルファ米が24万食、乾パンが11万4,000食、粉ミルクの缶が112缶というのは心もとない気がいたします。これはふやしていただく必要があると思いますが、御所見をお示しいただきたいと思います。
大学の帰宅困難者対策につきましても所見をお示しいただきたいと思います。
情報伝達ツールの拡充につきましては、先ほどの答弁で、特設公衆電話について今後、50校であるものを全施設へと設置していきたいというお答えだったので、期待をしていきたいと思っております。ただ、保育園や幼稚園などへの特設公衆電話の設置、地域防災無線配備については、余り前向きなお答えではなかったというふうに受けとめました。事前に聞いているところですと、メーカーからの寄附ということで公立保育園16園のみPHSを設置されているということも聞いておりますが、保育施設は、学校より子どもの年齢が低いわけでございます。保育園ではゼロ歳児も結構預かっているわけでございますし、3.11の場合は翌日の朝まで親が子どもを迎えに来ることができなかった園があることは、東京都内、至るところでも事例が紹介されているところでございます。
鉄道復旧にもっと時間がかかるような事態になったらば、これは本当に大変なことであると思いますし、こうした保育施設にも今後、双方向の特設公衆電話、地域防災無線の整備をしっかり進めてほしいと、これにつきましては強く要望させていただきます。
以前も予算等審査特別委員会などでも取り上げてまいりましたが、地域コミュニティFM局など、ラジオ局の放送は、大災害発生時、地域に根差した貴重な情報伝達ツールとなります。大震災の発生確率が高まる中、具体的に開局を進めていっていただきたいと思いますし、現在、民間プロジェクトとして進行中ということで非公式な情報が伝わってまいりますが、現状、どうなのか。この地域コミュニティFM局の開局に向けた動きについてお伺いをいたします。

自助、共助の力量アップとして、1つ提案をさせていただきたいと考えます。消火栓を消防ホースに直接つないで消火活動を行うことのできるスタンドパイプという、この機器の地域への配備についてであります。長さ1メートルほどのパイプ状の器具であり、世田谷区や北区などの住宅密集地の町会の方は防災倉庫に配備し、火事を発見した住民が消火活動に当たる体制づくりを進めていると、さまざま報道がされております。水圧は、ポンプを使わずとも建物の3階部分まで届くほどあるということですけれども、女性でも、しっかり持てば十分支えることができるといわれております。同時多発的に出火した際、消防署、消防団だけでは消火活動の対応が困難になる事態も想像されますので、本市でもスタンドパイプを導入したらどうかと思います。これについて所見を求めます。
次に、現場発の政策を形にについてお伺いいたします。
先ほど、職員提案制度についてお答えがありました。外部の審査員はいないということでございます。そして庁内には公表しているけれども、庁外にはこの結果について出していないというお答えで、また優秀賞は、実現性も含め、採用が適当であるもの、奨励賞は採用に至らないが、奨励するものという位置づけだそうでございます。今回、平成21年度以降の職員提案の資料を取り寄せまして内容を見させていただきました。大変よい内容もたくさんあります。奨励賞などに賞されながらも、形になっていないものもあります。その後、どう処理されるのかが大変見えにくいという気がいたしております。市民としても、このような制度があること自体知らない方が多いと思いますし、まして今年度からは廃止されているということですが、額の多寡はともあれ、優秀賞に褒賞金も市民が納めた税金から支給されてきたわけでございます。
私は、制度をなくしてしまえ、褒賞金は廃止が当然などと言いたいのではありません。せっかく市役所内部からの政策提案がされているのですから、公務に精通した価値的な内容が多いと期待いたしますし、それが市民の目線にかなうものなら、どんどん制度を活用していっていただいて、行政改革を進めていっていただきたい。要するに、この制度を意味のあるものに高めていってもらいたいと思うわけでございます。
そこで、職員提案の実を上げるため、市民の評価を入れ、よいものをしっかり導入、進行管理のモニタリングをしてほしいと思いますが、御所見をお伺いいたします。

次に、市民からの政策提案ということでお伺いいたします。
市民とは、市民団体や民間企業を含めるということで御理解いただきたいと思います。以前から、指定管理者制度や市場化テストなどの手法で、自治体の公務領域の見直しと、その担い手をどうするかという、こうした観点からの改革が小泉総理の時代から進んでまいりました。ただ、それは事業仕分けの手法を導入していたとしても、最終的にどの業務を外部の仕事にするか、これを決めるのは役所のオプション、役所の側であったわけでございます。いわば役所発の改革であったというふうに認識をいたしております。従前からもっとダイナミックにできないかと思っていたところ、私と全く同じ発案、問題意識は人、物ですけれども、昨年6月、改正PFI法が施行され、民間提案制度の導入に道が開かれました。内閣府がつくった同法改正の解説書によりますと、PFI事業は全国自治体の1割程度しか導入されていなく、入札を行っても民間が1者も応札しないという場合もあるということで、こうした状況を打開するために、民間から行政に対し、PFIを提案できる制度を導入する必要があるとしているわけでございます。そんなことをまず霞が関の役所からやるべきではないかというお声もあると思いますけれども、自治体としてのメリットのほうをとらえ、進めていくことが重要ではないでしょうか。
そこでお伺いいたしますが、本市として市民、民間のアイデアを導入する政策提案制度があるのか、これにつきましてお伺いをいたしたいと思います。
中学校のダンス必修化について、先ほど、昨年度までに市教委としてダンス研修会を2回実施してきたこと、今年度も6月、8月に、文部科学省が言うところの3ジャンル、すなわち、創作ダンス、フォークダンス、ヒップホップやロックなど現代的なリズムのダンスについて実技研修を図っていくという答弁がありました。今の時代にあってフォークダンスを教えるということにも、ある意味、驚きがあるわけですけれども、その中には、オクラホマ・ミクサーやポルカなどだけではなく、よさこいやエイサー、炭坑節なども入っております。ヒップホップやロック、サンバが中学校の授業に入ってくるということにも時代性を感じる次第でございます。
市教委としては、当然、保健体育の先生にダンスを教えられるだけの力量を持ってもらわないと困るということもあるでしょうけれども、同じ今年度必修化された武道とは若干違うところがありまして、部活で長い歴史があるものと、今回のダンスとは定着度が違うということにやはり目を向けるべきであるというふうに感じております。

文部科学省のリーフレットにも、このような記載があります。ダンスが得意でない先生が積極的に動く姿は、苦手な生徒を勇気づけます。単元の初めに自由な雰囲気をつくり出すことや、毎時間の初めに生徒が楽しめるような活動を多く取り入れて、失敗しても恥ずかしくない、自分にもできそうだと生徒が思える雰囲気づくりを心がけましょうと、わざわざ書かれているわけですけれども、これは裏返せば、結構ハードルが高いということを示しているのではないかと思います。特に中高年の先生たちには大変なのではないかというふうに勝手に推測をいたすわけでございます。
そうした前提で提案いたしますけれども、23区では既にプロのダンサーをインストラクターに起用した区立中学校があることも報道されておりますが、本市らしく、本市としては大学のサークルなどでダンスをやっている学生などを起用してみたらいかがかと提案をさせていただきます。
市の公式行事に出場されるグループを見ていましても、そのスキルは大変すごいものがございます。また、地域にも多くの人材の方がいらっしゃいます。みなみ野中学校の運動会では、今回初めて地域の方に指導してもらって、2年生がよさこいソーランの演舞をしておりました。ぜひ大学や地域の人材をダンスの授業のインストラクターに起用してもらいたいと思いますが、市教委の答弁を求めます。
以上で2回目の質問といたします。

◎【水循環部長】 応急給水体制についてお答えを申し上げます。
本市では、居住場所から遠いところでもおおむね2キロメートル以内の距離に応急給水拠点となる18ヵ所の給水所があり、約8万立方メートルの水が確保されております。この量は、震災時の給水量を1人1日当たり3リットルとすると、市民約56万人の約50日分に当たります。また、応急給水拠点に加え、避難所や医療、福祉施設などについて給水車などによる応急給水は必要と考えております。
そこで、本市で所有している給水車1台と、各清掃事業所等に配備している貯水タンク18基に加え、東京都の緊急隊では10台の給水車を所有しておりますので、東京都とも連携した応急給水活動を実施していきたいと考えております。
さらに、大きな災害時には、災害応援協定に基づく他の自治体や自衛隊等からの応援による応急給水が重要となると考えております。
◎【学校教育部長】 避難所になる学校単位での実践的な訓練をとのお話がございました。
震災後、防災意識の高まりから、生徒も参加をし、学校と学校区内の町会・自治会が連携して、単なる避難訓練にとどまらず、避難所の開設、運営を想定して、仮設トイレの設置やAEDの使用、消防署職員による消火訓練など、より実践的な防火訓練を実施した学校がございました。この訓練は大変有意義なものとなったところでございます。
今後は、防災課ともより一層連携をし、学校と地域が協力して、震災に備えた組織的な訓練の拡大が図れますよう、他の学校にも情報を提供してまいります。
次に、災害時の児童、生徒の食料の備蓄についてでございます。教育委員会として今後、子どもに対しての一定の食料備蓄の検討が必要であることは認識しているところでございますが、現状では、年度当初に保護者負担による備蓄品を学校で預かり、年度末に保護者に返却するという方法が現実的でもあり、この方法をとっている学校もございますので、参考事例といたしまして示しながら、学校の拡大を図るとともに、備蓄食料についても検討してまいります。

◎【生活安全部長】 広域避難場所に防災倉庫を置かせてもらうよう働きかけることについてですが、一時的な避難につきましては、必ずしも学校や広域避難場所へ行くのではなく、各地域にある公園や広場など、より近い場所で安全を確保していただく場合もございます。まずは地域でふだんからこうした避難等について考えていただくよう、周知に努めてまいります。
こうしたこととあわせつつ、防災倉庫の設置も含め、広域避難場所における物資等の供給体制や、大学との連携体制についても検討したいと考えております。
次に、広域避難場所として大学の協力についてですが、広域避難場所の指定の有無にかかわらず、大学が地域に貢献していただくことは、市としても当然期待するところであり、学園都市八王子としてのメリットを生かすためにも、関係部署と対応するよう働きかけてまいりたいと考えています。
次に、備蓄品についてでございます。これまでも被害想定における避難所等に置いた物資の備蓄に努めてきたところでもございます。今回発表された被害想定も踏まえまして、備蓄計画を見直し、万全を期したいと考えております。
次に、消火栓を使ったスタンドパイプの利用についてですが、通常火災とのすみ分けや、訓練方法、補償問題等を整理した上で、自主防災組織の資器材助成に入れるなど、実現に向けて研究してまいりたいと考えております。
◎【市民活動推進部長】 大学の帰宅困難者対策について御質問をいただきました。
八王子地域23大学では、大規模な災害発生時に、大学単独では帰宅困難者となった学生等に十分な物資供給ができない場合などに備え、大学と相互の物資供給等の応援協定を平成20年3月に締結しております。本協定を円滑に運用するため、毎年、各大学の災害物資備蓄状況の調査を行っており、この情報を共有化し、相互の備蓄状況を把握することで、各大学における効果的な備蓄を図るなど、大学としての帰宅困難者対策に取り組んでいるところです。
◎【IT推進室長】 コミュニティFMの開局に向けた条件についてお答え申し上げます。
現在、民間事業者が中心となり、改革に向けて事務局を設置し、総務省への免許申請に向けての準備を進めております。市では、必要な情報提供など、今後も開局に向けて可能な支援を行ってまいります。
◎【総合政策部長】 市民の評価、モニタリングなど、職員提案制度の改善について御質問をいただきました。
制度の改善につきましては、御質問者の職員提案制度に寄せる期待の大きさというものをしっかり胸に刻みながら、職員の能力開発と、職員参加によります行政運営の進展に資するよう、提案のありました外部の意見も取り入れるといった視点も検討しながら、より効果的な実効性のあるものに見直しを図ってまいりたい、このように考えているところでございます。
それから、市民、民間事業者からの政策提案制度の有無についての御質問をいただきました。公助領域を補う制度といたしましては、市民みずから企画、立案、実施をいたします市民企画事業補助金制度というものがございますけれども、既存の行政サービスに対する提案制度につきましては、現在のところ、ございません。

◎【指導担当部長】 ダンスの授業への外部人材の活用について御提案をいただきました。
ダンスの授業においては、保健体育科の教員がみずからの指導技術を高め、生徒に意欲的に学習に取り組ませることがまず大切でございます。その上で、ダンスの指導をより効果的に行うために、必要に応じて外部人材を活用することは有益であると考えます。そのため、市内大学に働きかけるなどして、ダンスの指導の協力者がいる場合には人材バンクに登録していただき、学校に紹介してまいりたいと考えております。
◎【15番村松徹議員】 3回目の質問を行います。
中学校のダンス必修化につきまして、先ほど御答弁いただきました。より効果的な指導のために、必要に応じて外部人材を活用することは有益という判断のもと、市内大学に働きかけるなどして人材バンクに登録し、学校に紹介していきたいということでございました。よろしくお願いしたいと思います。
先月20日、ビージーズのギブ3兄弟の1人、ロビン・ギブさんという方が死去しました。私が高校生のとき、ビージーズがサウンドトラックを担当するサタデー・ナイト・フィーバーという映画が上映されて、ディスコブームが始まり、大学生のときにはフラッシュダンスという映画で、ブレイクダンスに火がつきました。
ダンスブームは年を追うごとに盛り上がっていきます。昨年11月のアメリカン・ミュージック・アワードでは、さまざまな賞の受賞が終わったあと、並みいるアーチストの前でLMFAOが、例のパーティー・ロック・アンセムを歌って踊り、会場全体は総立ち、総ダンス。その模様をNHKでやっておりましたが、本当に楽しそうでありました。
余談ですが、全米ランクで本年トップになったケリー・クラークソンのストロンガーという楽曲がありますけれども、私なりに中学校で授業として取り扱うには大変お薦めをしたい1曲として、この場でお示しをしておきたいと思っております。
世の中にさまざまなジャンルのダンスがありますけれども、格好よく体を動かす、身体能力を高め、維持し、表現力を醸成する、必修科目によくぞ取り入れてくれたなというふうに感じております。
私の住むまちには、駅周辺などで踊る若者であふれていますが、新学習指導要領の解説書にあるとおり、ダンスって古今東西、老若男女が楽しむ身体活動そのままであるというふうに感じております。この項の最後では提案にとどめておきますけれども、全世代を通じたダンスコンテストを市として開催したらいかがかというふうに感じております。
年をとってもマイケル・ジャクソンが踊れる。韓国のトゥエニーワンが踊れる。格好いいじゃないですか。そういう仕掛けをつくってもらいたいと提案をしておきます。

次に、現場発の政策を形にと題して、最後の質問をいたします。
過去の職員提案を拝見し、目を引かれたものがたくさんありまして、幾つか例を引きますと、こんなものがありました。21年度の提案では、学校施設の開放見直しとして、一定の利用者負担を求めて、学校の維持補修費に充てる。IP電話を導入して経費節減を図るという提案。
また、22年度の奨励賞では、庁内廊下、曲がり角、エレベーターの扉にカーブミラーを設置する。表彰はされておりませんけれども、清掃職員による市税等滞納整理促進、職員向け市議会議員インタビュー誌の発行というものもございました。
さらに、23年度の奨励賞には、子ども広報発行という提案がありまして、これにも大変な関心を持った次第でございます。ぜひ、こうしたいいものにつきましては期待したいし、形にしてもらいたいと思っております。
職員提案制度につきまして、先ほど総合政策部長から、外部の意見も取り入れるといった視点も検討しながら、より効果的な実効性のあるものにしていきたいという、こうしたちょっと微妙なニュアンスも入り込んでいる感じですけれども、前に進めていただくのだなと思い、期待をさせていただきたいと思っております。
一方、市民からの政策提案として、民間提案制度につきましては、現状、ぴったりくる制度はないなという印象でございました。
そこで、少し事例を紹介したいんですけれども、米国のジョージア州に人口9万9,000人のサンデースプリングス市というところがございます。ここは大変大きな関心を呼びましたけれども、住民がジョージア州からの独立を求め、2005年には市政を1つの民間企業に完全委託し、完全PPP都市、パブリック・プライベート・パートナーシップ都市へと移行したわけでございます。
自治体経営に当たって公務員を雇う。他のまち、隣接するアトランタ市からサービスを買うなども検討したそうですが、最終的にコストやスピードから、大手のエンジニアリング企業に包括委託をしたということでございます。
このまちの施策について、実に多くのスタディーがありまして、報告書が出ておりますけれども、大変おもしろいと思ったのは、道路の補修の仕方でございます。市内におきましても、年度末になりますと、道路工事が一斉に始まるわけでございますけれども、このサンデースプリングス市というところでは、このエンジニアリング会社がジープにレーザーの非破壊検査機を載せまして、これをずっと回りながら、計画を立てて、何年間という中で計画性を持って補修をしていく。結果的に、このシミュレーション計算を生かした形で、税金の使い道が非常に効率的になる、むだ遣いを省ける、こうしたものが、このPPP都市の大きなメリットとして、さまざまな方から注目を集めているという現状でございます。

日本国内におきましても、民間提案に先鞭をつけている市として藤沢市の事例があります。PFI法が改正される前年、2010年、平成22年に藤沢市公民連携事業化提案制度を導入しました。22年度事業に46件の応募があり、ホームページによりますと、採択されたのが20件、条件つき採択が7件ということで、実に46件中、27件を採択するという形になっております。その採択されたテーマを見ますと、道路、橋梁の維持管理の一括受託、業務用車両の一括集中管理など、これもPPP方式に近い感じがするわけであります。
こうした国内外の自治体の取り組みが加速する中、一歩、八王子市としても歩みを進めるべきではないかと思っております。昨年のPFI法改正を機に、市民、民間との連携を強め、行革の観点から民間、市民からの提案を一層酌み取る機会をつくるべきではないかと考えております。民間からの提案を積極的に取り入れる制度を導入してもらいたいところですが、担当理事者の中村副市長の所見をお伺いいたします。
最後に、防災・減災対策についてお伺いいたします。
先ほどの質問に対しまして、広域避難所の機能強化、震災時における大学の地域開放に向けた働きかけ、備蓄の絶対数拡大、スタンドパイプの導入など、前向きな御答弁であったというふうに受けとめております。地域コミュニティFMにつきましても、開局に向けて進んでいるようでありますので、期待をしたいし、市には情報提供というだけではなく、事業の公共性にかんがみ、さまざまなサポートをしてもらいたいと、要望しておきます。
また、小中学校の備蓄につきましては、少なくとも飲み水ぐらい、公費で5年保存水ぐらい、生徒の人数分をそろえておいてよいのではないかと、重ねて御理解を求めておきたいと思います。
先ほどの御答弁にもありました、大学は大学間の連携で、みずから蓄えたものを回すことができる、融通することができる制度がございます。事前に大学ごとの備蓄リストをもらいましたが、上から下まで学校間のばらつきはありますけれども、大変な量の備蓄となっております。たしか都立高校にも同様、生徒向けの備蓄があったというふうに、私はそのように情報を持っているところでございますけれども、小中学校にないというのはどうなのか、これはやはり納得がいかないところもありますので、ぜひ再考を促しておきたいというふうに思っております。
小中学校など避難所の運営、避難所単位の避難訓練は、これはモデルになる地域があるということで、ほかの学校にも情報提供をしていきたいというお答えがございました。学校、地域代表で震災時の対応を協議する場を避難所単位で設けたり、避難訓練を避難所単位で拡大していくことが、具体的な防災・減災対策につながっていくというふうに確信いたします。
また、主体者としてできるように、プールの水をろ過器で飲んでみることなどを提案しましたけれども、給水車を保管する清掃事業所の貯水タンクが18基あり、これもきれいな水を配給できるということであるならば、ぜひ避難所における防災訓練に出動していただいて、これを飲ませていただきたいというふうに感じているところでございます。きれいな水であるならばという前提がつくわけでございますけれども、よろしくお願いしたいと思います。

大震災対策にはお金がかかる。これはもちろんでございますけれども、災害時に重要なのは、何度も言うけれども、やはり公助よりも自助で、重々わかっているわけではございますが、今まで述べたことは人命にかかわる問題でもあり、軽々しく切り捨てられる内容ではないというふうに感じているところでございます。
ポルトガルが国力を衰退させ、世界史の表舞台から影を潜めたのは、1755年のリスボン地震であったというふうにいわれております。今後来るであろう首都直下型地震は、人的被害に加え、経済的被害が500兆円から600兆円と予測する人もいます。今、我々公明党といたしましては、首都直下地震、東海、東南海、南海の3連動地震の発生可能性が高まったことを受け、60年代につくられていった道路、橋梁など、社会資本の予防保全、再整備を図り、国民の命を守る、しかも経済活性化も図れるという観点から、防災・減災ニューディールを進めようとしております。震度7という数値の想定があっても、具体的にどのような事態が来るのか、イメージできる人は少ない。こうした中にあって、盲点や不明瞭なことを全部テーブルの上にさらけ出して、いま一度抜本的な対策をとっていく必要性を感じております。
最後に市長にお伺いいたします。震度7の大地震が来ても、市民を守るため、防災・減災対策にかける市長の意気込みをお伺いさせていただき、一般質問を終えさせていただきます。

◎【中村敬副市長】 民間活用の提案制度の導入についてお答えさせていただきます。
この提案制度につきましては、3つに類型化されるだろうと思っています。1つは、今、議員御紹介のありましたPFI法に基づくもの、それから,市場化テスト法に基づくもの、そして、まさしく提案のありました、法律によらない、任意のいわゆる民間活用による政策の提案制度だろうと思っております。現在、この民間活用による提案制度につきましては、先行事例として、例えば愛知県の高浜市、ここでは業務改善提案制度、あるいは我孫子市におきましては公共サービスに対する民営化提案制度、あるいは杉並区におきましては行政サービスの民間事業化提案制度というような導入がされておりますが、実際、さまざまな問題があると、このように聞いておりますが、一定の成果も出ているということで、これが十分研究するテーマだろうというふうには思っております。
そこで、現在、行財政改革推進審議会が動いておりますので、ここの中で議論をしてもらう、そのように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎【石森孝志市長】 それでは、15番、村松徹議員の質問にお答えをいたします。
震度7が想定されている中、市民の生命、身体、財産を守るための決意という御質問でございますけども、今回、都が発表いたしました被害想定では、これまで想定されていなかった最大震度7の揺れが生じ、人的被害や建物被害など、大きな被害が予想されております。災害から市民の生命、財産を守ることは、市政を担う私にとって最大の責務であると認識しております。こうした想定をしっかりと受けとめ、現在改定中である地域防災計画に反映するとともに、私の政治の原点である郷土愛に基づいた市民力、地域力を生かし、自助、共助、公助はそれぞれの立場で十分に連携できるよう、実効性のある施策を展開し、市の防災力を高めていきたい、そのように考えております。

24年第1回定例会での一般質問(12.3.29)

2012年3月29日

[発言通告]
1.郷土資料館の運営
(1)資料の保存・展示の状況
(2)公文書管理との兼ね合い
(3)存続期限と閉鎖後の体制
2.交通対策
(1)国道16号バイパス
(2)都道3・4・8号線

◎【15番村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。一般質問を行います。
最初に、郷土資料館の運営について伺います。
ある程度の規模を持った自治体は、全国的に見ても博物館を管理運営しております。本市にあっては、台町にある郷土資料館がその役割を担ってまいりました。郷土の歴史を学び、郷土愛をはぐくむことのできる重要な施設として機能してきたわけでございます。しかし、その郷土資料館は、現在築45年を経過し老朽化が顕著であります。展示場所は狭隘で、来館者が観覧できる資料は限定されています。収蔵物もふえていますが、保管場所はいっぱいになり、適切な保管場所を新たに確保することが必要になっております。さらに八王子消防署の移転先が現郷土資料館前、旧市民会館の駐車場に決まり、郷土資料館は今の場所でいつまでも業務を続けられないことになりました。すなわち、現施設の存続期限は決まっているわけであります。
他方、市制施行100周年事業の一環で、現在市史編さん作業が進められております。公文書管理について、平成22年第4回定例会の一般質問で取り上げましたが、公文書の管理場所が庁舎内におさまらず庁舎外にスペースを求めている現状に加え、市史編さん室が収集した文書も増加している状況が明らかにされました。当時の黒須市長は、管理保存の現状からしても、いずれ公文書館的なものを整備する必要があると思っていると答弁をされました。

8-1ここで想起するのは、八王子市都市政策研究所の前身、都市政策研究会議が、平成21年、「まちづくり研究はちおうじ」第6号の中で、「市民のための公文書管理のあり方-未来の八王子に伝える公文書-」と題して行った提言であります。郷土資料館や図書館、公文書館などの複合施設として、総合情報館(仮称)の設置を提案しております。郷土資料館はいずれ建て替えなければなりません。公文書管理の面でも、市史編さんにあわせ公文書館整備の必要性に迫られております。それなら、そうした機能をあわせ持った施設、都市政策研究会議の言葉をかりれば、総合情報館の施設整備に着手する必要性があると思います。何らかの道筋をとの思いから、一般質問で質疑を行わせていただきます。順次質問します。
まず、郷土資料館は現在の場所でいつまで開館できるのか、スケジュールをお示しください。
改めて郷土資料館が収蔵する資料の保管場所、それに資料点数とボリュームについて教えていただきたいと思います。
公文書についても、現在収集が進んでいる進行形でございますので、どれだけの資料のボリュームになっているのか、あわせてお示しいただきたいと思います。
先ほど紹介しました都市政策研究会議の報告書の中に、博物館と公文書館の機能をあわせ持った総合情報館を運営する場合、アーキビストという文書保存管理、公文書館運営のスペシャリストを配置する必要性が指摘されております。私は、22年第4回定例会の際に、学園都市の特性を生かし、大学図書館の職員OBをアーキビストとして活用することを提案したところ、考えていきたいとの答弁がありました。そこで、公文書管理の適正化として、アーキビストの導入、大学図書館職員OB活用の検討はどのようになっているかお示しいただきたいと思います。
次に、道路交通政策について、具体的に2つの道路の問題についてお聞きします。
1つは、16号バイパスの有料化復活、それに伴う生活道路へのしわ寄せであります。御存じのとおり、市内の打越交差点から相模原市橋本まで、普通自動車250円の通行料を徴収してきた16号バイパスは、政府・民主党の政策により、平成22年6月28日から無料化の社会実験に入りました。以前からバイパスが有料であるため、北野街道、国道16号を走行するトラックが多いと言われておりましたが、国道16号を日常的に使っている私は、その仮説の正しさをまざまざと実感したものです。
バイパスが無料になったその日から、北野街道、国道16号を通過する大型車両は激減しました。そして、社会実験が終わり有料に戻った昨年6月21日、その朝から今度は大渋滞になり、車が前に進まないという状況になりました。3.11東日本大震災の復興財源確保のため、高速道路無料化というマニフェスト履行を中断したその一環で、16号バイパスも有料道路に戻ったという話ですが、高速道路と違い、バイパスの有料化復活は明らかに生活道路の安全を脅かしています。多くの市民から、無料に戻してほしいという声が寄せられております。
そこで伺います。16号バイパス無料化の社会実験の結果は国からちゃんと示されているのでしょうか。示されているなら、どのような内容であるかを説明していただきたいと思います。
そもそも国道16号バイパスは、開通後30年という償還満了に伴い無料になる予定でした。その時期と、今もその方向で進んでいるのか確認させていただきたいと思います。

次に、八王子ニュータウン、みなみ野シティの南端を東西方向に走り、国道16号鑓水交差点方面に延伸し、由木街道と接続するはずであった都市計画道路3・4・8号線、いわゆる大塚小比企線の整備についてお伺いをいたします。
この道路は、平成18年から27年までの10年間を期間とする第3次事業化計画策定の際、優先整備路線に指定されるよう市長みずから東京都に直談判し、要請してきた路線であります。しかし、結果的に選から漏れてしまった市内5路線のうちの1つであります。3・4・8号線は、由木、大塚の堰場交差点東側の多摩市境から多摩ニュータウン、八王子ニュータウンを通り、八王子南バイパスに至る延長約12.3キロメートルの都市計画道路であり、うち国道16号から八王子ニュータウンに至る約1.3キロメートルが未整備になっています。七国一丁目のニッスイ中央研究所の南側にフェンス越しで整備予定地を見ることができますが、草ぼうぼう状態になっております。
この路線は、多摩ニュータウン最後の開発区である鑓水16住区や、多摩境、それにみなみ野を直接結ぶ重要路線であり、早急に整備してもらいたいのですが、なかなか前に進んでいきません。東京都の次期計画、第4次事業化計画に位置づけられない限り困難なのかなという思いもあります。そこで、東京都の第4次事業化計画の策定作業がいつから本格化するのか、スケジュールを示していただきたいと思います。
以上、1回目の質問とします。
◎【生涯学習スポーツ部長】 それでは、郷土資料館について御答弁いたします。
郷土資料館は、議員の御質問のとおり、開館後45年が経過し、狭隘で老朽化が進んでいること、また、隣接地に移転予定の消防署の将来的な機能充実から、現在の郷土資料館用地をおおむね10年後を目途に消防署用地として活用するため、現在の場所での開館は平成31年ごろまでとなる予定です。
次に、収蔵品の数量と保管場所ですが、古文書など約7万5,000点、考古・民俗資料など約2万5,000点の合計約10万点となっております。保管場所は、郷土資料館のほか、教育センター内の埋蔵文化財整理室、旧稲荷山小学校の合計3ヵ所、約2,200平米に保管をしております。
◎【総務部長】 公文書の保管場所、またその数について御質問をいただきました。現在、本庁舎内の集中書庫や館町書庫、また、旧稲荷山小学校や一部の市民部事務所内に保管箱で約1万5,000箱保管をしておりますが、いずれも満杯に近い状態が続いております。
それから、アーキビスト導入の検討についての御質問もいただきました。現在本市では、歴史的価値のある公文書につきましては、その選別基準に基づき、保存年限が経過した後であっても廃棄せずに長期保存を行っておりますけれども、今後もふえ続けていく公文書を整理し、利活用を図るためには、専門的知識を持った人材が不可欠であるというふうに認識をしております。御質問にございましたアーキビストの導入に向けての具体的な検討は、今後公文書等の保存や活用方法を具現化していく中で、御質問者がおっしゃられた大学図書館、OBなどの人材活用も視野に入れながら、導入に向けた議論を進めていきたい、このように考えております。

◎【交通政策室長】 それでは、16号バイパスと3・4・8号線のお尋ねについて御答弁を申し上げます。
まず、16号バイパスの無料化社会実験の結果についての御質問ですが、国の発表によりますと、国道16号バイパスでは、実験前に比べまして、1日当たり約1万台、平日34.3%の交通量がふえ、また、現道の国道16号線では約5,000台、21.8%減ったとのデータが示されております。
次に、無料化される時期についての御質問でございますけれども、現在震災復興の財源に充てるなどの理由により高速道路の料金体系を見直す動きもございまして、その動向を注視しなければならないところではございますけれども、無料化の時期としましては、平成27年10月30日をもって償還期間満了となります。市といたしましても、当然この翌日の10月31日からは無料化されるものと考えております。
次に、第4次事業化計画の実施時期についての御質問でございますけれども、第3次事業化計画が平成18年度からの計画でございまして、10年目に当たります平成27年度ごろまでには見直し作業が始まるものと考えられますけれども、4次の実施時期についてはまだ東京都からは示されてはおりません。

◎【15番村松徹議員】 2回目の質問をいたします。
郷土資料館の運営についてお伺いいたします。
先ほどの答弁ですと、隣接地の駐車場に消防署が移転した後、将来的な機能充実から、郷土資料館の場所も10年後をめどに消防署用地として活用するため、現在の場所での開館は平成31年ごろまで、すなわち存続はあと7年という御説明でありました。郷土資料館の収蔵品、資料につきましては、古文書、考古・民俗資料で合計約10万点、館内のほかに教育センター、稲荷山小学校の計3ヵ所、約2,200平米に保管しているということで、公文書につきましては本庁舎内の集中倉庫や館町の書庫、旧稲荷山小学校、市民部事務所などに1万5,000箱の保存箱を保管し、いずれも満杯に近いというお答えでございました。
昨年8月の文教経済委員会で、生涯学習スポーツ部長は、他委員の質問に答え、大要このような答弁をしておられます。八王子の文化というのは、旧石器時代、約3万5,000年前ぐらいからいろいろな文化、歴史があり、それを収蔵している郷土資料館は大変狭隘で大変古い。早い段階で郷土資料館の建て替えとかそういうものをしっかり市民のほうに提示をして、歴史、文化を市民に継承していきたい。そのためには予算もしっかりと確保していきたいと考えている、このような御答弁がされております。ところが、新年度予算に直接的な事項として片鱗さえ認められていない状況があるわけでございます。

昨年12月、八王子ゆめおり市民会議2011が新基本計画・基本構想の素案を策定し、当時の黒須市長に提出をされました。その中に、八王子歴史博物館の創設という提言が盛り込まれております。その優先度は最優先、そして、目標として、市制100周年までに着工、すなわち、平成27年度までに工事着工をとつづっておられます。提言シートに示されている指摘は実に示唆に富んでいると感じました。現状認識として、郷土資料館の市民の認知度は低い。市民による活用度合いが極めて低い。施設老朽化が目立ち、収蔵品の展示活用ができていない。このような指摘がされ、将来あるべき姿として、郷土資料館が歴史博物館として創設され、地域の歴史、文化の認知度が向上しているという像を描いております。そして、そのために解決すべき課題に何を挙げているかというと、文化事業を財政難を理由に後回しにするという意識の変革を挙げているわけです。箱物というだけで忌避されがちな施設整備でありますが、市民感覚からしても強く望まれる施策であることを確認できたと思っております。
我が会派も、これまで毎年度の予算要望書の中に博物館の建設を促進することを盛り込んでまいりました。それに対するお答えは、新たな施設整備に向け調査研究を進める予定というものでありました。公文書管理につきましても、先ほどアーキビストの導入に対しまして、公文書管理には専門的知識を持った人材が必要不可欠という認識が示され、大学図書館OBのような人材も視野に入れて導入の議論を進めていきたいとの御答弁がございました。機も熟し、活用できる人材もいるとなれば、前に踏み出してよいのではないかと思っております。現郷土資料館閉館後の施設整備についてどう検討されているのか、公文書館、博物館機能を備えた総合情報館整備の検討との兼ね合いを含め、お示しいただきたいと思います。
次に、道路交通政策についてお伺いいたします。
先ほど16号バイパス無料化の社会実験の結果として、1日当たりの交通量がバイパスで1万台の増加、34.3%増、国道16号は5,000台の減少、21.8%減という結果が国から示されたとの答弁がありました。それしか社会実験の成果はなかったのかと、国の取り組みには正直あきれるところもございます。一方で、バイパスの償還満了時期が平成27年10月30日、約3年半後ということでありました。翌日の10月31日から無料化されるという期待の答弁があったわけでございますが、今の状況だと、それも何だか危ういような感じがいたしております。
そこでお伺いいたしますが、16号バイパスの無料化について、国とは別に、つまり、市として国道16号や北野街道など周辺道路へどのような影響があったのか、検証、評価についてお示しいただきたいと思います。

次に、都市計画道路3・4・8号線についてお伺いいたします。先ほど東京都の第4次事業化計画の策定作業がいつごろから本格化するかとお伺いしましたところ、第3次事業化計画の最終年度、27年度ごろまでには見直し作業が始まると考えられるという答弁でありました。3・4・8号線の整備について、平成22年第2回定例会の一般質問で取り上げた際、交通政策室長から、本市東南部の幹線道路であり、多摩ニュータウンと八王子ニュータウンを結び、さらには八王子南バイパスを経由して圏央道へとつながる路線であることから整備の必要は高いとの認識が示され、未整備区間の早期整備について、毎年市長会や多摩ニュータウン協議会を通じて東京都に要望を行っている。第3次路線策定時の経過を考えると早期整備は難しいものがあるが、今後も機会あるごとに東京都に強く働きかけていくとの決意が語られておりました。この路線の整備の必要性について、以前から市も認めておられるわけですが、これまでどう取り組み、今後どう進めていく考えなのかお示しいただきたいと思います。
以上で2回目の質問とします。

◎【総合政策部長】 郷土資料館閉館後の施設整備についての考え方をお尋ねいただきました。郷土資料館の整備につきましては、単独での建て替えのための基本構想を取りまとめてきた、こういう経緯がございますけれども、御紹介にありましたように、都市政策研究会議の研究におきまして、郷土資料館、公文書館など、本市に関する情報を総合的に一括して提供できる複合施設、総合情報館が望ましいとの提言が示されました。その後、内部関係所管での検討によりまして、公文書管理における継続性の確保と将来への遺産継承、公文書館の必要性に関するまとめを行ってきたところでございます。
また、お話にございましたとおり、このたびの新基本構想・基本計画の市民会議による素案におきましても、歴史博物館の創設とともに、市民の公文書活用の利便性向上が提案されております。また、市史編さん審議会からも、市史編さんに当たっての収集資料の有効活用が求められているところでございます。そういった意味合いからすれば、総合情報館はこれらを解決できる有効な施設であろうというふうに認識をしているところでございます。
◎【交通政策室長】 それでは、16号バイパスの無料化社会実験及び有料化の再開について、市としてどう検証し評価しているのかとの御質問でございますけれども、無料化社会実験の実施中は、市内の通過交通量が減少し、国道16号の交通量も減少したことによりまして、移動の円滑化が図られるとともに、路線バスの定期性が確保できたこと、また、市内及び近隣に所在する企業に対しましても、無料化社会実験についてのアンケートを実施したところ、各企業とも無料化の継続を望む声が多く、効果について評価しているものと思われます。その後、実験凍結後は、一般道の混雑や周辺生活道路に通過車両が入り込むことにより地域の安全性が脅かされるなどの影響が出てきております。市といたしましても、このようなことを解消するために、一日も早く無料化されることを望むところでございます。
次に、3・4・8号線延伸の取り組みについての御質問でございますけれども、3・4・8号線については本市の東南部の幹線道路でございまして、多摩ニュータウンと八王子ニュータウンを結ぶ、さらには八王子南バイパスを経由して圏央道へつながる路線でありますので、整備の必要性が高いものと考えております。東京都に対しましては機会あるごとに要請をしているところでございますが、回りの土地活用も踏まえ、事業計画の見直しの際には優先整備路線として位置づけられるよう協議をしてまいります。

◎【15番村松徹議員】 それでは、3回目の質問を行います。
16号バイパスの問題について、先ほど答弁をいただきました。無料化の社会実験中に路線バスの定期性確保という効果が確認された。また、市独自で企業にアンケート調査を行ったところ、無料化の継続を求める声が多かった、効果が評価された、このような御説明でございました。さらに有料化によりバイパスを利用すべき車両が迂回し、周辺生活道路に入り込むことで地域の安全性が脅かされるなどの影響が出ているとの見解も示されました。これは本当に実感をしておりまして、全く同感でございます。市内生活道路の安全対策を最優先に考え、さらに、いきいき企業支援条例を活用して、みなみ野や鑓水など、国道16号の沿線に進出してきた企業の交通利便をも考えたとき、一日も早く16号バイパスの無料化を実現すべきと考えております。
都市計画道路3・4・8号線の延伸につきましても、東京都に要請活動を続けておられますが、今後は周辺の土地活用を踏まえ、事業計画見直しの際、優先整備路線に位置づけられるよう協議していくとの方針も示されました。3・4・8号線の延伸、そして、由木街道への接続が実現するようしっかり取り組んでもらいたいと思います。
そこで、16号バイパス無料化の実現、それに3・4・8号線整備についての市長の所見をお伺いさせていただきます。
最後に、郷土資料館の運営についてお伺いいたします。
一昨日、3月27日、「八王子と鉄道」特別展の最終日にあわせ、久々に郷土資料館を訪ねました。来館者の多さに正直驚きました。あの狭い1階の特別展示室だけでなく、機織りをする若い女性の姿もあり、老若男女を問わず多くの人が入っておられ、見ておられました。私は、正直うれしかったし、大変誇らしい気がいたしました。ただ、やはり郷土資料館は狭いということが言えると思います。八王子の伝統工芸品である下原刀も全く展示がされておりませんでした。ガラス越しの展示コーナーは暗いつくりになっております。歴史的な資料、つまりは古いものを展示しているからだけでなく、展示スペースのクロスが汚れてしみがあったりして、何だか古めかしいという感じです。冗談ではなく、郷土資料館それ自体、歴史的価値を持つようになっているのではないかと本当にそんな気がいたしました。
先ほどの質問に対して、都市政策研究会議から郷土資料館、公文書館など、本市情報を総合的に一括提供できる複合施設、総合情報館が望ましいとの提言が出され、その後の内部討議で公文書館の必要性を確認している。また、今回の市民会議素案で歴史博物館創設、市民の公文書活用の利便性向上が提案されており、さらに市史編さん審議会からも収集資料の有効活用が求められているとし、総合情報館はこれらを解決できる有効な施設との認識が示されました。

市長は、今定例会初日に行った所信表明の中で、何度も郷土愛が政治の原点であると訴えられました。大変印象的な言葉でありました。郷土愛の発露といたしまして、郷土の歴史や文化、自然などの資料、記録などをしっかり保存し、広く展示することはとても大切なことであると感じております。また、八王子が生んだ偉人、先ほどの午前中の我が会派の一般質問にありましたが、例えばナチス・ドイツに抵抗しながらチフス患者を救い、ドイツ・リーツェンで亡くなったドクター肥沼信次博士、また、現在においては将棋の羽生善治棋聖、今はミュージシャンの層も厚いわけですし、八王子ゆかりの人物紹介もできるきちんとした施設が欲しいと感じております。三多摩の中でずば抜けた歴史を持つ八王子であります。歴史博物館、総合情報館を整備し、郷土の歴史、文化をきちんと展示し、市民の郷土愛醸成の一助としてほしいと思っております。
そこで、郷土資料館の閉館にあわせ、郷土愛をはぐくむにふさわしい歴史博物館、総合情報館を整備することについての市長の御所見をお伺いし、私の一般質問を終えます。

◎【石森孝志市長】 それでは、第15番、村松徹議員の質問にお答えをいたします。
まず、16号バイパスの無料化につきましては、市内の交通の円滑化や沿線地域の経済の活性化に大いに寄与するものでありますが、震災復興の財源確保の観点からは、社会実験の再開は難しいものと考えております。今後、平成27年の償還期間の終了時には確実に無料化されるよう、国などの関係機関に働きかけてまいります。
また、都市計画道路八王子3・4・8号線につきましては、本市東部地区から、この3月25日に開通した圏央道高尾山インターチェンジへアクセスする重要な路線であり、市内の広域的な道路ネットワークに欠かせない道路と考えております。このため、東京都に対し機会あるごとに要請していきたいと考えております。
次に、歴史博物館、総合情報館の整備についての私の所見は、ということでありますが、質問者からお話がありましたけれども、私の政治の原点である郷土愛、これを市民の皆様にもはぐくんでいただくには、このまちをもっと知っていただくことが必要と考えております。そのためには、先人たちの築いた八王子の歴史や市井の人々の生活を振り返り、本市がどのようなまちづくりを進め、どのようにまちが変遷してきたかを学び、また、後世の人たちに伝えていくことが求められます。貴重な市民共有の財産である郷土資料や公文書を保存管理、さらに活用する施設の整備は、その大きな役割を担うものであり、重要な課題であると考えております。新基本計画の中でしっかりと位置づけ、議会、市民の皆さんにお示しし、御理解をいただけるよう取り組んでまいります。

24年度予算案に対する代表質問(12.3.7)

2012年3月7日

市議会24年第1回定例会の会期中、3月7日、市長の24年度予算案説明に対する市議会公明党の代表質問に臨みました。以下のような質疑となりました。

◎【15番村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。平成24年度八王子市一般会計予算及び特別会計予算並びに関連する議案について、市議会公明党を代表して質疑いたします。
まず、行政改革・財政健全化の取り組みについてお伺いいたします。所信表明で石森市長は、不断の取り組みである行財政改革を断行し、すべての事業のさらなる点検や経常経費の削減などの内部努力、民間活力の活用などの取り組みのほか、財源確保策としての市税等の収納率向上などに積極的に取り組むとともに、黒須市政の財政健全化路線をしっかり継承していくと宣言されました。財政健全化路線の継承は、市長選挙公報にも明確に記載がされていたことです。選挙で当選され、市長に就任して1ヵ月、各所管からの事業説明を通じ、ふえ続ける社会保障費と先行き不透明な経済情勢から予断を許さない状況であると改めて実感したと、現在の財政状況に対する基本認識もあわせてお示しされました。
一方、まちの活力は十分でないと、攻めのまちづくりを行っていくと強調されました。当初予算も骨格予算としながら、さまざまな新規事業を盛り込んでおられます。我々は、市民目線で個々の政策を評価、分析し、支持の可否を考えてまいりますが、市政を動かす車の両輪である財政健全化の具体策、つまり行財政改革の施策が、少なくとも市長の予算説明、所信表明には十分あらわれていなかったと感じております。どのように八王子市の経営のかじ取りをするおつもりか、今回の質疑を通じて明確にしたいと考えており、以下、順次質問をいたします。

行革の取り組みとして、平成23年度から第7次行革大綱が進行中ですが、市長はどのように行革に取り組むおつもりか、7次の計画期間の途中から改訂する考えはあるのか、また、次期計画、すなわち第8次行革大綱にどう取り組むのか、所見をお伺いいたします。
国に先んじて進めている八王子版事業仕分け、正確には事業仕分け的手法による総事業再点検を、24年度以降、どう進めるのか、お考えをお示しいただきたいと思います。
債務管理について、所信表明の代表質問でも答えられておりましたが、これから新総合計画策定の期間をかけて検討する新しい財政規律とは、一体どういう視点でつくろうとしておられるのか、前市政での、返す以上に借りないという起債原則は、単純ですが、それを貫いたことで財政危機状態から脱出できました。返す以上に借りないが続けば、いずれ借金がゼロになる、世代間の負担の公平性が図れないという、こうした御説明もありましたが、少なくとも24年度の公債費予算を見るとき、1日当たりの金利払いは一般会計607万円、下水道特会は718万円と、この2つだけで1日1,300万円以上の金利負担が公債費上発生いたしております。決して軽い負担ではないと考えるものです。3月1日付の読売新聞には、三多摩26市の一般会計における借金残高がランクされ、本市は1人当たり、高いほうから11番目でございましたが、額そのものでは、なお高いほうで第1位ということで報道がされておりました。攻めの姿勢は結構でありますが、南口再開発でも堅持してきた起債原則を、ここでどう修正しようとされるのか、所見をお伺いしたいと思います。
正確な財政運営をしていくには、公会計制度の改革が必要不可欠です。市長は所信表明で、複式簿記の導入が必要と答弁をされましたが、一番理想的なモデルは、発生主義・複式簿記の東京都方式であるというふうに評価いたしております。固定資産台帳の整備に合わせ、総務省改訂版ではなく、この東京都方式を用いた新公会計制度を入れる必要があるのではないかと考えますが、御所見をお伺いいたします。

基金についてもお伺いいたします。現在の施設を存続させることを前提とした場合、今後、大規模修繕の需要増で積み増しが必要になってくる公共施設整備基金など、計画性を持って拡大に取り組むべきと考えますが、どのように御所見をお持ちか、お示しいただきたいと思います。
収納率向上のため、コンビニ収納が可能な税目の拡大、マルチペイメントシステム導入、これにつきましてどう取り組むお考えか、お示しいただきたいと思います。これにつきましては、費用対効果の観点だけでは導入は困難かもしれませんが、収納率向上のために、他市と同様に市長のトップダウンで取り組む必要があるのではないかと考えますが、御所見をお伺いいたします。
エキスパート職員の育成につきましては、これは市長も公約の中でお示しされておりましたが、もはや待ったがきかない、そのような状況であるというふうに感じております。本人の志向を、意欲をしっかり確認した上で、より複雑化・高度化する福祉施策でありますとか都市開発、そして財政上の金融の取り組みなど、全国をリードできるほどの専門性を持った職員を育成すべきと考えますが、いかがか、御所見をお示しいただきたいと思います。
次に、本市の防災対策について伺います。3.11東日本大震災発生から間もなく1年を迎えようとしております。亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表させていただくとともに、各地の被災者の方々の御心痛とその窮状を思い、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。災害はかつて、地震や津波対策への警鐘を鳴らした物理学者の寺田寅彦が指摘したように、文明が進めば進むほど、天然の暴威による災害がその激烈の度を増すおそれがあるものです。その象徴が東日本大震災によって発生した福島第一原発事故であったというふうにとらえております。3.11から1年がたとうとする、この節目を機に、我々も東日本大震災の教訓をもとに、市の防災対策を強化していくことが急務、重要であるというふうに感じております。

最近、衝撃が走ったのは、この間、何人か、既にこの場でお示しされておりますが、東大地震研が、首都直下型地震の発生可能性について、マグニチュード7クラスの今後4年以内の発生確率が約70%、これは後に修正されて、50%というふうになりましたけれども、発表したことでした。さらに文科省は先月、東京湾北部地震で最大震度7の揺れがくる可能性があることを明らかにしました。震度7とは、阪神大震災、新潟県中越地震、東日本大震災と同じ規模であります。市民の生命、財産を守る防災都市八王子の構築が急務であると感じております。会派から要望しました防災行政無線で放送された内容を電話で確認できる音声自動応答サービスは、うれしいことに今年度末に導入がされます。提案が実現し、感謝をいたします。ただ、巨大地震時など、電話回線がパンクすることは何度も経験してきたことであります。その面では、非常用バッテリーで駆動する防災無線は有効であると評価をいたしております。放送が聞こえないエリアの解消を目指し、子機増設に取り組み、23年度から24年度で合計60基を新設し、24年度末に415基体制になります。今後も空白地域、聞きにくい地域を検証し、必要に応じて整備を進めてもらいたいと要望いたしておきます。
防災関連で幾つか質問いたします。災害時に罹災証明書の発行など、被災者の行政事務を効率的に行う被災者支援システムについて、会派からも早期構築を求めてまいりました。今後の整備に向けた方向性をお示しください。
高齢者や障害者など、災害時要援護者への緊急避難システムの構築も急がれるべき課題であります。本市では、21年3月に避難者支援プランの全体計画を策定後、個別計画策定に向けた取り組みが進められ、今月2日の厚生委員会では個別計画策定の地域実施マニュアルが示されました。長年の課題が解決に向かうことを期待いたします。そこで、災害時要援護者を支援するための個別計画策定に対する市長の決意をお伺いさせていただきます。
原発事故による放射線問題については、今回、消費者庁から、簡易型ガンマ線スペクトロメーターの貸与を受けることが決まり、学校、保育園などの給食食材の放射線測定が始まってまいります。市長の選挙公約にも、放射線量の測定と万一の場合の徹底除染対応を掲げておられましたが、具体的にどのように測定、公表を行うのかをお伺いいたします。また、地域防災計画、都市防災の考え方を盛り込むという次期都市マスタープラン、それらの作成の方向性についての所見をお伺いいたします。

次に、高齢者支援施策についてお伺いいたします。今の時代、行政課題のキーワードは防災対策、それに超高齢社会への対応の2つではないかと感じております。八王子市の65歳以上の人口は21%を超え、超高齢時代に入りました。このほど策定された市高齢者計画、期間が24年から26年度、3ヵ年でございますが、この基本理念は、高齢者が生き生きと安全・安心に暮らせるまちづくりとし、自助、共助、公助の3つの視点で基本目標を設定しております。また、先日、本市の都市政策研究所は、「より豊かな高齢社会を目指して~八王子の未来を考える」と題する最終報告書をまとめましたが、生きがいを持って幸せに暮らせる社会の実現には、個人、地域社会、行政など多様な主体がそれぞれの活動の場において、日常的かつ継続的に人と人とのつながりをはぐくむことを意識した活動に取り組むことが必要と指摘がされております。新高齢者計画とともに大変意味深長な内容と思いました。こうした市民の生きがいをどうつくっていくか、ソフト面での仕組み、知恵や工夫といった点で、それこそ自治体の力量が問われていると思います。しかし、それには、きずな、つながりという言葉が重要な意味になると考えております。この超高齢化時代にあって、市長は、より豊かな高齢社会を目指し、つながりの面でどう高齢者施策に取り組んでいくか御所見をお伺いいたします。
本市の介護保険事業についてお伺いいたします。在宅介護への比重を高めた地域包括ケアシステムを導入するなど、第5期介護保険計画が24年度から始まります。期間中、特別養護老人ホーム300床の増床に取り組むことになりましたし、地域包括支援センターは3つふやし、15ヵ所に体制が整備される、このような内容になっているわけでございます。しかし、第1号被保険者の保険料は全体の給付費増から引き上げを余儀なくされます。24年度の要介護認定者は、23年度対比で1,000人強の増と予想されております。保険料値上げへの配慮から、所得区分を12から14に細分化し、低所得者対策はとられますが、高齢者の負担がふえるところが気になる部分でございます。中長期的な展望を含め、介護保険事業に対する市長の見識、問題意識をお伺いしたいと思います。
次に、子ども関連施策についてお伺いいたします。保育所の待機児童解消については、もう10年以上も前から取り組んでいる重要課題であり、新年度も保育所の新増築予算が計上されました。市長は選挙公報の中にも、公約として、学校の空き教室を活用した待機児ゼロ作戦の推進を訴えられましたが、その具体的取り組みはどのように進められるのか、御所見をお伺いいたします。
予算説明書を見ますと、保育所定員を対前年度比で24年度238人、25年度は333人と拡大する計画になっております。待機児のほとんどはゼロ、1、2歳児であるわけですが、対象児童数に対する比率で見た場合、どの程度までの定員拡大を目指すのか、ゼロ、1、2歳児で現状30%分の定員を確保しているわけですが、当初、27年度初頭までに35%まで引き上げる方針がございました。市長の考える待機児ゼロ作戦のイメージとあわせて、お示しをいただきたいと思います。

次に、余りにも悲惨で後を絶たない児童虐待問題についてお伺いいたします。昨年、全国の警察が摘発した児童虐待事件は、前年比32件増の384件、被害児童は38人増の398人で、いずれも統計をとり始めた1999年以降、過去最多であったことが警察庁の調べでわかり、深刻な社会問題として表面化をいたしております。虐待の内訳は、暴行などの身体的虐待が270件と最多で全体の7割を占め、次いで性的虐待96件、育児放棄17件などとなっています。虐待で死亡した子どもは前年より6人多い39人、ほかにも、心中事件に巻き込まれたり、出産直後に遺棄されたりするなどして33人が死亡しているそうです。テレビや新聞の報道を見ても、悲惨なこの虐待という問題を何としても食いとめなければならないと思う次第です。年々増加する新規受理数に加え、長期にかかわり続けなければならない既存受理児童がいることから、現在の虐待ケースワーカー33人という体制では対応が厳しく、増配置が必要になっております。また、児童相談所とのさらなる連携が必要になっていると考えるものです。児童虐待防止に対する市長の決意をお聞かせいただきたいと思います。
次に、健康・医療・福祉施策をお伺いいたします。まず、がん対策についてでございます。24年度予算は、中核病院への補助として、がん対策機器購入の予算を計上しており、医療体制が整備されてまいります。23年度からは、大腸がん検診の無料クーポン券事業が開始し、乳がん、子宮頸がん検診の無料クーポン券効果と受診勧奨を実施したこともあって、受診率が高くなっております。しかし、国の目標値50%の受診率までは、まだ遠い道のりとなっております。
我が会派では議会において、第1次予防として、胃がん検診のピロリ菌検査、子宮頸がん検査や男性の前立腺がん検査の導入、また、土日祝日のがん検診の実施や学校でのがん教育の必要性を訴えてまいりました。本市では、がん予防対策推進基本計画を来年度末までに策定をいたしますが、がん検診の受診率を上げるとともに、がんのさらなる早期発見、早期治療の体制が必要でございます。市長は、がん対策にどのように取り組まれるのか、御決意をお伺いいたします。

ワクチン接種について、お伺いいたします。24年度は、会派として積極的に応対してまいりました、高齢者肺炎球菌ワクチンの公費助成制度がいよいよ創設されることになりました。75歳以上を対象に、8,000円のワクチン接種費に対し、半分の4,000円を補助することになります。ただ、東京都内の高齢者肺炎球菌ワクチンの公費助成を行っている状況を見ますと、対象者の年齢は65歳以上の自治体がほとんどという状況であります。本市の高齢者肺炎球菌ワクチンの対象者は75歳以上、接種率を10%に設定しておりますが、多くの方に接種していただくことが望まれるところであります。そこで、今後、対象年齢、接種者数を拡大できないか、事業の普及啓発の仕方も含め、お尋ねをいたします。
また、今回、市長の所信表明演説の中で、不妊治療助成を開始するとの方針が示されました。大変期待いたします。しかし、これは24年度当初予算には盛り込まれてない事項でございます。一体、どのようなタイミングで、どのように不妊治療助成を行うのか、お考えをお示しいただきたいと思います。
障害者施策についてお伺いいたします。多くの障害当事者の皆さんから要望を受け、いよいよ一般市としては全国初となる障害者差別禁止条例が4月に施行されます。24年度予算には、調整委員会の設置、啓発ガイドブック作成など、具体策に予算づけがされています。条例施行で、具体的にどのように障害者の環境が改善されていくのか、私はモニタリングの仕組みが必要と感じておりますが、所見を求めます。
また、具体的な実を上げるため、障害を持ってない市民の理解も必要であると感じております。セミナーなどで、差別禁止条例、障害者福祉施策を一般の市民にも知ってもらう機会をつくり、広く機運を高める必要があると思いますが、今後どのように取り組まれるのか、お示しいただきたいと思います。
生活保護対策についてお伺いいたします。市長の所信表明及び質問にもたびたび言及されておりましたとおり、経済不況などに端を発し、生活保護世帯が増加し、自治体財政にも影響をもたらしております。その中でも、稼働可能世帯への就労支援は重要な課題であると認識をいたしております。自治体として、きめ細かい対応が必要になっております。自立支援員やケースワーカーの増強、ハローワークとの連携強化など、自立・就労支援の体制充実について市長はどのようにお考えになるか、また、ボランティア活動へのかかわりを通し、社会参画に徐々に触れさせていくという北海道の釧路方式という方式がございますが、これについてどのように評価されるのか、お示しをいただきたいと思います。

次に、経済振興・雇用対策についてお伺いいたします。100年に一度と言われた3年前のリーマンショックから、やっと立ち上がりつつあった経済は、今度は1,000年に一度の大津波を伴った東日本大震災、そして、ギリシャに端を発した欧州債務危機、それに伴う超円高で、また冷や水を浴びせられました。本市は中小企業に対し、資金調達や雇用維持面でさまざまなサポートをしてまいりましたが、それでも、24年度は法人税収の目減りを約9億円というふうに予測しております。24年度は新しく、中小企業向けに企業力強化無利子融資、スーパーサポート・ゼロという融資あっせんに着手されます。従来の企業力強化・雇用維持奨励金にかえて、中小企業をバックアップする目玉として4,400万円を計上されています。雇用維持奨励金は、21年度141社、企業力強化・雇用維持奨励金と名称を変えた23年度に119社をサポートしましたが、競争力ある運転資金融資を求める声も強くありました。その要望にこたえ、24年度から運用を開始するスーパーサポート・ゼロは、信用保証料と利子を全額補助する過去最強の画期的な施策であると評価をいたしております。事前に聞いたところでは、約200社の利用を想定しているとのことでございましたが、その周知、相談窓口のきめ細かい対応がどうしても必要になってくると感じております。また、利用者が想定を大幅に上回った場合、直ちに追加補正予算を組むなどの対応が必要です。御所見をお伺いいたします。
我が国の雇用は、世代、男女を問わず深刻な事態に陥っております。若者雇用は回復の兆しがなく、大学や高校の新卒者の就職難は依然厳しい状況にあります。求人・求職のミスマッチも解消されておりません。最近の有効求人倍率は、大企業0.49倍、中小企業は3.35倍と報告されております。本市では、雇用連絡会が主体となって、過去、39歳までの若者を対象とした就職面接会を初め、シニア、ミドル、ヤング各世代に対する就職面接会、また、年配の女性に対しても面接対策セミナーなどを開催し、サポートの手を打ってまいりました。24年度はさらに、新卒者への新しい就職支援策として、市内企業情報提供ウェブサイトを構築する予算立てをしております。中小企業の求人情報というのは、求職者からは大変取得しにくさがありまして、このウェブサイトの立ち上げには大変な期待をかけております。現下の大変厳しい雇用情勢の中、雇用確保策にかける市長の思いをお聞きします。

次に、都市基盤整備についてお伺いいたします。まず、八王子駅北口周辺の再整備についてお伺いいたします。東京都が推進する多摩シリコンバレー構想に伴う広域的産業交流拠点整備に対し、本市の旭町・明神町地区周辺まちづくりの推進は、その中核となる取り組みとなります。何点かお伺いいたします。
まず、事業の起点となる駅ビルについてですが、そごう閉店に伴って、この秋、セレオ開業が予定されております。駅ビルに沿って行われるマルベリーブリッジの延伸は、周辺ビルの2階部分との結節をあわせて推進すべきと思います。御見解をお伺いいたします。
マルベリーブリッジ延伸について、最終的には京王八王子駅まで、地上または地下で結ぶ一体的な通路の整備が求められます。この点について、東京都や地元との検討状況はどのようになっているか、また、本市が抱いているイメージについてもお示しをいただければと思います。
多摩シリコンバレーの産業交流拠点という観点からも、市外のお客様を気持ちよく迎える北口駅前の車寄せスペースは重要でございます。昨年11月に実証実験を行いましたが、北口再整備事業に際し、一般車両乗り入れスペースをどうされるのか、御見解をお伺いいたします。
次に、JR八王子駅南口についてお伺いをいたします。JR八王子駅南口再開発地域のまちびらきから、早いもので1年4ヵ月が経過をいたしました。新市民会館・オリンパスホール、南口総合事務所、とちの木デッキなどが整備され、本市のにぎわいを創出する施設ができ、今後、点から面へとにぎわいが展開していく取り組みが重要になってまいります。今回、八王子駅南口周辺地区まちづくり方針への提言書がまとまりました。サブタイトルを、「歩いて楽しめる個性的なにぎわいと良好な住環境が調和するまちを目指して」としており、この提言書を受け、一層の南口活性化にどう取り組むのか、市長のお考えをお伺いいたします。
また、JR八王子駅南口から北口方面への中心市街地循環バスの実証実験が、昨年12月10日から本年1月9日まで実施されました。先月の中心市街地対策特別委員会では、田中元副市長が、はちバス導入を含めて検討する旨の発言を行ったそうであります。実証実験の結果の検証をもとに、今後どう対応するのか、市長のお考えをお伺いいたします。

南口のJR貨物用地について質問いたします。昨年来報道されておりますJR貨物用地の経過について、我が会派の議員がJR貨物本社を訪問し、担当副社長以下担当者からこれまでの経過を確認してまいりました。そこで判明したのが、次の3点であります。1つ目に、第1に入札の経過でありますが、JR貨物も再開発ビル、JR東日本の事業進捗に並行して、物販、ビジネスホテル等を念頭に、コンサルタントを交え種々検討したが、リーマンショック後の景気低迷の中、主たる事業者の進出が期待できない状況で、打つ手がないと判断。22年の11月、WTO協定に基づく一般競争入札に踏み切ることを決定し、その旨、本市の担当者に報告がされ、了承されたということであります。WTO協定についての説明は省きますが、結論的には入札結果を覆すことはできないという趣旨と理解をいたします。この入札に、当初、34社が関心を示しましたが、そごう撤退、東日本大震災の発生を受けて実施した昨年7月のプレゼンテーションには、結局、2社が応募し、最終的に医療法人が当選したとのことであります。
2つ目に、現在、JR貨物及び当選者の医療法人は、昨年12月の本議会における決議を受け、それを尊重して設計変更を重ね、商業アメニティー空間を約3,000平米加える方向を示しております。
3点目に、JR貨物の未利用地は、このほかにも南口地域だけで約2万平米あり、今後、本市の活性化のために、この未利用地を活用する必要があれば、最大限協力する方針とのことでありました。このように、JR貨物側も本議会の決議を受け、計画の修正を行い、一定の譲歩をする格好であります。JR貨物用地の再開発に関しての市長の見解をお示しいただきたいと思います。
次に、高尾駅南北自由通路の整備及び橋上駅化についてお伺いいたします。市長は公約の中で、高尾駅整備を掲げられました。高尾駅は1日9万人に利用され、新幹線が停車する豊橋駅などと同じ乗降客数があります。また、年間300万人の観光客でにぎわう高尾山、多摩御陵の表玄関としても大切な駅であります。にもかかわらず、北口と南口が分断し、さらにはバリアフリー化がされていないなど極めて使い勝手の悪い構造となっており、地域の活性化や観光拠点との観点から、駅舎の改善は喫緊の課題であります。平成21年度の調査設計において、JR側より総事業費が約126億円との計画が示され、うちJR負担分は2億5,000万円とのことでございました。この負担割合は到底納得できるものではございませんが、そもそも総事業費126億円自体、妥当かどうかも疑問が残るところであります。そこで、事業規模の適正性、市負担割合の適正性について、市長はどう考え、JRにどう望むお考えなのか、お示しいただきたいと思います。

高尾駅北口駅前広場の整備についてお伺いいたします。本市の計画では、駅前広場を整備する計画ですが、進展の様子がまだ見えてこない状況があります。甲州街道から初沢踏切に向けて、右左折の規制についても一部解除されるなど、地域の利便性向上のためには、駅前広場の整備は不可欠のものであると考えております。今回の予算では、用地取得、移転補償で、前年比約6,200万円の上乗せ予算となっておりますが、どのような事業に充てるのか、今後の駅広整備計画も含め説明を願います。
次に、住宅対策について伺います。本市では、平成5年3月に初めて八王子市住宅マスタープランを策定し、その後、住宅、住環境を取り巻く状況の変化や、国、東京都の住宅施策の動向などを踏まえて10年ごとに見直しを行い、1年前、23年度から10年間を計画期間とする新マスタープランを策定いたしました。新プランでは、だれもが誇りと愛着を持って地域で住み続けることができる住まいづくり、まちづくりを本市住宅施策の基本理念に定め、5つの目標、目指すべき将来像を設定しています。新住宅マスタープランに掲げた基本理念、将来像の実現に向け、今後どのように施策を展開していくのか、お伺いいたします。
最近、市内民間賃貸住宅の空き家率の高さが顕著になっております。それを解消する手だてが必要と認識をいたしております。空き家率が高くなっていきますと、破綻する不動産オーナーも出てくるのではないかと懸念をいたしているところです。これに対応し、例えば、安心賃貸ネットの運営強化が必要と思いますし、市営住宅建替時の仮住まい住宅としての活用などに充てられないか、お伺いをいたします。所見を求めさせていただきます。
次に、市営住宅についてお伺いをいたします。市営住宅を管理運営する基本計画、八王子市営住宅管理計画の平成15年2月の策定から丸9年が経過いたしました。今年度、管理計画の全面改訂に向けた作業を進めていると聞いているところです。そこで、次期市営住宅管理計画では、老朽化住宅の建替促進、長寿命化の維持管理をどのように織り込んでいくのか、基本的な考えを示していただきたいと思います。

次に、ごみ減量対策、新エネルギー導入など、環境対策についてお伺いいたします。ごみゼロの循環型社会への大きな一歩として、平成22年10月からスタートした、50万人以上の都市として全国初となりますプラスチックの資源化の拡大、すなわちプラスチック資源化センターの建設、資源物の戸別収集の開始、資源物持ち去り禁止条例の制定などは全国に誇ることのできる事業であり、これによって家計の負担は大幅に軽減され、市民の皆様にも大変喜ばれております。このように前市政では環境問題が大きく改善され、私たちもこの点を高く評価してまいりました。市長に質問いたします。平成19年度にスタートした、ごみ処理基本計画、その過去5年間を検証し、25年度から34年度までの10年間の計画を策定する予定です。24年度から計画策定に着手するわけですが、どのような計画とするお考えでしょうか。目玉と言える重点事業などについてお示しいただきたいと思います。
地球温暖化対策、新エネルギーの導入、活用について質問いたします。地球温暖化対策を地域で進めていく計画の一環として、昨年度は、切り落とされた枝などを再生可能エネルギーとして活用する木質バイオマスボイラーの設置などが行われました。市長は、バイオマスエネルギーや太陽光発電など、再生可能エネルギーの利用についてどのような構想をお持ちなのか、お聞きいたします。
次に、学校教育施策についてお伺いいたします。今定例会において、小中学校の省エネ対策で節減した光熱水費の一部6,000万円を活用し、学校図書や教材費に充てる今年度補正がかかっております。我が会派として、昨年11月14日、当時の黒須市長に24年度予算要望書を提出した際、24年度予算要望の重点要望の第2位に挙げたのが、授業を充実させるため学校配当金をさらに増額させることでありました。今後も引き続き、学校配当予算の増額に取り組んでもらいたいと要望しておきます。会派の24年度予算重点要望の第1位に挙げたのは、実は小中学校の校舎、体育館の耐震補強、老朽校舎改築の早期完了でありました。学校耐震化につきましては、耐震工事完了年度が、今回、体育館が2年前倒しで25年度中の完了となりましたことを高く評価するものでございます。ただし、学校体育館の耐震化完了年度が24年度から27年度に、過去、一時繰り延べとなった経過を振り返りますと、これは入札不調の影響というものも大きかったわけでございます。今回の修正計画どおり、校舎24年度、体育館25年度の完了が実現するよう、改めて強く要望しておきたいと思います。

学校施設の整備に関し、幾つか質問をいたします。学校耐震化が完了した後、すなわち平成26年度以降の学校設備の方向性についてお伺いいたします。この間、耐震化を最優先に取り組んできていただきましたが、老朽が顕著な校舎、体育館のグレードアップ、改築などについてはどう取り組んでいくのか、お示しいただきたいと思います。
普通教室への空調機導入の次の展開をお伺いいたします。小中学校への空調導入は会派として強く求めてきており、最初に音楽室、パソコン教室への導入を進め、これが完了した後、学校図書室へと拡大し、中学校まで終了したところで、小中学校全普通教室の空調導入へと進んでいったわけでございます。24年度で普通教室への空調導入が完了するため、その後、一時中断しております小学校図書室の空調導入を再開してもらいたいと考えます。また、学校によっては西側に位置し、夏場の暑さが厳しい理科室、技術室などへの空調導入も進めていただきたいと考えますが、所見をお示しいただきたいと思います。
次に、スポーツ振興策についてお伺いをいたします。スポーツ祭東京2013年、いわゆる多摩国体が来年度に開催されます。ことしはそのリハーサル大会を開催することになり、約1億円の予算計上がされています。2013年の本大会での選手、大会関係者及び観覧者の延べ人数は9万5,000人前後と来訪が予測されております。リハーサル大会を行う本年、おもてなしのイベントなどを積極的に実施することで、来年の本大会での来訪者を拡大するチャンスにつながっていくと考えるものであります。ここで大いに八王子をアピールできると思いますし、リハーサル大会成功に向けた市長の決意をお伺いいたします。

3.11東日本大震災では、文化、芸術が人々の心に安らぎを与え、生きる希望と勇気の力になっていくことが証明されました。本市の観光大使、北島三郎さん、ファンキーモンキーベイビーズの被災地慰問がマスコミで報道されていましたが、外国人も含めたさまざまなアーティストの訪問がどれだけ被災された方の生きる力になっていったか、はかり知れないものがあると思っております。本市は昨年、オリンパスホールが開館し、西本智実プロジェクトin八王子が行われ、ほかにも過去に一度も八王子に来たことのないアーティストが八王子で公演をするようになっており、また、ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールも過去2回成功に終えた後、来年秋には3回目の開催が予定をされております。音楽のまち八王子の具体的進展に期待をいたすものであります。音楽を初めとして、広範な文化芸術振興の観点から、我が会派から、過去の多くの議員を含めて、長きにわたり文化芸術振興基本条例の制定を訴えてまいりました。市長の文化芸術振興基本条例の制定に向けた考えをお聞かせいただきたいと思います。
次に、学園都市づくりについてお伺いいたします。八王子市の数ある特徴の中でも、市域に23大学を抱える学園都市という顔があります。大学は本市の重要な財産です。しかし、それを生かす政策が以前までは不十分であったと思います。そこで、前市長のもと、市民や企業と大学との連携、大学同士や小中高等学校間の連携など、ダイナミックな学園都市づくりを進める推進母体として、大学コンソーシアム八王子が4年前、創設されました。私は、大学を持っている強みを十分に生かせれば、周辺他市との都市間競争で劣後化しているなどの自虐的なフレーズはナンセンスなものになると思っております。市も大学もお互いにウイン・ウインの関係でいられる、そうした協働の追求をしていく中で、より学園都市としての本市の特徴は輝きを増していくのではないかと思いますし、その観点から大学コンソーシアム八王子の活躍に期待をしているところです。大学コンソーシアムとの連携など、学園都市づくりの推進についての市長の基本的なお考えをお示しいただきたいと思います。

次に、国際化の推進についてお伺いいたします。一昨日、本市海外友好都市の1つ、台湾の高雄市から陳市長など35人が本市を訪ねられ、夜は交流会が行われました。高雄市の皆さんと友好を深めることができました。また、2月12日には、同じく友好都市、韓国始興市の中学生が来日し、八王子選抜の子どもたちとサッカーの親善交流試合を行いました。そこには、始興市の市長、また市議会議長も来られ、試合の模様を最後まで見守っておられました。本市の市政施行90周年の記念事業として、中国の泰安市を含めた3ヵ国、3市との友好交流が実現し、以前から要望しているように、市民間交流も太い流れになってまいりました。海外友好都市との交流、相手都市の拡大などについて市長はどうお考えでしょうか。また、本市では20年7月、八王子国際協会が発足し、国際交流や市内の外国人市民、留学生、帰国子女の相談など、多文化共生施策を推進してくれております。本市は今回、24年度予算で国際化推進プランを策定することになり、大変注目をいたしておりますが、このプラン策定に関する所見もあわせてお伺いいたします。
最後の質問になります。市長は所信表明の中で、政治の原点は郷土愛であると何度も訴えられました。本市は平成28年、市政施行100周年の大きな節目を迎えます。郷土愛を訴える石森市長の就任期間、在任期間、100周年に向けた準備が本格化するわけであります。その100周年記念の目玉の1つが市史編さん事業であることは論をまちません。そこで、市史編さんにかける市長の思いをお伺いします。また、郷土資料館監修で市内の名所旧跡を紹介している八王子かるたというものがありまして、これは郷土愛をはぐくむ貴重な、大変すぐれたツールであるというふうに思います。今や売り切れで購入ができないわけですが、第3版の製作についての所見もあわせてお伺いをいたしたいと思います。
以上で、市議会公明党の代表質疑を終えます。

◎【石森孝志市長】 それでは、15番、村松徹議員の質疑にお答えをいたします。
まず、行革にどう取り組むのかとの質問でありますが、行財政改革につきましては、市民の満足度を高めるため、そのニーズに的確にこたえ、真に必要なサービスを最少の経費で最大の効果を上げられるようにすることを目的としております。そのためには、改革自体も常に進化させていく必要があると認識しております。
ここで、第8次行財政改革に向けた新たな改革の方向性について、私から八王子市行財政改革推進審議会へ諮問したところでありますが、審議会からの答申を待つことなく、第7次行財政改革大綱に掲げた取り組みに加えて、さらなる施策の見直しや内部努力の強化に努めていくことが肝要であると考えております。
次に、八王子版事業仕分けを24年度はどのように進めていくのかとの質問でありますが、事業仕分けの取り組みにつきましては、既存の事業を検証し、その見直しを図る上で極めて重要な手段の1つと考えております。現在、外部評価委員会では、高齢者と子育てのかかわりや生涯学習のあり方など、施策レベルの視点から個別事業の議論を進めております。24年度も、これまでの手法を踏まえつつ、引き続き事業の選択と集中が図られるよう、八王子版事業仕分けを着実に推進していく考えでございます。
次に、新たな財政規律の視点についての御質問でありますが、市債残高を減らすという財政規律を維持しつつ、中長期的な視点による新たな財政規律を基本構想・基本計画を策定する中で議論してまいります。
次に、固定資産台帳の整備に合わせ、東京都方式を導入してはどうかというお尋ねでありますが、東京都方式は、日々の会計処理の段階から複式簿記の処理をシステムにより行うことから、リアルタイムに財務書類の作成が可能である点で、総務省改訂モデルに比べてすぐれていると認識しております。近隣では町田市が本年4月から東京都方式を導入いたしますが、システム改修に多額の費用がかかることや、引き続き総務省改訂モデルも作成することなど、検討すべき課題があると聞いております。今後、町田市を初め他団体の運用状況などの情報収集に努め、必要性について判断してまいりたいと考えております。また、基金についてでありますが、安定的な財政運営には必要な仕組みと考えておりますので、引き続き検討してまいりたいと思います。
次に、収納率向上のため、コンビニ収納可能の税目拡大、マルチペイメントシステムの導入につきましては、今年度、関係所管による庁内検討会で調査、研究したところでありますが、納税環境の向上という視点では有効であると考えております。しかしながら、先進市の導入事例を見ましても、導入と収納率向上が直結していないという結果も出ており、また、導入には高額なシステム改修費など多くの支出を伴うため、24年度当初予算への計上は見送らせていただきました。健全財政を推進しながら、市民サービスをより向上していくことは私の重大な責務と認識しており、より効果・効率的な納税環境の構築に向けて引き続き検討してまいります。

次に、エキスパート職員の育成につきましては、これまでも高度な知識とスキルを備えた民間経験者の採用や、職員本人が培った専門性を、その後のキャリアで発揮してもらう昇任制度の導入など、高い見識とスキルを持った職員の確保と育成に力を入れてきております。今後は、より質の高い市民サービスの提供に向け、各分野ごとにエキスパート職員を育成し、自己完結できる市役所づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
次に、被災者支援システムの今後の方向性についてでありますが、被災者支援システムについては、現在、庁内の被災者支援に関係する部署による検討会を立ち上げ、本市に見合ったシステムを検討しているところでありますが、平成24年度中にも、費用対効果に見合ったシステムを決定する予定であります。
次に、地域防災計画の策定の方向性についてでありますが、東日本大震災の教訓として、改めて公助として各機関との連携強化、住民による自助・共助の取り組みを推進することの重要性が再認識されたところであります。国や東京都においても、被害想定の見直しや各防災計画の見直しも予定されていることから、それらへの整合を図りつつ、近年発生している風水害等での教訓も踏まえ、地域防災計画の見直しを進めていく所存であります。
次に、避難支援プラン個別計画策定に向けての決意でありますが、モデル地区での取り組みを踏まえ、個別計画は共助として取り組まなければならないことを、計画策定にかかわった関係者一同、強く認識したところであります。地域での支援者となる町会・自治会、自主防災組織、民生委員に制度と役割を丁寧に説明し、個別計画策定に向けて地域全体で取り組んでいけるよう支援してまいります。
次に、放射線検査の方法等につきましては、消費者庁から今後貸与される測定機器の機種が決まり次第、測定の仕方や測定値の公表方法について、引き続き関係所管が検討を行い、市民の方々により安心感を持っていただけるよう努めていく考えであります。

次期都市計画マスタープランの策定の方向性についてでありますが、都市計画は都市を健全に発展させる等の目的のもとで、土地利用や都市施設等を計画する制度であることから、当然、防災も重要な課題になり、地域防災計画との連携は必要不可欠であります。そこで今回、都市計画マスタープランの改訂では、災害から住民の生命、財産を守り、都市の機能を確保するための都市防災の方針を積極的に取り組んでまいります。
続きまして高齢者施策への取り組みについてでありますが、前の御質問者への答弁でも申し上げましたが、超高齢社会を迎え、若年層が高齢者を支援するという従来の施策を続けることは困難と考えております。高齢者も積極的に地域活動に参加し、地域とのつながりを持っていただくことが重要であろうと思います。市としては、高齢者も地域の一員として生き生きと生活し、お互いに助け合っていく環境づくりを進めていきたいと考えております。
続いて介護保険事業についてでありますが、平成12年に介護保険制度が始まり12年が経過し、一定の定着を見ております。その間に、さまざまな見直しや改正がなされてまいりましたが、特に給付費の増加や、それに伴う保険料の上昇、介護職員の確保、育成、地域包括ケア体制の構築などの課題があると認識しております。本市でも、地域包括支援センターの増設や地域包括ケアの構築などに努めておりますが、費用負担などの問題については、必要に応じて国や東京都へ要望してまいる所存であります。
続きまして、学校の空き教室を活用した待機児ゼロ作戦の具体的な取り組みについてでありますが、公有財産の有効活用と喫緊の課題である待機児童対策を兼ね合わせたもので、保育園児と小中学生とが交流をすることで、教科書では学べない思いやりの心をはぐくみたいと考えております。また、待機児童対策は、これまで以上に民間保育所、認証保育所の施設整備を進めるとともに、今後、空き教室の活用を初め、新たな待機児童解消策を検討してまいります。
次に、待機児童数に対して何%までの定員拡大を目指すのかについてでありますが、平成23年4月のゼロから2歳児までの認可保育所への申込率は32.06%で、一方、受け皿となる認証保育所等を含む保育サービス全体の利用率は30.04%でありました。今後の需要増を見込んでも、利用率35%の目標値は適当と判断しており、八王子市こども育成計画後期計画の目標値達成により、待機児童ゼロを目指していく考えであります。

続きまして、児童虐待防止に対する市長の決意ということでありますが、児童に対する虐待は絶対にあってはならない、また許すことのできない行為であります。児童虐待の通告件数は年々増加し、また内容も深刻かつ複雑化しており、このような状況に適切に対応するためには、職員体制の充実は喫緊の課題と認識し、平成23年度に引き続き平成24年度においても、この課題を解決すべく執行体制の強化を図るとともに、児童相談所を初めとする関係機関との連携を強化してまいります。今後も虐待で苦しんでいる子どもたちへの適切な対応と虐待に至らないよう保護者の支援に努め、執行体制を整備し、関係機関と連携を深め、児童虐待防止に取り組んでいく所存であります。
続いて、がん対策への取り組みと決意でありますが、市民の死亡原因の第1位であるがんについては早急な対策が必要であり、新年度、がん予防推進計画を策定いたします。これに先立つ市民アンケートでは、検診の科学的根拠に対する要望を多くの方から受けており、市民の皆様にしっかりと説明できる効果あるがん検診を都内最高の水準で実施することを目指してまいります。また、両中核病院には最先端のがん診断、治療機器導入を支援するなど、予防、診療の両面から体制の充実に努め、がんで亡くなる市民を確実に減らす決意であります。
次に、高齢者肺炎球菌ワクチンの今後の対象の拡大と普及啓発についての御質問でありますが、厚生労働省の専門部会の報告をもとに、より効果の高い75歳以上の方にまずは積極的に受けていただきたいと考えております。対象者の拡大については、専門部会での検討も続いていることから、その審議等を参考に判断してまいります。普及啓発については、広報特集号などにより周知を図ってまいります。
次に、不妊治療への取り組みでありますが、少子・高齢社会の到来は避けられないところであり、そのような中、10組に1組の御夫婦が不妊でお悩みであるというお話も伺っており、不妊治療への支援は優先して取り組む必要のある課題と認識しております。現在、どのような支援方法が最も効果的であるのか検討を行っておりますので、できるだけ早期に方針を取りまとめ、改めて提案させていただきたいと思います。
続いて、障害者福祉についてでありますが、条例施行で障害者の環境が改善されていくための具体的な施策につきましては、障害者地域自立支援協議会の下部組織として、障害者権利擁護推進部会を設置しまして、条例の普及啓発のための市民周知の取り組みや条例の運営管理のほか、相談のあった差別案件の検討なども行ってまいります。また、対象事案にかかる申し立てについて審議する調整委員会においては、申し立てまで至らなかった相談案件についても報告を行うなど、情報の共有化に努めてまいります。

条例の一般市民への周知につきましては、差別禁止条例、障害者虐待防止を含めた障害者理解に関する市民向けガイドブック、リーフレットの作成や、著名人を講師に招いての条例制定記念講演会、条例についての広報特集号などで周知を予定しており、市民に理解され、共感が得られる条例にしたいと考えております。
次に、被保護者の自立就労支援の体制充実についてどう考えるのかということでありますが、自立を助長するためには、被保護者への丁寧な対応が必要であり、多くの職員が必要であることは認識しております。本市においては、平成21年度に就労支援を専門に担当するチームを設置し、平成23年度においては240件以上の就労を実現できたことから、一定の成果を上げていると考えております。24年度も取り組みを継続するとともに、体制についてはより強化をするとともに、効果的な取り組みを行ってまいります。
釧路方式をどのように評価するのかということでありますが、本市でも、就労経験がない、あるいは長期間就労の場から遠ざかっている被保護者が増加しており、就労の機会があっても就労に結びつかない被保護者も多くなっております。そのような状況の中で、釧路方式は有効な手だてと評価しております。本市でも、無料低額宿泊所入所者に対して、生活支援やボランティアへの参加の促進等、就労前の支援に取り組んでいるところであります。今後も自立に向けての支援を充実していく所存であります。
続いて、企業支援についてでありますが、中小企業企業力強化無利子融資、スーパーサポート・ゼロについての予算に関する御質問でありますけれども、昨今の円高等の急激な景気変動により影響を受けている市内中小企業に対し、アンケート調査や窓口での相談等を通し、融資の充実の要望が強かったことから、新たな融資を創設したところであります。この制度の利用が想定を上回った場合には、補正予算で対応してまいります。
次に、雇用対策への決意と取り組みについての御質問でありますが、長引く不況により雇用情勢の低迷が続いていることから、庁内の雇用対策本部とハローワーク等関係機関による八王子市雇用対策連絡会を継続し、市民の雇用を守るべく全力を挙げてまいります。平成24年度の取り組みといたしましては、不況を背景に新卒者の就職難が大きな社会問題となっていることから、学園都市であり、また産業都市でもある本市の特性を生かすべく、大学コンソーシアム八王子や地元企業の皆様と連携し、特に学生の就職支援に力点を置いた事業を実施いたします。

続きまして、マルベリーブリッジの延伸に伴い周辺ビルとの接続を推進すべきとの御質問でありますが、所信表明において申し上げましたとおり、八王子の顔にふさわしい八王子駅周辺の南北一体整備を推進する第一歩として、マルベリーブリッジの延伸工事に着手いたします。延伸に当たり、周辺ビルとの接続は、利用しやすい都市環境づくりを進める上で重要な要素と認識しております。八王子駅ビルとは、東側において接続できるよう設計に反映しております。また、京王プラザホテルとは、今後も引き続き接続に向けての協議を進めてまいります。
このマルベリーブリッジの延伸についてでありますけれども、マルベリーブリッジの延伸を含むJR八王子駅から京王八王子駅までの歩行環境については、安全、快適な整備を目指すこととしておりますが、具体的な検討は、現在、東京都とともに公共施設の配置などについて検討を行っている旭町・明神町地区の地区開発に合わせて進めてまいります。また、イメージにつきましては、両駅をつなぐだけでなく、地区開発で生み出されるオープンスペースなどと一体となって、まちのにぎわいや回遊性に寄与する都市のアメニティーとしての歩行空間を想定しております。
続きまして、八王子駅北口駅前広場の一般送迎車スペースの確保につきましては、八王子駅北口駅前広場改善検討協議会でも、地下駐車場を利用すべきとの提言をいただきましたので、昨年の11月に社会実験を行いましたが、地下駐車場内よりも地表部での送迎車が相当数多かったことや交通事故を危惧する声も多いことから、今後は駅前広場の再整備の中で整理する考えであります。今後とも利用者にとって、より使いやすい駅前広場となるよう取り組んでまいります。
今後の南口の活性化、にぎわいづくりにつきましては、多摩のリーディングシティーの復活のためにも非常に重要な課題であります。南口周辺地区は、再開発事業完了により、サザンスカイタワー八王子を初めとし、自由通路や、とちの木デッキが新たに整備され、回遊性が向上し、新たなにぎわいが創出されました。今後は、さらなる活性化、にぎわいづくりのため、提言書をもとに、新たな都市基盤の整備や必要に応じた土地利用転換も視野に入れ、また、移転予定となっている医療刑務所の跡地活用など、まちづくりの検討を積極的に進めてまいります。

次に、中心市街地循環バスにつきましては、実証実験におきまして、乗車人数及びアンケート調査などを実施いたしました。調査結果は、目標に対して非常に厳しい結果となっておりますが、現在、さらなる詳しい分析を実施しているところであります。今後は、市民、学識経験者、市の関係所管により、調査結果に基づき、中心市街地の活性化及び南北の回遊性を増すための手段について検討していきたいと考えております。
続いて、JR貨物用地に関しての御質問でありますが、JR貨物の開発予定地は八王子駅南口の直近に位置しており、その開発ビルはサザンスカイタワー八王子やセレオ八王子とともに、これからの南口のまちづくりを牽引する核的施設の1つとなるべきものと考えております。今後も引き続き、中心市街地活性化に資する施設が導入されるよう、JR貨物と鋭意協議してまいります。
続きまして、JR高尾駅南北自由通路の整備につきましては、過年度、JR東日本から示された事業費が極めて高額であったことから、現在、事業費の縮減を図るべく、施設規模の見直しを含め、さらに精度を高めた調査を行っているところであります。南北自由通路の整備を進めるに当たっては、今後、この調査の内容を十分精査し、事業規模の妥当性を見きわめるとともに、市民や議会の皆様が納得いただけるよう、JR東日本にも相応の負担をしていただくよう、粘り強く交渉を行っていきたいと考えております。
この高尾駅北口駅前広場の整備についての御質問でありますが、高尾駅では、南北自由通路の整備に合わせて、狭隘な北口駅前広場の拡幅も行っていくこととしております。駅前広場の整備計画としては、現在、駅前広場を西側へ拡幅することとしており、この計画に基づき、来年度以降、地権者の協力を得ながら、順次必要な用地の取得を進めてまいるものでございます。
続きまして、八王子市住宅マスタープラン実現への具体的な施策でございますが、市民だれもが住みなれた地域で支え合い、交流しながら住み続けることができるように、例えば、木造住宅の耐震化や居住環境整備、市営住宅の建て替えなどの具体的な住宅施策を展開してまいります。
御指摘のあった民間賃貸住宅の空き家の有効活用でありますが、平成20年の住宅土地統計調査によると、民間賃貸住宅を含む本市の空き家率は10.7%となっており、住宅ストックを有効に活用していくことも八王子市住宅マスタープランの重点的な取り組みの1つとして位置づけております。空き家への対応につきましては、住宅ストックを活用する視点から、今後、情報等の収集に努めてまいります。

新しい八王子市営住宅管理計画についてでございますが、建替計画や住宅を長もちさせる長寿命化を図るための維持管理計画などで構成し、現在、素案のまとめの段階となっております。来年度、パブリックコメントなど、市民の皆様から広く御意見を伺い、計画として策定してまいります。
続きまして、見直しを行うごみ処理基本計画の重点的事業についてでありますが、可燃ごみの半分を占める生ごみに重点を置き、集合住宅の多い市街地や農地の多い郊外地域など、地域特性に応じた施策を行っていきたいと考えております。また、さらなるごみ減量のため、戸別訪問による啓発などを行い、ごみを発生させないという市民意識の高揚を図っていきたいと考えております。
続きまして、再生可能エネルギーについてでありますが、震災後の地域におけるエネルギー自立化を図る観点からも大きな役割を果たすものと考えております。今後、市内小中学校の屋上のソーラー化を進めるとともに、市内の再生可能エネルギーの利用可能性について調査、研究を行い、本市の地域特性に応じた再生可能エネルギーの普及拡大を図ってまいります。
続きまして、学校教育施設についてでありますけれども、校舎、体育館等学校設備の方向性、取り組みについて御質問をいただきました。耐震化が完了後の平成26年度以降については、今後の施設整備計画を平成24年度から策定予定となっておりますので、その中で、子どもたちのため、よりよい学習環境の整備に向け、優先すべき事業を定め、予算化に努めてまいります。
次に、特別教室への空調機設置の再開についてでありますが、24年度で小中学校の普通教室への設置が完了するため、25年度以降は小学校の図書室への設置を再開し、その他特別教室への設置につきましても、今後、前向きに検討していきたいと考えております。

続きまして、東京多摩国体のリハーサル大会成功に向けての決意でございますが、本年開催されますリハーサル大会では、市民ボランティアの力をいただき、本大会を想定し、万全の体制を組んで開催いたします。また、全国からの来訪者をおもてなしするとともに、八王子の産業、観光、歴史などの魅力を全国にアピールし、本大会の成功につなげていく決意であります。
続きまして、文化芸術振興基本条例制定に向けた考え方についてでありますが、文化、芸術は人々の心にいやしや希望を与えるものであります。もとより本市には文化連盟の皆様により、60年余りの長きにわたって継続されてきた市民文化祭に代表されるように、市民がさまざまな文化、芸術活動に取り組むすそ野の広い土壌があります。こうした市民の文化芸術活動をさらに支援するため、そのよりどころとなる文化芸術振興に係る基本条例を制定することは大きな意義があると考えております。今後、条例制定に向け検討してまいります。
次に、大学コンソーシアム八王子との連携など、学園都市づくりの推進について基本的な考え方についてでありますが、八王子地域に立地する23大学と、そこに通う11万人の学生は本市の貴重な知的財産であり、これらの活用はまちを活性化させるための有効策の1つであります。そこで、この地域特性を生かすため設立した大学、学生、市民、経済団体、行政による連合組織である大学コンソーシアム八王子とのさらなる連携を図り、産学公連携による共同研究の推進や学生ボランティアの活用など、成果が目に見える取り組みを行い、魅力あふれる学園都市づくりを推進してまいります。
次に、海外友好都市との交流についてでありますが、さまざまな分野で国際化が進展する中、市民が広い視野で国際感覚を養い、国際理解を深めていく上で大変意義のあるものと考えております。今後も、アジア3都市の友好交流都市とのスポーツや音楽などを通じた市民レベルでの交流をさらに推進してまいります。
また、相手国の拡大につきましては、現在のアジア3都市との交流の効果を検証しつつ、皆様の御意見も伺いながら検討してまいります。

次に、国際化推進プランにつきましては、経済のグローバル化等により地域の国際化が急速に進展する中、言葉や文化の壁を超え、市民と外国人がお互い理解し合って暮らしていけるまちづくりを進めるため、その施策展開の基本的指針として策定するものであります。策定に当たっては、これまで3期にわたる外国人市民会議からの提言等を踏まえ取り組んでまいります。
次に、市史編さん事業にかける私の思いでありますが、高尾山を初めとする豊かな自然、長く多摩地域の中核を担ってきた歴史、数多くの文化遺産など、独自の資源と魅力を市民の皆様が再発見し、本市の高いポテンシャルを実感していただく上で、市史編さん事業は極めて重要であると確信しております。私と同様、郷土を愛し、地域の歴史や民俗の研究に熱心に取り組んでこられた市民も多く、今回の市史編さんにもさまざまな形で御協力をいただいていると聞いております。市民が自信と誇りを持ってまちづくりに取り組んでいただくための共有財産となるよう本事業を進めてまいります。
最後に、八王子かるたについてでありますが、伝統文化のかるたを用いて郷土の歴史を知ることができるすぐれたツールの1つとして考えております。このかるたは、郷土資料館のガイドボランティアの皆さんと市民協働で製作したものなので、再版し、学校や御家庭などで活用していただきたいと考えております。今後も郷土愛醸成につながる事業を展開し、歴史や伝統文化を生かしたまちづくりを進めてまいります。

23年第4回定例会での一般質問(11.11.30)

2011年11月30日

[発言通告]
(1)第5期介護保険事業計画の策定
(2)生活保護205万人時代における自治体の取り組み
(3)放射線対策

◎【15番村松徹議員】 市議会公明党の村松徹でございます。発言通告に従い、一般質問を行います。
最初に、前回定例会の一般質問に続き、第5期介護保険事業計画の策定に関して質問します。
時代のキーワードは超高齢化時代、そしてそれへの対応だと思っております。これは国の問題だけでなく、市民生活に直結している自治体にとっても最重要課題であるのは論をまたないと思っております。超高齢化時代が来ても、あらゆる意味で本市で暮らすお年寄り、高齢者の皆様が悠々と無事故でお元気に人生の最終章まで生きがいと尊厳を持って暮らせるように、手だてを尽くしていく必要があると考えております。
超高齢化時代への対策として、どうしても外せない高齢者支援策が介護保険であります。今回、24年度から3ヵ年にわたる第5期介護保険事業計画の策定に関し、介護保険事業計画分科会での検討作業が進み、大詰めを迎えているところです。12月5日には、八王子市高齢者計画・第5期介護保険事業計画の素案が報告され、年内にパブリックコメント募集が始まると聞いております。この間、二度ほど、分科会審議を傍聴いたしました。前回、11月9日の分科会あたりからさまざまな項目で具体的な数字が示され、多少唐突の感もありましたが、最終調整に入っている様子です。本委員会の開催前に答えられないこともあろうと思いますが、提案を含めて質問をさせていただきたいと思っております。
9月議会でも、6月の介護保険法改正の要点をお伺いいたしました。地域包括ケア体制の構築、24時間対応の定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスの整備などが特徴となっておりますが、在宅介護だけでなく、施設介護の需要も依然として大きいものがございます。第5期介護保険事業計画の策定の考え方について、順に伺っていきます。
施設介護についてでございますが、これをどうするのかということです。11月9日の第6回介護保険事業計画分科会で示された施設整備の考え方では、計画期間中、介護老人保健施設の200床増床とともに、特別養護老人ホームは300床の増床が示されました。その考えの根拠を知りたいと思います。
1,500人ともいわれております本市の特別養護老人ホームの待機者中、要介護度4から5の市民が292人いるからということで、それに対応して300床という話でございますけれども、その方たちの所得区分はいかに。御説明をいただきたいと思います。
同じ資料を見ますと、特定施設入居者生活保護、いわゆる有料老人ホームは余っているとの報告でございます。市内の定員数は2,253人で、利用者は1,000人弱。だから充足しているとのコメントがされておりますが、利用料が高いため、一定の所得がないと入れない面があるのも事実であると考えております。市内の有料老人ホームの状況について、改めて認識をお示しいただきたいと思います。
特養の入所判定基準についてお伺いいたします。現状、要介護度と介護状況だけで判定されていると考えますが、特養は低所得者も利用可能な施設介護の受け皿的施設であります。有料老人ホームとの違いに目を向けたときに、特養入所判定の要件に所得水準を一定程度含めるべきではないか、お考えをお伺いいたします。

ずばり、この第5期では保険料が上がるのかどうか。剰余金を取り崩し、値上げ抑制の財源に充てるという発言も過去にございましたが、それでも保険料が上がるのかどうか、お伺いいたしたいと思います。
第5期計画策定の一環で行ったアンケート調査結果にもあらわれていますが、第1号被保険者からは、保険料値上げに強い関心が寄せられております。先日の分科会で、その対策として所得区分の多段階化を一層図る考えが示されました。3年前の第4期計画策定時、私も提案させていただき、8区分から12区分へと細分化して、現在の第4期の介護保険料となっております。今回はどう細分化する考えなのか、お考えをお示しいただきたいと思います。
私としては、保険料の所得区分の現状を見たときに、最も人数の多い第6段階、所得でいきますと125万円から250万円の幅でございますけれども、ここを2つに割り、圧倒的に多いおおよそ200万円以下の世帯収入の市民の保険料値上げを極力抑制するような割り方、多段階化が必要であるというふうに認識いたしますが、いかがでしょうか。
不足分は高額所得者に若干多目に負担してもらうということで、累進性のアップで賄うべきだと考えますが、いかがでしょうか。お示しいただきたいと思います。
介護保険の最後に、本市の場合、上乗せ、横出しを実施しない方針を貫いてきましたけれども、それはどういう理由によるものか、改めてお聞きしたいと思います。
次に、生活保護205万人時代における自治体の取り組みと題して質問をいたします。
厚生労働省は、今月9日、全国の生活保護受給者が7月時点で205万495人となり、戦後混乱期の余波で過去最多であった1951年度、昭和26年度の204万6,646人を上回ったと発表しました。国の生活保護費は今年度も3兆円規模が想定されております。自治体は、その4分の1を負担するわけですけれども、本市においても、第3回定例会で平成22年度決算を審査した際、生活保護費が200億円の大台を初めて突破したことが報告され、本市の財政運営上、大きな課題になっていることが浮き彫りとなりました。
生活保護は、憲法第25条の健康で文化的な最低限度の生活を実現する最後のセーフティネットとして、社会的弱者救済のため、絶対存続させていくべき制度です。これまでどれだけの人の命を救ったかわからない。私自身、まざまざと見てまいりました。従来は高齢者世帯が多かったと思いますけれども、3年前のリーマンショックをきっかけとした100年に一度といわれる景気後退、派遣切りなどで、一気に働き盛りの稼働世帯の生活保護受給者がふえたという流れだと新聞では報道されております。

1に雇用、2に雇用を標榜した菅前総理は、結局、有効な手を打てないまま首相をおり、そして3.11東日本大震災の影響で経済・雇用情勢が悪化した状態のまま、今度は欧州債務危機により1ドル75円をうかがう超円高が加わって、国内産業の空洞化も進展しつつあります。景気が回復しないことにはどうにもならない状況であるというふうにも認識がされます。
戦後最多の生活保護受給者を記録してから、新聞紙上では良質な特集記事が随分多く出ました。同じ課題に悩む自治体の取り組みもレポートされ、私個人としても大変参考になりました。
生活保護制度について公明党は、利用しやすく、出やすい制度を目指しております。第2のセーフティネット構築にも取り組んでまいりました。生活保護制度は、稼働世帯にとっても大事な制度でありますが、一面、就労意欲をそぎ、受給する本人を結果的に不幸にしてしまう負の面もあったのではないかと思います。ここに手を入れる必要性を考え、働き盛りの稼働世帯における自立支援を中心に、市の対応をお伺いしたいと思います。
まず、現状面での確認を含め、順に伺ってまいります。
本市における生活保護の現状、傾向について、改めてお示しをいただきたいと思います。その中でのその他世帯、すなわち年齢的には働き盛りの稼働可能世帯の比率をお教えいただきたいと思います。
また、本市でケースワーカー1人当たりが担当する平均世帯数をお伺いいたします。
自立支援員などの体制、自立の実績についてお示しください。
本市において貧困ビジネスや不正受給に対する対応、不必要に多い入院医療費も含めて、不適切な受給に関する報告があれば、お示しいただきたいと思います。
次に、高齢者のリバースモーゲージについてお伺いいたします。財産を所有する人が生活に困窮した際、土地を担保に資産価値の7割までの貸し付けが行えるという制度です。本市は平成19年度に導入しており、その実績をお伺いしたいと思います。
恐らく振るわない状況であるということを予想しておりますけれども、そうであるならば、なぜ実績がふえないのか、その理由についてもお示しをいただきたいと思います。
また、社会福祉協議会では生活福祉資金貸付などの融資制度を持っておりまして、運営しております。生活保護の受給を考える人の中に、まず社会福祉協議会にこの融資資金貸付の制度を考えた人が多くいるというふうに思っております。これは私の市民相談の経験上、大変多くの方に社協の制度の御紹介をした経験がございます。しかし、実際には意外に使えない制度でもあります。社協から生保の手だてをとったほうがよいと勧められ、生活福祉課に生活保護を紹介されたケースはどんな状況があるのか、お示しいただきたいと思います。

次に、放射線対策について、6月議会、9月議会と続き、市の対応をお伺いしたいと思います。
6月29日から12ヵ所の定点観測、毎週水曜日の測定、翌日、市ホームページに公表という流れが定着してまいりました。11月8日からは、市内全小中学校、幼稚園、保育園、児童館、学童保育所など391の子どもが活動する施設を、1施設2ポイント測定をしており、12月9日までに完了の予定です。これは広報はちおうじにも最近掲載されておりました。市のこうしたきめ細かい対応に感謝したいと思います。
人件費は、当然ながら、この段取りを組み、そして、測定器を持って移動し、測定値をホームページにアップするという、この時間と手間、要する経費は確かにばかにならないものがあると察します。自治体の中には、そうした経費を東京電力に請求しようとする動きもありますが、それほどの過大な作業量ではないかというふうに思う次第です。ただ、3.11から9ヵ月になろうとする今も、福島第一原発事故、放射線汚染の問題は収束していない現状があります。セシウムの半減期が30年、それほどの長い取り組みになることを自覚しておかなければなりません。
また、ホットスポットなどへの対応はきちんと目を光らせておかねばならないと思っております。
自治体として一層の放射線対応の取り組みを求める観点から、今議会の一般質問でも取り上げることにいたしました。
最初に、何点か、確認の意味を含めて質問をいたします。
まず、北野台ながれの公園で、先月、市民から、高い放射線量が測定されたと市に通報があり、除染を行ったという報告がありました。その経緯、事実関係を知りたいと思います。
現在実施中の子ども関係の施設、391施設の測定につきましては、午前中の他の議員の一般質問の中で、測定結果について御報告がありました。完了が267施設、70%の進捗率で、最高値が0.14マイクロシーベルトパーアワーという答弁であったかと伺っております。こうした数値をどう評価しているのか、担当のお考え、評価をお伺いしたいと思います。
この391施設の測定に関し、もし高い値、具体的には本市の除染基準である1時間当たり0.25マイクロシーベルト以上の放射線量が検出された場合、きめ細かく測定し、徹底的な除染をすべきと思いますが、どう対応するのか、お考えをお伺いします。
世田谷区では、先日、原発事故とは関係なく、ラジウムによる高放射線量が測定されたことが新聞、テレビで大々的に報道されました。その際の市民の対応はどうであったのか、お伺いいたしたいと思います。
以上で1回目の質問とします。

◎【高齢者・障害者担当部長】 第5期の介護保険事業計画に関しまして、6点の御質問をいただきました。順次お答えをいたします。
まず、特別養護老人ホームの整備についてでございますが、現在策定中の第5期介護保険事業計画におきましては、昨年実施をいたしました入所申込者の調査で、在宅で要介護4と5の方が292人いる、そうした状況も踏まえて、一定の広域型の特別養護老人ホームの整備を検討しているところでございます。この292人のうち、本人が非課税である第4段階以下の方につきましては219人、本人が課税である第5段階以上の方は73人という内訳になっております。
続きまして、有料老人ホームでございますが、御質問者おっしゃるとおり、市内の施設定員のうち、利用数は半分ほどでございます。また、この有料老人ホームにつきましては、料金体系はそれぞれさまざまでございまして、一概には申し上げにくいのですけれども、御質問者がおっしゃる所得の問題などというものもあろうかと思います。ただ、私どもでは、既存の施設定員の中で、当面は、有料老人ホームについては需要が賄えるものというふうに認識をしております。
次に、特別養護老人ホームの入所基準についてでございます。八王子市では、申し込みをされた方御本人の心身の状況や、また介護者の有無、主たる介護者の疾病の有無、そういった介護の困難性や、住宅の状況等を判断し、より緊急性が高い方から入所していただけるよう、平成22年度に入所基準の見直しを行ったところでございまして、申込者の所得状況に着目した入所基準とはなっておりません。しかしながら、入所申込書には、特記事項といたしまして、経済的問題等を記載する欄を設けてございまして、施設が入所者を決定する際には、こうした状況も参考にできるようにしているところでございます。
次に、第5期の介護保険料でございますが、現在、八王子市高齢者計画、第5期介護保険事業計画策定委員会での審議を通じまして、慎重に検討を進めておるところでございます。ただ、認定者数の増加や、施設整備の需要、新サービスの創設など、給付費増加の要因も多く、現状を上回る水準になることは避けられないというふうに考えております。
次に、その第5期介護保険料の多段階についての御質問でございました。低所得者対策といたしまして、市町村の判断によりまして、第3段階を細分化することができるようになるほか、負担能力に応じた保険料とするため、市民税課税者層においても区分見直しが必要というふうに考えております。
御指摘の第6段階でございますが、現在、被保険者全体の20.8%がこの第6段階に集中している状況がございます。細分化を含めて検討してまいりたいと思っております。
いずれにいたしましても、八王子市高齢者計画、第5期介護保険事業計画策定委員会における御審議、またパブリックコメントでの御意見等を踏まえまして、負担と給付のバランスに配慮しつつ、保険料の段階も決定したいと考えております。

最後に、上乗せ、横出しサービスについて御質問がございました。この上乗せ、横出しサービスにつきましては、基本的には第1号被保険者の保険料を財源とするものとなりますので、介護保険料の上昇が見込まれる中では、実施が困難であるというふうに考えております。
◎【健康福祉部長】 それでは私からは、生活保護に関しての御質問にお答えいたします。
まず、本市の現状、傾向についてですが、平成18年度からの5ヵ年間で、生活保護費につきましては50%、69億円増加をしておりまして、特にリーマンショック後の平成20年度から21年度の1年間では、約17%、26億円増加をしたところでございます。
受給者は、ことし4月現在で7,971世帯、1万1,702人、保護率につきましては20.2パーミルとなっております。雇用・経済状況、あるいは高齢化社会の進展等によりまして、今後も増加傾向は続くものと考えているところです。
次に、その他世帯、稼働可能世帯の比率はということですが、22年度で22.4%となっております。
次に、ケースワーカー1人の担当世帯数ということですが、110.7世帯となります。
次に、自立支援担当の体制、実績という御質問です。主幹1人、主査1人、任期付職員4人、嘱託員2人の合計8人体制で取り組んでおります。実績につきましては、22年度で支援対象者1,978人のうち、就労により保護廃止になった者が222人、保護は継続しながら就労している被保護者が390人、合計で612人の就労に結びつけているところでございます。
次に、不適切な保護の受給についてということですが、稼働収入や年金受給についての未申告が、税情報との突合等による調査で発見されるケースがございます。特別なチームを編成し、対応しているところです。
医療に関しましては、電子化されたレセプト情報を活用しましてチェックをいたしておりますが、不適切な受診は、現時点ではないというふうに認識をいたしております。
次に、高齢者のリバースモーゲージの実績と、それがふえない理由をということです。23年4月時点で、この制度の対象となる65歳以上の不動産所持者は75件ございますが、このうち、リバースモーゲージの実施に至ったものは3件となっております。
そのふえない理由に関しましては、資産に既に抵当権が設定されているようなこと、それから親族の同意がとれない場合、これが多くなっております。
次に、社会福祉協議会での生活福祉金の貸付相談から、生活福祉課へ紹介されるケースの状況ということですが、制度的な問題として、貸付を受けた後に、就職できずに生活保護受給者となった場合、この場合でも償還は免除されません。借金だけがふえた状態になってしまうことがありますため、本人と相談の上、生活福祉課を紹介している形態がございます。

◎【環境部長】 私からは、放射線対策に関しまして御答弁を申し上げます。
まず、北野台ながれの公園での放射線量測定の経緯でございますけれども、市民から北野台ながれの公園の土壌から1キログラム当たり8,000ベクレルを超える数値の放射能が検出されたことの通報を受けまして、まちなみ整備部と共同で空間放射線量を測定いたしております。その結果、地上5センチの高さで、毎時0.21マイクロシーベルトが計測されましたことから、その場所の土壌及び落ち葉を撤去したところでございます。
また、回収をしました土壌につきましては、専門機関に測定を依頼しましたところ、1キログラム当たり1万4,450ベクレルの放射性のセシウムが検出されたため、その旨を公表したところでございます。
次に、教育施設等の測定値、0.14マイクロシーベルトパーアワーに対します評価という御質問ですけれども、数値的に見ますと、国が実施をいたしております1年間の積算線量を推計しますと、放射線量の指標でございます1マイクロシーベルトを超えない値ということで、これは震災前の通常の空間放射線量、また市内12ヵ所で測定をいたしております空間放射線量と大きな変化はないというふうに受けとめているところでございます。
次に、高い放射線量が測定された場合の対応ということですが、先般、除染実施のガイドラインを策定したところでございまして、その中で、放射線量が毎時0.25マイクロシーベルト以上の場合には、施設の管理を担当する所管が、その場所を立ち入り禁止の措置をとるなど、適切な処置を行いまして除染を行うというふうにしております。
除染した土壌につきましては、北野町の下水処理場のコンクリートづくりの建屋内に仮置きをいたしまして、管理をするということにしております。このことにつきましては、地元町会のほうへも説明を行っているということでございます。
最後に、世田谷でのラジウムによります高放射線量が測定された件での報道に関して、市民の反応はという御質問ですけれども、現在、放射線相談窓口を環境保全課内に設置をしておりますけれども、世田谷の報道があった際には、窓口開設以来、最も多い38件の問い合わせがございました。電話は鳴りっ放しという状況がございまして、市民の皆様の関心の高さを感じたところでございます。

◎【15番村松徹議員】 種々御答弁いただきました。介護保険料の引き上げにつきましては、まだ審議の真っ最中ですので、具体的な回答はできないとわかりつつ、質問したわけですけれども、今のお答えでは、給付費増加の要因も多く、現状を上回る水準となることは避けられないとの答弁でございました。
また、上乗せ、横出しの独自サービスにつきましては、基本的に第1号被保険者の保険料を財源とするものであり、介護保険料の値上げ圧力につながるという趣旨の御答弁であったかと思います。しかし、本市の場合、介護保険スタート時から一貫して上乗せ給付も、市町村特別給付及び保健福祉事業横出しサービスも実施しないで来たわけです。23区、そして三多摩26市の中でも独自サービスを行っている自治体も出ておりますので、超高齢化時代を迎えるに当たって、本市としてもそろそろ前向きに取り組む必要があると指摘をしておきたいと思います。
先ほど、要介護4から5の市民292人、この特別養護老人ホームの待機者のうちのということでございますけれども、この方たちの所得区分につきましてお伺いをいたしました。第4段階以下の方が219人、第5段階以上が73人というお話でした。第5段階とは、本人が市民税課税で、合計所得金額が125万円未満の方です。周知のとおり、厚生労働省の指導があり、都内各自治体は、特養の新築、建て替えの際、多床型3対ユニット型7でベッドを整備するようになっております。市の計画する増床は、多くが、今後、ユニット型で整備をされることになるわけです。
そこで伺ってまいります。特養は特養でも、新型特養、すなわちユニットタイプの場合、空きが出ても、利用料が高いために入所できない低所得者も発生することが懸念されます。これについての御所見を伺いたいと思います。
生活保護の受給者の方がユニットタイプに入れるという、こうした考え方は、以前の委員会で示されましたけれども、低所得者の中でも比較的所得の高いほうの方が入りにくい現状はないのかということが知りたいところです。現在、要介護度4から5の特養待機者は、多床型だけでなく、ユニット型でも292人みんな入れると判断されているのか、所見をお伺いしたいと思います。
ショートステイのサービス充実について、以前から体制整備を訴えてまいりました。特養に電話をしても、どこも予約を断られたとの市民の声を伺いまして、介護する家族のレスパイトの意味もあって、改善を求めてまいりました。今回の分科会に提出された素案にも、ショートステイの不足が指摘されているとのくだりがありましたが、具体的な対応策は明文化がされておりません。実際どうするのか、どう書き込むのか、示していただきたいと思います。

次に、地域包括支援センターについてお伺いいたします。
委託先の選定について、公募方式に変えることを提案してまいりましたが、これを受けとめてもらいまして、この第5期ではセンターを12ヵ所から15ヵ所に増設するのに伴って、新設3センター、3ヵ所に公募方式が導入されたと認識をいたしております。
そこでお伺いいたします。地域包括支援センターの選定方法を、一部とはいえ公募に変え、どのようにこれを本市は評価しているのか、所見を伺いたいと思います。
また、今回、既設の地域包括支援センターは、12ヵ所とも委託事業者を継続をいたしました。それぞれ背景があると思いますけれども、一部にせよ、第5期から公募方式を導入した以上、公正さを確保するためにも、第6期以降はセンター全部を公募方式で決めるべきというふうに考えるのですけれども、御所見をお伺いいたします。
地域包括支援センターが15ヵ所に増設されるのに伴い、基幹型の地域包括支援センターが必要ではないかと思いますが、認識をお伺いいたします。
次に、生活保護制度について伺います。先ほどの御答弁では、本年4月現在の受給者が1万1,702人で、リーマンショック以降の20年度から21年度の2年間で17%増、26億円ふえたという答弁がありました。保護率が20.2%パーミルということでございました。また、稼働可能世帯の比率が22年度で22.39%、1,667世帯というお答えがあり、全国的には17%と発表されていることから、本市のほうが稼働世帯の比率が約5ポイント高いということになるかと思います。
本市の自立支援員配置につきましては、21年10月から8人体制に強化され、それに伴って実績も上がり、先ほど答弁のありましたとおり、22年度の就労支援対象者約2,000人に対して、就労して保護廃止になった方が222人、就労したが保護継続の方が390人ということでした。これもプラスの面で実績ということで評価をしたいと思います。
その上で、最近、稼働世帯の自立を促進するためのさまざまな動きが全国的に起きてきております。本市としても、ありとあらゆる政策や事例を活用できないか、総点検し、積極的に取り入れていく必要があると思います。
幾つか具体的に質問いたします。最近、国の訓練・生活支援給付金制度の恒久的運用が決定をいたしました。長期失業者に生活費月10万円を給付しながら、職業訓練をするという制度であり、求職者支援法の改正により、本年10月から恒久化されたものです。稼働年齢の受給者に活用を勧め、自立の一助とできないか、御所見をお伺いいたします。
マン・ツー・マン方式での自立・就業支援につきましては、これまでもたびたび足立区の取り組みが、サポートステーションの運営に加え、取り上げられてまいりました。最近では、新聞で、受給者と企業の合同面接会の開催も報道されたところでございます。名古屋市におきましても、マン・ツー・マン方式での就業支援、生活保護世帯の就労意欲喚起事業と銘打って、こうした事業を行っております。こうした取り組みに対する市の評価をお伺いしたいと思います。

内閣府は2010年度に、モデル事業としてパーソナルサポートサービスという事業をスタートしました。モデル事業でありますので、手を挙げなければ、これはスタートしないわけですけれども、これを活用する考えはないのか、どう評価しているのかをお伺いしたいと思います。
次に、リバースモーゲージについてお伺いいたします。先ほどの答弁では、23年4月時点で65歳以上のリバース対象者が75件で、そのリバース実施が、うち3件というお答えでした。利用者がふえないのは、資産に抵当がついていたり、相続権を持つ親族の同意が得られないためということです。しかし、高齢化している大規模団地のあいさつ回りをしておりますと、今までは利用者が少なかったのかもしれませんけれども、これからは違うのではないかという気がいたしております。資産価値の7割を使い切った後の3割を残して、これからどうするのかという御心配、設定期間を過ぎた後に、安心の生活をどう担保してもらえるのかという、そのあたりが明らかになれば、生活保護に入る前のこのリバースの利用者というものはふえていくのではないかと考えております。
しかし、市のホームページを見ても、検索しましても、この制度というものはヒットしてまいりません。暮らしの便利帳にも見当たりませんし、ウィキペディアで検索してみましたが、余りよくわかりませんでした。
そこでお伺いしますが、リバースモーゲージにつきまして、そもそもどういう制度なのか、市民にわかりやすく情報提供をするよう、例えば広報はちおうじやホームページで周知するよう、手だてを求めたいと思いますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。
生活困窮イコール生活保護、また自立イコール生活保護の完全廃止ではなく、移行に伴う激変緩和措置みたいなものが必要であるというふうに思っております。生命保険も車も全部処分しなければ生活保護が受けられないというのが一応原則になっていると思いますけれども、それでは、そもそも保護を受ける段階で簡単に自立ができない、抜け出せないような制度に、この制度自体がしてしまっている面もあるのではないかと思う次第です。
フランスの場合、一定の収入が得られるようになった保護者であっても、保護費を全額カットしないというふうに報道がされていました。ドイツは、3時間以上働くことのできる人を対象にした制度を、通常の公的扶助とは別に設け、積極的な就職活動を求め、紹介された仕事を理由なく断れば、給付を減額するペナルティーを科すという、こうした制度も運用しているということです。参考にならないか、参考にできないか、お伺いいたしたいと思います。

社協の生活福祉資金など貸し付けの実績を先ほどお答えいただきました。初回相談件数1,871件に対して、実際の貸し付けが228件という、こういう実績になっておりますけれども、社協の貸し付けは、本来、第2のセーフティネットとも位置づけられるものであるのに、実際は使いにくい制度というのも私自身の実感としての感想です。何人からも相談を受け、社協に相談しましたけれども、貸し付けの対象から外れますのでということで、意外にこれはさらっと社協から生活福祉課に案内されるケースがあります。そうされた市民でさえ驚くようなこうした対応につきまして、やはり改善の余地があるのではないかと思っている次第です。
社協の貸し付けがもっと申請対象を広げたり、1ヵ月程度も審査にかかるということではなく、もう少し、生活保護に入るぎりぎりの方を、一歩手前で食いとめることのできる、こうした制度へと変える必要があるのではないかという認識をいたしております。ぜひ都社協に制度の改善を要望してもらいたいと思います。
また、同じフロア、今、地下1階になりましたけれども、配置され、連携が強化されている市社協と、生活福祉課ですけれども、具体的に過去の事例を見直すなどし、何をどう変えていけばいいのか。この人のケースの場合はどう対処するべきなのかなどの面で、一層連携を深めていく必要があると思いますが、御所見をお伺いいたします。
放射線問題についてお伺いいたします。世田谷区の検出値170マイクロシーベルトパーアワーの報道があった際は、窓口開設以来初めて1日30件を超える問い合わせがあったとのお答えでした。世田谷区の場合、結果的に放射能物質はラジウム226で、原発事故との関連はないものの、時期が時期だけに関心が高まったということであろうと思います。また、現在、0.1マイクロシーベルト単位で心配している放射線に対して、3けたも多い測定値であり、しかも半減期は1,600年と、セシウムの30年に比べるとけた違いに大きいこの放射性物質でありました。ここで生活されていた住民の健康被害は果たしてどうだったのかという、素朴な疑問も生まれたと思います。
北野台ながれの公園については、市の測定値が地上高5センチの空間放射線量で、毎時0.21マイクロシーベルトということでした。本市の除染基準の0.25マイクロシーベルトを下回ってはいますが、12ヵ所の定点観測の値に比べれば、これは異常に高い数字であるということは言えると思います。
また、回収した土壌については、放射線専門家への委託で、キログラム当たり1万4,450ベクレルの放射線セシウムが検出されました。汚泥焼却灰の基準は、処理基準が8,000ベクレルでありますので、それより高いわけですが、考えてみれば、北野下水処理場の汚泥焼却灰は、セシウムが一時、1万6,000ベクレルを超えておりました。ホットスポットは市内にそう多くはないかもしれませんが、やはり今後もしっかり監視を続けていく必要があるというふうに感じております。

そこで、何点か、提案を含めて質問いたします。現在行っております391施設の測定が終わる予定の12月9日以降の対応として、シンチレーション式サーベイメーター2台が手元に残るわけです。今回、放射線量を測定中の児童遊園を除きますと、市内にはおよそ630もの市管理の公園がありまして、未測定というふうになっているわけです。こうした公園について、砂場など子どもたちが集まる場所の測定にまずは充てるべきではないかと思いますが、どうでしょうか。御所見をお伺いいたします。
また、次の対応といたしましても、自治会や町会、PTAや学校、保護者などから貸与の要請が出ております。ただ貸与すればいいというものではなくて、マニュアルを作成し、また実際の測定の研修会などの開催というものは、これは必須であるというふうに思いますけれども、こうした御要望に対しまして、貸与をする考えがあるのかどうか、私はその検討の必要があると思いますが、お答えをいただきたいと思います。
以上で2回目の質問といたします。

◎【高齢者・障害者担当部長】 それでは、介護保険事業計画についての御質問にお答えをいたします。
まず、ユニット型特別養護老人ホームの低所得者対策でございます。現在、本市には3ヵ所のユニット型特別養護老人ホームが整備されています。そのうち2ヵ所では、国の特別対策による低所得者の利用者負担減免制度が使えるため、低所得者や生活保護受給者は本制度を使い、入所をしているところでございます。
そのほか、施設がユニット型に転換した場合でも、現在、14ヵ所の施設において本制度を使えるため、低所得者の方であっても入所は可能であるというふうに考えます。
また、本制度を実施する施設をふやすために、継続的な働きかけを行ってまいりますし、そうしたことを通して、入所を必要とする方への対応が図っていけると考えております。
次に、ショートステイの確保につきましてでございますが、広域型の特別養護老人ホームを都の補助を受けて整備する際には、定員の1割をショートステイ用に整備することとされておりまして、例えば、今回、特別養護老人ホームを計画上、仮に300床を整備したという場合には、30床のショートステイが確保できるものと考えております。
続きまして、地域包括支援センターの運営を公募したことについての市の評価という御質問でございました。今回の公募に当たりましては、要件を緩和いたしまして、営利法人なども応募対象に加えました。そのことによりまして、参入機会が拡大いたしまして、選定に当たって、プレゼンテーションの内容なども活性化をしたというふうに考えております。
次に、第6期には全部の包括を公募にしてはどうかというお尋ねでございました。このたび公募いたしました新規の3つの地域包括支援センターは、第6期での再公募を応募の条件としているところでございます。一方、残る12センターの再公募につきましても、今後、その実施時期等、地域包括支援センター等運営協議会での議論を踏まえて決定をしていきたいと考えております。

最後に、基幹型地域包括支援センターの必要性ということでお尋ねがございました。本市では、現在の第4期介護保険事業計画に基づきまして、地域包括支援センターへのバックアップ体制といたしまして、高齢者支援課に、担当の主幹のほか、保健師や社会福祉士など専門職を配置し、センター運営や事業展開を側面から支援しております。また、困難ケースの個別対応策の検討や、あるいは警察、消防署、医療機関などとの連携を支援しているほか、包括職員のスキルアップに向けた研修の実施なども行っており、基幹型地域包括支援センターの役割を一定果たしているというふうに考えております。
◎【健康福祉部長】 それでは、引き続き生活保護に関してお答えいたします。
まず、被保護者への訓練・生活支援給付金制度の活用の考えということでございますけれども、重要な支援策の1つというふうに考えております。現在、訓練受講により、安定した自立生活に結びつく可能性が大きいと判断された方を対象に、既に活用をいたしております。
それから、マン・ツー・マンでの自立就業支援への評価ということでございますが、就労支援の実施に当たりましては、受給者の方の個別の状況を把握した上でのマン・ツー・マンによる支援、これは大変効果的であるというふうに認識をしているところです。現在、本市で行っております就労支援員による支援、及びハローワークの就労支援ナビゲーターによる支援、これは基本的にマン・ツー・マンにより行っております。受給者本人の特性にマッチした支援により、大きな効果を上げているところでございます。
それから、パーソナルサポートサービスの活用の考えということでございますが、まだ費用対効果等の検討を行うための判断材料が十分には手に入っておりませんで、現在、情報収集を行っている段階でございます。
次に、リバースモーゲージの周知についてでございますが、自己所有の不動産を担保として、評価額の一定割合を限度に分割して資金を借り入れて、生活費とする制度でございまして、民間金融機関の商品を活用することになります。市でPRするという点については、一定程度難しい面もあろうかと思いますが、社会福祉協議会でも同様の貸し付けを行っておりますので、今後、社協だより等により周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
それから、生活保護の開始あるいは廃止時における激変緩和の措置の必要性についてということでございますが、生活保護制度は、最後のセーフティネットと称されておりますとおり、受給に当たりましては、持てる資産、能力の最大限の活用が求められております。しかし、就労の継続や自立支援に必要な限度におきまして、例えば生命保険の加入継続、自動車の保有等、時代の状況に合わせて基準の見直しが行われてきているところです。税で賄われている制度でありまして、緩和措置については国民的な理解が得られるかという大きな問題があるというふうに考えているところです。

それから、生活福祉課と社会福祉協議会の連携の強化をということです。社会福祉協議会の貸し付け担当相談員と、生活保護ケースワーカーの連携を今後さらに密にしまして、相談者の状況に応じた支援ができるよう、定期的な情報交換の場を設けるなど、積極的な取り組みをしてまいりたいというふうに考えます。
◎【環境部長】 教育施設等の測定が終了後の対応についてというお尋ねでございますけれども、現在実施をしております教育施設等での測定結果を踏まえまして、公園など子どもたちが多く集まる施設の測定につきましては、関係所管と調整をしてまいります。
それから、測定機器の貸し出しについての御質問ですけれども、現行の測定機器を使用いたしまして、多くの人が集まります公共施設を中心に、まず測定を進めていくことが優先というふうに考えておりますので、この測定器の貸し出しにつきましては、今後の課題というふうに受けとめているところでございます。

◎【15番村松徹議員】 3回目の質問を行います。
放射線の問題につきましては、先ほど、公園など、子どもたちが多く集まる施設への拡充を含め、関係所管と調整する趣旨の御答弁がありました。小さな子どもたち、親からも大変多くの御要望が寄せられております。積極的な対応をぜひよろしくお願いしたいと思います。
また、測定機器の貸与につきましては、午前中の質問に対する答弁とほとんど変わらず、多くの人が集まる公共施設を中心に、優先に測定を進めていく。貸与は今後の検討課題とのお考えが示されました。
今、私のもとにも、また多くの議員のもとにもそうだと思いますけれども、多くの町会や自治会の方から、ぜひ測定をしたい、貸与を求めるという声が寄せられているかと思います。東京都から貸与されている3台では足りないというのであれば、市で何台か購入して、市民の要望にこたえるということも考えられるのではないかなと思います。
世田谷区の場合は、原発とは関係ありませんけれども、ラジウムの問題を契機といたしまして、28台、測定器を購入したという、こうした報道もされました。私はただ単に貸与するのもよくないと思っておりますので、確かに学校などの現場を混乱させてもいけないと思いますし、必ず研修会などを行って、マニュアルも整備しながら、ぜひこうした取り組みも前向きに検討していただきたいというふうに要望させていただきます。
次に、第5期介護保険事業計画についてお伺いいたします。
ショートステイにつきましては、先ほど、増設の1割をショートに回すことになるというお答えでした。特別養護老人ホームを300床ふやせば、30床がショートステイ用に回せる、確保できるということですけれども、今でも市内に22の特別養護老人ホームがあって、約2,300床のベッドがあるわけです。そのうちの3%がショートステイに回せるベッドというふうにされているわけですが、しかし、実際問題、それがショートステイとして出されていないという現状があることも事実であるというふうに思います。だから切迫している、予約ができないでいるということではないかと思う次第です。

これは確かに特養の経営をされている方も、それなりの理由があるというふうに私も聞いております。しかし、このショートステイの問題につきましては、これからの超高齢化時代における介護の中で施設介護の需要がふえる中にありまして、どうしても解決すべき問題であるというふうに考えております。そこで、ショートステイのベッド不足につきましては、第5期でタイトな状況が改善されるのかという、この不安に対して、具体的なこの解決策として、市がコーディネートの役割を担っていくという、こうした必要性があると思うんですけれども、どのような仕掛けをつくっていくのか、どのように機能を果たしていくのか、お答えをしていただきたいと思います。
介護予防の仕組みについてもお伺いしておきます。超高齢化時代に備え、65歳以前から多くの人が参加できるような介護予防の仕組みが必要ではないかというふうに思っております。そうしないと手おくれになるのではないでしょうか。
従来でありますと、65歳以上高齢者、そして老人というような言い方をされていたわけでございますけれども、年で言いますと、本当に若い方たちが、見違えるぐらい若い方が結構いらっしゃるわけです。そうした中で、一律に高齢者の方はこういうふうに、スポーツはこういうメニューだ、またこういう趣味に興じるべきだみたいな、限定されたものを少し感じておりまして、最近は、本当に若い感覚の高齢者の方も多いので、さまざまなメニューを整えておく必要があると思います。ちょうど実態調査の中にも、65歳以前の方の運動不足というものが特に指摘されたところでございまして、第1号被保険者になる前の段階から、介護予防に対して加わるような仕組みが必要だと思いますけれども、お考えをお伺いしたいと思います。
特養の増床につきましては、ユニットタイプで整備しても、本市の場合、現状、2つの特養、将来的にはユニット型の転換で、22のうち14の特養が、国の低所得者向けに行っている利用者負担減免制度の利用が可能であるというお答えでした。しかし、すべての低所得者がこの減免制度の恩恵にあずかれるわけではないと見ております。300の増床を判断したもととなる、先ほどの292人の要介護度4から5の特養待機者が、多床型3対ユニット7の比率で増床して、本当にこの特養の中で救われていくのかというと、今後の推移というものはしっかりチェックしていく必要があると思いますし、第5期の期中であっても、ねらいどおりの結果にならなかった場合は、軌道修正を怠らないで行っていただきたいと指摘をしておきます。

地域包括支援センターの運営につきましては、公募方式の評価と、今後の対応の考え方を示してもらいました。今回の公募方式導入に前向きな評価が示されましたし、気が早いかもしれませんけれども、第6期の計画策定におきましては、運営協議会で議論して決めるという話ですが、より進んだ対応をお願いしたいと思います。
これに関連しまして、地域包括支援センターは、市が推進しているわけですけれども、市の施設に入れるべきであるというふうに思っております。地域包括の案内看板をまちなかで見ますと、中には委託先の医療法人の大きい看板の中に、小さく、おまけのように地域包括支援センターと表示されているところもあります。利用する市民が大変わかりにくいのではないかと思います。医療法人や社会福祉法人の一事業所と錯覚されることなく、市で行っている事業であることを市民に示す意味からも、今後も積極的な対応を求めたいと思います。
さて、先ほど地域包括15ヵ所体制のもとで、基幹型包括が必要ではないかと伺ったところ、高齢者支援課がその役割を果たしているとの回答でございました。最近、社会福祉法人のトップの方たち、関係者の方たちにお話を伺いますと、団塊の世代が後期高齢者の年代に突入する2025年までをどうやってしのぐのか、持ちこたえられるかが勝負であると、強い危機感を示している方が多かったです。既に高齢者の虐待や、介護にまつわる事件、交通事故、詐欺など、多くの問題、社会的事象が発生しております。超高齢化時代において、予測不能な事態が発生しても、介護保険事業を運営する行政、関係者がしっかり体制を整えておけば、乗り越えていけるのではないかと思う次第です。
そこで、地域包括支援センター15ヵ所体制のスタートに当たり、私は、基幹型を建てるとか、以前のように社会福祉協議会の力をかりるなどが必要と思いましたけれども、今後も自力で対応するというお答えでありました。そうであるならば、市役所における高齢者支援、介護保険部隊をより強くしなければいけないと率直に思っております。
高齢3課体制が2課になったわけですが、部署の数の問題だけではなく、実際の体制強化が必要になってくると思いますが、岡部副市長の認識をお伺いいたします。
最後に、介護保険料についてお伺いいたします。本年8月に行ったアンケートによる実態調査では、この第5期介護の策定のアンケート調査では、介護サービス利用者の保険料支払い賦課について、大変負担に感じる、やや負担に感じるが合計57.9%、サービス未利用の1号被保険者と2号被保険者も同じく負担感への質問に、59.8%が負担を感じると示しております。素案の中にも、増加する介護保険費用負担への配慮を第5期計画の主要課題として記しております。
最近、年金をもらい過ぎだと、来年度からの年金減額を検討するとの藤村官房長官の発言がありました。年金支給開始年齢を68歳にするとの厚生労働省の方針も随分ニュースになりました。こうした中にありまして、高齢者の負担は年々ふえていくという実感もいたしておりますが、こうした中で年金制度の後退が重なってきますと、こうしたことが現実になりますと、老後生活に大きく影響することが懸念されると感じております。こうした情勢にかんがみ、第5期介護保険事業計画策定に関しては、保険料の値上げ抑制に対する取り組みの強化を求めたいと思います。同じく岡部副市長の所見を求めます。

最後に、生活保護制度についてお伺いいたします。
生活保護まで進まなくても、社協の貸し付けで当座十分しのげる生活困窮者も存在しております。そうした方たちの支援のために、生活資金の貸付制度の改善に働きかけてもらいたいと思いますし、市社協と生活福祉課の連携強化、先ほどお答えがありましたが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
また、マン・ツー・マン方式での就労支援は、大変効果的との評価が示されました。現在の市の取り組みも説明していただきました。その自立支援の実を上げるためにも、求職者支援制度、また内閣府のパーソナルサポートサービスなどの支援スキームの積極活用に今後力を注いでもらいたいと要望しておきます。ぜひ前向きに取り組んでもらいたいと思います。
1回目の答弁で、ケースワーカーの1人当たりの担当世帯数が、22年度実績で110.7世帯ということでありました。過去には1人のケースワーカーが180世帯も見ていたという時期もあったと聞いておりますけれども、それに比べれば確かに体制は改善していると思います。しかし、市部におきまして80世帯という、生活保護法に定められた標準受け持ち世帯数に比べれば、まだ不足しているのは現実であるというふうに思います。生活保護対策で職員を投入すれば、そこで大きな人件費が発生するというジレンマにさいなまれてきた面もありますけれども、稼働可能年齢の生活保護がここまで増加している状況に対して、ひとりひとりに対してのきめ細かい取り組みが問われると考えております。そこで、ケースワーカー、自立支援員の抜本的な増員を考えるべきではないかと思います。御所見をお伺いしたいと思います。やはり悪循環を断ち切るには、思い切ったマン・ツー・マンでの就労支援を行う必要があるというふうに感じているところでございます。
また、北海道釧路市の釧路方式というものの導入が、最近、注目を集めております。自立が困難な人に対し、いきなり就労というのではなく、ボランティア活動など社会貢献活動に参画させる中で、社会復帰の機会を提供するというものです。ぜひ、本市における導入につきまして、御所見をお伺いしたいと思います。
最後に市長にお伺いいたします。財政運営への影響の大きさを考えてみても、生活保護の本市の体制について抜本的に見直すべき時期に来ていると、私は先ほど考えを示させていただきましたが、人と手間をかけても、働き盛りの生保受給者に対しては、自立就業支援のてこ入れをする必要があると思います。生活保護制度の本旨、運営に関するあり方について黒須市長の所見を伺い、一般質問を終わります。

◎【高齢者・障害者担当部長】 ショートステイの不足に対しまして、市がコーディネートの役割を果たすべきではという御質問でございました。
現在、市では、市内特別養護老人ホーム等のショートステイの空き状況を取りまとめまして、希望しますケアマネジャーに週1回メール配信をしており、ケアマネジャーがショートステイ施設を迅速に探せるように支援をしておるところでございます。今後は、さらに参加する施設をふやすなど、内容の充実を図り、情報提供に努めていくことでコーディネート機能を果たしていきたいと考えております。
また、介護予防事業の対象年齢についてお尋ねがございました。現在、保健福祉センター、保健所では、成人の方を対象といたしまして、生活習慣、予防等の健康づくり事業を行っております。こうしたことが、将来の健康維持につながっていくものと考えております。今後とも、各実施機関が連携をいたしまして、年齢にこだわらず、総合的な健康づくり、介護予防に努めてまいりたいと考えております。
◎【健康福祉部長】 まず、ケースワーカー、自立支援員の充実をということでございます。自立を助長するためには、御質問者がおっしゃるようにマン・ツー・マンによる丁寧な対応が必要であり、そのためには多くのマンパワーが必要となるということは認識をいたしております。現在、本市におきましては、路上生活から宿泊所へ入所されている方の自立支援を、NPO法人に委託し、就労支援あるいは地域生活への移行支援を行っております。
また、高齢の被保護者の家庭訪問担当として高齢者訪問員、それから精神障害があるために安定した生活が困難な被保護者に対して精神保健福祉士等の資格を持つ専門員を、ケースワーカーとは別に配置をいたしまして、より丁寧な支援を行っているところでございます。
今後も、これらさまざまな仕組みを組み合わせて、より効果的な体制づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。
それから、釧路方式についての所見はということでございましたが、本市でも、就労経験がなかったり、あるいは就労の場から長期間遠ざかっている受給者の方が増加をしてきております。円滑に就労に結びつけるためには、今後、ボランティアへの参加等、就労前の支援が重要であるというふうに認識をいたしておりますので、参考としてまいりたいというふうに考えております。

◎【岡部一邦副市長】 第5期介護保険事業計画に関する2つの御質問にお答えをいたします。
まず、高齢所管の強化についてお尋ねがございました。高齢施策担当所管につきましては、平成21年度に、地域包括支援センターのバックアップ体制の充実、強化を目的といたしまして、組織の再編を実施いたしたところでございます。その後も職員の増員を図りまして、体制強化を進めてまいりました。今後、高齢化が一層進行する中では、高齢施策担当所管だけではなく、全庁的に高齢者施策に取り組むことが必要と考えておりまして、医療、住宅、就労、まちづくりなどの関係所管が緊密に連携をしまして、課題に対応していくことが必要と考えます。そのための体制づくりにつきまして、検討を進めてまいります。
介護保険料についてのお尋ねがございました。本年9月末で本市の要介護認定者は2万人を超えておりまして、今後も認定者数は確実に増加をしてまいりますので、保険財政の厳しさは一層増すものと考えておりますが、第5期介護保険事業計画におきましては、保険加入者の負担能力に配慮しました、きめ細やかな保険料の段階設定や、都の財政安定化基金、そして市の介護給付費準備基金の取り崩しなどによりまして、少しでも皆様方の負担軽減が図れますように、慎重に検討してまいります。
◎【黒須隆一市長】 15番、村松徹議員の質問にお答えをいたします。
生活保護制度の本市運営に関するあり方についての所見をということでございますが、生活保護制度は、御承知のとおり、制定から半世紀以上も経過をしているわけでありまして、当時は予測し得なかった高齢化社会──現在では超高齢化社会ということになっておりますけれども──の進捗等、現状に即さない状況が出ていることは事実であります。また、昨今の経済環境や雇用・失業情勢、生活保護行政を取り巻く環境も、特に大きく変容いたしておりまして、若い世代の生活保護受給者が増加をしているなどの社会状況の変化に対応するため、現在、国と地方で自立支援等、今後の生活保護制度のあり方が協議をされているところであります。
本市におきましては、稼働年齢層の生活保護受給者の自立促進のために、平成21年度から、就労支援に特化したチームを設置し、一定の成果を上げているところであります。このことを含めまして、職員体制も社会福祉士の採用、任期付専門職の活用などによりまして、平成18年度の63人から、本年度は122人へ拡充をし、マンパワーを強化してまいりました。抜本的な解決には至っておりませんけれども、これはやはり国の制度改定ということも必要なことではないかというふうに思っております。
現在、国と地方との協議の中では、地方自治体側からは、実務担当者としてのさまざまな問題点、あるいはまた意見が出されていると聞いております。国がこれらをしっかり受けとめ、国の責任において早期の自立が可能となるように、また適正な保護の実施ができる制度設計を行うことを期待をいたしているところであります。

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