【傾斜警報監視システム】を視察させて頂きました❗️
相模原市は、昨年の台風19号の際、市内の中山間地域で土砂災害があり、残念ながら4人が亡くなるという痛ましい災害を経験し、地盤の傾きを検知して音と光で危険を知らせる機材「傾斜警報監視システム」を今年9月に全国で初めて導入されました。
親機と子機をセットで導入。両機とも持ち運び可能な容器に収められており、簡単に設置可能です。
子機は、傾斜センサーが地盤の傾きを検知すると、音と光で地盤の異変を知らせるので、複数の子機を同時に使えば、広範囲の地盤の変化を検知することができます。
また、親機は専用のパソコンと接続することで、子機のセンサーで検知している傾斜状況を受信でき、リアルタイムで情報を映し出します。
子機の異変を検知すると、親機も同時に音と光で知らせる仕様となっており、さらに、データをウェブ上にアップロードすることで、警防本部の指令室などからの常時モニタリングができ、専門家の意見を聞く事も出来ます。
これまで土砂災害に伴う救命救助の現場では、再崩落の危険性がある箇所にポリエチレンテープ(すずらんテープ)やロープを張り、その伸縮状態を目視で監視していましたが、これは経験に頼る部分が大きく危険でした。
そこで、昨年10月の台風19号禍も踏まえ、風水害時における土砂災害の現場で資機材を設置する検証訓練を実施し、再崩落の危険性を救助隊員に確実に知らせることができる傾斜警報監視システムが導入されました。
八王子市は、約3,600か所が土砂災害警戒区域に指定されています。本市の災害防止対策の一つとして有効だと思いました。