
昨日の路面凍結。市内各地で事故多発。また、市役所周辺は1日中大渋滞。自然現象を前に、人間の無力さを感じます。
市役所1階にある「フレッシュネスバーガー」のメニューに、「Soy Patty Burger」という大豆パティを使用した商品があります。動物性原料を使わない環境にやさしい100%植物性由来。美味しさはもとより、健康と環境を意識したこの手の研究開発は劇的に進んでいます。美味しいですし、とても健康的でいいのですが、すぐに腹が減りました。
先日、日経新聞が「食文化に培養肉革命 「育てる」から「細胞増やす」へ」と題し記事にしていました。興味深いです。
「約1万年にわたって人類の胃袋を支えてきた家畜に感謝の言葉を述べる日が近づいているのかもしれない。イスラエルのスタートアップが牛の細胞を培養してつくった牛肉の販売を2022年に始める。日米企業も取り組む。家畜に頼る食文化は転換点を迎える。
イスラエルのフューチャー・ミート・テクノロジーズは6月、食肉を出荷する工場を立ち上げた。家畜は見当たらない。創設者でヘブライ大学教授のヤコブ・ナーミアス最高科学責任者は牛肉などを「増やすだけだ」と話す。22年からハンバーガー5千食分にあたる500キログラムの肉を毎日つくる。
「育てる」から「増やす」へ。同社で肉のもとになるのは細胞だ。牛や鶏から細胞をとり、植物やたんぱく質の成分を加えた培養液で増やす。培養成分の使用量も減らし、生産コストを抑える。
鶏の胸肉の場合、約100グラムあたり4ドル(450円)と手が届く価格まで下がった。ロム・クシュク最高経営責任者(CEO)は「工場の稼働で各国の規制作りや製品開発が加速するだろう」と語る。
多くの学説によると人類が動物の肉を食べ始めたのは250万年前以降に現れた原人からだ。それまでは草や果実、昆虫で満足していたが、肉食動物の食べ残しを口にして味を占めた。
肉食が人類の心身を世代を超えて充実させ、文明をつくる知恵を授けた。良質なたんぱく質によって、人類の脳はチンパンジー並みの300~350ミリリットルから、新しい原人では900ミリリットルになった。
肉への欲求は人類に動物を狩る習慣をもたらした。ドイツで約30万年前の木のやりが見つかっている。後の時代には投槍(そう)器や弓矢を作り、集団で狩りをした。肉が創意工夫や協調性を育んだ。
約1万年前ごろからは農業や牧畜が始まり、食料となる動物を飼い始める。現代までにヤギや羊、豚、牛、鶏などの品種改良が続く。いつしか肉食とは家畜を食べることと同義になった。
しかし、そんな人類の食文化をバイオテクノロジーが揺るがす。
13年、オランダの研究チームがつくった世界初のハンバーガーは培養の難しさもあり、価格が25万ユーロ(約3200万円)もした。その後、傷ついた臓器を治す再生医療の技術も取り入れ、培養技術が進歩した。
イスラエルのアレフ・ファームズは牛の細胞を培養し、18年にステーキになる培養肉を発表した。20年12月にはネタニヤフ首相(当時)が試食して「おいしくて、(動物を食する)罪悪感が無い」とたたえた。
21年5月には米イート・ジャストがシンガポールの中華レストランへ、チキンサラダやギョーザに使う培養鶏肉の定期的な供給を始めた。「数年以内に通常の鶏肉以下のコストで生産したい」とし、和牛肉の開発も進める。
米アップサイド・フーズは塊の鶏肉も生産する。バイスプレジデントのスティーブ・マイリック氏は「ミートボールも胸肉もつくれる」と話す。今後は魚介類などにも技術を応用する。マイリック氏は「手ごろな価格の製品を届ける道筋は見えている」と話す。
培養肉の製造は畜産の1割以下の敷地で済み、工場立地の制約が少ない。
日本の有志団体「ショージンミート・プロジェクト」は、自宅で培養肉をつくる技術の普及に取り組む。将来は店で肉を購入するのではなく、家庭で細胞から育てる人も現れそうだ。
食事では食感が重要だ。今は多くの企業が家畜からとれる肉に似せたつくりにこだわっている。
また、牧草などがあれば育つ家畜を人類が手放すはずがないとの見方もある。「身近な飼料をたやすく食料にできる家畜の需要は大きく下がらない」(農業・食品産業技術総合研究機構)
だが、細胞を食する未来の肉は、たんぱく質やアミノ酸を含む飲料や錠剤に姿を変えていても不思議ではない。
世界には18年時点で6億2500万人の菜食主義者がいる。それぞれの選択が行き着く先で、「家畜よ。これまでありがとう」と人類は叫ぶのだろうか。」
私は死ぬまで雑食だと思います。