トルストイの願いについて 5598
昨朝、三ツ沢球技場横のグラウンドで青葉区サッカー協会主催「U8サッカー大会決勝・3位決定戦」が行われ、子ども達の熱のこもった試合を観戦すると共に、表彰式でトロフィー等の授与とご挨拶をさせて頂きました。話の中で「嫌いな食べ物がある人!」と聞くと会場がざわめき、もう誰も聞いてない。スピーチどころではなくなり、気がつけば「俺の話を聞いてくれ!」と明日55歳になるオッサンが8歳の子ども達にお願いしていました。
平和な日本が有り難いと改めて感じるこの頃。未来を生きる子ども達のためにも、平和な社会を引き継いでいかねばなりません。
ロシアの文豪・トルストイが記した「戦争と平和」。オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ主演の映画はもとより、舞台、テレビドラマなどで表現されてきた、世界的な長編小説。主人公はトルストイ自身を描いたとされ、没落するロシア貴族が変化していく姿を記しています。
先日、日経新聞コラム「春秋」が秀逸な一文を掲載していました。
「戦争はまたも起こってしまった。誰にも無用で無益な困難が再来し、偽り、欺きが横行し、そして人類の愚かさ、残忍さを露呈した」。1904年6月、日露戦争が勃発して4カ月後にロシアの作家トルストイは、非戦を訴える長大な論文を英タイムズ紙に寄稿した。
冒頭の引用はその一節である(「現代文 トルストイの日露戦争論」より)。「殺してはならぬ」というキリスト教の精神と人間の良心に絶対の信をおく晩年の文豪は、自らの祖国と日本に向け即刻殺りく行為をやめるよう説いた。国際社会に大きな反響を呼んだが、平和思想そのものはほとんど理解されなかったようだ。
載せたタイムズ紙自身が「理想主義」と切って捨て「無能」呼ばわりまでした。日本では社会主義者、幸徳秋水らの「平民新聞」が全文を訳して紹介したが「現在の問題を解決しうる答弁ではない」と失望を表した。19歳でこの論文を読んだという歌人の石川啄木も、戦争正当論に染まり理解できなかったと告白している。
道徳や倫理で現実の政治が解決できるものかという声は絶えず歴史に響いてきた。血を流さずに守れる平和などないという主張ももっともらしい。それでもトルストイはひるまず戦争の絶対悪を言い続けた。あなたは殺せますか、大切な人が殺されることに耐えられますか。その普遍の問いかけが、いま世界中に木霊する。」
ロシアのウクライナ侵攻。許すことのできない蛮行ですが、終わりのない戦争はありません。
日本を含め、どのような所に落としどころを見出すのかわかりませんが、この事態にトルストイなら何と言ったか。
平和への願いを強くするばかりです。










