昨日は市民相談対応、打合せの後、嶮山公園で行われた「第4回出浦まつり」へ。気のいい友人・出浦さん。いつも地域のことを考え、汗をかく人。地域の皆さん、子ども達も集まっていました。家庭も、学校も、そして地域も、子ども達にとって大事な「居場所」。安心できる場所を作っていかねばなりません。
先の予算特別員会では、不登校児童生徒支援についても取り上げました。ご相談いただくことも多く、よく取り上げるテーマ。市教委も環境の整備を進めてますが、社会の変化と共に、改善以上に悪化の圧力が強く、環境だけで解決する問題でもないように思います。それでも、子ども達のために、改善に向けて取り組みを進めるべき課題。答弁含めご紹介します。
「不登校児童生徒支援について伺います。昨年、この局別審査の場で、副市長に、校内ハートフルの全校実施を一刻も早く進めるよう要望しました。昨年9月に中学校で全校実施され、来年度も継続するとのことで、大変重要と考えます。そこで、(1)校内ハートフルの意義をどのように考えているか、人権健康教育部長に伺います。
【答弁】「様々な要因によりまして、不登校であったり、クラスで安心して過ごすことができない生徒に対して、校内ハートフルに常駐している支援員に加えて、教職員や補正予算で拡充したSCなどが組織的に関わりながら、一人ひとりに寄り添った支援を行っております。今年度は、全中学校ですでに約2,200人が校内ハートフルを利用しており、学校内で安心して過ごせる居場所と学びの機会を提供する、重要な事業であると考えております。」
9月から実施した学校については、年度途中からの開始ということで、学校現場には混乱もあったのではないかと気になるところです。そこで、(2)年度途中に校内ハートフルを開始した学校での取組状況について、部長に伺います。
【答弁】「9月から開始しました66校につきましては、夏休み等を活用して、前もって支援員の採用や教室の準備を行うなど、生徒の受け入れ体制を整えて参りました。開始後も、担当教員や支援員が、他校の事例やノウハウを取り入れた運営を行えるよう、近隣校同士の相互交流、そういった研修等を早期に実施いたしまして、現在は一校あたりの平均で12人程度が利用しております。引き続き、各校の実状を把握しながら、生徒たちが安心して過ごせる、学べる環境を整えていきます。」
専門的な相談・指導を受けていない不登校児童生徒、特に担任等ともつながっていない児童生徒を孤立させないためには、学校だけの取組では限界があると感じます。そのため、校内ハートフルの全校実施で歩みを止めるのではなく、多様な取組を展開させていく必要があると考えます。そこで、(3)7年度の不登校児童生徒支援事業の取組について、教育長に伺います。
【答弁】「まず、学校内ですけれども、校内ハートフルの全中学校での実施、小学校での特別支援教室実践推進校の拡充などに引き続き取り組みます。その上で、学校の外では、ハートフルスペースとルームの機能の拡充に加えまして、上大岡に設ける新たな不登校の支援拠点を中心に、リアル空間だけではなくて、オンラインやメタバースといった学びの三層空間を活用した支援にも取り組んでいきたいと思います。さらに、児童生徒や保護者を孤立させない支援、関係機関との連携もしっかり進めて参ります。」
新たな取り組みで、学校内外の専門的な相談・指導につながっていない児童生徒を一人でも減らしていかねばなりません。
そこで、(4)多様な居場所を提供すべきと考えますが、教育長の見解を伺います。
【答弁】「まずは、「だれもが」「安心して」「豊かに」過ごせる場となるよう、校内ハートフルなど、学校内での居場所や、SCなどの専門家による相談支援を充実させることに加えまして、オンラインでの居場所づくりにも取り組んで参ります。さらに、現在いじめ・不登校に関する関係区局でワーキングを行っておりますけれども、地域の居場所や相談機関など、学校外の情報も提供することで、子どもたちにとって必要な支援につなげられるように取り組んで参ります。」
また、来年度から(5)不登校児童生徒支援のために設置する専門部署に期待すること、副市長の見解を伺います。
【答弁】「不登校児童生徒数が年々増加する中、児童生徒やその保護者が必要とする支援の内容は一人ひとり異なって参ります。学校や教育委員会が提供する居場所や学習支援の充実だけではなくて、デジタルの活用促進や、地域の居場所や相談先等の関係機関との連携を強化することも大切であると考えております。新たに設置する専門部署には、市長部局と一体となって、それぞれの強みを生かし、重層的かつ、きめ細かな支援を進めていくことが求められておりますし、そのことを期待しているところでございます。」
(要望)不登校は問題行動ではなく、誰にでも起こり得ることです。だからこそ、不登校の時期があっても、社会とかかわり、自立に向かって成長できるよう、取組を進めることを要望します。」
「砂場に水を撒くような話」などと言われたこともありますが、言うのは簡単。どうやって現状を改善するか。放置するわけにはいきません。
引き続き、取り組みを進めます。