「分ける力」「収奪的から包摂的へ」について 6943
昨日、連合神奈川第37回定期大会が開催され、党県本部を代表し、昨年ノーベル経済学賞を受賞したダロン・アセモグル氏の話を通してご挨拶させて頂きました。下記は原稿です。
「急に寒くなりまして、季節の変わり目に、政治の潮目も変わりまして、野党になりました公明党です。神奈川県本部労働局長をしております横浜市会議員の行田と申します。本日は第37回定期大会のご開催、誠におめでとうございます。
これまでも政権の中で政治資金規正法の改正や議員特権の廃止など政治の浄化に向けて制度変更を続けてきたわけですが、「政治とカネ」という根深い問題の解決への動きが見えない中、これでは政治の信頼回復はできないと判断し連立離脱となりました。様々な報道等もありますが、これが本質です。
話は変りますが、昨年のノーベル経済学賞を受賞したのは、ダロン・アセモグルという経済学者でした。これまでノーベル経済学賞といえば、経済理論での受賞ばかりでしたが、この方の場合は「制度がどのように形成され、国家の反映に影響を与えるかの研究」が授賞理由でした。
この方は、ひとつの分野にとどまらず、様々分野との融合から政治経済を見てきた方で、社会制度と経済発展の因果関係を実証的に初めて証明したとのことでした。著書である「国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源」は世界的なベストセラーにもなりました。
そこで重要なのは、政治経済が「収奪的でなく、自由であり包摂的であること」そして、不断の更新が重要だと指摘しています。
包摂的とは別の言い方をしますと、「分ける力」とも言えると思います。これはとりもなおさず、連合の皆様が長年取り組まれている活動そのものでないかと思います。
混迷を深める現代日本にあって、まさに時代は皆様の考え方を求めているのではないか。そのための具体的な行動が希求さえているのではないかと感じています。
私共、公明党は立党精神の「大衆と共に」を旨に60年の歴史を刻んできました。そして、今、政治とカネの問題の制度改革をはじめ、政治に信用を取り戻すこと、そして包摂的な社会を目指し、分ける力を発揮することに力を注いでいます。
アセモグルの考え方が今、日本の経済学者の間でも注目されています。最近、経済新書では珍しく今年のベストセラーとなったエコノミストの河野龍太郎氏の著作「日本経済の死角 収奪的システムを解き明かす」では、その考え方が大きく取り込まれています。
「衰退する国家の制度は、収奪的であり、一部の社会エリートが富を独占します。反映する国家の制度は包摂的であり、幅広い人々が政治プロセスに参加し、権力が分散されて、自由競争と技術革新が奨励され、豊かさを分かち合うといいます。」とあります。
連合神奈川の皆さまと共に、新たな前進を開始してければと思っております。皆様の益々のご発展とご健勝をご祈念申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。本日は誠におめでとうございます。」