昨日、区内のコンビニに立ち寄りコーヒー。カップをくれた彼女はネパールからの人とのこと。「日本に来て良かった」と思ってもらえればと願います。今や外国人労働者の力なしに成り立たない日本社会ですが、外国人との共生には課題もあります。只、その中には事実に基づかないデマも。今月の決算特別委員会で公明党の竹野内猛議員(金沢区)が生活保護の現状等について質しました。
(質問)多文化共生について伺います。少子化・高齢化が進行する中、あらゆる分野での人手不足が顕在化・深刻化しており、人手不足に起因する倒産も増えています。事業者では、デジタル化やシステム化を通じた生産性向上を図る一方で、外国人労働者への依存も高まっており、実際、我々の日常生活においても、外国人労働者を見かける機会が増えていることを実感しています。そこで、外国人の労働者数の現状と推移について、総務部長に伺います。
【答弁】「神奈川県内の数字になりますが、神奈川労働局が令和7年1月末に公表した、令和6年10月末時点の「外国人雇用状況」の届出状況では、県内の外国人労働者数は約13万4千人で過去最高を更新し、前年から12.3%増加しました。
なお、本市外国人就業者数は、国勢調査の結果、令和2年は約3万2千人であり、平成27年から5年間で28%増加しています。今年の国勢調査の結果では、更なる増加が推測されます。
(質問)建設や介護の現場はもちろん、サービス業も含めてあらゆる分野で、多くの外国人の方々が働いており、地域の経済を支える一翼を担って頂いているということだと思います。
一方で、昨今、SNS等で、外国人について根拠がはっきりしない、デマと思える情報が拡散されており、社会に憎悪と分断が生み出されつつあることを、深く懸念しています。
例えば、「生活保護を受給している世帯の3分の1は外国人」という投稿の拡散がありましたが、(2)本市で生活保護を受給している外国人世帯数について、総務部長に伺います。
【答弁】「令和7年4月に横浜市で生活保護をうけている世帯は55,980世帯であり、そのうち、外国人の世帯は1,909世帯となっています。外国人の世帯の割合は、約3.4%となります。
(質問)受給者のうち外国人世帯は約3.4%に過ぎないということで、3分の1、という数字とは大きくかけ離れていることが、よくわかりました。
また、「外国人への生活保護が優遇されている」という投稿も炎上していました。そこで、(3)外国人への生活保護の適用対象と受給要件について、総務部長に伺います。
【答弁】「保護の対象となる外国人は、適法に日本に滞在し、活動に制限のない永住者や定住者等の在留資格を有する方になります。
外国人への保護の実施にあたっては、日本人の生活保護と同様の要件としており、優遇しているということはありません。
(質問)外国人だから優遇されている、ということではないことが、改めて確認できました。そのほか、「不法滞在者が増え続けている」という投稿もありました。適法な在留期間を過ぎている、不法残留者の人数を、国は把握していると思います。そこで、(4)不法残留者数の状況について、総務部長に伺います。
【答弁】出入国在留管理庁によると、全国の不法残留者数は、令和7年1月1日現在、7万4,863人で、前年に比べ4,250人、5.4%減少しています。
なお、平成5年(1993年)の全国の不法残留者数は、約30万人でした。法改正等による厳格な入国審査や関係機関の連携による摘発等の総合的対策が実施され、大幅に減少しています。
(質問)多くの外国人の方々は、適切な在留資格を得て働き、生活をしており、もし不法が明らかになれば、入管法により厳正な対処がされることで、推移として減少しているのではと考えます。
このほか、不法滞在と言えば、例えば「密航などの方法により入国し、国内に滞在している外国人もいるのだ」という主張もあるのかも知れませんが、そもそも国ですら補足しきれない密入国について「増え続けている」などとは、誰も断言することはできません。断言しているとすれば、根拠のないデマそのものです。
一方で、そうしたデマが広がる背景には、人々の不安や不満の感情があり、SNSの時代、特にネガティブな情報はすぐに広がります。行政などが、公的な立場で、スピード感を持って客観的な情報を適切に発信して、誤った情報を打ち消していく姿勢が大事です。そこで、(5)多文化共生の推進のために、正しい情報の発信をしっかり行っていくべき、と考えますが、局長の見解を伺います。
【答弁】「多文化共生を推進するうえで、不安や誤解を招かないよう、情報の出典や根拠を明確に示し、正確で信頼できる情報を発信することは大変重要です。
日頃からの正確な情報の発信に加え、誤解を招く情報が拡散された場合には、ホームページやSNS等あらゆる広報ツールを活用し、スピード感を持って、市民の皆様に正確な情報を届けていきます。」
(質問)言葉も文化も異なる日本にやってきて、多くの不安や不便を抱えているのは、むしろ外国人の方々であり、地域にしっかりとなじんで頂けるための、定住支援のさらなる充実が求められます。
先の総合審査では、このことを念頭に、我が党の行田委員より、外国人の詳細な実態調査をすべきと訴え、佐藤副市長から局横断プロジェクトなども通じて具体的な困りごとを積極的に把握していく、とお答え頂きました。そこで、あらためて、(6)一人一人のお困り事を把握し、具体的な支援につなげていくべき、と考えますが、佐藤副市長の見解を伺います。
【答弁】「具体的な困り事を把握しまして、施策を立案・実施していくことが非常に重要と考えています。令和6年度に実施した外国人意識調査で把握している困り事に加えまして、日々多言語相談窓口に寄せられる相談内容を、庁内プロジェクト等でも共有し、効果的な施策について議論を深めます。さらに、より詳細な実態を能動的に把握するため、当事者や関係者の皆様等にヒアリング調査を行いまして、関係区局の具体的な支援につなげていきたいと考えています。
(質問)多文化共生は、もはや選択肢ではなく、日本の社会経済を持続可能にする、唯一の進路です。摩擦を少なく、何とか共存しようという消極的な姿勢ではなく、開港以来、長い歴史の中で多様性を受け入れて、むしろ多様性を成長と発展のエネルギーとしてきた、横浜でこそ、全国の理想となる、多文化共生を実現して頂きたいと、願っています。ぜひ、国際局がその先頭に立って下さい。」
外国人の定住施策の成否が、この街の未来を大きく左右すると言っても過言ではないと思います。