「心はどこへ消えた?」について 6800
昨日は終日各種団体との政策懇談会。利己的な心無い言動にお困りの団体が少なくありません。駅の改札で見たカスハラ防止のポスター。社会は進化しても増えている現実。「見た目だけで判断しないように」と教えられているようにも感じます。
先日、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。
「書き手が行間に込めた思いを見事にくみ取ってくださった。そんな心和む感想を読者の方から頂くことがある。深く感謝申し上げたい。
全く予期しなかったところで誰かが自分のことをよく見ていてくれた。それは素直にうれしいし、これほど励まされるものはない。臨床心理学者の東畑開人氏は自身の体験を踏まえ、著書『心はどこへ消えた?』(文春文庫)で次のように述べている。
私たちは社会生活を送る上で大抵、自分の悪いところを隠して生きている。だが隠すのは悪い部分だけではない。良い部分だったりもする。なぜなら、それを自分では良いものだとなかなか思えない場合、人には見えないところに置こうとするからだ。こうして、その存在を自らも忘れてしまう。
ある時、それが発見される。相手のことをよく見ている人は何げない言動も見過ごさない。「優れた長所だね」。その人からそう伝えられて、置き去りにしたつもりだったもの、それが良い部分なんだと実感できる。
わが身を振り返ってみた。本当に自分は大切な人のことをきちんと見ていたんだろうか。「他の人はどうあれ、私はあなたのことをちゃんと見ているよ」。人に寄り添っているとはそういうことなのだろう。」
人生、とっくに折り返しているのですが、自分はまだまだだなと思います。