「組織を強くする行動をとれ」について 6761
昨日は田奈駅前での市政報告の後、ご挨拶まわり。業績を伸ばし続けるある企業の社長さん。秘訣を聴くと「皆の自主性を大事にしている」とのこと。社員さんの明るい顔を見ると納得でした。
先日、日経新聞コラム「私見卓見」に「組織を強くする行動をとれ」と題し、Y’sラーニング事務所の安田直裕氏が寄稿されていました。
「多くの日本企業の競争力が低下している。競争力の低下に歯止めをかけるために、何をすべきか、一人ひとりが真剣に考えなければならない。もう待ったなしの状況だ。組織を通じて社会に貢献するという熱情をなくし、内向き志向で小利口に立ち回る人が増えすぎてしまっている。
そもそも、いやいや働く人が多いようでは話にならない。一人ひとりの組織への愛着と働きがい、つまりエンゲージメントの欠如である。これでは労働生産性が低迷し続けるはずだ。そして、すぐに結果が出なくても、大局的かつ長期的な視座で考えることを忘れてはならない。
まずは一人ひとりが、すぐにも意識改革し行動変革をする必要がある。あくまで先導役は「個」であり、個が主役であるべきだ。上からのお仕着せでは決して本物にはなりえない。個が強くなれば、その集合体である組織は強くなる。その実現のために、組織を強くし、皆が幸せになる「行動3原則」を提唱したい。それは、周囲に「合わせない」、上司に「遠慮しない」、評価を「気にしない」の3つだ。
日本人の国民性を考えれば、行動3原則の完全な履行は無理かもしれない。しかし、徐々にでも履行しなければ、状況は悪化していくばかりだろう。他人が何を言おうが、どう見ようが「自分は自分だ」という信念・気概の欠如が大きいからだ。そして、好評価を得ようと、誰もが統制を乱さず従順であることが理想だった働き方は、もはや通用するどころか、負の遺産になっている。
行動3原則を一人ひとりが愚直に履行することで、組織の成長・発展に向け、誰もが何でも意見が言え、失敗を恐れず挑戦する風土が生まれるだろう。そういう風土になれば、働きやすくなり、働きがいを感じ、働くことで幸せを実感できるに違いない。エンゲージメントは高まり、労働生産性は改善し、反転のサイクルが回り始めるはずだ。
一人ひとりに自分が主役であるという自覚と、先導者である心意気が求められる。組織の空気を変えるには、勇気が必要だ。幸せな働き方を望まない人はいない。必ず皆は追随してくれるはずだ。」
「なるほど」と思いつつ、理想を追い続けるには多くの苦労が伴うと思ます。
一人が強くなるために何ができるか。変化に対応できなければ退化する。評価の基準が重要に。
上に立つ者の保身は最大の敵。長い人類の歴史が証明しています。