安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「がんリスク、酒飲みに逆風」について 6782

未分類 / 2025年5月31日

昨日は地元の障害がい者支援施設での打合せの後、市会での作業等。健康を維持し、治療する力の進歩は大変なものがありますが、人間の頭や心は進歩しているのかどうか。

先日、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を読みました。以前も似たような感想を持ちましたが、書かれた400年前と今、人はあまり変わってないような気がします。古代ローマの物語を読んでも変わらない。「一人では生きていけない」とわかれば、他者への思いにつながり、「自分さえよければ」は減るようにも思いますが、欲望を満たすためのモノの進化が続き、寿命を延ばす技術は成熟しても、心の進化は難しいものがあるように感じます。

ところで先日、日経新聞コラム「がん社会を診る」に東京大学の中川恵一特任教授が「がんリスク、酒飲みに逆風」と題して寄稿されていました。

「私を含めた世の酒飲みに、逆風が吹いています。この連載コラムでも、2022年10月に「酒は百薬の長」は死語になるか?と書きました。24年3月には「酒は百薬の長」は否定されています、と断じています。

わずかな量のお酒でも、がんや高血圧などの病気のリスクが上がることが明らかになってきたからです。「一滴も飲まないのが最も健康によい」というのが、厳しく、悲しい結論というわけです。

日本人を対象とした最新の評価でも、飲酒によるがん全体のリスク上昇は「確実」とされています。臓器別にみると、肝臓がんや大腸がん、食道がん、喉から首のがんは、お酒で確実に増加します。男性の胃がん、閉経前の女性の乳がんもほぼ確実に増えます。

特にお酒で顔が赤くなるタイプ(フラッシャー)は食道がんに要注意です。フラッシャーが毎日、日本酒を3合以上飲むと、食道がんのリスクが50倍にも跳ね上がります。

国立がん研究センターは日本人に向けて科学的ながん予防法を提案しています。先月、飲酒に関する記載を変更しました。新しい提言には「がんの予防には飲酒をしないことがベストで、飲酒量を減らすほどがんのリスクは低くなります」と書かれました。

変更前はざっと以下のような内容でした。「日本人男性の場合、1日あたりの平均飲酒量が1合の人に比べ、2合になると4割、3合では6割、がんのリスクが高くなります。お酒は1日あたり1合までにしましょう」

「飲み過ぎ」はこれまで、男性に多い問題でした。がんによる死亡原因のうち、飲酒が占める割合は男性の9%に対し、女性は3%にすぎませんでした。

ところが女性が本格的に社会進出し、状況が変わりました。仕事も飲み会も男性並みにこなしてきた50代を中心に、女性の「不健康な飲酒」が問題になっています。

50代の女性の「問題飲酒者」の割合は17%に達し、男性の2倍近くに上ります。東京都の調査でも、不健康な飲み方をする人の割合は21年度に女性全体で18%となり、初めて男性全体を上回りました。

女性は男性に比べて、一般的にアルコールの分解速度が遅く、同じ量でも男性より健康へのダメージが出やすい傾向があります。日本人女性のがんで最も多いのは乳がんで、9人に1人が罹患(りかん)します。閉経前の乳がんは、1合強の飲酒でもリスクが上がるため、注意が必要です。

ストレス社会で、飲みたい気持ちは分かります。各人がうまい付き合い方を見つけていくしかないと思います。」

長い歴史を彩り、形を変えながらも、今も変わらず飲み続けられる酒。楽しいことも、失敗も、、、。

今のところ、やめる予定はありませんが、これはかなり厳しい指摘だなと感じました。

公明党が進めた「備蓄米放出」「随意契約」について 6781

未分類 / 2025年5月30日

昨日はご挨拶まわり等。途中、市が尾病院前から246号線に向かう道路のセンターライン及び側線の補修完了を確認。お喜びの声を頂いています。

先日の政治学習会でコメ問題について取り上げました。政府の「入札」でなく「随意契約」で突破口を開くという取り組み。小泉大臣は農水委員会の答弁で「随意契約は公明党の新たな発想での提案」とし、石破総理も予算委員会で「12月19日の農水委員会での公明党からの指摘が備蓄米放出につながった。大変有り難い」と答弁。大きく踏み込む展開に。昨日は即完売との一部報道もありました。

それにしても、ネガティブな言葉で注目を集めたい一部マスコミも惨めですが、この期に及んで「転売対策」をしなくてはならないとか。悲しい現実。惨めです。

ところで、先日サブスクで映画「侍タイムスリッパー」を見ました。幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、斬られ役で身を立てようと奮闘する内容。面白かったです。その監督さんがコメ農家と兼業されているそうです。

先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。

「自主制作ながら昨年日本の映画界を席巻した「侍タイムスリッパー」。監督の安田淳一さんはコメ農家との「兼業」だという。映画を撮るかたわら、京都府内で親から継いだ田を鋤(す)いているそうだ。先日、その安田監督が手掛けた「ごはん」(2017年公開)を見た。

父親が急逝し実家のコメ作りをすることになった女性。黄金色に輝く稲穂の美しさもさることながら、印象に残ったのは農家が直面する切実な現実だ。水を入れては抜き、雑草をとる。コンバインが故障すれば収穫もままならぬ。それでも「残るお金なんてしれてる。食べていくのがやっとやん」。自身の実感なのだろう。

今度こそ備蓄米の放出によって価格は下がるのか。スーパーの陳列棚に注目が集まる。主食の高騰で暮らしが揺らいでいる。とはいえ、農家の状況を考えれば「安ければいい」というわけではないはずだ。気にかかるのは、一連の騒動で生産者と消費者が遠ざかっているように感じることだ。みなが幸せになる道はないか。

日本では日々、1人当たり茶碗(ちゃわん)1杯分の食品が廃棄されているという。むろん白米だけではないが、昔言われた小言を思い出す。「お米1粒には7人の神様がいるのだから残さず食べなさい」。そういえば、幕末からタイムスリップした「侍」も慈しむようにおにぎりをほお張っていた。正すべきは値札だけではなかろう。」

民主主義の国で何を食べるかは個人の自由ですし、食管法の時代とは異なる現在ですが、今回のようなことがないよう、国民が日々の生活やコメ農家さんが安心して過ごすためにも、より政府のお節介があってもいいのかなと思います。

言う人は言いますし、言う事が商売の人はさらに言う。只、その言葉は責任を負っていないケースがほとんど。

責任ある立場として、食卓を安定させて欲しいと思います。

「父親の育児支援」と子育て支援拠点の日曜開所について 6780

未分類 / 2025年5月29日

昨日は本会議一般質問が行われ、公明党を代表し武田勝久議員(磯子区)が登壇。多岐にわたる質問の中、2児のパパの目線で「父親の育児支援」について質しました。

横浜市内には全区に0歳から未就学児とその家族(養育者)・妊婦とその家族が利用できるひろば、子育て支援拠点が整備されています。青葉区には、青葉台駅近くに「ラフール」、市が尾駅近くに「ラフールサテライト」があります。開所時間はいずれも10:00~16:00。日曜、月曜は休館。只、以前から日曜日の開所を求める声があります。その点についても質しました。

(質問)父親の育児支援について伺います。今や父親の育児参加は当たり前の時代になってきましたが、今後より一層父親の育児支援を進めていくことが非常に重要と感じています。

本市では、父親の育児支援を含め、地域における子育て支援を様々な事業によって実施しており、その中核を担う施設として各区に1か所以上地域子育て支援拠点を整備しています。

現在18区の地域子育て支援拠点は、原則火曜日から土曜日までの週5日間の開館となっていますが、私も利用している地元磯子区の地域子育て支援拠点「いそピヨ」では、今年度から日曜開所が実施されています。

5月18日の初めての日曜開所に私も足を運びましたが、多くの親子連れの方が利用され、やはり週末に開所するニーズは非常に高いと実感し、特に父親の姿を多く見かけたのが印象的でした。

地域子育て支援拠点が日曜日も開所することで、平日が仕事の父親にとってもさらに利用しやすくなるのではないかと感じています。

そこで、(1)父親も含めた利用促進を図るために地域子育て支援拠点の日曜日の開所を進めていくべきと考えますが、市長のご見解を伺います。

(市長答弁要旨)「全ての拠点で土曜開所しているが、日曜開所は一部のみ。人材確保の課題等をクリアし、拡大したい」

(質問)支援拠点のスタッフが手厚く見守りをしていただけるので、親は安心でき、負担感も軽減されます。また、これからの夏の暑い時期や雨などで行く場所がない場合に利用できたら助かるということで、日曜開所を望む子育て世帯の声が、私の元にも寄せられていました。

また、足を運びやすい日曜開所の際に、父親を対象とした講座やイベントなどを開くことで、父親の参加率向上にもつながると考えています。

そこで、(2)日曜開所を契機に、父親が参加できるイベントを増やしていくべきと考えますが、市長のご見解を伺います。

(市長答弁要旨)「今後、イベント開催を増やしていきたい。知ってもらうことが重要。従来の広報・SNSもやるが、それではリーチでる層が限られている。リーチできないところにも拠点の存在を知ってもらえるよう工夫して広げていきたい」

(要望)私は、子どもと父親でからだを使って遊ぶ、イベントに参加したことがありますが、父親同士で気兼ねなく子育ての話を共有でき、周りの父親が育児に励む姿を見て、私自身励まされた思いになりました。

父親も含め、多くの親子が地域子育て支援拠点を利用できるよう、受け皿となる拠点側のご意見もていねいに聞きながら、取組を検討していただくことを要望して次の質問にうつります。」

こうした質問を通して、従来の事業がより良いものに変化していきます。そのためにも、質問して終わりではなく、日常的な議論や調査活動の継続が大事になります。

育児支援。大きな政策を打つことは大事。成熟して社会においては、従来施策の改善の積み重ねこそが、社会の未来を決める重要な一歩だと思います。

今回の答弁をきっかけに、青葉区での日曜開所に向け、環境整備の議論を進めます。

あおばタイムズ 5月号について 6779

未分類 / 2025年5月28日

昨日はご挨拶まわり、地元の会合等。あおばタイムズ5月号に市政報告を掲載。ご紹介します。

<帯状疱疹ワクチン 公費助成 定期接種化>

高齢者の健康を脅かす帯状疱疹の予防にはワクチンが有効ですが、2回接種で計約4万円と高価。公明党横浜市議団として定期接種化を重ねて要請。山中市長はご自身で国へ3回訪問。2024年7月、厚労省の専門家会議でワクチン接種の有効性や安全性が確認され、定期接種化の方針を表明。その後、国は2025年4月から3割程度の補助を決定。横浜市が上乗せし、費用の半額程度の助成を予算化。現在準備中で秋以降に開始の予定です。対象は65歳以上及び60歳以上65歳未満で一定の障害を有する方で、5歳年齢ごとに実施されます。さらなる対象年齢の拡大を目指します。

<防犯対策の予算拡大>

地域防犯カメラの予算拡大(補助上限額を21万円から28万円に増額、150台から180台に拡充)の他、自治会町内会の申請手続き簡素化や、防犯灯の予算拡大も。制度開始から9年、機能強化を伴う防犯カメラの更新も対象となります。

また地域防犯力向上のため、公明党が推進した国の交付金を活用し、自治会町内会等の地域防犯対策への緊急支援を実施。具体的には防犯パトロール、青パト、防犯啓発グッズ等の整備、防犯講座の開催などに活用可能(補助率10分の9、補助上限額20万円)。一昨年に青パト予算がカットされ、予算復活を求める声に応え動いてきました。

青葉消防団、班長になりました。引き続き、頑張ります。

大の里 綱昇進確実について 6778

未分類 / 2025年5月27日

昨日はこどもの国駅前での市政報告、ご挨拶まわりの後、市会で常任委員会の打合せ等。ある会社で「大の里、横綱ですね!」と話題に。素晴らしい力士。初土俵から所要13場所での昇進。横綱が番付上の地位として明文化された明治42年以降、最も速い記録とか。

昨日の日経新聞コラム「春秋」が秀逸な一文を記していました。

「どこの土地にも歴史の光があたった時代がある。新潟県の糸魚川は縄文時代にヒスイ文化を生み、石器から勾玉(まがたま)まで、優れた加工技術で古代の営みを支えた。深みをたたえた光沢と滑らかな上質の手触りを求め、週末のヒスイ海岸には首都圏ナンバーも数多くみられた。

糸魚川のヒスイが生成されたのは5億年前。プレートが沈み込む地底の話だ。2000万年前くらいから日本列島は東西に割れながら大陸を離れ、やがて一つに。そうした地殻変動のなかで地表に現れた。当地のフォッサマグナのミュージアムで悠久な地質学の解説に浸り、地政学が突きつける人類の愚行をしばし忘れた。

この地で中高生を過ごし、第二の故郷と呼ぶ大の里関が横綱になる。高校は隆起した高台にあり、急坂に鍛えられた。寮生活を送った旅館は海底火山が生んだ天然の良港に面し、漁師の差し入れが柔軟で堅牢(けんろう)な体を育んだ。それは結晶が緻密に絡み、強靱(きょうじん)さでダイヤモンドをしのぐというヒスイのようなものかもしれない。

早くも令和の大横綱の呼び声を聞く。立ち姿をみて、大谷翔平さんに似ていると感じた。謙虚な表情や立ち振る舞い、なにより時代を画す逸材に宿る、玉のような品格がある。ちょうど今月の誕生石はヒスイ。理不尽な世でも、あきらめず自分を磨きたい――。またひとり、そんな勇気をくれる若武者の誕生に感謝したい。」

稀勢の里が引退して以来、6年ぶりの日本人横綱。学生出身の力士が横綱に昇進するのは輪島以来、2人目。また、石川県出身の横綱誕生は輪島以来、52年ぶり3人目とか。

期待の星、そして希望の星だなと思います。頑張れ、大の里!

「継続の力」について 6777

未分類 / 2025年5月26日

「擦り切れて見えない」「危険」とお声を頂いていた、すみよし台第4公園からこどもの国通りに向かう道路のセンターライン。このほど整備が完了しました。お喜びの声を頂いています。

昨日は地元の会合の後、政治学習会。様々なご質問にお答えしました。

先日、音楽アワードで三浦知良選手が矢沢永吉さんに賞を贈る映像を目にしました。高い目標を掲げ、努力を続けてきたお二人。矢沢さんは今年76歳。バリバリ。50年変わらない、人生の頂上を目指すメンタル。「休んでるヒマないよ」。

先日、日経新聞コラム「サッカー人として 三浦知良」にカズ選手が「目標、高く掲げてこそ」と題して寄稿されてました。

「日本代表の歴史において今回の最終予選ほど、継続の力が認められる例はないんじゃなかろうか。

ワールドカップ(W杯)カタール大会でドイツ、スペインに勝った。負けはしたけれど、クロアチアとPK戦の接戦にまで持ち込んだ。翌年にはドイツに相手ホームで快勝もした。そうした自信を、チームとして2年近くたっても持ち続けられている。熟している。

これまでならW杯のたびに監督が変わり、選手の顔ぶれもサッカーのやり方もリセットされることが多かった。これほど過去の経験を生かせて、つなげている代表は初めての気がする。

森保一監督も選手も「W杯で優勝を」と公言している。日本がアジアで頭一つ抜け、よきステップアップの流れに乗れているとして、とはいえ「優勝」となると別の話では、という反応もあるかもしれない。

90年に及ぶW杯の歴史で優勝できた国は8つしかない。「G8」のほとんどはアンダーカテゴリーのW杯でも優勝実績を持つ。日本は五輪も含めて年代別W杯でも頂点に立てていない。

欧州ネーションズリーグや南米予選で目にするハイレベルの相手を、4回くらい倒さないと優勝の山は登り切れないのかと我に返れば、気が遠くもなる。

でもW杯は一番強いチームが優勝してきたわけじゃない。前回大会覇者アルゼンチンにしても、メッシは世界最強の選手だったかもしれないけど、隙のない最強チームだったわけでもない。最強が優勝するとしたら、「バロンドール」受賞に至る選手が3人いた2006年のブラジル代表は優勝してしかるべきだった。

つまりはチャンスだし、今の日本はやってみなければ分からないという可能性を感じさせるレベルに十分にある。陸上100メートルでの金メダルは遠き夢でも、「×4」のリレーとなれば銀メダルまで来たわけだから。「×11」であれば可能性は膨らむと思うんだ。

あえて夢を口にすることは、覚悟の表れ。「目標はベスト8」と言っているうちはベスト8にたどり着けず、もっと高い地平に目線を定めて初めて、8強、4強へ分け入れるものだと思っている。

プレッシャーはのしかかる。それを背負えてこそ、代表。それがない代表なんて、そんなに強くないです。」

責任感を感じます。

「早く行きたいなら一人で進め。遠くへ行きたいなら皆で進め」について 6776

未分類 / 2025年5月25日

昨日は東京での会合の後、ご挨拶まわり。ある公園で、大学同期の友人で二宮町議の「ハッシー」橋本君とバッタリ。オッサン二人でベンチにすわり、一緒に缶コーヒーを飲みました。夜は地元消防団の班会議。

先日、「そうだなあ」と感じる一文を、コラム「名字の言」が記していました。

「早く行きたいなら一人で進め。遠くへ行きたいなら皆で進め」。これはアフリカのことわざともいわれ、国内外の著名人がスピーチで引用したことのある一節だ。ご存じの方もいるだろう。

このことわざは次のように解釈できる。物事を早急に進めて結果を出したいなら、一人の実力者が手腕を発揮すればいい。一方、物事を永続的に発展させたいなら、後進を育成しながら、皆で力を付けていく。そうすれば末永く、また何倍にも拡充することができる、と。」

万般に通じる言葉かと思います。

仕事と介護の両立について 6775

未分類 / 2025年5月24日

昨日は本会議で議案関連質疑が行われ、公明党から望月康弘議員(港北区)が登壇。質疑のひとつが「仕事と介護の両立」。高齢化の進展に伴い、働きながら家族の介護を担う人が増加傾向にあります。国会で公明党が主張を続け、仕事と介護の両立の促進を目的に育児介護休業法が改正され、それに伴う条例改正の議案。介護を担う職員に対し、上司が介護休暇等のメニューを説明し、利用するかどうかの意志を確認する等を定める内容。放置できないようにするための縛りとも言えます。

経済産業省によると、こうしたビジネスケアラーは2030年には家族を介護している人のうちの4割弱に当たる約318万人になる見込み。

介護との両立が難しい状況で働き続ければ、労働生産性は低下します。介護を理由に仕事を辞めざるを得ない人は、全国で年間約10万人で推移しており、企業にとっても非常に影響が大きいものとなっています。5年後の2030年には日本全体の経済損失が約9兆円に上るとの推計もされています。

介護は急に訪れる可能性があるもの。また、介護休暇などの制度は整備されていても、実際には取得しにくかったり、休暇を取得できてもまわりに負荷がかかる状態も考えられます。当事者だけの問題ではありません。

仕事と介護の両立ができる環境の整備。広げていかねばなりません。

「下請け」の名称変更について 6774

未分類 / 2025年5月23日

昨日、奈良町にある北寮橋及び周辺道路の整備が完了。昨年11月、地域の皆さんからお声を頂き、現場確認、土木と協議。お喜びの声を頂いています。

今月、公正取引委員会は下請け企業への買いたたきや不当な代金の減額といった下請法違反で2024年度に勧告した件数が平成以降最多の21件だったと発表。金型などを長期間無償で保管させる行為への勧告が9件となり全体を引き上げたそうです。

先日、連合神奈川の方の会話の中で「大手の賃金は上がっているが、中小零細がどこまでいけるか」とした上で、経済全体への懸念材料について種々伺いました。

人も社会もバランスを崩すことで、心身に悪影響が及ぶように感じます。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。

「価格引き下げ強要、納品直前での注文品解約……。夫が遺したカメラレンズの製造会社を懸命に切り盛りする女性社長は、発注元である親会社の横暴に泣く下請け業者の悲哀を嘆いた。

「所詮、零細企業というのは下請けの運命でしかないんです。どう頑張っても、そこから脱け切ることはできないわ。大きな資本力に振り回されているだけだわ」。松本清張氏が小説『湖底の光芒』で描いた。

作品が世に出て60年以上たつ。現在、公明党は米国の関税措置の影響を調査しており、議員が中小企業を訪ねると、「金型を無償保管させる」といった“下請けいじめ”が残る現状も判明している。

このままでは適切な利益を確保できず、物価高を上回る賃上げは、ままならない。理不尽な商慣行を一掃し取引適正化を図る下請法改正案が4月24日、衆院を通過した。「上下関係をイメージさせる『下請』という言葉の存在により、不公正な取引を助長してきた」。関係者の声から公明党が提案し、改正案には「下請」の名称変更も盛り込まれた。

法律や制度の整備が進んでも、取引実態は旧態依然のまま、という歴史を繰り返してはならない。公明党は、中小企業が発注元との対等な取引を通じて発展できるよう力を尽くす。」

適正なバランスを考え、「分ける」という行動ができるかどうか。その結果によって現れる社会の姿。

どれだけ科学技術が発展し、便利で豊かな社会環境が整っても、人間の心は進化しているのかどうか。現実を見ると、数千年前とあまり変わらないような気もします。

今も昔も、政治には公平、公正な「分ける」力が求められているように感じます。

通学路の危険について 6773

未分類 / 2025年5月22日

昨日は政策経営・総務・財政常任委員会。夜は消防団の班長会議。先日、地元でご挨拶まわりをしていると、住宅街の塀の上から子どもが飛び降りてきて、ぶつかりそうになりました。予想のつかない事態にヒヤッとしました。

先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。

「通学路の風景は歳月を経ても忘れ得ぬものらしい。吉川英治が横浜で過ごした小学生時代を懐古している。自宅から校門まで山坂越えること半里。幼い足にはかなりの遠路だったろう。道中、まるで植物園のように広大な植木会社の敷地内をゆくのが日課だったという。

ボタンを剪定(せんてい)する園丁、ツツジやカキツバタの間をそぞろ歩く外国人――。あたりを舞うアブや蝶々(ちょうちょ)までが香気を放っているように感じたというから、なんとも贅沢(ぜいたく)な時間だったと想像する。「日々の往復に、ぼくは四季の花々から無自覚に後年の何かを教化されていたのではないかと思っている」。晩年、こうつづった。

新緑の下を駆けていく小さな体がまぶしい。目を細めつつも、気にかかるデータがある。警察庁の分析によると、4月から6月にかけて歩行中の小学生の交通事故が増えていく。年齢別では1、2年生にあたる7歳。下校時が多いという。新たな環境に慣れる。徐々に親の庇護(ひご)を離れて、行動範囲が広がる。そんな時期だ。

埼玉県で下校中の小学生の列に車が突っ込む事故があった。大阪市で7人の児童が故意にはねられた事件は記憶に新しい。「道路には危険がいっぱいです」。社会に踏み出す一歩として身につけねばならぬ処世訓だろう。ただ「日々の往復」の中で学ぶことはほかにもあるはず。道をならすのは大人の仕事である。」

「無事故を勝ち取る」という言葉があります。出来ることをやりきる。気を付けます。