「いい出会い」について 6544
昨日の昼、吉野家へ。インスタの「最高にうまい吉牛の食べ方」なるものが目に入り、「これだ」と思って入店するも、注文するといつもの通り。「守りにはいってるな」と思いつつ、認知症予防には変化を求めた方がいいそうです。それにしても、サービス業の多くでは外国の方の活躍が光ります。
先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。
「季節外れの話題で恐縮だが、雪がちらちら舞い始めた何年か前のある日の夕暮れどき。仕事帰りに立ち寄ったコンビニで買い物をしていたとき、ふと店の外の様子に目がとまった。アルバイトの女性がスマホを掲げて何かを熱心に撮影している。とても楽しげに見えた。
レジで別の店員に聞いて事情がわかった。彼女は東南アジアの留学生で、故郷では雪が降らないのだという。自分も同じ国から来たとのこと。母国にはない光景に喜び、日本の魅力をひとつ心に刻んだ瞬間だったのだ。写真は家族や友人に送るためだろう。バイトという言葉の向こうにある、生身の人の姿がそこにあった。
技能実習中に失踪した外国人が2023年は過去最多になったと本紙が報じた。パワハラなどで職場が嫌になり、いなくなった例もあるらしい。実習生と誠実に接している企業はもちろんある。だが「安い労働力」としか見ないケースも少なくないと以前から指摘されている。そうした企業が失うのは働き手だけではない。
「あなたのような若者がいる国なら、日本でもどこでも好きだ」。小澤征爾さんは有名になる前、フィリピンで知り合った人からこんな言葉をかけられた。南国の景色に彩られた出来事だ(「ボクの音楽武者修行」)。いい出会いは互いの国の印象も高めてくれる。働く現場でいま、理不尽な行為がその機会を奪っている。」
差別や偏見。人類の歴史は、それを乗り越えるための、挑戦の連続のように感じます。
また、あらゆる社会問題の根底に潜む病原のようにも感じます。
「いい出会い」。大事だなと思います。