横浜市「救急出動」の今について 6528
昨日は市民・にぎわいスポーツ文化・消防常任委員会。種々議論のある中、救急車取得についての議案に関連して、救急需要への対応について質しました。メモです。
昨年、横浜市の救急出場件数は25万件を超え、搬送人員とともに過去最多を記録。今年も増え続けており、青葉区では1時間に1回救急車が出動している状況。
横浜市の救急隊は87隊(整備目標92隊)今回の議案は2隊を増隊する内容。(港北区綱島、中区山下町)
119番に電話した際、救急車がどこにでもすぐに駆けつけるのではなく、まず電話口で治療の緊急性や症状の重症度から治療の優先順位を決定するための「トリアージ(選別)」が行われます。
トリアージの結果、別条ないと判断したにもかかわらず、実際に危険だったとするケースが数件あったとのこと。こうしたことがないよう更なる注意が必要。
一方、救急搬送されても「入院不要(軽傷)」と判断されたケースを質した所、上半期は45.6%。
増え続ける救急出動件数にいかに対応するか。救急隊を増やし続けることには限界があります。
他都市でも、対応に苦慮しているこの問題。
三重県松坂市の3病院では、今年6月から救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった軽症患者から保険適用外の「選定療養費」として1件につき7700円を徴収。これは救急搬送の有料化ではなく、紹介状なく病院にかかると初診料が高くなるケース。
「このままでは助かるはずの命が助からなくなる」として、救急車を安易に利用する「コンビニ受診」を減らすことが目的。茨城県でも検討中。
この取り組みにより、松坂市内の救急出動件数は20%減少したとのこと。救急搬送の有料化ではなく、緊急の時には迷わず119番して欲しいとしています。
横浜市においては、急な病気やけがで迷ったら、 ♯ 7119(または045-232-7119)とダイヤルいただくと、「救急受診できる病院・診療所」、「今すぐに受診すべきか救急車を呼ぶべきか」を電話相談できるようになっています。
全国的な課題となっており、局長から「国の動向を見ながら対応を検討する」旨の答弁もありました。
いざという時に、市民の皆様を守ることのできる仕組みづくりを続けます。