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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「五輪を成長の糧に」について 6481

未分類 / 2024年8月3日

昨日は地元の保育園で現場の声を伺った後、市立小学校のキッズクラブへ。夏休みを過ごす児童の様子と共に、今夏から始まったお弁当提供の状況を確認しながら現場の声を伺いました。より良い子育て支援策となるよう、声を生かして参ります。

ところで、今朝行われたパリオリンピック、サッカー、日本vsスペイン。またしても決定力の差。結果は残念でしたが、大変ハイレベルな一戦。それにしてもVAR、カメラの精度が高い。可視化の時代だなあと感じました。

開会前、日経新聞コラム「サッカー人として」に三浦知良選手が「五輪を成長の糧に」と題して寄稿されていました。

「パリ五輪が近づいてきて、男子サッカーは原則23歳以下で競い、24歳以上のオーバーエージ(OA)が3人まで認められる。これ、なじみの薄い人々からすれば「なぜ年齢限定?」と思うかもね。最上の選手が競う最高の舞台が五輪のうたい文句だから。23歳以下限定になったのは1992年バルセロナ大会からで、国際サッカー連盟(FIFA)と国際オリンピック委員会(IOC)、両者の思惑から生まれた折衷策でね。

1970年代からプロ選手の出場が認められ始めたとはいえ、長らくサッカー界で五輪はアマチュアが出場するもの、一国のトップチームが参ずる場ではなかった。その五輪サッカーをIOCは格上げしたい。でもFIFAはよしとしない。最高の舞台としてFIFAのワールドカップ(W杯)があり、カレンダーもそれで回っている。もめた末にできたのが23歳以下ルール。だがそれで行ったバルセロナ大会男子サッカーの観客動員は散々で、そこでスター選手も参加できるようにOA枠がつくられた。

サッカー選手は18、19歳あたりでプロになる。なのでFIFAは20歳で若手とそれ以上を線引きするように20歳以下のW杯を確立している。23歳といえば、すでにそれなりのクラブやフル代表で一人前の扱い。「アンダー」と年齢別にする必然性が乏しい年齢であり、特殊な23歳以下チームに欧州勢は重きを置かない。

もともと五輪は、競技はお金を得るためのものではないという理念から出発している。しかし今やアスリートの現実は純朴なアマチュアリズムの理想からは外れている。IOCがサッカーを五輪に組み込みたいのは商業的価値ゆえだろうし、FIFAも五輪と手を切るわけでないのは、うまみがあるのかと邪推したくもなる。複雑な大人の事情のようで、事は単純なのかもね。欲や権益から自由になるのは、組織もスポーツも難しいのかもしれない。

でもいきさつがどうであれ、選手がその犠牲になっちゃいけない。ピッチに立つ僕らにとっては、W杯であれ五輪であれ練習試合であれ、全てがステップアップにつながる決勝戦でもあるのだから。プロとしての自分の価値を高める。その一心でパリ五輪メンバーのみんなも全てを注いでほしい。」

何のためのスポーツイベントなのかを問う一文。

運営側の都合で「選手が犠牲になっちゃいけない」とはその通りだと思いますし、見る側にとっても、最高のプレーが見たい。

イベントに限らず、あらゆる場面に共通しますが、「何のため」が大事だと思います。