昨日は中区での会合、質問作成、市民相談対応等。今週は春の暖かさを感じたかと思えば真冬に逆戻り。体調を崩されないようお気を付けください。
先日、日経新聞コラム「令和なコトバ」が「睡眠休養感 これが低いと寿命に関わる」と題して記していました。
「誰もが知る流行語なき時代の新語を採掘し、世の中を知る「令和なコトバ」。悩みや心配事が何かと多い昨今ですが、眠れていますか? 睡眠時間と並ぶ「眠り」のキーワードとして注目される「睡眠休養感」。寿命にも関わるというこの新指標を「下げない」方法を、ライターの福光恵さんが取材しました。
高齢の母親と2人暮らしをする友人が増えてきた。かつては「何でもいいから一度は結婚して」が口癖だったのに、今では一転、「結婚しないでくれたので、ママは幸せ」が口癖になっている母親も多いらしい。
そんな友人の話を聞いていると、「夜眠れない」と訴える高齢の母親が多いこと多いこと。一方、友人が夜中に寝室をのぞいてみると、母親が気持ちよさそうにグーグー寝ていることも珍しくないとか。
そうして、いつも同年代の友人で集まると、定番の笑い話になる高齢母親の「夜眠れないと思い込んでいる」症候群。でもこれ、高齢者のただの思い込みかというと、そういうわけでもないらしい。関係するのはこんな言葉。「睡眠休養感」だ。
これまで睡眠を計測するというと、指標になるのは主に睡眠時間。そこに最近、睡眠休養感という新たな指標が加わった。
これは「どれだけ睡眠で休養が得られたか」という「感覚」を表す言葉。睡眠時間が数字で表すのに対し、こちらは起床時、睡眠によってどれだけ休養感が得られたかを例えば5段階で自己評価する。
健康と睡眠の関係を研究する国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所(東京都小平市)の睡眠・覚醒障害研究部室長、吉池卓也さんが話す。「睡眠休養感の低下がそれだけで寿命に悪影響を及ぼすわけではありません。ただ、睡眠時間や寝床で横になっている時間の長さと組み合わせると寿命の指標になることがわかってきました」
睡眠休養感の健康への影響は、働く世代と、仕事を引退した高齢世代では大きな違いがあるそうだ。働く世代では、睡眠時間が短く睡眠休養感の低い場合が要注意。一方の高齢者では、寝床で横になっている時間が長いのに、睡眠休養感が低いケースに注意する。つまり、実際の睡眠時間ではなく、寝床にいる時間が長いほど高齢者の健康リスクは上がる可能性がある。
高齢世代では生理的に睡眠を長く保つことが難しくなるが、「長く寝床にいると、睡眠が途切れやすくなり、眠りの質が落ちる。すると睡眠休養感が低下し、健康へのリスクが上がると考えることができます」(吉池さん)。
では、寿命にも大きく影響する睡眠休養感を低下させない暮らし方のコツとは?
「まず身体が眠りを欲しやすくするためにも、日中はよく動きましょう」。寝る前はリラックスできるよう、カフェインなどの飲み物は控え、スマートフォンの画面などを見ないようにすることも効果的だ。
さらに「体内時計のリズムが整うように、朝明るく、夜暗く、寝室の環境にメリハリを付けるのもいいですね」
自己申告に基づく睡眠休養感だが、科学的に計測した睡眠の質的な指標とちゃんとシンクロすることも多いそう。ちなみに友人の高齢母たちが、はた目には長く寝ているのに「寝た気がしない」「休まらない」と訴えるのは、睡眠休養感が低下しているからなのかもしれない。ごめん、気のせいというわけではなかったみたいで。」
本文中の「実際の睡眠時間ではなく、寝床にいる時間が長いほど高齢者の健康リスクは上がる可能性がある」は要注意かと思います。
何歳でも「ぐすっり眠れる工夫」が大事だなと思います。