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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「誤った治療法を選ぶ人々」について 6239

未分類 / 2023年12月5日

0.9昨日はこどもの国駅前での市政報告の後、区内でご挨拶まわり。ネットで健康に関する情報を見ることがありますが、がん関連サイトをがん専門医がチェックしたところ、信頼できるサイトは約1割、約4割は危険、有害だったとか。

先日、日経新聞コラム「がん社会を診る」に、東京大学の中川恵一特任教授が「誤った治療法を選ぶ人々」と題して寄稿されていました。

「がんの予防も治療も一種の「情報戦」です。正しい情報を手に入れ、自分の価値観にも照らしながら自分の体を守る必要があります。

がんの情報源として中心的な存在がインターネットです。とくに、がんと診断されるとインターネットへの依存度が高くなるようです。私の経験でも、がんと診断されたとたんに、インターネットから離れられなくなるケースが目立ちます。しかし、インターネット上にあるがん関連の情報は玉石混交で、有益な情報とともに、誤解を生むような宣伝や誤った情報も多数見かけます。

2016年の調査ですが、がん関連の247サイトをがん専門医がチェックしたところ、ガイドラインに基づいた信頼できるサイトは約1割に過ぎず、約4割は危険、あるいは有害なサイトでした。

このため18年には「医療広告ガイドライン」が改正され、未承認薬による治療、虚偽あるいは誇大な広告、治療効果に関する主観的な体験談、治療前後の画像の表示などが原則禁止されました。ただ、依然として問題のあるサイトも多く、インターネットの情報には十分な注意が必要と言えます。

では、どんなタイプの人が誤った医療情報を信じてしまうのでしょうか?

意外ですが、米国での調査では、教育レベルの高い人ほど科学的根拠のないがん治療を受けてしまう傾向が強いという報告があります。この傾向は日本でも同様です。高学歴の患者が根拠のない代替療法を選ぶ例を、私自身も何度も経験してきました。

自分自身の判断力に対する過信がマイナスに働いているのかもしれません。日本の場合、高学歴であっても健康教育を十分に受けているとは言えません。この連載でも紹介したことがありますが、一部の私立エリート進学校は保健の授業の回数が少ないのも問題です。

教育レベルが高い人ほど、金銭的な余裕があることも影響している可能性があります。保険の利く標準治療は自己負担も少ないため、だれでも受けることができますが、保険が利かない自由診療や代替療法などは自己負担が高額になります。結果的に、高学歴、高収入の人が標準治療以外の治療法を選択することになるのかもしれません。

たしかに、億ションや高級車を持つには大金が必要です。しかし、わが国の国民皆保険制度では、科学的に有効性が証明された標準治療では健康保険が利き、自己負担の上限を定める「高額療養費制度」も適用されます。

一般論ですが、あまりに負担が大きいがん治療は有効性に欠けると考えてよいと思います。」

「自分自身の判断力に対する過信がマイナスに働いているのかも」との言葉に指摘の針を感じます。

経験を土台にした、裏付けのない妙な自信。

医療に限らず、あらゆる面で気をつけねばと思います。