「……といったところで」について 6170
昨日は終日質問調整。途中、バスケットボールのB.LEAGUE、横浜ビー・コルセアーズの選手がシーズン開幕にあたり市役所を表敬訪問。議事堂特別会議室で、キャプテンの森井健太選手、大活躍の河村勇輝選手らと懇談の機会を持ちました。コロナ禍で止まったB.LEAGUEでしたが、ワールドカップも後押しもあり、バスケットボールは大いに盛り上がっています。
福島直子副議長(公明・中区)から「試合中、ゴールを決めることに次いでうれしいことは?」との質問に対し、森井キャプテンは「それぞれの選手が、それぞれの役割を果たしきった時です」との答え。各人がやり切れば結果は自ずとついてくる。全体が見えている。練り上げられた勝利への戦略、プロセスを確信している。そして全員への信頼を強く感じさせる素晴らしいリーダー。本物の闘将だと思いました。
今シーズンこそ優勝!期待しています。
といったところで、先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。
「あちらがトイレになります」「よろしかったでしょうか」。こうした、ちょっと違和感のある敬語が広まった時がある。変わらない物に変化を表す動詞を使い、現在のことを過去形で語る。飲食店などを若いアルバイトだけで切り盛りするようになった影響とされる。
上司らに指導、訂正されないまま若者発の表現が定着したようだ。文法的なことはともかく敬意や礼儀は伝わった。新型コロナ禍を経て、今また別の丁寧言葉を耳にする機会が増えた気がする。「……といったところで」。舞台は店ではなく企業や研究者の発表、いわゆるプレゼンの場だ。20代、30代の若い男性に目立つ。
ある商品の説明を終え「といったところで」と話題を転換し次の商品に移るという具合だ。先日ある話者は20分間に10回ほど、この言葉を挟んでいた。慣れない場で緊張していたのかもしれない。もちろん「といったところだ」という表現それ自体は以前からあり、日本語を学ぶ人向けの教材には意味や例文が載っている。
そこでの解説によれば、本来は主観を曖昧に語る時や不明確な見通し、大したことのない感じを示す表現だという。直前に語った内容が軽く感じられ宣伝や提案の場では損だろう。耳につき始めたのはコロナ下でのオンライン発表会だ。上司や先輩の目が届かなかった影響だとすれば、これも広義のコロナ禍かもしれない。」
良くも悪くも、コロナの影響は続いています。