安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「御所巻」と「改易」について 6081

未分類 / 2023年6月30日

1.8昨日は江田駅前での街頭演説の後、地元でのご挨拶、打合せ等。ロシア・プリゴジン氏のクーデタ未遂のような出来事について「御所巻(ごしょまき)」とする表現を目にします。ウィキペディアによりますと、「室町幕府において諸大名の軍勢が将軍の御所を取り囲み、幕政に対して要求や異議申し立てを行った行為」とのこと。

落ち着いたかに見える今回の事態も、その後の扱いが気になります。

「改易(かいえき)」という言葉があります。「鎌倉時代から室町時代においては守護や地頭職の変更と所領の没収、江戸時代においては大名や旗本の所領、家禄、屋敷の没収および士分の剥奪を意味した。切腹より軽い」とのこと。

プリゴジン氏。大統領の求めが、改易か切腹なのかわかりませんが、同氏や関係者の身辺捜査をしているとか。これまでからして、何もないというのは考えにくいものがあります。

日経新聞コラム「春秋」が記していました。

「先日からインターネット上に「御所(ごしょ)巻(まき)」なるワードが飛び交っている。室町時代に大名たちの軍勢が将軍の邸宅を取り巻き、あれこれ要求を突きつける騒ぎをこう呼んだという。受験生必携の山川出版社刊「日本史用語集」にも載っていない、マニアックな言葉である。

それがトレンド入りしたのは、あの騒動のせいだ。ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が起こした武装蜂起を、御所巻になぞらえているのである。たとえば足利尊氏の執事の高師直は1349年、尊氏の弟の直義一派の追放を求めて将軍邸を包囲した。この出来事など、たしかに今回の事件を彷彿(ほうふつ)させる。

反乱軍は土壇場で引き返し、流血の「モスクワ巻」には至らなかった。ひとまず衝突は避けられたが、進行している事態は中世の動乱さながらである。メンツを傷つけられたプーチン氏はどう出るか。あれほど息巻いていたプリゴジン氏やワグネルの兵たちは……。そもそも16カ月に及ぶウクライナへの侵攻が異様なのだ。

口さがないネット空間の人々は、こんどの出来事を往年の実録ヤクザ映画に重ねてもいる。幹部との確執が高じて親分に矛先を向けた武闘派。そこに割って入り、まあまあと説得に努めたルカシェンコのおじきが当面は身柄を預かるという場面だろう。なんとも大時代だが、そういう感覚の無法がいま繰り広げられている。」

 着ている服も、食べているものも、街の風景も、時代と共により便利に快適に変化しますが、人間の心、人間のやることはあまり進化していないように感じます。

「何を言ったかでなく、何をやったか!」について 6080

未分類 / 2023年6月29日

1.8昨日は地元でのご挨拶まわりの後、市会での打合せ、各種作業等。本日発行のタウンニュース青葉区版に市政報告を掲載。ご報告します。

<小児医療費助成が拡充>

小児医療費の助成について、いよいよ今年8月から、中学3年生まで所得制限撤廃、自己負担金廃止の全額助成となります。30年前の制度創設から今日まで、対象年齢を18歳まで引き上げることが最終目標です。引き続き、子どもの医療にお金がかからない街を目指し、全力で頑張ります!

<公園内の禁煙化を>

憩いの場であり、子どもの遊びの場でもある公園。保護者の声を受け、公園内の禁煙について、これまで本会議等でも訴えてきました。

そうした中、横浜市では公園での喫煙に関するアンケートを6月から開始。今後の利用ルール等の検討に生かすとしています。アンケートは9月に結果を集約し、10月から一部の公園において受動喫煙対策の試行・現場での調査実施。12月以降に検証と今後の取り組みを検討するとのこと。

分煙を求める声もありますが、公園内は難しいものがあります。個人的には「公園での喫煙禁止」を条例で定めるべきと考えます。しっかりとフォローして参ります。

<家電の購入補助>

公明党は国と地方の連携で物価高対策を打ち続けています。このほど、横浜市では国からの地方創生臨時交付金を活用して、家電の購入補助による物価高騰・エネルギー対策を実施することになりました。

一定の省エネ性能を備えたエアコン、冷蔵庫、LED照明器具を事前に登録した市内の店舗で購入した場合に、1台につき最大20%、3万円を上限にポイント還元するものです。

高騰する電気料金の負担を軽減しながら、温室効果ガスを削減することを目的としています。キャンペーンの期間は8月下旬から来年1月までの予定で、予算の上限20億円に達した時点で終了となります。現在準備中で、今後詳しい情報が発信されます。買い替え予定のある方など、ぜひ、ご利用ください。

「同調圧力」と「ミスリード」について 6079

未分類 / 2023年6月28日

2.4昨日、臨時の本会議が開かれ、新たに自民党の瀬之間康浩議長、公明党の福島直子副議長を選出。公明・高橋前副議長からバトンタッチ。任期は2年。横浜市会での女性副議長誕生は34年ぶり2人目。(女性議長はまだいません) また、創価大学からは初の横浜市会副議長となります。健康・無事故、大先輩のご活躍を願っています。

ところで、感染法上の位置づけが2類から5類に変わった新型コロナですが、まだ感染は続いていおり、「第9波の可能性」との報道も。とはいえ、他国と比して重傷者数や死亡者数が相当抑えられてきた日本。その理由について、靴を脱ぐ文化、BCG接種、肥満の少なさ、マスクの普及などがよく挙げられてきました。

先日、公明新聞コラム「座標軸」に元東京都副知事の青山佾・明治大学名誉教授の言葉が掲載されていました。

「新型コロナの国内感染者数が抑制された背景には、マスクや手指衛生の徹底、行動自粛といった呼び掛けに多くの人が従ったことが挙げられている。青山佾・明治大学名誉教授は本紙連載で、日本社会の同調圧力が「集団の力を発揮」してプラスに働いた事例と見る。

欧米とは異なり、なぜ国民が自粛要請に従うのかとの海外の識者からの問いに、同氏が「日本社会ではピアプレッシャーが強い」と説明すると、彼らは納得した。ピアプレッシャーとは同調圧力のことである。だがこの特性、良い面と悪い面があると同氏は言う(2021年11月22日付6面)

日本社会に根付く同調圧力の裏面については筒井清忠・帝京大学教授の論(14日付、読売)が示唆に富む。「大衆の人気に基づく」ポピュリズム政治を助長させると断じている。

筒井氏は、戦前のこうした政治が太平洋戦争につながったとし、「国難の時ほど、救世主を願望し、大衆に迎合する政治家を支持してしまう」傾向性を危ぐする。

「『支持政党なし』のふわふわとした有権者が多い社会は、ポピュリズムに乗じられやすい」とも。今月のNHK世論調査では、支持政党なしが第1党の自民を上回る。過熱した同調圧力は、政治のミスリードを招きかねない。要注意である。」

ミスリード。日頃からの政治の監視は大変重要。

他方、マスコミによるミスリード。客観的事実を求める本来のマスコミもあれば、儲けるため、興味をひくためために、思い込みやウソやデマを垂れ流すマスコミもあります。そこに日本ならではの「同調圧力」が加わる。「マスコミが日本をおかしくしている」との指摘は否定できません。

個人的には、社会的影響力のあるマスコミも「公人」として扱う必要があるように思います。

「表現の自由だから何を書いてもいい」という誤解が、どれほど日本社会を「ミスリード」し、社会への不信を招き、凋落させてきたことか。

本当に要注意です。

AIに「人類絶滅リスク」について 6078

未分類 / 2023年6月27日

1.8昨日は藤が丘駅前での街頭演説、広報関連打合せの後、ご挨拶で厚木方面へ。蒸し暑い梅雨の日々です。

先日、日経新聞が「AIに『人類絶滅リスク』ChatGPT開発トップら共同声明」と題して記事にしていました。

「米非営利団体は、感染症のパンデミック(世界的大流行)や核戦争と同様に、人工知能(AI)が人類に絶滅をもたらすリスクを考慮すべきだとする共同声明を発表した。対話型AI「Chat(チャット)GPT」を開発した米新興オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)など350人超が共同で署名した。

米サンフランシスコを拠点とし、AIの安全性を検証する非営利団体のセンター・フォー・AIセーフティーが共同署名の形で声明を公開した。

共同署名にはAI研究の大家として知られるカナダのトロント大学のジェフリー・ヒントン名誉教授のほか、米アルファベット傘下でAIを開発するグーグルディープマインドのデミス・ハサビスCEO、AI新興アンソロピックのダリオ・アモデイCEOも名を連ねた。

声明は「AIによる(人類)絶滅のリスクを軽減することは、パンデミックや核戦争などと並び、世界の優先事項であるべきだ」としている。チャットGPTに代表される高度なAIがもたらす将来的な危険性について議論を呼びかけた。

生成AIは偽情報の拡散や差別の助長のほか、サイバー攻撃や兵器などへの軍事転用の問題がある。欧州では包括規制に向けた動きが進んでいる。米国では4日にハリス副大統領ら政府高官が、AI開発を主導するアルファベットなど4社のトップとホワイトハウスで会談した。

オープンAIのアルトマンCEOは16日に米議会上院で証言し、原子力規制になぞらえライセンス制による規制を提言した。同社はAIを安全に使えるようにするための公募プロジェクトも打ち出すなど、規制当局に先手を打つ形で動いている。」

人類は、人が安全になるためであったり、長生きするなどのため、便利になる道具を次々と作ってきました。

しかし、その結果、戦争が激化し、簡単に大量の人を殺せるようになったり、環境破壊で生きていくことが困難になったりと、副作用もついてきました。

欲望を制御できないとか、理性が足りないなど、その原因は色々と指摘されますが、知識はあっても、知恵がない。

何のための科学技術か。

「何のため」。これを貫く人生と、都合のいいように忘れてしまう人生。そこに分かれ道があるような気がします。

「こなす」に慣れる危険について 6077

未分類 / 2023年6月26日

1昨日、第23回横浜北部選抜少年少女サッカー大会(港北区・緑区・青葉区・都筑区)が日産スタジアムの横にある日産フィールド小机で開催され会場へ。主催者の青葉区サッカー協会の顧問としてご挨拶。各チームから推薦され、各区から選ばれてきた選手たち。誇りをもってプレーすること。プライドをもって模範となることなどを伝えました。世のため人のために、大きく成長して欲しいと願っています。

先日、日経新聞コラム「サッカー人として」に、三浦知良選手が「『こなす』に慣れる危険」と題し記していました。カズさんの強さの秘密は、他人と比べるのでなく、昨日の自分と比べることにある。そんなことを感じます。

「サッカーでは冒険的で挑戦的なやつだとみられがちな僕ですが、私生活にかけては、割と保守的じゃないかなという自覚がある。

足を運ぶお店はいつも同じ。メニューがごまんと並んでいるのに、何十年で数種類しか注文していない。はやりの歌に手を付けてはみても、曲の好みは変わらず、カラオケの締めは決まって「夜明けのブルース」。「よく飽きないわね」と家族にあきれられる。

自主練習も「20年間ほぼ同じことをしているね」とはたからつっこまれそう。マンネリにどっぷりつかり、楽しんじゃっている。

ただし練習の目的は変わっていなくても、マイナーチェンジは施していく。動画サイトで「これは」というものはやってみるし、昔のやり方にあえて戻すなどアプローチを変えてみる。

毎日継続していることこそ、流れ作業に陥りがち。体幹トレーニングであれば体幹のどの部位を意識し、負荷を感じつつやれるかが生命線。それが「早く終わらせたい」と気が緩むと、なんとなくこなして終えてしまう。この「こなす」になれるのが一番良くない。

相手を置かないパス&コントロールの練習なんて、ひたすら同じことの繰り返しだ。これも、相手がいると想定してボールを止め、蹴るのと、漫然とこなすのとでは、同じ反復でも成果に大きな違いが出る。

欧州の強豪もJリーグクラブも日本代表も、外形的な練習手法に大差はないだろう。でも上のレベルの選手ほど、マンネリ的な作業をマンネリで終わらせない意識を持ち合わせている。

6月の代表戦では、自分が勝負を決めるという強い自覚が選手一人ひとりに見受けられた。惰性とは対極にある意識を持てている限り、森保一監督が2期目でもマンネリ化せず、競争力を保てるんじゃないかな。

「カズは自分が努力しているとさえ思っていないのでは。それが当たり前過ぎて」という論評を読んだ。そうかもしれない。人一倍努力家だとも思わないし、自分は普通。

人生が単調な繰り返しにすぎないとしても、そういうもんだと思っている。そこに意味を見いだせると思っている。明けても暮れても何かに打ち込めるのは強さであり、「それはマンネリかも」というのなら、マンネリは最高の娯楽です。」

マンネリといっても、漫然と「こなす」マンネリと、工夫しながら「こなす」マンネリがあることがわかります。

目的、目標を忘れない人は、後者なんだろうなと思います。

「ナショナリズムとパトリオティズム」について 6076

未分類 / 2023年6月25日

1昨日は県本部での会議の後、地元での会合等。先日、歴史家の磯田道史氏の「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」(NHK出版新書)を読みました。学生時代に司馬遼太郎さんの本をよく読みましたが、私ではわからない深い読み方。日本の歴史のパターンが見えてくる一冊。面白かったです。

その中に「ナショナリズムとパトリオティズム」と題した項目がありました。

「なぜ(昭和前期のような戦争に突入していく)「鬼胎の時代」が生まれたのか。その背景には、ナショナリズムの暴走があると司馬さんは捉えていました。

ナショナリズムという言葉は、一般には国家主義と訳されるものですが、司馬さんは、お国自慢や村自慢、お家自慢、自分自慢につながるもので、あまり上等な感情ではないと思っていたようです。

一方で、ナショナリズムと混同されやすい概念にパトリオティズム(愛国主義)がありますが、司馬さんは、愛国心と愛国者というものは、もっと高い次元のものだと考えていました。

ナショナリズムとパトリオティズムの違いについては、お家自慢のたとえで考えてみるとよくわかります。たとえば、ある地域社会で、自分はよい家に生まれたのだといって誇りに思っている人がいます。その人が家柄を自慢し、他の家を馬鹿にする。何ら自分の努力で手に入れたわけではなく、ただその家に生まれただけなのに他人を見下していると、自分は金持ちなのだから、貧乏人を従えて当然だという考えに陥っていきます。自分がかわいいという感情が、自分の家がかわいいと変形したに過ぎず、その「自分の家がかわいい」を「自分の国がかわいい」と国家レベルまで拡大したものがナショナリズムだというわけです。

対して、「いや、自分はたまたま名家に生まれついたのだから、一層きっちりして、さらに周りから尊敬される良い家にしよう」と考える人もいます。これは言わば「愛家心」ですが、この感情を国家レベルで行うのが、司馬さんの言う「愛国心」に近いと思います。

自分の家をよくするだけではなく、周りの人たちのお世話までできる家にする。その高い次元の、真の愛国心を持った人が支配層にいる間はまだしも、そうではなくなってきたときに国は誤りを犯します。そんな姿を司馬さんは活写しています。国の単位だとわかりにくいのですが、家の単位に転換して考えてみると、このあたりの問題はよくわかるのではないでしょうか。

そして現実の歴史で、「お国自慢」の暴走が始まります。日露戦争の勝利が、日本人を変えてしまう、、、、、。」本文は続きます。

わかるような気がします。

同著の「おわりに」には、「司馬さんは、日本国家が誤りに陥っていくときのパターンを何度も繰り返し示そうとしました。(中略)その国の人々が持っている「くせ」「たたずまい」、簡単に言えば「国民性」といったものは、100年や200年単位でそう簡単に変わるものではありません。であるならば、20世紀までの日本の歴史と、日本人を書いた司馬遼太郎さんを、21世紀を生きる私たちが見つめて、自分の鏡として未来に備えていくことはとても大切ですし、司馬さんもそれを願って作品を書いていったはずなのです」とありました。

楽しい人生のために、より良い未来のために、平和な社会のために、歴史から学ぶ。

大事なことだと思います。

インドネシア残留日本兵への供花について 6075

未分類 / 2023年6月24日

2.3昨日は田奈駅前での街頭演説の後、行政関連打合せ、ご挨拶まわり。

私が初めて行った外国の地はインドネシアの首都ジャカルタでした。大学1年の時に東南アジア研究会に入り、バイトを重ねてお金を貯め、現地の友人を頼って行きました。インドネシア大学の日本語学科の学生さんとの会話では、楽しい話だけでなく、戦前の日本の武力による侵攻や、戦後は経済で幅を利かせていることなども話題となりました。

日本は1942年3月、当時のオランダ領東インド(現在のインドネシア)を占領し、45年8月の敗戦まで軍政下に置きました。

飛行機で約7時間、同じアジアの国。関係は深いものがあります。

今週、天皇、皇后両陛下がインドネシアを訪問されました。ジャカルタにあるインドネシア独立に功績のあった政治家や軍人、市民ら約9700人が葬られている「カリバタ英雄墓地」を訪れ、英霊碑に供花。そこには第二次世界大戦後も日本に帰国せず、1945~49年のオランダとの独立戦争に参加した残留日本兵28人も埋葬されています。英霊碑への供花は91年に上皇さまが、2008年には秋篠宮ご夫妻が行われています。

先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。

「独立は一民族のものならず 全人類のものなり」。東京都港区の古刹、青松寺にこんな石碑がひっそり立つ。碑文を寄せたのは、インドネシア建国の父、スカルノ元大統領である。同国の独立に尽力し、当地で倒れた2人の日本人の遺徳をしのんで鎮魂の辞を贈った。

碑の裏面に2人の略歴が刻まれていた。先の大戦で日本が敗れた後もインドネシアにとどまり、同国の独立軍に参加。参謀指揮官として旧宗主国オランダ軍を相手に戦った。が、独立を見届けずに散ったのだ。スカルノは、彼らの死を悼み、顕彰碑が1958年に建立された。縁者が訪ねたのか。日本酒が供えられていた。

私たちが学ぶ教科書は、主に権力基盤の変遷を軸に歴史を語る。「45年8月、スカルノを中心に独立宣言を発表し、建国五原則にもとづき憲法を制定した。しかし、オランダは武力で独立を阻止しようとしたため戦争になったが、インドネシアは独立を達成した」。戦争に加わった残留日本兵に関する記述は見当たらない。

独立の理念に共鳴した。戦犯として裁かれることを恐れた。当地の女性と恋をした……。残った理由は様々であろう。逃亡兵のそしりも受けた。が、彼らも懸命に生きたのだ。インドネシアを訪問中の天皇、皇后両陛下は、残留日本兵の遺族と対面し、墓所に供花された。教科書が語らない歴史の余白を学ぶ契機としたい。」

歴史を変えることはできませんが、平和への願いを込めたご訪問だったと思います。

大事にしたいです。

「信玄と家康、死因は胃がん?」について 6074

未分類 / 2023年6月23日

2.3昨日、横浜市立みなと赤十字病院へ。公明党横浜市議団として、古屋範子衆議院議員、佐々木さやか参議院議員と共にアレルギーセンターを視察。全国的にアレルギー専門医がアレルギー診療の領域に従事できていないことや、花粉や食物アレルギー以上に薬のアレルギー反応の原因がわからず、対応に苦慮している問題なども伺いました。2人に1人が何かのアレルギーをもつとされる今日。更なる強化が必要です。

他方、2人に1人が罹患するとされるがん。先日、日経新聞コラム「がん社会を診る」に東京大学の中川恵一特任教授が、「信玄と家康、死因は胃がん?」と題して記載されていました。

「NHKの大河ドラマ「どうする家康」で、武田信玄との対決が放映されました。

信玄の軍勢は三方ヶ原の戦いで織田信長・徳川家康連合軍を打ち破り、家康は命からがら浜松城に逃げ帰りました。しかしその直後、信玄は体調を崩し命を落としました。死因は胃がんの可能性が高いとされています。

一方の家康は天下統一を成し遂げて75歳で亡くなりました。信玄と同様、胃がんが死因と考えられています。

今の日本では冷蔵庫や水道の普及で胃がんは減少しています。私が生まれた昭和35(1960)年、男性のがん死亡の6割程度が胃がんによるものでした。胃がんの原因のほとんどを占めるピロリ菌の感染率が高かったためです。

80歳以上の日本人の感染率は今でも8割前後です。信玄や家康の時代、感染率は100%近かったはず。かつて日本では「がんはほぼ胃がん」という時代が長く続きました。胃がんの治療は手術が主役ですから「がん治療はほぼ手術」という図式が出来上がる背景にもなりました。

家康は「健康オタク」でした。伝来したばかりのたばこを吸おうとしないばかりか、子の秀忠の代に禁煙令を出したくらいです。直感的にたばこの害に気付いていたのかもしれません。漢方薬については医者顔負けの知識を持ち、自ら使った調剤道具一式が東照宮に残されています。

家康は粗食と運動を心がけたともいわれます。私もこの連載で書いていますが、運動とカロリー制限はがんを予防し、長寿をもたらします。

完璧な生活習慣でもがん発症のリスクは残ります。運悪くがんになっても早期に見つけて完治させるためにはがん検診が欠かせません。当時、がん検診があったらヘルスリテラシーの高い家康のことですから、間違いなく受けていたことでしょう。

家康の死因として、タカ狩りの後に食べた鯛(たい)の天ぷらがよく挙げられます。翌朝から激しい腹痛と嘔吐(おうと)に襲われたという記録があります。側近が天下人の食欲が無いのを案じて勧めたようですが、腹痛や嘔吐は胃がんが原因だったと思われます。

その前から徐々にやせてきていたこと、侍医の触診で腹部にしこりがあったことなどから、胃がんの可能性が高いと考えられています。

がんが大きくなるには20年といった年月がかかります。関ケ原の戦いのころには家康のがんは胃の粘膜を侵し始めていたはずです。

信玄と家康、二人の胃がんが進行するタイミングが違っていれば、その後の日本の歴史は大きく変わっていたことでしょう。」

昨日の視察。胃カメラなどの際に、造影剤でアレルギー反応を起こし、アナフィラキシーショックになる例が毎年何件かあるとのお話も伺いました。

病院での起こることですので、すぐに対処されているわけですが、「薬のアレルギー反応は一番やっかい。原因がわからない」との医師の言葉が頭に残りました。

技術が進み、寿命も延びた世の中ですが、まだまだわからないことがあります。

認知症基本法と公明党について 6073

未分類 / 2023年6月22日

2.1昨日は政策懇談会、行政関連打合せ。昨日、通常国会が閉会しました。今国会では、待ちに待った認知症基本法(共生社会の実現を推進するための認知症基本法)が全会一致で可決、成立しました。認知症の方が尊厳を保持しながら希望を持って暮らせるよう、国と自治体が関連施策に取り組むことを規定。政府は首相を本部長として当事者や家族らの意見を反映させた基本計画を策定すると共に、地方自治体に対し推進計画を策定する努力義務を課すことに。公布から1年以内に施行するとしています。

認知症に関する法整備をめぐっては、そのはじまりから公明党がリード。公明党副代表の古屋範子衆議院議員が奔走。2015年の国会質問で党として基本法制定の必要性を主張。17年には公明党内に古屋議員を本部長とした推進本部を設置。18年に当事者らの意見を反映させた党独自の基本法案の骨子案を取りまとめ、自民、公明の議論を経て、19年に法案を国会に提出。しかし、廃案に。その後、あきらめることなく21年6月に超党派の「共生社会の実現に向けた認知症施策推進議員連盟」を発足。当事者団体などと議論を重ね、今回の基本法を取りまとめ、全会一致での成立となりました。

合意形成の中心となり、議論をけん引した古屋議員。様々学ばせて頂いています。法律の効果はこれからですが、お疲れ様でしたと言いたいです。

わが国では、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になり、大半が85歳以上の高齢者で一人暮らしの割合が増えていくと見込まれています。認知症の人やその家族が安心して暮らせる環境整備が急務。必要な施策を進めていく上で根拠法となる基本法を制定する意義は非常に大きいものがあります。

同法では、認知症の人が尊厳を保ち希望を持って暮らせるよう、施策の総合的かつ計画的な推進を目的に明記。基本理念として、認知症の人の意見表明や社会参画の機会確保。良質かつ適切な保健医療・福祉サービスの提供。家族への支援などを掲げています。

この法律の肝は「共生社会の実現」。私は私の現場で頑張ります!

「学生の内向き」日本突出について 6072

未分類 / 2023年6月21日

2.3昨朝、青葉台駅前で街頭演説していると、友人の梅ちゃんが写真を撮ってくれました。その後、外国の方の市民相談対応。日本法で対処すべき問題でしたので法律相談の予約を入れました。それにしても日本語がうまい。努力の積み重ね。一方で日本人学生の留学意欲が相当薄れているようです。私などは、外に出て、挑戦して道を開くことが楽しいと思っていましたが、うちの子どもを見ててもそうですが、時代は変化しています。

先日、日経新聞が「留学生回復 政府の策は  学生の「内向き」日本突出」と題した記事を掲載していました。

「日本人の大学生などの留学者数はコロナ禍で急減した。日本学生支援機構の調査で2018年度に11万5000人を超えていた。新型コロナが流行し始めた20年度には1487人にまで減少した。21年度は1万人ほどに回復した。

留学生の増加目標は33年までの達成を目指す。(海外へ日本人学生を50万人送り出し、逆に外国から40万人受け入れる目標)新型コロナ前の日本人の送り出しは高校生なども含めるとおよそ20万人、外国人の受け入れは30万人ほどとみられる。

学生に留学をしたい意識は広がってこなかった。18年度の内閣府の調査によると「外国留学をしたいと思わない」と答える若者(13~29歳)が5割を超えた。2割程度にとどまる韓国、米国などに比べて高い。

文部科学省の22年の調査で海外留学を希望するが実際にはしていない理由の1位は「経済的な余裕がないから」だった。語学力の不足、治安への不安感などが続く。費用が比較的安く済む「交換留学」もコロナ禍のため減った。

文科省は企業などの寄付をもとに「トビタテ!留学JAPAN」と呼ぶ支援に取り組む。23年度に派遣する留学生を募集した。永岡桂子文科相は「将来の日本を支えるグローバル人材を目指していただきたい」と話す。

23~27年度に5千人以上の留学支援の原資として募集する寄付の目標額は100億円だ。永岡氏は「新型コロナの影響で減少した海外留学を復活させるため、留学の支援や留学の機運の醸成に努めたい」と強調する。

日本は外国人留学生の受け入れでもおくれをとる。大学などの在学者に占める留学生の割合は日本が6%ほどしかない。英国は2割、オーストラリアは3割を超える。

かつて留学生を受け入れる意義は日本による途上国への教育分野での貢献という面があった。いまは人材確保の側面が強まる。

日本への留学生の上位10カ国はすべてアジア諸国・地域が占める。高度人材を呼び込むには幅広い国から留学生に来てもらう必要がある。

「G7をはじめ教育・研究力の高い大学を多く有する先進国を念頭に留学生受け入れの戦略的な重点分野・地域の設定を」。自民党の教育・人材力強化調査会(柴山昌彦会長)は2月、高度人材の確保へ日本が重視する地域を設定するよう政府に提言した。

研究力の高い大学の学生を留学生として受け入れるための日本語能力の要件の緩和などが念頭にある。教育未来創造会議の有識者からは外国人の在留資格について「留学生を優遇すべきだ」との声もあがる。

フランスは「フランスへようこそ」戦略と名付け、ビザ(査証)取得で留学生を優先する。27年までに50万人を受け入れる目標を掲げる。英国も30年までに同国の高等教育で学ぶ留学生を60万人に増やす目標を示す。

政府は将来日本で働く留学生の増加を目指す。教育未来創造会議のワーキンググループは4月、外国人留学生の国内就職率を33年までに6割にする目標を示した。

日本学生支援機構によると、18年度の就職率(国内進学者を除く)は48%だった。大学と企業が連携したインターンシップへの参加を呼びかける。

米国の留学生受け入れ人数は15年に100万人を超え高い水準を維持する。コロナ禍で20年はおよそ91万人に下落したが、21年に95万人ほどに回復した。ほぼコロナ前の水準に戻りつつある。

米英は世界のアカデミーの中心で英語圏の強みや有名大学の存在が影響する。英語圏ではない日本へ優秀な留学生を招くには、日本で勉強したあとに定住し働きたいと思わせるインフラや住宅、医療などの環境整備が重要になる。」

日本に来る前はイメージのいい「選ばれる国・日本」。数年過ごした後も、活躍してもらえれる横浜にしていかねば、と思います。