昨日は早朝からの重い市民相談対応等の後、荏田町と荏田西をつなぐ富士塚交差点へ。4車線の大きな道路ですが、ここ数年横断歩道が擦り切れて見えない状態のため、複数の方からお声を頂き、何度か青葉警察署に申し入れしてきた再整備。このほど県警の工事が完了しました。お喜びの声を頂いています。
日本周辺をはじめ、世界中できな臭い話が続いています。平和でない日々は、地獄の日々。豊かな人生、家族の幸せを消滅させる戦争。勇ましい話は誰かを犠牲にすることを前提にしています。絶対に衝突を止めなくてはなりません。
一昨日、「危機を打開する“希望への処方箋”を」と題し、公明党の創立者であり、私の人生の師匠である池田大作SGI会長が広島サミット開催に寄せて提言を発表しました。概要についてご紹介させて頂きます。
提言では、ウクライナを巡る危機の早期終結を図るための方途を探るとともに、核兵器の威嚇と使用を防止する上で必要となる措置について、G7サミットで明確な合意を打ち出すことを呼び掛けています。
ウクライナ危機については、2月の国連総会での決議に盛り込まれた「重要インフラに対する攻撃や、住宅、学校、病院を含む民間施設への意図的な攻撃の即時停止」を何よりもまず実現させることが、市民への被害拡大を防ぐために不可欠であると強調。その上で、戦闘の全面停止に向けた交渉を進める際は、病院や学校で働く医師や教育者など市民社会の代表がオブザーバー参加するよう提唱しています。
核問題に関しては、昨年11月にインドネシアで行われた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の首脳宣言に「核兵器の使用又はその威嚇は許されない」との一節が明記された意義は大きいと指摘。G7サミットでも、このメッセージを広島から力強く発信すべきであり、この認識を政策転換につなげるために「核兵器の先制不使用」の誓約に関する協議をG7が主導して進めることを呼び掛けています。
「核兵器の先制不使用」については、合意できれば、各国が安全保障を巡る厳しい現実から同時に脱するための土台になると強調。また、気候変動やパンデミックの問題に取り組む各国の連帯を支えてきた「共通の安全保障」への転換が求められると主張しています。
本文には次のようにあります。
「そもそも今日、多くの人々が切実に求める安全保障とは一体何でしょうか。
ウクライナ危機が発生する半月ほど前に国連開発計画が発表した報告書では、「世界のほとんどの人々が自分が安全ではないと感じている」との深刻な調査結果が示されていました。背景には、“人々が自由と尊厳の中で貧困や絶望のない生活を送る権利”を意味する「人間の安全保障」の喪失感があり、パンデミックの数年前から、その割合は“7人中で6人”にまで達していたというのです。
この状況は、ウクライナ危機の影響でますます悪化している感は否めません。
報告書に寄せた国連のグテーレス事務総長の言葉には、「人類は自ら、世界をますます不安で不安定な場所にしている」との警鐘がありましたが、その最たるものこそ、核兵器の脅威が世界の構造に抜きがたく組み込まれていることではないでしょうか。
例えば、温暖化防止については“厳しい現実”がありながらも、人類全体に関わる重要課題として国連気候変動枠組条約の締約国会議を重ねて、対策を強化するためのグローバルな連帯が形づくられてきました。
一方、核問題に関しては、核軍縮を求める声があがっても、核保有国や核依存国からは、安全保障を巡る“厳しい現実”があるために機が熟していないと主張されることが、しばしばだったと言えましょう。
しかし、昨年のNPT再検討会議で最終文書案に一時は盛り込まれた「核兵器の先制不使用」について合意できれば、各国が安全保障を巡る“厳しい現実”から同時に脱するための土台にすることができるはずです。IPPNWのラウン博士らが重視していた「共に生きよう 共に死ぬまい」との精神にも通じる、気候変動やパンデミックの問題に取り組む各国の連帯を支えてきたような「共通の安全保障」への転換が、まさに求められているのです。」
「その“希望への処方箋”となるのが、先制不使用の誓約です。「核兵器のない世界」を実現するための両輪ともいうべきNPTと核兵器禁止条約をつなぎ、力強く回転させる“車軸”となりうるものだからです。」
「“闇が深ければ深いほど暁は近い”との言葉がありますが、冷戦の終結は、不屈の精神に立った人間の連帯がどれほどの力を生み出すかを示したものだったと言えましょう。
「新冷戦」という言葉さえ叫ばれる現在、広島でのG7サミットで“希望への処方箋”を生み出す建設的な議論が行われることを切に願うとともに、今再び、民衆の力で「歴史のコース」を変え、「核兵器のない世界」、そして「戦争のない世界」への道を切り開くことを、私は強く呼びかけたいのです。」
これまで、日露、日中の関係改善をはじめ、ひとりの民間人として、実質的に世界の平和を築いてきた池田先生の行動。
今回の提言が、為政者の心に届き、行動につながることを強く願います。