安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

プラスチック問題 横浜港「海底ゴミ」調査について 5552

未分類 / 2022年1月21日

IMG_0370 1 ((昨朝、横浜市が行っている「海底ゴミ」の分布概況調査を視察するため八景島シーパラダイス近くの金沢漁港に向かいました。国はストローやハンガーといった使い捨てプラスチック製品12品目の使用量を削減する「プラスチック資源循環促進法」今年4月1日に施行すると決定。プラスチック問題は解決すべき極めて重要な課題です。

本市では横浜港内における海底ゴミの分布概況を潜水目視及び水中ドローンで撮影して状況把握。臨港パーク周辺2区域、金沢木材埠頭周辺1区域、海の公園周辺1区域で実施しています。

昨日は港湾局港務艇「おおとり」に乗船し、委託業者が実施しているダイバーによる潜水目視調査の状況を視察。合わせて、事前に実施した水中ドローン調査の映像を船内で確認しました。思ったよりきれいな海底でしたが、空き缶に釣り竿、ガスコンロなどが回収されていました。

最近、特に大きな関心を集める海洋プラスチックごみ問題。横浜港も例外ではなく、公明党では金沢区選出の竹野内猛議員を中心に、先進的な取り組みをする自治体を積極的に視察すると共に、議会でこの問題を取り上げてきました。

横浜港では、海上に浮遊しているプラスチックごみについては、清掃船により定期的に回収していますが、海底に沈んでいるものについてはそのままになっていることを指摘し、対策を求めてきました。

2年前の予算委員会では、竹野内議員から漁業組合等と連携し、海底のプラスチックごみを底引き網で回収すること。また、水中ドローンなどによる実態調査を行うなど、課題解決に向けた先駆的な挑戦について質問。局長から次の答弁がありました。

「海底清掃の取組としましては、山下公園前面水域において、ボランティアダイバーの協力を得て、海底ごみを回収する「山下公園海底清掃大作戦」を開催しています。

底引き網の活用は海域により、プラスチックごみの堆積状況、海底の地形や底質など、 技術面で課題がありますが、海底ごみの回収に有効な方法と考えられますので、今後、具体的な検討をしてまいります。」

この答弁がきっかけとなり、調査活動が行われることに。来年度は本格的な海底清掃活動が始まる話もあります。

大事なことは、言葉ではなく、具体的な一歩前進の積み重ね。

引き続き、環境問題へ取り組みを進めて参ります。

権力の暴走を戒めた政治家について 5551

未分類 / 2022年1月20日

IMG_0370 (39今週、通常国会が召集されました。コロナ対策のための医療提供体制強化や3回目のワクチン接種前倒しをはじめ、経済安全保障や子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」の創設などが議論されると報じられています。会期は6月15日までの150日間で、会期延長がなければ参議院選挙は7月10日に行われる見通しとのことです。

先日、政治家の姿勢について、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。

「日本の公害の原点ともいえる足尾鉱毒事件に深く関わった田中正造の天皇直訴から120年。(12月10日)

富国強兵・殖産興業の国是を背景に明治政府は、日本有数の銅山を経営する一私企業の無残な環境破壊に事実上、加担。周辺や下流域の住民の命や健康、暮らしは踏みにじられた。

国会議員だった田中は、農民の訴えを基に質問を繰り返すなど政府に善処を促すが、銅山経営者が政府重鎮の親戚だったこともあり、政府は田中の質問にまともに答えず、鉱毒被害を認めなかった。

1901年3月、田中は議員辞職の覚悟を決め国会での最後の演説を行う。「大泥棒」「盗人野郎共」「此国賊」などの罵り言葉を交えた前代未聞の演説に議会は騒然としたが事態は変わらなかった。

議員を辞めた田中は同年12月、当時は最高刑に死刑もあった直訴に踏み切る。結果として政府は鉱毒を形だけ認め、洪水対策を名目に渡良瀬遊水池を造成したが、それは当時、田中が私財をなげうち寄り添い、共に抗議活動を行っていた谷中村に鉱毒水を注ぎ込み、廃村に追い込むものだった。

田中の遺した「真の文明は山を荒さず川を荒さず村を破らず人を殺さざるべし」との言葉は、現代にも通用する。権力の暴走を戒め、弱い立場の人たちに寄り添い抜く誓いを込め拳々服膺することが大切だ。」

生活者を守るために立ち上がった、勇気ある先人の言葉と行動。

私は私の現場で、頑張ります。

横浜の脱炭素「メタネーション」について 5550

未分類 / 2022年1月19日

IMG_0370 (3 (2)昨朝は田奈駅前での街頭演説の後、市会での打ち合わせ、ご挨拶まわり。駅頭では「青葉区での昨日の感染者52人」とお伝えしましたが、夕方の発表では100人に。感染予防を続けるのみです。

昨年7月、担当職員から「メタネーション」との言葉を初めて聞きましたが、それが実現に向けて動き出しました。脱炭素社会への大きな力。「メタネーション」とは、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)の反応によ り、都市ガスの主成分となるメタン(CH4)を生成する技術。 横浜市は民間企業との連携で、将来的には CO2 をリサイクルして都市ガスを作り、新たな CO2 を発生させない ことを目指しています。

昨日、東京ガスとの連携協定が締結され、記者発表しました。

「横浜市は、東京ガス株式会社と連携協定を締結し、鶴見区末広町の東京ガス横浜テクノ ステーションにおいて行うメタネーションの実証試験に対し、隣接する本市下水道センタ ー及びごみ焼却工場からバイオマス由来の資源(CO2等)を供給し、脱炭素化に資する技術開発を支援します。

鶴見区末広地区には、様々な生産機能や研究開発拠点が集積しており、メタネーションで生成されるカーボンニュートラルメタンの利活用や、水素の地産地消モデルを構築することで、臨海部における地域連携型の脱炭素のモデル地区形成を目指します。

本実証試験では、太陽光発電と 連携した水電解装置やメタネーシ ョン装置の実力値や課題の把握、 カーボンニュートラルメタン製造 から利用までの一連の技術・ノウ ハウの獲得、さらに一層の高効率 化や設備コスト低減等が期待され る革新的技術開発を行います。

横浜市は、同地区内にある資源 循環局鶴見工場の排ガスから分離 回収した CO2(主にバイオマス由来)や、環境創造局北部下水道センターの消化ガス(下水汚泥 を処理する過程で発生するバイオガス)、再生水(下水処理した水をろ過した水)などの提供によ って、資源の有効利用を促進します。これにより環境面・コスト面などの有効性についても検証を 行い、将来の脱炭素化へ向けて技術開発を支援します。

今後も末広地区のステークホルダーと連携し、末広地区の脱炭素化モデル地区構築に向けて取り 組んでまいります。」

国としても、横浜市としても、2050年脱炭素、温室効果ガスゼロの前に、8年後の2030年には2013年度比で46%の温室効果ガス削減を実現しなくてはなりません。

国内外の最先端技術を結集し、こうした新たな取り組みの積み重ねを続けていくしかないと思います。

マンション「代理人」定義の変化について 5549

未分類 / 2022年1月18日

IMG_0370 (39昨日は午前中に中区での会合の後、午後から市役所で団会議。来年度予算に向けての準備を進めています。夜の会合前、寒いこの時期、カレーうどんが身に沁みます。

横浜市では、「横浜市マンション再生支援事業」との名称で、老朽化したマンションの建替えや長寿命化などの再生活動を行おうとする横浜市内に存するマンション管理組合等に対して、その検討活動に要する費用の一部を補助しています。年々、利用件数も増えているようですが、規模が大きくなればなるほど「合意形成」が難しいのが現状。只、どこかで折り合いをつけないと、劣化していくばかり。悩ましいお話をよく耳にします。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が、マンション組合員の代理人について記していました。

「住んでいるマンションで管理組合の規約が一部改正された。その中でちょっと気になった。それは、組合員の代理ができる範囲を「1親等以内」から「2親等以内」の同居者に広げた。つまり、夫婦・親子以外にも、きょうだい(兄弟姉妹)や孫・祖父母でも可能になったというもの。

妻にたずねると「きょうだいで住んでる方、増えてるわよ」という。組合の理事長は「組合員が体調が悪くても、代理で議決権を行使していただけるようにという改正です」とのこと。

築40年のこのマンションに限ったことではない。2020年国勢調査によると、きょうだいのみの世帯は約34・6万。この世帯類型が初めて国勢調査に表れた1980年調査では21万世帯だから、目立つ増え方だ。

インターネット上のサイトによる調査によると、8割近くがきょうだいで同居しても良いとしている。このサイトでは、同居するなら住宅の持ち分を明確にするよう勧める(「共有持分の教科書」から)。権利関係はトラブルの元になりやすいということだろう。

これまで、家族や世帯などは親子関係を軸に考えられてきた。マンション管理組合に限らず、例えば行政においても、きょうだいで構成される世帯も対象に含めて、施策を考えなければならない時代に入っているのかもしれない。」

「遠い親戚より近くの他人」とのことわざがありますが、他人ではないものの、実態に合ったかたちに変化しているということかと思います。

古い法律などによって、制限のかかるこの手の話は種々ありますが、政治行政には、時代に合わせて変えていく力が求められると思います。

「鎌倉殿の13人」と「EQ」について 5548

未分類 / 2022年1月17日

IMG_0370 (4)昨日は青葉区恩田町のどんど焼きに伺った後、市役所で各種作業。いつもは自分の地域のどんど焼きに消防団員として参加していますが、今年はうちがコロナで中止のため、初めてお隣に伺いました。様々な行事も判断が難しい状況で各地各様。いずれにしても早期終息を願うばかりです。

どんど焼きの始まりは平安時代だそうですが、平氏を滅ぼし、鎌倉幕府を開いたのは源頼朝。今年のNHK大河ドラマは鎌倉時代。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。

「NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映が始まった。主役は、小栗旬さん演じる2代執権の北条義時。鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻・北条政子の弟で、頼朝亡き後に導入された宿老と呼ばれる家臣13人による合議制のリーダーになっていく人物だ。

この“武士政権”の前に立ちはだかった後鳥羽上皇との対決が、1221年の承久の乱。「頼朝様の恩は山よりも高く、海よりも深い…」と檄を飛ばした政子の有名な演説に鎌倉武士たちは奮い立ち、京に攻め上って上皇軍を撃破。公家と武家の権力を逆転させた。

NHK「英雄たちの選択」で、その勝因を分析していた。“鎌倉武士チーム”を固く結束させた義時について、磯田道史氏は、「人に信頼と安心感を与える」EQの高い人物だったのではと語っていた。

EQとは、人の感情や心を察する能力の指標で「心の知能指数」ともいわれる。議員、党員のネットワークを生かしたチーム力を発揮して、小さな声に寄り添う公明党の政治姿勢にも通じよう。

ドラマのタイトルには、歴史は一人の英雄がつくるのではなく、大勢の人間が助け合い、ぶつかり合いながら紡ぎ出される、との思いが込められているとか。大河ドラマ3作目となる三谷幸喜氏の脚本で、“予測不能の物語”がどのように展開されるか。楽しみにしたい。」

百科事典マイペディアによりますと、「EQ (educational quotient)は、物事を適切かつ正確に処理することができる知的な能力を示すIQ(知能指数)に対抗して考え出されたもので、感情面や情緒面において健康で、かつ人間関係を適切にこなせる人格的能力」と定義されています。

EQの高い人に共通するのは、率先垂範で行動し、信頼を得る人のように思います。

それにしても、歴史というのは、一面だけでなく、多角的に見ないとわからないものだなと思います。

「学校・教育委員会の風土刷新」について 5547

未分類 / 2022年1月16日

IMG_0370 (3 (2)昨日、今日と大学入学共通テスト。出願者53万人、全国677の会場で実施されています。コロナの感染が拡大する中、不安の多いチャレンジですが、蓄えた力を出し切って欲しいです。

先日、広島県教育委員会の平川理恵教育長が「学びの変革進めるには 学校・教委の風土刷新を」と題し、日経新聞に寄稿されていました。

平川先生は元リクルートのトップ営業ウーマン、MBA留学、起業を経て、9年前に民間出身初の女性校長先生として、青葉区の横浜市立市が尾中学校に赴任。気さくな人柄が生徒、保護者からも人気で、惜しまれながら横浜を後にされました。立派な方というのは、誰にでも明るく、気さくに接する方が多いように思います。

「日本の経済・社会が激変する中で、教育界も従来の前提を見直し、不連続な一歩を踏み出すことが求められている。「学びの変革」を進める広島県の平川理恵教育長は、学校の組織風土の刷新が必要だと指摘する。

広島県は学びの変革に取り組んでいる。日本の学校では長年、受動的・同調的な学びが続いてきた。それを「主体的・対話的で深い学び」に変えるため、私たちにできることは何だろうか? そのカギは、学校や教育委員会の組織風土を「何でも言いたいことが言える」イノベーティブな雰囲気にすることだと思い、様々な改革を同時並行的に進めている。

率直でオープンなコミュニケーションを創り出すには気兼ねなく話せる「緩さ」や課題を「自分ごと」として考えてもらうことが大切だ。私は考えや目標を伝えるため、手書きの新聞「平川通信」を2~3週に1度つくり県教委のトイレやコピー機の前に張っている。

実際の学びを変えるには現場をよく知ることが欠かせない。年間150校ほど学校を訪問し、変革のスイッチを探しているほか、教育に関係する映画の上映会や本の読書会を開くなどして教員や職員と議論している。」(中略)

平川先生は、学校を変える取り組みを、具体的に実行。

「ポイントは(1)火をつけるだけでなく伴走する(2)はしごを外さない(3)できるところまで中に入り、きっちり見届ける――の3つである。

この改革の結果、ある商業高校は転退学者が年間30人もいたのだが、現在はゼロ。生徒たちが交流サイトなどで中学生に「商業高校面白い!」と発信してくれて人気校になり始めている。PBLを軸にした学びの変革は農業科、工業科、総合学科の高校にも広がりを見せている。

米国での議論で、商業高校を変えるカリキュラムの出発点に据える「本質的な問い」を「生きるって何?」とした。これが良かったと思う。授業では生まれた時から現在までの自分の人生を振り返り、ほかの生徒の話も聞く。本質的な問いを共有し、対話を重ねることでクラス内に何でも話せる土壌ができた。

いったん学ぶことが面白くなった生徒は「読解力が必要だ」と思えば国語など商業以外の科目も勉強し始める。モチベーションに火がつけば自発的に学び始めるのだ。

教員も「自分にとって生きるとは何か」を考えないと授業ができない。本質的な問いとはそういうもので、自身の人生を常に振り返ることは大切なことだと思う。」

「生徒がもっと何でも言い合え、様々な視点からクリティカルに物事を見られるように県内公立高の23年度入学者選抜から大きな改革を決断した。

まず調査書(内申書)の欠席欄の廃止。これは不登校でも不利にならないようにするためだ。所見といって中学の教員が生徒の3年間の活動の記録を書いていたのだが、これも廃止。代わりに生徒が自身のことや入学後の目標を面談で表現する「自己表現」を入れた。

学習の記録の評定も1年・2年・3年の比重を1対1対3とし、「今現在のあなたを一番重要視します」というメッセージを込めた。

変化の激しい社会を生きていく15歳には「自己を認識する力」「自分の人生を選択する力」「表現する力」の3つをぜひとも身につけてもらいたい。これらは先生や友達に心を開き、何でも話すこと(自己開示)ができる環境の中でこそ育まれる。私たちは入試改革にそんな理念を込めた。」(中略)

「もちろん改革は道半ばである。今後も市町教育委員会をはじめ多くの方々と連携し、「広島で学んでよかった」「広島で学んでみたい」と思われる県を目指していく。」

学校は学生のためにある。「何のため」が明確だからこそ、強力な推進力が出るのだろうと思います。

教育分野だけなく、日本あらゆる分野に必要な「何か」ではないかと思います。

益々のご活躍を願っています。

横浜市の新たな火葬場「東部斎場」整備決定について 5546

未分類 / 2022年1月15日

IMG_0370 (1昨日、横浜市都市計画審議会が開催され、委員として出席し、各種議案について議論。その中に「議第1346号 横浜国際港都建設計画火葬場の変更 第5号東部斎場」との議題が審議され決定しました。

これにより、鶴見区大黒町に横浜市で5番目の市営斎場(東部斎場)が作られることとなります。今後、設計、工事が行われ、3年後の令和7年度に供用開始の予定です。

現在、横浜市には都市計画で定めている火葬場が4か所あります。(民間除く)

1 久保山町火葬場 (西区 大正15年に決定) 2 戸塚火葬場 (戸塚区 昭和51年に追加) 3 南部斎場 (金沢区 昭和61年に追加) 4 北部斎場 (緑区 平成9年に追加)  昨日、5番目として東部斎場(鶴見区)が追加されました。

横浜市では、平成27年(2015) 31,616人だった死亡者数が、令和37年(2055)には47,689人になると見込まれています。(平成27年国税調査の人口基準からの推計)

死亡者数の増加に伴い、火葬需要の増加が見込まれており、令和7年度の供用開始を目標に16基の火葬炉を備えた新たな火葬場を整備することになりました。これにより、市は令和37年までの火葬需要に対応することができるとしています。

現在でも斎場の能力を上げて対応していますが、それでも火葬に3日、4日待つこともある状態。

公明党として、地元・鶴見区選出の尾崎太議員が、約10年前から火葬需要の問題を議会で何度も取り上げ、当局も種々検討しつつ、地元対応も進めてきました。現在は斎場予定地周辺の交通アクセスについて、同じく鶴見区の鈴木秀志県会議員と共に、信号設置について神奈川県警を交えて協議しています。

安全・安心の横浜への環境整備を、着実に進めるべく取り組みます。

「されど われらが日々」について 5545

未分類 / 2022年1月14日

IMG_0370 (4)昨日は藤が丘駅前での街頭演説の後、市民相談対応、ご挨拶まわり。顔を合わせることの大切さを感じます。

以前、サッカー協会の友人から薦められて読んだのが芥川賞受賞作品「されど  われらが日々」。60~70年代の若者のバイブルとなった青春文学。1955年に共産党の一部組織が解体されることとなり、虚無感の漂う時代の中で、出会い、別れ、闘争、裏切り、死を経験しながらも懸命に生きる男女を描いた作品。

先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。

「東京女子大の1年生が、自信に満ちあふれた東大の男子学生に恋をした。その思いが一気に冷める瞬間を柴田翔の小説「されど われらが日々――」は描く。舞台は1955年。まだ学生の左翼運動が活発だった頃で、2人はそうした研究サークルのひとつで出会った。

政治、社会、国際情勢と、あらゆる質問に答える男子学生。しかし指導者と仰ぐ政治家らの路線転向で、自分が借り物の知識を振りかざしていたと気づく。その後悔を聞いた女子学生の心は相手から離れ、2人は自らの足でしっかり立つことから社会人としての歩みを始める。作品は発表当時、多くの若者の心をとらえた。

正解のない疑問に迷い、不安から身近で明快な答えに飛びつく。いつの時代も若者を待ち受ける落とし穴だ。今は動画サイトの投稿もその役割を担う。料理や音楽など楽しい映像に交じり歴史、科学、医療、生き方などの解説が山をなす。質は玉石混交だ。ためになる動画も多い一方、良識や専門知から外れた説も目立つ。

疑問があればすぐ検索という時代。しかも長い文章より短く言い切る動画が好まれる。先日ホームレスの人々の命を軽んじる発言で人気投稿者が非難されたが氷山の一角にすぎない。投稿動画でものの見方を身につけた世代が社会の主力になっていく。常識を欠いた言動をとる政治家の陰にもそうした支持者の姿を感じる。」

冒頭の小説の時代は現場、現実がすべてだったと思いますが、今は、作られた動画や仮想空間がリアルと思ってしまっているケースもあると思います。

コロナ禍で難しいこともありますが、人と会って話す。現場を自分の目で確かめる。

人間らしさのための大事かと思います。

そうすることで、見えることも、感じることも、その後の言動も違ってくるように思います。

「ディズニーランド なぜ人気?」について 5544

未分類 / 2022年1月13日

IMG_0370 (1)昨日午後、大学時代の先輩「Kさん」を市役所で迎えました。約30年ぶりの再会。全くと言っていいほど東南アジアには興味を示されなかった「東南アジア研究会」の先輩で、同じ昭島市拝島駅周辺のアパートに住んでいた方。当時、地域限定で活動したお笑い劇団「マイニチ考(毎日香)」の代表。私は「この役はお前しかおらんのじゃ」とKさんにスカウトされ、いつも南国の原住民役で出演していました。

また、Kさんは広島市の出身で、帰省するといつもお祭りの的屋でバイトをされていて、材料の買い付けから調理までその道のプロ。大学祭では、東南アジアとは全く関係のないイカ焼き、りんご飴を売りさばき、他のクラブやサークルとはけた違いの売り上げを誇っていました。私の学祭は売るのが大変だった思い出しかありません。

Kさんは卒業後、独特の感性を生かし、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドに就職。ミッキーと共に30数年、広報部門で活躍。このほど早期退職で自由の身に。因みに、オリエンタルランドの社員祭りでもイカ焼きを振る舞っていたそうです。

「ディズニーランド なぜ人気?」とグーグルで検索しますと、次のように出てきました。

「東京ディズニーランドが圧倒的な人気を誇っている理由の一つは遊園地としての完成度の高さである。「夢と魔法の王国」というテーマパーク・コンセプトを維持するために、園内と園外を完全に遮断している。園内では可能な限り日常性を排除している。だから入園者は非日常的な世界を楽しめる。」

そうだなと思いつつ、それだけでもないような気がするので、聞いてみたところ、「携わる一人一人が、仕事が好きなのと共に、アメリカから本場の「米国流」を示されても、日本で変えてはならない「日本流」を大事にしたことは発展の大きな要因だったと思う」「日本流の『おもてなし』『清潔な環境づくり」が、日本のディズニーランドから世界のテーマパークに広がっていった」とのこと。話を聞きながら、K自身さんが、東京ディズニーランドの発展に、少なからず寄与されたことを感じました。

それぞれ、それなりに社会でもまれたわけですが、お互い全く変わっていない。「お前はぜんぜん変わらんのう」との言葉に、いいのか、悪いのかわかりませんが、人生の最後までこの調子だろうと思いました。

Kさんは数々の名言、迷言を残しましたが、忘れられないのは約30年前の言葉。

「大学は空母なんじゃ。卒業生は戦闘機なんじゃ。ボロボロになって帰還して、また弾を込めて飛び立つんじゃ!」

この後、Kさんは「イチゴ」の世界に入るとのこと。果物のイチゴ農園です。これまでの活躍を見ていた方がいて、スカウトされたようです。世の中、わからないことが沢山あります。人に喜んでもらうことに共通点があるようです。

言われました。「人のために、誰かのためにが大事なんじゃ」。

力をもらいました。再会を楽しみにしています。

不登校・引きこもり対策について 5543

未分類 / 2022年1月12日

IMG_0370 (1昨日、公明党横浜市会議員団として、佐々木さやか参議院議員とともに、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の杉浦孝宣代表理事から「9060問題は義務教育から予防せよ」とのテーマで不登校・引きこもりに関してご講演を頂き、質疑を行いました。

高齢の親が長年引きこもる子どもを支える「8050」問題と呼ばれる家族形態が親子の高齢化・長期化により、「9060」問題へと移行し始めています。そうした中、「子ども達が規則正しい生活をし、自信を持ち自律し、社会に貢献する未来を実現します!」をモットーに活動。そのきっかけはご自身が小学校3年生の時、保健室登校を経験したことがはじまり。その後、小学校4年生より養護学校で不登校を克服。36年以上の不登校・高校中退・引きこもり指導歴を持ち、年間450件以上の相談を受け、累計10,000万人以上の実績。

下記は質疑内容も含めたメモです。

まず、小中学校における不登校の状況について、「不登校」と「引きこもり」の線引きを明確化する必要がある。対応が異なる。

「不登校」と「引きこもり」の違いは何か?「不登校」は学校に来れない状態だが、「引きこもり」は180日以上こもって、親とコミュニケーションが取れていない状態。

横浜市は、平成24年、15歳から39歳の引きこもりは推計8000人。平成30年15000人。6年で約2倍。なぜこうなってしまったのか。見守り、様子見をする方針がこうした原因になっているのではないか。横浜市の手引きでは、「不登校」のことを「引きこもり」と書いている。これは「引きこもり」を助長しているのではないか。手引きを改めることが先ではないか。との指摘も。

見守り、様子見も期限を切る、ズルズルならないようにすることが大事だ。

不登校の時は見守りも必要。不登校をきっかけとして引きこもる。不登校の時にどう対応すべきか。引きこもりの時にどう対応すべきか。

不登校の子どもが引きこもってしまうことは、親と子が断絶する、孤立することが要因。

最初、親は登校刺激をする。一部の子どもは暴力に訴える。見守れ、放っておけとすると、挨拶もしなくなる。

親と子のコミュニケーションがないところが「引きこもり」かどうかの見極めの部分。

引きこもりの問題は、不登校の時の対処が原因となる。どうやって愛情を注ぎ、コミュニケーションを取るかが問題。ここを対処することが解決につながる。

(ご参考)同協会が提供している不登校・引きこもりステージ判定 無料AI判定

http://www.hikikomori-wakamono.com/

勉強になりました。