昨日、青葉区サッカー協会主催する少年少女カテゴリの試合の現場へ。少年少女の健やかな育成は、明るい社会と未来を創る取り組み。それを支える多くの皆さん。「誰かを待つのでなく、自分が動く」。子どもたちも見ている、みなぎるボランティア精神。次の世代へ引き継がれると思います。
先週末、横浜市学校保健審議会ゲーム障害に関する部会から「横浜市立小中学校児童生徒に対するゲーム障害・ネット依存に関する実態調査」の結果を分析し、考察・提言をまとめた報告書が提出されました。
依存症対策については、国で公明党がリードし、横浜市会においても公明市議団が先頭に立って議会質問を重ねています。4年前には「独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター」を視察。樋口病院長、河本精神科医長か様々な依存症とその対策について学ぶ機会を得ました。その時に強く指摘されていたのが、ネット依存、ゲーム依存は社会の根幹を揺るがしかねない大変大きな問題とのことでした。
横浜市教育委員会では、今回の提言を踏まえてプロジェクトチームを立ち上げ、検討を進めるとしています。
下記は調査内容と提言です。
調査は令和2年 10 月に実施。横浜市立学校の小学生及び中学生のゲーム障害及びインターネット依存の実態及び課題を把握するとともに、対策を検討することを目的に、小学校4年生から中学校3年生までの児童生徒を対象に実施されました。 (4,164 名が回答 回収率31.4%)
主な調査結果
【基本情報】
・小学校6年生で約4割、中学校3年生で約8割が自分用のスマートフォンを所持
・情報通信機器のフィルタリング状況について「フィルタリングをしていない」「分からない」が約3割
・オンラインゲームの使用機器は、学年の進行とともにスマートフォンに移行
・インターネット利用時の使用機器は、中学校では据え置き型ゲーム機を除き、スマートフォンに集約される傾向
【ゲーム依存傾向】
・オンラインゲームをしたことがあると回答した児童生徒のうち 12.6%が該当(当該調査の全回答者に占める割合は8.9%)
・ゲーム依存傾向は、女子と比較すると男子の割合が高く、また、男子の小学校4年生及び5年生で割合が高い。
・抑うつ症状がある児童生徒は、抑うつ症状がない児童生徒に比べ、ゲーム依存傾向の割合が3.27倍
【ネット依存傾向】
・動画サイト、SNSを利用したことがあると回答した児童生徒のうち 10.0%が該当(当該調査の全回答者に占める割合は9.4%)
・ネット依存傾向は、男子、女子ともに中学校2年生の割合が最も高い。
・抑うつ症状がある児童生徒は、抑うつ症状がない児童生徒に比べ、ネット依存傾向の割合が4.65倍
主な考察
・スマートフォンの所持率が非常に高い。スマートフォンを持っていること自体を議論するよりも、
その使用方法や内容に着目する必要がある。
・児童生徒が安心して保護者と関わることができ、家庭の中で安心して過ごせるようにすることが
ゲーム、ネット依存傾向の予防につながる。
・学校、保護者が、児童生徒のアクセスするコンテンツの内容について把握し、依存等への予防について互いに話し合い、対策を講じていくことが大切である。
・学校、家庭では、児童生徒の依存傾向を早期に発見できるよう意識を高める必要がある。
・依存傾向と心身の健康との関わりが見られる中、その背景と原因は、発達状況や生活環境など人によって様々である。依存傾向を予防したり、早期に発見、対応したりできるよう、児童生徒の育成に関わる機関が連携し、個々の状況に応じて対応していくことが大切である。また、児童生徒自身や保護者がいつでも相談できる環境を整えていくことが重要である。
部会としての提言
【提言1】児童生徒のゲーム、インターネット利用の実態、心身の健康への影響や予防のための具体的な取組について保護者、学校等の理解を深める。
【提言2】発達の段階に応じたルールづくりや家庭での話し合いを推進する。
【提言3】学校で発達の段階に応じたゲーム障害・ネット依存に関わる予防に向けた教育を計画的に行う。
【提言4】学校と家庭との連携を深め、依存傾向の早期発見に努める。
【提言5】各関係機関での連携を強化し、児童生徒、保護者がいつでも相談できる環境づくりを推進する。
【ゲーム依存傾向・ネット依存傾向共通】
・平日及び休日の就寝時刻並びに平日の起床時間が遅く、習い事、塾、部活動をしないほどゲーム依存傾向又はネット依存傾向が認められた。
・両方又はどちらか一方の依存傾向のある児童生徒は、「家ではホッとできる」、「親にはいろいろ相談できる」、「学校は楽しい」、「何でも話せる現実の友達がいる」に対し、否定的に答える者が多い。また、小学生、中学生ともに、生活習慣の悪化(睡眠習慣、運動習慣)と深い関連が見られた。」
私自身、自戒の念を込めて申しますと、子どもの問題は、親の責任だと思います。