安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「パラが教えてくれる」について 5409

未分類 / 2021年8月31日

IMG_0381 7熱戦が続く東京パラリンピック。ブラインドサッカーを見ていると「本当に見えてないのか?」と感じます。圧巻の迫力がスポーツの力を伝える一方、2012年ロンドン大会が、英国の「障害に対する人々の意識を変え、社会認識を変えた」とされます。パラの社会への影響は大変大きいものがあります。それ故に、閉塞感と利己主義的なものが広がる社会にあって、コロナ禍ではあるものの「子どもたちに現場で見せたい」と思う方も多いのだと思います。

障害があろうがなかろうが、人種も、家庭も、誰にでも、人には違いはあります。支え合う力が求められている今、自らの満足のために、他人を犠牲にする愚かな為政者などがいますが、「差別」こそが人類の敵だと思います。

先日、日経新聞コラム「サッカー人として」に、元日本代表、横浜FC・三浦知良選手の「パラが教えてくれる」と題した寄稿が掲載されました。

「1月2日恒例の初蹴りに障がい者サッカーの方がきてくれたことがある。動きもシュートもすごくて、どこかが不自由であることを忘れてしまうほどだった。

サッカーでは身長2メートルに近い人がいる一方で、そうでない人にも活躍の道がある。あのイニエスタだって背格好は特段、目を引かない。ジーパンにTシャツ姿だったら「普通の人」に紛れてしまうかも。それでもスーパープレーができる。

「多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮して活躍できる場を」というパラリンピックのテーマはサッカーにも通じるものだよね。個性があり、それが束ねられて豊かなアンサンブルになる。均質な11人より、多様な個性がバランス良く交じる11人の方がチームとして強いんじゃないのかな。

いろんな人がいるのはピッチ上でも同じだよ。僕が19歳のころ、先輩にドゥンガがいた。相部屋でプロの心得を温かく教えてくれたと思ったら、ピッチでは一変して「この日本人、もう帰っちまえ!」とどなる。こんな人とやっていけるのかなと、思いましたよ。

でも、そう思うだけで終わるのではダメなんだね。言い返せるくらいでなければ成功もしないと感じた僕は、自分も意見を持ち、発し、それに行動が伴うよう心がけるようになった。ある個性に触れたことから、「物言う選手」という自分の個性も育まれたと思う。

横浜FCにはこの夏、外国人選手が次々加わった。前からいる選手は自分の立場が脅かされるわけで、心中穏やかじゃない。でも今は、新しくできた競争状態も含めて様々なことに打ち勝とうぜと、みんなの意識が一つになっている。新しい選手は変化をもたらす。既にいた選手も「やらなければ」と変化していく。交じり合うことの前向きな効果が生まれているんだ。

ブラインドサッカーはボールの中の鈴の音と「ガイド」の声をもとに動くという。普通のサッカーより数段も深いコミュニケーションがなされているはず。音や気配をつかむ鋭敏なセンサーで、僕らが感じ取れないものを彼らは感じ取れる。学ぶべきことがあるんじゃないか。

何かが欠けたとしても、伸ばせる何かがある。そこに長所も、可能性も隠れている。発見やヒントをパラスポーツが教えてくれる。」

選手のそれまでの人生の歩みまでも見入ってしまうパラリンピック。学ぶことが多いです。

貞観政要「裸の王様」について 5408

未分類 / 2021年8月30日

IMG_0379 5 (2)昨日はリモート会合、市民相談対応等。ある青年からの市民相談は「会社での悩み」。先輩、上司とうまくいかない。誰もが直面することかと思いますが、聞いていると相談者がとても真面目、誠実であることがわかります。要するに、上が「言っていることと、やっていることが、あまりに違う」ので頭が痛いとのこと。議員ではどうしようもない内容ではありますが、自分の経験も踏まえて激励しました。

以前ご紹介しました、出口治明著「座右の書 貞観政要」。同著の中で「「人の鏡」~直言をしてくれる「他人」が大事~」との見出しで書かれている部分があります。

「自分のことは、目の構造からして、自分には見えません。ですから、「あなたは間違っている」「あなたは裸の王様です」と言ってくれる人をそばに置く必要があります。直言してくれる部下がいなければ、上司は、自分の本当の姿を見ることはできないでしょう。

人間は、不愉快なことを聞きたくありません。でも、不愉快なことを言ってくれる人をいつまでも遠ざけていたら、ゴマすりしか集まらなくなります。ゴマすりは、裸の王様を見ても、裸だとは言ってくれません。

僕が日本生命の企画セクションにいたとき、隣の部署に、Aくんという若手社員がいました。

企画セクションは、他部門に仕事の依頼をすることが多かったのですが、僕が仕事を頼むと、A君はいつも小走りにやってきます。僕は「なかなか見どころのある社員だ」と思い、気を許していたBくんに、ついつい酒の席で「隣の部署のAくんは、なかなかいいじゃないか」と話したことがありました。普段は酒席では原則として仕事の話はしないのですが、おそらくその時は気持ちが緩んでいたのでしょう。

するとBくんは、あきれた顔をして、僕にこういいました。

「出口さんは人を見る目が甘くて、アホな上司だと思っていたけれど、ここまでアホとは思いませんでした。Aくんが走ってくるのは、出口さんに気に入られたいからです。『出口さんは、きっと偉くなる』と思っているから、走ってくるんですよ。僕らが仕事を頼んでも、何ひとつやってくれません。あれだけ上にゴマをすり、下に冷たい人は見たことがありませんが、出口さんは、そんなこともわからないほどアホなんですか。あほらしいから明日からもう仕事はしませんよ」

ずいぶんないわれようですが・・・、Bくんの指摘は当たっていました。

Aくんの言動を翌日から注意深く見てみると、Aくんは、僕にゴマをすっていただけのことだったのです。

上司は忙しく、ゴマすりはそれなりに賢いので、よほど丁寧に接していかないと、見抜くことはできません。僕は、Bくんの直言を受けて、初めてそのことを学ぶことができました。「直言してくれる人間がいないと、忙しい上司は絶対にゴマすりに勝てない」と。」

この話、よくわかります。先の相談者の先輩もそうでした。

「茶坊主」という言葉があります。

「権力者におもねり、その威を借りていばる者」。共通しているのは下の者をモノ扱いする。

上の者には手のひらを返した対応。そういうのにかぎって、ずるくて抜け目なく、こざかしい。妙に頭が回り、言葉巧みな我田引水トークとともに平気でウソをつく。

「ウソつきは、真実を語っても信じられることはない」(キケロ) まわりは離れていく。似たものだけが残る。

中身よりも形式にこだわり、どうあるかでなく、どう見られるかが重要。

二言目には「○○さんが言っている」と、時にウソも練り込みながら、自分の都合のいいように立ち回る。

犠牲者が出ることなどいとわない。そもそも、心がない。

問題はそれがわからない人が、上役になってしまっていること。選んだその上の罪も重い。

まして、誤って茶坊主が上役になってしまった場合、すべてが蝕まられ、壊されていく。大変不幸なことになる。

これがわからない上役は、気持ちよくなり、その茶坊主を重用する。

そして、悪夢の連鎖が過去の遺産を食いつぶし、人材と組織をボロボロにしていく。

衰退し、崩壊する組織の底流に流れるもの。出口氏が指摘するように、まさに歴史の教訓です。

私事ですが、こうしたのを何度も目にしましたのでわかります。よって、冒頭の彼の話も理解できますし、アドバイスしました。

卑怯者は都合が悪いと陰に隠れ、都合のいい時でだけ前に出る。

犠牲者を積み上げながら自らを守り、言葉巧みに言い逃れる。

結果的に、自分のまわりだけは、いつもきれいにする。強きを助け、弱きをつぶす、パワハラ体質。

世間一般でも色々ありますが、政治の世界、こうした傲慢は許してはならない。

私の師匠の信条は「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」。

歴史が醸成した人類の知恵であり、人として最も大事なことだと思います。

横浜市「ワクチン接種の現状」と「コロナ対応」について 5407

未分類 / 2021年8月29日

IMG_0374 1今日は横浜市のワクチン接種の現状とコロナ対応について、一部ではありますが、確認できるものをお伝えします。まとめきれずデータの日付にばらつきあり申し訳ございませんが、傾向は見れると思います。

1.感染状況

全国感染者累計数 722日 85万人 ⇒ 822日 128万人 1か月で1.5倍 全国で急拡大

同時期比較、横浜市も1か月で32千人が49千人に。1.5倍に

2.ワクチン供給

7月に入り、世界的なデルタ株の拡大などにより供給が減りましたが、今週から徐々に改善しており、横浜市では9月上旬には安定してくる見込み。

8月29日時点で日本の感染者数は、世界223の国・地域の中で27位の日本ですが、接種者数は4位になります。「ワクチン敗戦」などとする一部報道等がありますが、どうかと思います。

<世界の感染者数・死亡者数>

※NHKのサイトでアップされています 新型コロナウイルス 世界の感染者数・感染者マップ|NHK特設サイト 

8/22現在、日本の累計感染者数 約128万人(7/22 85万人)死者数 1万5千人

米国 感染者数 3800万人 死者数 62万人

ブラジル 2100万人 57万人

ロシア  660万人  17万人

フランス 660万人  13万人

イギリス 600万人  13万人

3.ワクチン接種者数

8月24日現在、横浜市内の満12歳以上のワクチン総接種者数は1,662,736人、うち、接種1回目のみは378,845人、接種2回目完了が1,283,891人。対象者の内、1回接種者約48%、2回接種者約38%。今週政府から示された全国の数値は、1回接種済み約50%、2回接種済み約40%。

4.自宅療養者の増加対応

感染急拡大により、全国の多くの自治体でも保健所の対応能力が不足し、他部署から緊急応援に入っている状況。

本市でも訪問診療可能な医師の確保のための予算は十分に準備しているものの、対応が難しい状況。

重い症状の方の自宅療養を減らすため、少人数の医師が巡回して対応できるよう、ホテルの宿泊療養施設との契約増加を継続的に推進中。宿泊受け入れ可能客数1906室から、ここ3日で3つのホテルと契約完了し550室増加。合計約2450室 ご協力頂く皆様に心から感謝です。

コロナ対策に尽力される医療機関の更なるご協力を頂き、病院での重症・中等症病床も増えています。

感染拡大で不安が広がる今、医療、行政などの現場は総力戦で闘っています。

大事だと思うことは、個々人の感染対策と共に、一部の情報を聞きかじり、芸人などが無責任にテレビで広げる「思いつき」と「怨嗟の声」を止めることだと思います。

様々な問題が起きるコロナ禍にあって、ごく一部の問題を、社会全体の問題のように伝えることで、不安と恐怖を煽ることはやめるべきだと思います。一部の新聞もそうですが、特にテレビ、ネットなどについては「事実を的確に伝える」ことが大事だと思います。

「色々あるけど、何とかしよう」と思っている人々に、前を向けなくしてしまいます。

ワクチン「妊婦さん」への優先接種について 5406

未分類 / 2021年8月28日

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昨日、横浜市が妊婦さんへの優先接種を記者発表しました。市内の医療機関と連携して、かかりつけの医療機関など、身近な場所で安心して接種を受けら れるよう、妊娠中の方への接種を行う医療機関に、ワクチンを追加で配分します。 記者発表資料:0023_20210827.pdf (yokohama.lg.jp)

厚生労働省が8月23日に妊婦やその配偶者らが希望すれば、できるだけ早く優先的にワクチン接種を受けられるよう配慮を求める事務連絡を各自治体に発出したことに呼応したもので、これは8月19日の公明党コロナワクチン・治療薬開発推進プロジェクトチームなどの会合で政府に要望した結果、実現したものです。

事務連絡では、妊婦が感染した場合、特に妊娠後期は重症化しやすく、早産のリスクも高まるとされていることや、関係学会が妊婦への接種を呼び掛けていることに言及。また、日本で承認されているコロナワクチンについて「妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はない」と強調。

その上で、妊婦や配偶者らの接種について、予約やキャンセル待ちで優先するほか、まだ妊婦らが年齢などによって接種予約の対象となっていない場合には予約の対象とするといった特段の配慮を要請しています。

8月24日現在、横浜市内のワクチン総接種者数は1,662,736人、うち、接種1回目のみは378,845人、接種2回目完了が1,283,891人。対象者の内、1回接種者約48%、2回接種者約38%ですので、今週政府から示された全国の数値(1回接種済み約50%、2回接種済み約40%)とほぼ同じの状況。

8月23日から全年齢を対象とした予約が開始となり、予約が取りにくくなっています。只、各医療機関にワクチン供給の連絡が入り始めていますので、9月上旬から状況が落ち着いてくると見込まれています。

うちの高1もまだ予約が取れないのですが、来週に期待しています。

目の前の課題と「大学2年生」について 5405

未分類 / 2021年8月27日

IMG_0374昨日は各種市民相談対応等。ごみ集積場所の現場。幼児の居場所に関する課題。また、今春から市内の放課後キッズクラブ利用者が増える中、地元の学校では電気使用量が増え、容量を超えてブレーカーが落ちる、エアコンも使えないとの問題。当局と種々やり取りする中、昨日対策が完了したとの連絡を頂きました。コロナ一色のような世の中ですが、目の前の生活現場、一人の人生は日々動いています。

長引くコロナ禍。苦境に直面する大学生が増えています。昨日の公明新聞「社説」が記していました。

今月10日、全国大学生活協同組合連合会が行ったアンケートの結果が公表され、「学生生活が充実していない」と答えた大学生が4割を超え、約2割だった前回調査より大きく増加していることが判明しました。コロナ禍の影響で対面授業やサークル活動などが厳しく制限されていることが大きな要因とみられています。

特に心配なのは現在の2年生。

アンケートで不安に思うことを複数回答可で尋ねたところ、「意欲がわかず無気力」「友人とつながれていない」といった項目を挙げた割合は、2年生が最も高かったとのこと。知り合いがいるのでよくわかります。

この学年は、入学直後に初の緊急事態宣言が発出されるなど感染拡大の中で新生活をスタート。さまざまな制約を余儀なくされる中、学内で人間関係を築くことは困難であったに違いない。実際、「一緒に授業を受ける友人がおらず居場所がない」と答えた割合は、他の学年に比べて格段に多い。

公明党は、2年生を含め、多くの学生が孤立感や孤独感を募らせている現状にしっかりと目を向け、手を差し伸べなければならない。何より、大学生としての充実感を実感できる環境づくりが重要だとしています。

また、連合会のアンケートでは、コロナ禍で十分にアルバイトができず厳しい経済状況にある実態も明らかになったとのこと。学生への経済的支援。一人暮らしの困窮学生に対する「住宅手当」や「就活手当」の創設などを具体に求めています。

昨日の一日もそうでしたが、どんな課題も、一人で抱えず、話し合い、支え合うことが大事だと思います。

「電気が空を飛ぶ時代」について 5404

未分類 / 2021年8月26日

IMG_0375 2今日は横浜市立学校の夏休み最終日の予定でしたが、コロナ感染拡大のため今月末まで臨時休校。市は来月1日の学校再開に向け準備を進めていますが、修学旅行をはじめ難しい判断が続きます。

尚、横浜市の小学校の臨時休校 にあたり、従来の休校対応と同じく、朝から学校を開放して希望者の「臨時受け入れ」を行い、放課後の学童、キッズも運営されます。(民間企業等の学童さんの対応は把握してません)

ところで、夏休みの終わりは「宿題」や「自由研究」の提出の時でもあります。残念ながら、私は最終日に必死になる方でしたが、中には目を見張る作品を持ってくる友達もいました。

子どもの頃、「そんもんできるわけない」「そんなの漫画や、漫画」などといった会話がありました。携帯電話や自動運転などは、「夢のまた夢」のような感じでしたが、今や不思議でもないものに。

先日、「電気は電線で伝わるという常識が崩れ、空を乱れ飛ぶ時代がやってくる」との見出しに惹かれました。日経新聞が「無線送電、さよなら充電 電源から解放、走行EV給電も」と題した記事を掲載していました。

「電気は電線で伝わるという常識が崩れ、空を乱れ飛ぶ時代がやってくる。翼を得た電気を受け取れば、電気自動車(EV)はどこまでも走れるようになり、パソコンは電池切れを気にせず使える。スマートフォンの電池が切れていたから電話に出られなかったという言い訳も通用しなくなるだろう。こうした未来をもたらすのが、電波に乗せて電気を送る無線送電技術だ。

大空を舞うドローン(小型無人機)。物資を運ぶのは消費電力が大きい。大型の蓄電池を積んでも飛行可能時間は10~30分という。電池交換のたびに着陸を繰り返す。

空を飛びながら充電できれば常に働ける。理想を現実にするのが電波の1つである「マイクロ波」で電気を届ける技術だ。

宇宙システム開発利用推進機構は電波を放つアンテナで1.6キロワットの電力を送り、ドローンは60ワットを受け取った。内蔵の電池を補い、飛行時間を延ばした。まだ数%程度の電気しか送れず、24時間の連続飛行は遠い。

だが技術の芽は着実に育っている。既に近距離間の別方式ではスマホを置くだけで済む充電器で実用化している。接触さえすれば、効率は8割近い。

いつでもどこでも電力を供給できるようになれば、社会が一変する。無線送電は水面を叩いて発生した波紋で、離れた場所にある小さなヨットのおもちゃを動かすイメージだ。街中に並ぶマイクロ波発生装置の横を通りかかるだけで、身につけた電子機器の充電ができる。電源のコンセントが使えるカフェを探していたのは過去の話となる。

電源から解放されたとき、これまでの前提が崩れる。意識の変化はイノベーションをもたらす。1回の充電でガソリン車並みの長距離走行を目指してきたEVは充電設備が命綱だ。宙を電力が飛び交うインフラが整えば、充電設備に立ち寄る必要がなくなる。近距離走行車でも競争力を発揮できる。(中略)

とはいえマイクロ波の周波数帯付近には無線通信網「Wi-Fi(ワイファイ)」で使う周波数帯がある。悪さをする懸念から電気の送り方を巡って論争になりかねない。

電気を飛ばすアイデアの歴史は古く、最初に米国で取り組んだマイクロ波の実験は1964年にさかのぼる。一時は研究が下火になったが、デジタル時代の到来で電源が手放せなくなった人類は送電技術に再び目を向け始めた。

マイクロ波以外にも、青色LEDの光で電気を運ぶ取り組みを東京都市大学が進めている。青い光を次世代のペロブスカイト型太陽電池が受け取り、電気に変える。電気は長らく安住した電線から、巣立とうとしている。」

既成概念の突破が、新たな歴史を作る。子どもの「夢」は、突破への大きな力だと思います。

「パラリンピック」と「WeThe15」について 5403

未分類 / 2021年8月25日

IMG_0372 3昨日、東京パラリンピック開幕。これをきっかけにIPC=国際パラリンピック委員会は、パラアスリートにとどまらず世界の人口の約15%にのぼるとされる多くの障害者への差別をなくし、生活の改善につなげようというキャンペーンを19日から開始。NHKニュースが伝えていました。

「WeThe15」と名付けられたこのキャンペーンは、世界の人口の約15%、12億人が何らかの障害があるとして、身近にいる多くの障害者に積極的に目を向けるよう呼びかけています。#WeThe15 | チーム コカ・コーラ東京2020公式サイト (cocacola.jp)

キャンペーン動画では、アスリートではなく、子どもを抱えた電動車いすの男性や街で暮らす義足の女性、結婚式を迎えた視覚障害のカップルなどが次々に登場し「私たちは特別ではない」「壁を壊そう」などと呼びかけています。

このキャンペーンはIPCに加え、国連やビジネス、エンターテインメントなどさまざまな分野の国際組織が協力して、今後10年をかけて障害者に対する差別をなくし、バリアフリーなど生活の改善につなげる運動を展開するとしています。

IPCのパーソンズ会長は、NHKのインタビューに対して「スポーツを通じて誰もがともに暮らせるよりよい社会を手助けするというパラリンピックの原点に戻る時が来ている。まだやるべきことはたくさんある」とされていました。

「壁を壊す」。心の壁と共に、社会活動を難しくする「壁」の問題もあります。視覚障害をお持ちの方などから頂く「信号・横断歩道」の改善。車いすを利用される方などから頂く「トイレ」の改善など、「作る前に、利用者の声を聞くなどして設計すればいいのに」と感じつつ、事後の改善に取り組むことがあります。

いずれにしましても、パラリンピック開幕。成功を願っています。

「18歳成人」と「消費者トラブル」について 5402

未分類 / 2021年8月24日

IMG_0376 2 (2)昨日はご挨拶まわり、各種打ち合わせ、リモート会議等。数年前でしたが、地元の飲食店の店主から「うちに来る学生から相談を受け、どうしたものかと電話した」とのご連絡。逮捕者を出すに至った青葉区在住の大学生によるマルチ商法事件。今夏も全国で若者が狙われています。

来年4月からの18歳成人を前に、さまざまな準備が進んでいます。その中でも、特に社会的経験の乏しい18、19歳が悪徳商法の被害に遭い、高額な負債で生活破綻に陥ることを防ぐための消費者教育が重視されています。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。

「夏本番。ラフなかっこうの若者をよく見るように。すると、どこから出てくるのかさまざまな勧誘の姿も。この夏は、周りの高校生などに、安易に物やサービスを買ったり契約しないように声を掛けたい。

来年2022年4月1日からは、18歳以上が「成人」になる。今の高校生たちだ。現在、未成年者が親の同意を得ないで契約した場合には、親が未成年者取消権によって、その契約を取り消すことができる。しかし、成人が結んだ契約では、それができない。

国民生活センターなどに寄せられる消費相談件数は、20~24歳が、18・19歳の1・5倍。さまざまな勧誘への対処や断り方に慣れていないせいもあるだろうが、成人になったばかりの年代が狙われている、とも言える。

そのホームページでは4月から、「狙われる!? 18歳・19歳 『金』と『美』の消費者トラブルに気をつけて!」として注意を喚起。危うい美容医療やもうけ話などについて、具体的なトラブル例や対処の仕方を紹介している。

基本は、「お金がないなら、借金してまで契約はしない」「うまい話はありません!」に尽きる。そして不安があれば消費者ホットライン(電話番号188)へと呼び掛けている。明治9(1876)年に20歳が成年年齢と定められて以来の大改革が来春に迫る。」

大事なことは、被害の救済以上に「賢明な消費者」として悪徳商法を見抜く力を養うことかと思います。

うちの子どももそうですが、消費者教育の重要性を改めて感じます。

ワクチン副反応で「誤診」の恐れについて 5401

未分類 / 2021年8月23日

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横浜市長選挙が終わりました。おこのぎ候補にご支援頂いた皆様、ご期待にお応えできず申し訳ございませんでした。市政にはコロナ対策、防災・減災対策をはじめ喫緊の課題が山積しています。新市長には迅速かつ的確な対応を期待しています。

本日より、横浜市では年齢制限のない集団接種予約が開始となります。集団接種(公会堂・スポーツセンター等)について 横浜市

日本人のワクチン接種。政府が18日公表した最新の状況によりますと、1回目の接種を受けた人は6399万5377人で、全人口の50.3%。2回目の接種も終えた人は4935万6133人で38.8%。職域接種などにより、実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があるとのこと。

また、政府は3回目接種可能な量を確保する一方、世界的なデルタ株拡大の中で納期が遅れている状況。

昨日の対話では、最近のワクチン不足と共に「副反応」が話題に。2回目の接種で発熱したとの声が多いです。

一昨日、日経新聞コラム「がん社会を診る」に、東京大学の中川恵一特任教授が「接種後副反応で「誤診」の恐れ」と題して寄稿されていました。

「4月のはじめ、2回目の新型コロナワクチンの接種を受けた翌日、38度の熱が出て、仕事を休みました。医療従事者を対象にした調査の結果、ファイザー製のワクチンを2回打った人の4割弱、20代の女性では半数以上に37.5度以上の発熱が見られました。

このワクチンの副反応として、接種した肩の痛みや発熱は有名になりました。一方、あまり知られていないのは、わきの下のリンパ節の腫れ、医学用語では腋窩(えきか)リンパ節腫大です。

先日、喉頭がんと食道がんの併発患者に陽電子放出断層撮影(PET)検査をしたところ、左の腋窩リンパ節に多数の陽性所見がみられました。コロナがなければ、「遠隔転移ありで、完治は困難」と判断してもおかしくなかったかもしれません。

PET検査は、放射性物質を含む薬剤を注射し、がんに集まる放射線を検出する装置です。主に、ブドウ糖に放射性物質を化合させたフルオロデオキシグルコース(FDG)を注射します。

がん細胞は正常の細胞より増殖速度が速い一方、呼吸によるエネルギー産生の効率が悪いため、大量のブドウ糖を必要としています。FDGはがん細胞に取り込まれやすいため、全身のがんの広がりが分かるのです。

さて、ファイザーやモデルナのワクチンを注射すると、ウイルス表面の突起のタンパク質に対する抗体ができます。その前線基地が注射した側の腋窩リンパ節です。免疫細胞の活動が活発になるため、リンパ節は腫大し、ブドウ糖の消費も高まるため、PET検査でも陽性になるのです。

さきほどの患者は、検査の直前にワクチンを接種していたことが分かり、「誤診」は避けることができました。ただ、コロナ以前にはほとんど目にしたことがない検査所見ですから、注意が必要です。

腋窩リンパ節についての検査は、可能であれば、1回目のワクチン接種の前か、2回目から4~6週間経過してからがよいとされています。乳がん検診を受ける際も同じような注意が必要です。

コロナは、検診の自粛や治療の遅れなど、がん医療にも影響を与えていますが、検査でも混乱を起こしています。やっかいなウイルスです。」

 やっかいです。

「政治は可能なことの芸術」について 5400

未分類 / 2021年8月22日

IMG_0372 1 (2)今日は横浜市長選挙投票日。先日、チリの民主化を成し遂げ、大統領として同国の経済発展などに手腕を発揮したエイルウィン氏の言葉を目にしました。

「政治家を奮いたたせる理想と、自分が行動すべき現実との間の関係は、どうあるべきでしょうか?」との質問に対し、同氏は次のように語りました。

「私は長年の公的生活から、政治家の行動は、みずからめざす理想や価値観や目標と、自分を制限する現実の状況そのものとの兼ねあいの結果である、ということを学びました。

ですから、統治するということは、やりたいことをやるということではなくて、やりたいことのなかから、やれることをやるということなのです。

昔から言われているように、『政治は可能なことの芸術である』ということです」。

理想と現実のギャップを埋める力。その力が具体的な結果となる。その結果は、ある人には満足できるものであり、ある人には物足りないものとなる。

多様な意見の「合意形成」を社会の力とする民主主義社会において、すべての人を満足させることは困難ですが、自然環境、社会環境の変化に対応し、豊かで安全な社会をつくる。それが基本だと思います。

2週間に及ぶ選挙戦。各候補者の様々な声がありました。

大事なことは「何を言ったかでなく、何をやったか!」だと思います。