「解約手続ページ」と「世界一清潔な空港」について 5226
昨日は中区での会議の後、滞っていた市民相談対応。特定地域のゴミ出し問題や交通安全から国政の話まで種々やり取り。現場には「声」があります。
携帯電話会社のドコモとauが、検索エンジンでの検索時に「解約手続ページ」が表示されないようにしていたとのこと。「直接解約ページを見るのではなく、先に別のプランや解約に伴って使えなくなるサービスの情報を提示すべきと考えていた」などが理由とのこと。「どうなのかなあ」と思います。今後は「直接解約ページ」を見れるようにするとか。当然のことだと思います。いいイメージがあっても、実態がこれでは、、、。
世界主要国には、巨大IT企業を念頭においた「デジタル規制」の話もありますが、民意の反映による法がルールでなく、利益追求のための都合がルールになることで、大変多くの人々に影響をあたえることから懸念されています。秩序を保てるかどうか、国家の力が試されているいるわけですが、「解約手続きのページ」も同じようなものを感じます。
他方、厳しいコロナ禍で闘う企業。飛行機に乗る前には心躍ることがありますが、その機会が戻るものまだ先の話。航空関連の苦境が続いています。
今週、日本航空が2022年度新卒者の採用を一部を除き見送ると発表。自社養成パイロット訓練生と企画職の障がい者採用は実施。国際線を中心に事業規模を大幅に縮小するため。
JALは2021年度も両職種を除き新卒採用を見送っており、当初計画では業務企画職を約110人(事務系約40人、技術系約50人、数理・IT系約20人)、パイロット訓練生を約80人、客室乗務員を約400人を2021年度に採用予定。直近で最後に新卒者が入社した2020年度は、グループ34社合計で2315人が入社。
一方、ANAホールディングスは昨年11月、今春の入社予定の新卒採用を、大幅に減らすと発表。例年の約3000人から200人程度に縮小。同じく採用はパイロットなどの一部職種に限り、客室乗務員や地上職の採用は見送り。21年4月入社の新卒採用も、パイロットなどに限定して700人程度に抑えており、2年連続で大幅な採用抑制。
私の周りでも、昨年度某航空会社にパイロットとして入社した息子さんが乗客を乗せてフライトできないとの話や、客室乗務員を目指している娘さんの道が絶たれるなどの話を耳にします。苦しい現状。
他方、帝国データバンクによると、昨年から破産手続き開始の申し立てを行っていた「エアアジア・ジャパン」。今週、東京地方裁判所から破産手続き開始決定を受けたとのこと。
同社の機材はエアバスA320型機が3機。いずれもリース機。1月30日に中部を出発し、那覇経由でエアアジアグループの拠点であるマレーシアのクアラルンプールへ向かい、全機が日本から姿を消していました。本体のエアアジア(マレーシア)は、エアアジア・ジャパンに33%出資。
「経済のV字回復」との言葉がありますが、回復期にあって、「サービスを提供する人」と「利用する人」の両方がいなければ成り立ちません。社会のためにも、個人のためにも、乗り越えなくてはなりません。
日系の航空会社に乗るとホッとするものがあります。また、空港の雰囲気も、「ホーム」だからというのもあるとは思いますが、日本の空港は落ち着いているなと感じます。
羽田空港は「世界一清潔な空港」に選ばれているそうです。先日、コラム「名字の言」が記していました。
「清掃のコツは“下から見る”こと――5年連続「世界一清潔な空港」に選ばれた羽田空港で、清掃責任者を担う新津春子さんは言う。蛇口のノズル、便器の縁、テーブルの裏……。しゃがんでのぞき込み、汚れを発見する。
目に付く汚れを落とせば十分、ではない。新津さんは「目に見えない部分も含め、使う人の立場になって考える」(『清掃はやさしさ』ポプラ社)と。思いやりの精神に基づく目線が世界一の偉業を支えている。」
他国にも立派な方はいらっしゃいますが、こうした話を目にすると「日本人ならでは」のものを感じます。
航空機や空港でのサービス。日本の本領が発揮されるその時を心待ちにしています。