安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「解約手続ページ」と「世界一清潔な空港」について 5226

未分類 / 2021年2月28日

IMG_0379 1 1昨日は中区での会議の後、滞っていた市民相談対応。特定地域のゴミ出し問題や交通安全から国政の話まで種々やり取り。現場には「声」があります。

携帯電話会社のドコモとauが、検索エンジンでの検索時に「解約手続ページ」が表示されないようにしていたとのこと。「直接解約ページを見るのではなく、先に別のプランや解約に伴って使えなくなるサービスの情報を提示すべきと考えていた」などが理由とのこと。「どうなのかなあ」と思います。今後は「直接解約ページ」を見れるようにするとか。当然のことだと思います。いいイメージがあっても、実態がこれでは、、、。

世界主要国には、巨大IT企業を念頭においた「デジタル規制」の話もありますが、民意の反映による法がルールでなく、利益追求のための都合がルールになることで、大変多くの人々に影響をあたえることから懸念されています。秩序を保てるかどうか、国家の力が試されているいるわけですが、「解約手続きのページ」も同じようなものを感じます。

他方、厳しいコロナ禍で闘う企業。飛行機に乗る前には心躍ることがありますが、その機会が戻るものまだ先の話。航空関連の苦境が続いています。

今週、日本航空が2022年度新卒者の採用を一部を除き見送ると発表。自社養成パイロット訓練生と企画職の障がい者採用は実施。国際線を中心に事業規模を大幅に縮小するため。

JALは2021年度も両職種を除き新卒採用を見送っており、当初計画では業務企画職を約110人(事務系約40人、技術系約50人、数理・IT系約20人)、パイロット訓練生を約80人、客室乗務員を約400人を2021年度に採用予定。直近で最後に新卒者が入社した2020年度は、グループ34社合計で2315人が入社。

一方、ANAホールディングスは昨年11月、今春の入社予定の新卒採用を、大幅に減らすと発表。例年の約3000人から200人程度に縮小。同じく採用はパイロットなどの一部職種に限り、客室乗務員や地上職の採用は見送り。21年4月入社の新卒採用も、パイロットなどに限定して700人程度に抑えており、2年連続で大幅な採用抑制。

私の周りでも、昨年度某航空会社にパイロットとして入社した息子さんが乗客を乗せてフライトできないとの話や、客室乗務員を目指している娘さんの道が絶たれるなどの話を耳にします。苦しい現状。

他方、帝国データバンクによると、昨年から破産手続き開始の申し立てを行っていた「エアアジア・ジャパン」。今週、東京地方裁判所から破産手続き開始決定を受けたとのこと。

同社の機材はエアバスA320型機が3機。いずれもリース機。1月30日に中部を出発し、那覇経由でエアアジアグループの拠点であるマレーシアのクアラルンプールへ向かい、全機が日本から姿を消していました。本体のエアアジア(マレーシア)は、エアアジア・ジャパンに33%出資。

「経済のV字回復」との言葉がありますが、回復期にあって、「サービスを提供する人」と「利用する人」の両方がいなければ成り立ちません。社会のためにも、個人のためにも、乗り越えなくてはなりません。

日系の航空会社に乗るとホッとするものがあります。また、空港の雰囲気も、「ホーム」だからというのもあるとは思いますが、日本の空港は落ち着いているなと感じます。

羽田空港は「世界一清潔な空港」に選ばれているそうです。先日、コラム「名字の言」が記していました。

「清掃のコツは“下から見る”こと――5年連続「世界一清潔な空港」に選ばれた羽田空港で、清掃責任者を担う新津春子さんは言う。蛇口のノズル、便器の縁、テーブルの裏……。しゃがんでのぞき込み、汚れを発見する。

目に付く汚れを落とせば十分、ではない。新津さんは「目に見えない部分も含め、使う人の立場になって考える」(『清掃はやさしさ』ポプラ社)と。思いやりの精神に基づく目線が世界一の偉業を支えている。」

他国にも立派な方はいらっしゃいますが、こうした話を目にすると「日本人ならでは」のものを感じます。

航空機や空港でのサービス。日本の本領が発揮されるその時を心待ちにしています。

「西郷どん!」について 5225

未分類 / 2021年2月27日

IMG_0379 1 1昨日は予算特別委員会・都市整備局の局別審査に、公明党から竹野内猛議員(金沢区)が質問に立ちました。

私も担当する最終日の総合審査に向けて準備を進めていますが、当局とやり取りする中、お名前を伺うと幕末を感じる方がいます。横浜市役所には時々唸るような名前の方がいます。

先日、林真理子著「西郷(せご)どん!」を読みました。2018年のNHK大河ドラマの原作小説。

西郷隆盛に関する本はいくつか読んだことがありましたが、一番真実味を感じました。後編の最後には、歴史学者の磯田道史氏と林真理子氏の対談を掲載。これが実に面白く、「明治維新をだれが動かしたのか」との見出しの部分。これも唸りました。ご紹介します。

「林 西郷の屋敷は、とても質素だったそうですね。新政府の元勲たちは江戸の大名屋敷を自分のものにして、お妾さんまで住まわせていたのに、大久保もそうだし、伊藤博文もしても。

磯田 今の感覚で言うと、みんな月収で数千万円もらっていました。年収で三億円を超えるわけです。

林 いまセレブと呼ばれる方の多くは、明治維新で財産を作った人の子孫ですからね。西郷はそれを捨てて下野したというのも、日本人の心に響きますね。

磯田 僕は、中曽根康弘さんの回想録の聞き手として15回ほど通った時期がありますが、さすがに旧制高校世代の教養はすごいと思いました。あるとき、

「小学校の時に先生が『君は西郷隆盛に似ている』と言ってくれたことが、政治を志し、普通じゃないことをする人間になろうと思った最初なんだ」

と言って、棚から一枚の紙を取ってきて僕の前に置いたんです。それは木戸孝允が明治9年に作った「偶成」という漢詩でした。<年は流水の如く去って返らず 人は草木に似て春栄を争う 邦家の前路容易ならず>というもので、新政府のあり様を嘆いています。中曽根さんが「維新の政府って、こういうところがあったんだねえ」とポツリと言ったのを思い出しますよ。

何か、維新派きらびやかで近代化によって日本人を救ったかのように言われるけれど、実際に起こったのは役職とお金の分捕りでした。明治の初めに芽生えたあの体たらくについて理解しておかないと、日本人は国民と国家の関係を誤るような気がしますよ。当時も呆れた人たちはいて、その筆頭が西郷です。

林 そうですね、ほんとに。

磯田 歴史の必然偶然を考えると、この人間がいたかいないかで決まってしまうことが、歴史にはしばしばあります。明治維新をだれが動かしたか、一人だけ挙げるなら絶対に西郷です。西郷がいなければ、武力で江戸幕府が倒されることはなく、おそらく徳川慶喜も入れた形で地方分権的な象徴天皇制国家になっていたでしょう。

林 嶋津斉彬がもうちょっと長生きしていたら、絶対にそうなりましたね。

磯田 はい。日本中の武士も大名も、武力倒幕など考えていなかった。薩摩藩でも少数派の意見だったのになぜ引っ張っていったかというと、西郷が異様な決意をして、大久保が賛同し、幕府を倒したい長州が乗ったからです。長州はもう幕府の敵になって、交戦状態にありましたからね。

林 武力倒幕は、龍馬の視野にはなかったと思いますか?

磯田 龍馬は、大政奉還で緩やかに移行できれば、武力倒幕を避けてもいいと思っていたはずです。西郷も、大政奉還は否定しないんですよ。大政奉還した幕府のほうが、しない幕府より潰しやすいからです。そこは龍馬にやらせておいて、最後は絶対に武力でとどめを刺すと決意していました。

一方で、西郷は、維新革命をやりながら最も懐疑を抱いた人です。誤解なきようにいつも言うのですが、西郷の物語は明治維新を賛美しているわけではありません。維新の功罪両面を最もよく見た男だというところが西郷の深さです。」

よろしければどうぞ。

守るべきは「熟慮の産物」について 5224

未分類 / 2021年2月26日

IMG_0379 1 2昨日は終日本会議。予算関連質疑に尾崎太議員(鶴見区)が立ち、林市長をはじめ各責任者に対して多岐にわたる質疑。終了後、予算特別委員会の初回召集。今日から局別審査が始まります。

ところで、先日、日経新聞に「守るべきは『熟慮の産物』」と題し、慶応義塾大教授の山本龍彦氏へのインタビューが掲載されていました。表現の自由に関する考察。大変勉強になりました。

「表現の自由に対する姿勢はもともと欧州と米国の間で開きがある。欧州には国民の熱狂がナチスを生み、過酷な人権侵害を招いた記憶がある。このため表現活動の場である「言論空間」に法的な枠をはめる傾向がある。ドイツ憲法では自由民主主義体制を否定する言論はそもそも認められていない。ヘイトスピーチ規制もある。人権や民主主義の理念と調和した理性的な言論空間を、国家が法的にデザインすべきだと考えてきた。

メルケル独首相は米ツイッターによるトランプ前米大統領のアカウント凍結を批判した。国家ではなく民間企業が言論空間の「立法者」となることを懸念した。米企業がこの空間を支配し、欧州の民主主義を制御することをけん制する意図もあったのだろう。

米国では欧州とは逆に、表現の自由が国家の成功体験と結び付いてきた。有害・悪質な言論であっても、物理的な害悪が生じる危険が明白になるまでは言論によって制し、国家は極力介入すべきでないと考えられてきた。この新自由主義的な考えが、SNS(交流サイト)の自主性を重んじてきた背景にある。

アカウント凍結についても、米国のリベラル派識者の多くが肯定的に評価している。国家の介入なく有害な言論が抑制されたととらえている。米国で表現の自由の侵害者として警戒されるのは主に国家であり、民間のSNSによって侵害されるとの意識は低い。SNSが米国の国内企業に運営されていることも安心材料のひとつなのだろう。

本来、表現の自由と秩序・人権のバランスをどうとるかは、それぞれの憲法に基づいて各国で議論すべき問題だ。

日本では戦後、憲法の表現の自由への期待が高まったものの、米ソ冷戦の下で安保闘争のデモなどが厳しく規制された。米国の国際戦略に日本の言論の形成が左右された側面がある。日本国内でシェアが高いSNS事業者は米企業という事情は欧州と同じだ。どのような言論空間を構築したいのか、どのような民主主義を実現したいのか、日本は自ら考えるべきだ。

今日の日本は守るべき表現をどう定義するのか。表現の自由の専門家だった故・奥平康弘東大名誉教授は、憲法が守る「表現」について「個人が判断し熟慮した結果の産物」と定義した。米国では広く企業献金なども表現の自由で手厚く守っていることに対する批判といえる。SNS上では他者や社会への影響を熟慮する前に反射的に投稿する表現があふれる。偽アカウントやボット(自動プログラム)を使っての投稿はそもそも「表現」なのか。

利用者の見識に委ね、偽情報などに自浄作用を期待するのは難しい。国民的議論を経た立法による規律が必要だ。

もっとも、政府がSNSの言論空間に深く立ち入ることを許容するような法は望ましくない。法は偽情報対策などを通じた環境の健全化を事業者に要求するにとどめ、具体的な取り組みについては企業の裁量を尊重すべきだ。その際には透明性と説明責任の確保が重要になる。」

多くの国民から支持されるであろうこの「バランス感覚」は、重視すべきではないかと思いますし、法の整備に生かすに相応しいように感じました。

保育「現場の声」について 5223

未分類 / 2021年2月25日

工事最終版20210223 (3)市立あかね台中学校、田奈小学校の通学路。恩田町の400mの農道。多くの関係者のご協力で農作物にほぼ影響を与えないLED防犯灯の設置が完了しました。あとは東電の工事を待つだけ。点灯しましたら改めてご報告します。

昨日は地元の保育園の園長さんとの対話した後、市会で質問調整等。コロナと闘う現場の様子は各地各様。保育園、幼稚園、認定こども園などの子ども達を預かる皆さんは、医療介護とともに、国家資格をもって社会を根底から支えています。医療介護関係者の子息も預かり、在宅勤務なし、感染予防からGo Toも使わない。医療介護と異なり「認められていないのではないか?」との声を耳にします。その後、まずは現状確認をと思い当局へ。市民生活の安全安心のため、改善できるよう取り組みます。

先日、コラム「名字の言」が子どもと共に歩むことについて記していました。

「戦時中、その少年は学校で漫画を描くことに熱中した。だが、時代がそれを許さなかった。学校にいた配属将校や教員から「戦時下に、何たることか」と、白い目で見られることもあった。

そんな彼をいつもかばったのが美術の先生だった。「これが才能なんだから」と職員室で熱弁を振るってくれた。「いまはこういう時勢なんだが、あきらめちゃいかんぞ」と激励されたことも。その少年こそ手塚治虫氏。後に“漫画の神様”と呼ばれることになるが、「忘れられない」と若き日の思い出を記している(『ぼくのマンガ人生』岩波新書)

その時は未来が見えなくても、信じてくれる人が一人でもいれば、自ら決めた道を歩み抜く力になる。手塚氏にとって戦火の体験は、漫画で“生命の尊厳”を訴える原動力となった。

子どもたちは先行きが見通せない中で、入学や進級を迎えた。社会の混乱は現在も続く。学校生活のこと。将来のこと……。不安は募るばかりだろう。

大人にとって、子どもたちは未来を託すだけの存在ではない。励まし合って、互いに成長し、未来を一緒につくる同志である。」

未来を生きる子どもたちを育む皆さんを励まし、支える施策のさらなる充実を目指します。

「形に残る結果がほしい」について 5222

未分類 / 2021年2月24日

IMG_0379 1 2昨日は青葉区少年サッカー大会のU8,U10,U12 各カテゴリの決勝、3位決定戦。熱い戦いでした。最近の小学生は技術力が高く、体もデカいです。

明後日の2月26日はJリーグ開幕。そして、横浜FC・元日本代表の三浦知良選手の54歳の誕生日、おじさんに元気と希望を与える日。一年が経つのは早いもので、3月7日は私も54歳に。緊急事態宣言解除予定日。何も言うことはありません。

先日、日経新聞「サッカー人として」に三浦選手が寄稿していました。

「今シーズンも変わりなく、1試合でも多く出場するべく、集中してキャンプで自分と向き合っている。

あるクラブでは宿泊先で1人部屋をあてがいきれず、検査で陽性の選手が出た際に相部屋の選手が濃厚接触者と認定されざるを得なかったと聞く。キャンプ地は人の集まる都市部ではないにせよ、例えばホテルに出入りする人が図らずもウイルスを選手の周りへ持ち込んでしまう可能性もゼロじゃない。コロナ禍ゆえのそんな気苦労はある。

ただ、僕自身についていえば、いい意味でいつも通り。これといって真新しいテーマを掲げるでもなく、強いていえば「やり過ぎない」ことを心がけているだろうか。ケガを引き起こして時間を棒に振ることは避けたい。でもケガを怖がって足がすくむのもよくない。あえて追い込む日もある。そこは自分との相談だ。

新しい選手が加わり、シュート練習ひとつにも新鮮な刺激があり、気合も入る。また新たな競争に身を置くことになる。現役であり続けるということは、競争に自分をさらし続けることであり、この原理は人間を伸ばしてもくれる。

でも現時点の手応えがどうかと聞かれれば、まだ競争に加われていないという感じだね。キャンプの日々から少しずつ感じてくる自分の序列なるものが、求めているものより低すぎる。

情けない。このままじゃ、去年から進展がない。

ある練習試合。ブラジル人のSBが縦を破り、中央で僕が、何をどうやってもゴールができそうなくらいフリーになった。だけど彼は僕を無視して強引にシュート。思わず要求せずにはいられない。「あの状況だったら、パスを出してくれ! お前がゴールしても日本サッカーの歴史には残らないけど、俺にアシストしたら名前が残るから!」

そこまで考えてくれなくてもいいわけだけど、そのくらい懸命にワンプレーに臨む。さもないと1年なんてあっという間に過ぎ去ってしまう。プレシーズンだと思っていたら、もうポストシーズンが目の前、というくらいに。

形に残る結果がほしい。現状に甘んじたまま時間を過ごしたくはない。J1の戦場で、自分の立場をもっと上げていく。だからいま、頑張り続けないとね。」

何かと落ち着いてくると、「これくらいでいいや」「頑張ったよな」などと思いたくなるところですが、一流は生涯青春。自分と向き合い、闘い続ける。そういう人は、立場など関係なく、いつも明るく、元気に挨拶されている印象があります。そして、多くの人々に勇気と希望を与える。

見習わなくてはと思います。

「そば」値上がりの気配について 5221

未分類 / 2021年2月23日

IMG_0379 1 2時々利用する桜木町駅の立ち食いそば「川村屋」。1900年(明治33年)4月の創業。変化の中を乗り越えてきた120年の歴史。今回の動きが庶民の日常にも影響を及ぼすのかどうか。

先週、日経新聞が「中国産ソバの実が最高値、そば粉6年ぶり値上げ 製粉大手、2~3割見通し」と題した記事を掲載していました。原因は米中貿易摩擦とか。そばは「うまい」ですが、これは「まずい」です。

「中国産原料を使ったそば粉の価格が6年ぶりに上がる見通しとなった。そば製粉大手が3月以降、相次ぎ値上げする。同国産のソバの実が、作付け減少や新型コロナウイルスによる物流混乱で高騰しているためだ。中国産は日本国内の流通の半分強を占めるとみられる。値上げはそばの小売価格などに波及する可能性が高い。(中略)

原料である中国産玄ソバ(殻付きの実)の2月時点の国内流通価格は1俵(45キロ)7400円前後。前年同月より3割ほど高く、記録が残る1997年以降で最高値を付けている。中国産よりも品質や価格水準が高いとされてきた北米産を200円程度上回り、逆転した。

20年の中国からの玄ソバ輸入量は前年比43%減の1万682トン。貿易統計を遡れる1988年以降で最も少ない。殻をむいたソバの実は前年比25%減の2万9476トンで、10年ぶりの低水準だ。

原因の一つは作付け減少だ。輸入商社などによると、米中貿易摩擦などを受け、中国では20年、国から補助金の出る大豆やトウモロコシに植え替える動きが進んだ。また、主産地である内モンゴル自治区東部などでは昨春の作付け期の天候が良く、ソバより高収入が見込めるアワやヒエ、キビなどへの転換が進んだ。一方で秋の収穫期には天候不順で出荷が遅れた。

国際的な需給バランスが崩れた影響もある。中国は日本に輸出する一方でロシアなどから輸入している。中国のロシアからの20年のソバ輸入量は前年の10分の1以下に落ち込んだ。コロナ禍でロシアが穀物輸出を一時停止したためだ。その結果、中国から日本に回る輸出が減少。コロナ感染者の発生などで中国の港で輸出が滞ったことも日本向けの不足につながった。

そば粉の値上がりはそばの値段に波及しそうだ。ある製麺会社の経営者は「そば粉が値上がりしたら転嫁せざるを得ない」と話す。

国産ソバを使ったそば粉が高級そば店向けが中心であるのに対し、中国産はスーパーで売られる乾麺などの商品や低額の飲食チェーン店などで多く使う。コロナ禍で外食需要は低迷する一方、巣ごもり需要で小売りは堅調。総務省家計調査によると、20年の「生うどん・そば」と「乾うどん・そば」への支出額(2人以上の世帯)はそれぞれ前年比1割以上伸びた。」

こうしたしわ寄せを痛く感じるのは生活者。普通の生活も政治のさじ加減で普通でなくなる端的な例かと思います。これまでもそうでしたが、外的要因による影響への対応は国の役割。痛みを和らげる対応策をと思います。

「苦境を脱出する力」について 5220

未分類 / 2021年2月22日

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昨夜のNHK大河ドラマ「青天を衝く」第2話。現場のことなど関係なく無理難題を突き付ける代官。農業に就く渋沢栄一の父は苦渋の心境。勇気を出して現場の状況を配慮してい欲しいと要望。しかし、狼藉者呼ばわりで蹴散らす代官。今のルール、憲法は主権在民。現場第一の現代であってはならないことですが、まだ160年前の話。現代の上に立つ者は逆三角形の底辺。勘違いがいれば、適宜改善できる仕組みが機能することが重要だと思います。

昨夕、公明党神奈川県本部主催のワクチン接種対策のリモート会議。党本部での第1回 新型コロナウイルスワクチン接種対策本部会議を受けての全国展開。公明党のネットワーク、国と地方の連携で円滑なワクチン接種を推進。一歩前へ。

先日、公明新聞コラム「北斗七星」が記していました。

「作家の塩野七生さんが日本の行き詰まりの一因について語ったことがある。「先を読もうと思い、読めないとスタートできないことだ」。NHKが放送した高校生との対話の一コマだ。

オンエアされたのは約1年前。塩野さんといえば、英語、中国語などに翻訳され、発行部数1160万部を誇る『ローマ人の物語』の著者として有名だが、メモを読み返し、残さねばとの思いに。変化を肯定し即応する現場発の動きが顕著なのだ。

先週末。書店の手指消毒器がいつもと違うことに気付いた。かざした手へ消毒液が自動噴射されると同時に数値が表示され、「体温正常」との音声が流れたのだ。全国に支店を持つ書店である。一つの改良が大きな変化につながるに違いない。

もちろん、これは一例。各素材企業では高まる衛生意識に対応し抗ウイルス製品を相次ぎ投入すると聞く。ある社は座席や空調機器のフィルターの表面に接着でき、効果が1年以上持続する不織布を開発。飛沫感染予防のアクリル板に抗菌成分を配合した製品を近く発売する企業も。

「苦境を脱出する力があるとしたら、人間自身の意志の中だけだ」(『幸福論』岩波文庫)とは哲学者、アランの箴言。チャンスは意志によって開かれる。大事業のコロナのワクチン接種も始まった。「まず“山”に登ろう」。塩野さんの訴えである。」

塩野さんの作品は気づきが多いです。今日も一歩前へ。頑張ります。

「推し、燃ゆ」について 5219

未分類 / 2021年2月21日

IMG_0379 1 1先月発表された芥川賞。受賞作「推し、燃ゆ」。応援しているアイドルが、SNSで炎上したとの意味とのこと。

同著は、アイドル上野真幸を「解釈」することに心血を注ぐあかりが主人公。ある日突然、推しが炎上し、支えてきたものを失う。推しは「逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ」。

昨日、芥川賞作家・宇佐美りんさんがNHKニュースのインタビューに答えられていました。

「推しを推す」。その意味のひとつについて、次のようにありました。

「うまくいかないくなってしまって苦しい状況になったり、社会からも自分からも認められない状況に陥ることがあると思う。

自分もことも自分で「なんで私はこうなんだろう」っていうふうに認められない。

自分では認めたくない現実と、でも推しを推すときにだけ自分のすべてを注ぎ込めたり、どうにか推しを推すっていうその注ぎ込むっていうことによって、なんとかしのいでいくよう姿を書きたいと思って書きました」

人を応援することが自分の支えに。

この作品では「推しを推すことは背骨」とこの子(主人公)は言っていて、現代的なテーマではあるんですけど、何か原動力になるものがなくて苦しい思いをしている。私自身にももちろんありますし、見せないけれども、実はいろんな人が抱えている、苦しみにも通じるんじゃないかなと思います。

夫々にとっての「背骨」という意味では、いろんな人に共感してもらえたらいいなと思っています。」

誰かを応援することによって、自分も元気になれる。確かにそうだなと思いました。

「共感してもらいたい」。宇佐美さんはそれを「執筆」で表現する。

人生いろいろ。幸福を感じる方法は人それぞれ。「推しを推す」のも、小説を書くのも、スポーツするのも、子育て頑張るのも、仕事に生きがいを感じるのも、人それぞれ。幸せへの原動力。

読んでみようと思います。

横浜市 コロナ禍の財政問題について 5218

未分類 / 2021年2月20日

IMG_0379 1 2昨日、本会議で予算代表質問が行われ、公明党からは団長の竹内康洋議員(神奈川区)が質問に立ち、多岐にわたり林市長他に質しました。代表質問では方針的な質疑が多くなります。

質問の冒頭は、令和3年度予算案と今後の財政運営について。コロナ禍という危機に対応する観点及び市民の日常を守り抜く観点をどのようにバランスを取ったのかなどについて質すと共に、今回の予算編成では、巨額の収支不足への対応として、事業見直しを徹底して行った上で、減債基金の取崩しと、財政目標を変更した上でのさらなる赤字地方債の発行により財源を確保したことについて言及。未曽有の危機に対応し、市民生活を守るためにやむを得ない選択であったが、非常手段であることは間違いない。

予算案発表と同時に更新された「長期財政推計」においては、来年度以降、将来に向けて極めて厳しい財政状況が予測されている。そうした中、このような持続性に欠ける財源確保策を続けていては、足元での市民の安心・安全が守れたとしても、将来的には最低限の市民サービスも提供できないような事態になりかねないと強く危惧していると指摘。

真の意味で市民生活を守り、市民の皆様に生活・仕事の場として横浜を選び続けていただくためには、このような状況を踏まえた中長期的な対応方針を示し、市民の皆様が将来に不安を感じることのないようにしなければならないと質しました。

これに対し林市長は、超高齢社会の進展、公共施設の老朽化対策や感染症などの突発的な対応に備え、持続可能な財政運営を検討すると答弁。

また、次の質問において、今回直面した新しい危機は、人口の密集や企業の集積など、大都市の持つ特徴がそのままリスクや脆弱性に転換してしまうという問題を明らかにした。他方、財政面でも、コロナ対応の地方創生臨時交付金が十分に配分されなかったり、大幅な税収減の補填として将来世代の負担となる臨時財政対策債の発行枠が集中したりと、大都市は、実態にそぐわない不利な状況に置かれていると問題点を提示。

本市として持続的かつ自主・自立の財政運営に向けた取組を進めることは当然だが、そもそも、頻発する大規模災害や人口動態のドラスティックな転換など、これまで所与としていた地方財政の前提条件が大きく変化している中で、現在の地方財政制度自体の限界が見えてきているのではないかと指摘。

そこで、本市の取組だけでは解決できない現在の地方財政制度が抱える構造的な問題について、どのように国に改善を求めるのかについて質問。

これに対し林市長は、人口動態の変化など、財政運営の基本大きく変化することを前提に、将来の姿を見据え、他都市と連携しながら改善を求めていく旨を答弁。

その後、市民の安全・安心、迅速かつ的確な行政運営のため、長年にわたり横浜市が求めている「特別自治市」の早期実現に向け質疑を展開しました。

先日、日本経済新聞に「調整基金も取り崩し」と題した記事が掲載されていました。

「新型コロナウイルス対策費を捻出するため、財政調整基金を取り崩す自治体は多い。大阪市の同基金は2020年度末で、前年度比178億円減の1438億円となる見通し。21年度末は収支不足の補填により1245億円まで減るとしている。

他の政令指定都市の財政調整基金は、一般会計が大阪市とほぼ同規模の横浜市が59億円(20年度末見込み)、名古屋市が108億円(同)、札幌市が156億円(同)、福岡市は349億円(20年度当初予算時)となっている。大阪市の大きさが際立つ。

大阪市は12年度に都市整備事業基金と公債償還基金を元に財政調整基金を創設。当初から約1200億円あった。市はもともと貯金として扱っていた都市整備事業基金が大きかったと説明する。その後の積み立ても進んでいた。

東京都の同基金は時短協力金などに支出した影響で、19年度末の9345億円から20年度末には2298億円まで減少。21年度末は1859億円を見込んでいる。」

それにしても、他都市の貯金が多いのか、横浜市のそれが少ないのか。どちらがいいかは別にして、目を引きます。

「先見性と先進性」について 5217

未分類 / 2021年2月19日

IMG_0379 1 2昨日は市会で質問調整等。株価が30年半ぶりの3万円超え。持ってないので実感ないですし、そんな世の中の空気でもないように感じます。過去の最高値は1989年の38,915円。当時、マレーシアに留学中で、日本のバブル絶頂も感じませんでしたが、帰国した時のバイトの時給が高かったことを覚えています。その後、株価は落ちていきました。

先日、日経新聞コラム「大機小機」が「先見性と先進性」と題して記載していました。

「コロナ禍最悪の中で世界的に株式市場は活況である。ワクチン接種開始で市場はコロナ後を見据えている。他方、値下がり銘柄も少なくない。米国では100年近く市場の代表であったエクソンモービルが、ダウ工業株30種平均から外れた。電気自動車(EV)、DX(デジタルトランスフォーメーション)、水素など技術変化を反映した選別をコロナ禍が加速している。

コロナ後元に戻る分野とそうでない分野がある。在宅勤務やDXを利用したアウトソーシング、取引交渉・流通形態が変わり、企業の最適規模縮小という永続的変化が早まるだろう。大規模企業ほど環境激変への対応が困難で、逆に中小企業が飛躍する機会でもある。

長期目標と思われたSDGsも技術進歩とも相まって今や緊急課題だ。17の目標と無関係な企業は大きな発展が見込めない。変化を先取りした将来ビジョンが市場評価の決定要因となる。新たなビジネスチャンスの指針でもある。

とはいえ技術や環境変化に対応した将来ビジョンが一朝一夕にできるわけもない。長年見定めた目標を目指して地道に積み上げてきた努力が、環境変化で表に現れてくるのである。スティーブ・ジョブズ氏は数十年前に電話がスマホの形になる図を描いていた。ビル・ゲイツ氏は6年前に人類最大の危機はパンデミックで、準備が必要だと説いていた。現在のGAFAがあるのはこのような先見性を持つビジョナリーの存在故である。先見性というからには長期の洞察が必要で、その有無は結果が出るまで判明せず、稀有(けう)な人材が必要だ。

だが先進性なら変化への追随なので、常人でも意識や組織改革で対応でき、結果も目に見える。成長著しいアジア諸国は女性と若者の国だ。多様で柔軟な思考や適応力は先見性に似て、成長の原動力となっている。先進性には若さとダイバーシティーが不可欠だ。先進性は均一文化のまま高齢化する日本で、企業が直面する喫緊の課題である。

DX時代はデジタルネーティブに任せる先進的思考が不可欠だ。人材に占める女性若者比率は先進性指標の一つだろう。先見性まで望まずとも、まず先進性から始めるべきだ。日本企業のコーポレートガバナンスは国の指導が必要なほど後進的との経営者の自覚が必要である。」

日本社会の抱える最大の問題。色々な話がありますが、つまるところ「人口問題」。女性活躍を広げることができるかどうか。最重要だと思います。