「基地対策」と様々な「用心」について5138
昨日は基地対策特別委員会。前回の委員会の後、東富士演習場での米軍訓練に伴うノースドックでの物資陸揚げ、横浜市内民間造船所での米軍補給艦修理、根岸住宅地区跡地計画、厚木基地騒音対策などについて報告があり議論。厚木市と隣接する瀬谷区では、米軍機訓練「タッチ・アンド・ゴー」が硫黄島で実施されることになり、静かになっていたが、最近また騒音が激しくなっていることについても議論。岩国、厚木の利用状況の報告を受けると共に、今後国への要望活動を行うことも決めました。過去の経緯の中で現在があり、日米安保条約に基づく様々な取り組みがありますが、住民の安全を第一に進めていかねばなりません。
午後からは消防局のヘリコプターによる市内米軍施設の視察。池子住宅地区、旧深谷通信所、旧上瀬谷通信施設、鶴見貯油施設、ノースドック、根岸住宅地区、旧富岡倉庫地区、旧小柴貯油施設の状況を確認。高度700m、時速230km、約30分で横浜市内を一周。色々考えさせられる機会にもなりました。
他方、こうした施設を狙った動きが未だにあります。市民生活に大きな影響を与える可能性があり、事件・事故を未然に食い止める取り組みは極めて重要。また、年の瀬には火事や交通事故など、安全安心への更なる用心が求められます。
先日、日経新聞コラム「春秋」が記していました。
「警察に「よう撃捜査」という手法がある。犯罪が起きそうな地点などにあらかじめ私服の警官らを配置し、犯人を捕まえようというものだ。そのひとつのバージョンと言っていいだろう。埼玉県警越谷署が急増する特殊詐欺の対策で、街頭にチームを投入したと聞いた。
詐欺の前触れらしき電話のあった地区に警官を派遣し、金やキャッシュカードの「受け子」をあぶり出す。背広姿が板についていない者、スマホを手にし挙動が不審な者らを路上で見つけ、職務質問する。25日からは3日間も続けて摘発する成果も上がったそうだ。年末に向け、さらに警戒を強める、と署では話していた。
ところが、警察の態勢の強化に、犯行も巧妙かつ手荒になっている気配だ。事前に電話で金の有無を尋ね自宅に押し入る「アポ電強盗」やガスの点検を装うケースも目立つ。実行犯らはSNS(交流サイト)で募られて、手口の指南役もいるらしいが、判然としない。特殊詐欺に暴力団が関与している疑いも出てきている。
未知の感染症の猛威の中、高齢者はいっそう家にこもりがちになってしまう。ウイルスから身を守ろうとすることで、かえって犯罪グループの標的となる恐れが高まってしまうとは。統計によれば、1日に1億円近い金が詐欺集団に流れ込むという。こちらのクラスターも含め、二正面の戦いを強いられる年の瀬を迎える。」